2007年8月21日火曜日

2007.8.18-19 BRASS BAND LIVE REC&SR 終了報告





2007.8.18-19 BRASS BAND LIVE REC&SR 終了報告

今年も、今市東原中学校吹奏楽部の演奏会録音&SRを行った。
場所:栃木県日光市今市文化会館大ホール
日時:8月18日(土)仕込み 19日(日)本番
スタッフ:森田 敏全

・搬入口について、搬入は上手搬入口、搬出は下手側の入り口を利用
させてもらったが、下手の方が段差が少なく良い。

・会館のレセプタクル(マイクコンセント)が、オス受けなので、や
はり自前のマルチ回線を引くのが望ましい。
4対、2対50mを多用した。

・3点吊りの人工衛星も、オス受けなので、黒のメスメスを作成する。

・下手の音響室へケーブルは引き上げた。
下から、操作棒に縛り付けておこなった。操作棒は、下手の奥にあり。

・音響電源は、C口で整備されているので、10mのC型コンセントをも
っていくいこと。
場所は、3Uならば、袖の机下等に転がせるので、良い。
スピーカーは今年も4発、Eliminator+P3500Sで十分だった。

・ワイヤレスのSNが悪かった。
デジタクのエキスパンダーで対応したが、リハーサル時はなかった。
本番中、4波中、3波を使用時以外は停波したが、影響は???。
携帯の影響もあるか?

・ミックス室内ではITVモニタ−の、真正面の設置をより気をつける。
カゲアナ、ワイヤレス等も、持ち込み卓に引き入れ、会館の卓へは、
プロセと、運営系の2系統。
カゲアナは、下手壁回線を使用。

・ベルを、生ベルに変更。
チューブラーベルは、上手の反響板側板裏へ設置した。
上手のクリカムに、会館の音響さんについてもらい、対応。

2007.8.18-19 BRASS BAND LIVE REC&SR STAFF REPORT 36RP

2007.8.18-19 BRASS BAND LIVE REC&SR STAFF REPORT 36RP








とりあえず学んだ事がたくさんあったので、箇条書きにしました。

・人見知りはよくない。誰とでもしゃべれるように。
・もっと質問をすること(質問がなさすぎる!!)。
・挨拶はしっかりする。
・呼ばれたら返事をする。大きい声で。
・クライアント、照明サンと仕事をする上で、最初が肝心。
 第一印象を悪くさせないように。

・行動がおそい。もっとすばやく行動すればいろいろなことを学べる。
・前日までになるべく使う機材の特性などを調べておく。
・ケーブル巻きをもっと早く。今のままでは遅い。
・たとえアシスタントだといえども、今日のシステムをきちんと把握
 してのぞむこと。
・言われてないからやらなくていい。触ると壊してしまいそうだから、
 やらないほうがよいではなく、見よう見まねでもいいからやってみる。
・言われた事、学んだ事はなんでもいいからとにかく書いて覚える事。
・音響の事だけ、ひとつの事だけに集中して学んでいても、例えば今日
 の天気、最近の出来事、ニュースなど常識的なことを話せないような
 人といっしょに仕事をしたいとは思えない。
・良い録音をする上で大事な事三つ、水、空気、睡眠。
・反響板は非常に危険。
・緞帳も中にパイプが入っているので非常に危険。
・四対ケーブルなど学校にはないケーブルは巻くのが大変なので、床に
 置くなり頭を使って巻く。
・今回は二人しかいなかったので言われた事はてきぱきとすばやく。
・怒られても一回一回へこんでいる場合ではない。
 そのつど書いて覚えるなりして解決して、次にやる事の姿勢を整える
 事が大事。
・楽器の名称や音をよく知る事。その楽器について知っておかないと
 当然正しい録音の仕方などわからない。
 いろんな場所から聞いて、生の楽器の音をよく知る事。
 (フルートは口元、クラリネットは棹の真ん中などをマイクで狙う)。
・マイクチェックはミキサーがやめていいというまでやめちゃダメ。
・ステージで進行している途中でマイクを出さなければならない時は、
 事前にリハーサル時にバミっておく事。
 (私はバミるのを忘れてしまい本番でマイクを出した時に非常に困
 りました)。
・鎮とはおもりの事。
・ケーブルを下の花道から上の音響室まで上げる時につかった、
 棒は操作棒(元々は照明サンの道具)。
・マイクスタンドをもって行く時はマイクスタンドとマイクを見ながら
 落とさないように倒さないように。
・たとえリハーサル時でも指揮者と演奏者の前を横切らない事。
・コンデンサマイクは、十五cm位以上離してマイクチェック
 (焦ってしまった私は、ついものすごいオンマイクでマイクチェック
 してしまいました)。
・コンデンサマイクは、ファンタムが通っているので抜き差しの時には
 必ずミキサーに許可をとること。
・マイクをケーブルから抜き差ししたらもう一度マイクチェックを行う。
・ステージに出したマイクケーブルはきれいに見えるようにステージの
 前っ面と平行になるように敷くとよい。スタンドが倒れない工夫も大事。
・カゲアナのマイクはアッテネーターがついていたので、普通のマイク
 チェックとオンオフチェックをする。∞から0まで持続させた音をだすこと。
 (カフ又はFUという)
・文化会館の大ホールだったので革靴でないほうがよかった。
 「コツコツ」と足音がすごく目立ってしまった。
・マイクスタンドは、ストレートスタンドと普通のスタンドと足の短い
 スタンドと分かれているのできちんと確認したうえでかたずける事。
・言われた事をするのはあたりまえ。言われた事をするだけだったら誰
 でもできる。自分には自分なりのオプションでなにかほしい。

