2011年6月15日水曜日

2011.06.15 The Vanguard Jazz Orchestra New CD Mix Day1〜4/前に進む力 Project終了報告

2011.06.15 The Vanguard Jazz Orchestra New CD Mix Day1〜4/前に進む力 Project終了報告
いま、2011.06.15 1:43です。
たった今この本を読み終えました。


『前に進む力』ダグラス・パーヴァイアンス
http://amzn.to/k1RKIU

ワタシと会ったことのある皆さん全てにお薦めします。
素晴らしい本です、そして多くの共感と勇気をもらえます。

思い起こせば、2010.10.22東京国際フォーラム、友人のPianist・Composer・Arranger宮嶋みぎわさんからのお誘いで聞きにいった、ダグラスのトークショウ。

宮嶋みぎわさんとの出会いも、実は私がNHK時代に上司だった亀川徹氏(現 東京芸術大学音楽環境創造科教授)と、Composer・Vibraphoneの香取良彦氏の紹介で、彼女のBig Band miggy+のCD『IBUKI』制作からでした。
こちらは、2008.3の時のCD録音の様子です。

話しは戻りますが、2009年のVJO来日に続いて、2010年もVJOは来日して、2010.11.26 27 28と、ビルボードライブ東京で6ステージの公演を行った。
公演の2週間程前の11月上旬、みぎわさんから本公演のLive-Recordingの依頼があった、それは一言で言うとmissionだった。
同時期に、私の担当する大事なStrings Quatet『moment String Quartet』の丸の内公演があったり、仕事の幅が広がりつつあるなかで、何とか皆さんの協力を得てmissionを遂行しました。

収録時の様子Reportは、今後どこかできちんと紹介いたします。

当初の依頼は、録音は日本で、MIXはハードディスクを持ち帰り米国でMixする予定だったのです。
公演終了翌日の11/29には、新宿の京王プラザホテルへ録音データを渡して

無事完了、ほっと胸を撫で下ろしました。

米国へ渡ったハードディスクの内容を聞いた、VJOからMixをぜひお願いしたいとの依頼があった。

これはチャンスだと思った、米国で仕事をするチャンスだった。
その後、様々な状況を鑑みて日本国内でMix作業をすることに、4月か5月にダグラスが来日し、Mixの予定を立てている所で、東日本大震災が起こった。

もうダメだと思った。
もちろん自分の自信が無いということもそうだが、未曾有の大災害・大地震(あ、これジョークじゃないです、自信と地震・・・)で、そのままお流れになるのかと思いきや、なんとか5月の下旬に、ダグラスが来日。

このMixDownは、ものすごく緊張した。ものすごい挑戦だったなと思う。



こちらも、詳しくレポートを発表する日が来ると思います。
なぜなら、このVanguard Jazz Orchestraの録音は、Archiveと歴史的な価値があるものだからです。JazzのRecording Engineer及川公生先生には、収録時からMixまでいろいろなアドバイスをいただきました。もちろん家族とM-AQUA STAFFの協力無くしてはこのプロジェクトは成し得ませんでした。

こちらはMix中のみぎわさんの日記です。。
http://miggymigiwa.jugem.jp/?eid=1302http://miggymigiwa.jugem.jp/?eid=1305http://miggymigiwa.jugem.jp/?eid=1306

このブログで一番伝えたいことをこれから書きます。

ぜひ、この『前に進む力』を読んで下さい。
この本の内容の通り、私はチャンスを与えてもらいました。
そして、居心地の場所から一歩踏み出す勇気をもらいました。
グラミーアーティストだという、気負いがあって当然でしょう。
自宅のLEのシステムで、そんなMIXできるのか?と、不安にかられました。

でも、やってみて解った。
『尊敬』と『尊重』そして、自分を信じる力『自信』。

どんな言葉で語っても、このCDの完成が与えてくれるものと、この本の完成から得られるものは何事にも代え難いです。みぎわさん、ダグラスさん、VJOの皆さん、そしてサド・ジョーンズ&メル・ルイス、音楽の神様、本当にありがとうございます。
特に、私の連れ合いが骨折で不自由ななか、本人にも何らかの負荷をかけ、周りの家族にも支えてもらったこのProjectでした。

人生は設計通りにいかず。
チャンスに果敢に挑戦すべきで、なぜダグラスが、この日本で、この今の日本でMixを依頼したのか本を読んでわかりました。

ほんとに、何度でも言えるすごいProjectでした。

時々思うことがある、音楽を通して、自分が透明になることが大切だと思う。
いつだったか、学生に伝えた言葉で大好きな言葉がある。
『Mic1本でもMixing』いつまでも挑戦者でいたいです。


左=Sounds of Blackness Gary Hines氏のサイン(2011.2 Dreamers' Union Choir公演の来日時)
右=Vanguard Jazz Orchestra Douglas Purviance氏のサイン

今日、次なる新しい出会いがありました。
とても重責で、断ることも出来たかも知れない。
でも、この本のタイトルでもある、『前に進む力』を信じて、がんばります。

CDの発売の折には、またご紹介いたします。
ご支援ご配慮ありがとうございました。

M-AQUA Live Sound『マイク1本でもMixing!』
富 正和

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