 今回の仕事に参加させていただいて、自分の音響に対する熱意や知識が
どれだけのものか再確認する事ができました。
 私はまだまだ音響のことを全然理解できていないことがわかりました。
ただ学校に行って話を聞いて書いているだけで、しっかりと頭に入ってい
なかったのだと思います。頭に入れないと学校に行っている意味がありま
せん。
 もう一度改めて勉強しようと強く思いました。
今回の仕事で気づかされました。
たくさんご指導頂いてありがとうございました。また、よろしくお願いします。

2007年8月15日水曜日

2007.7.18 BonDonNight Surround2011 Live Recording STAFF REPORT 35RP-2

2007.7.18 BONDON Night 5.1 Live Recording STAFF REPORT 35RP

7月18日の「BongDongNight」レコーディングのレポートです。

2007年7月18日、中野heavy sick zeroにて、2RPの山本裕太君・森岡謙君が主
催し、学内の仲間達でLive&DJを行ったイベント「BongDongNight」が催され
ました。
録音をしたいという話は前から出ていたのですが、機材を貸して頂けるとい
うお話をいただき、メインのフロアで行われるLive演奏について、各楽器を
PAとパラで頭わけすることによるマルチ収録と、5点(L,C,R,Ls,Rs)に吊っ
たマイクによる5.0サラウンド収録をさせて頂ける事になりました。
以下、それについてのレポートです。


・出演するバンドは4つ、編成は全てドラム・ベース・ギター・ボーカルの
 4人編成。最初のバンドのみボーカルがギターを持つ。

・バンドの回線数は最大時で13。
 それと、つなぎのDJのラインの音ももらって録音した。
16chボックス
1 Bass(Line)
2 Kick
3 SN
4 HH
5 F.Tom
6.M.Tom
7 H.Tom
8 下手Gt.Amp
9 上手Gt.Amp
10 Ba.Cho
11 Vocal
12 Gt.Cho
13 Dr.Cho
ボーカルがギターを持たない・M.Tomを使わない時は減っている。
しかし録音自体は常に全てのチャンネルを録り続けていた。
容量に余裕があった事と、本番中バンドごとにレコーダーの設定をいちいち変
更する事にリスクを感じた事からであるが、もっと回線が大幅に変わる場合だ
ったら変える必要があるだろうと思う。

8chボックス
1 DJ-L
2 DJ-R
DJミキサーのラインアウトもパラでもらって録音したが、そのフロアにおいて
DJはバンド間のつなぎであり、またサラウンドマイクで収録されたハウススピ
ーカーからの音の方がライブハウスの雰囲気を再現できていていて、結果的に
不必要であった。


・録音システム
各マイク → ステージ側16chパラBOX → ONYX800R× → ADATでSaffire
PRO(→Cubase)&D2424(ONYXは、サンプリングレートが44.1/48kHzの場合
8chの出力を同系統で2つ出せる)
サラウンドマイク・DJミキサーのout → Millenia HV3D-8 → アナログで
SaffirePRO(Cubase)&D2424(XLR→TRSパラケーブルを使用)
レコーダーは本線としてCubase・予備としてD2424

録音側の回線は、全てマルチからの順番通り。
HV3D-8への入力は、
1 DJ-L
2 DJ-R
3 サラウンドマイクL
4 サラウンドマイクC
5 サラウンドマイクR
6 サラウンドマイクLs
7 サラウンドマイクRs
マルチ→HA→レコーダーの流れで全て順番通り(ラック上段ONYX→1-8ch・
ラック下段ONYX→9-16ch・HV3D-8→17-24ch)。混乱が無かった。

・録音でステージ側にマイクを立てても良いとの事だったが、ステージが
狭い事を考え、立てなくても良いということにした。
しかし録音が終わってから、実際にMIX作業を進めていく中で、ドラムの
オーバーヘッド・スネアのリア・ベースアンプの3つには別にマイクを立
てた方が良かったのではないかと考えた。
シンバルの音は実際には色々なマイクに回り込んでいるが、やはり録音に
おいては全体を録るという意味でもオーバーヘッドのマイクはあった方が
良い。
スネアは、曲によって、スナッピーの音がもう少し欲しいと思うポイント
があった。
ベースは、ベースアンプを通じてベーシストが作った音を生かす意味でも、
ライン録りと合わせて録っておく必要があると感じた。やはりライン録り
の音には太さがないので、今回ライン録りしたものについては、ミックス
の際にベースアンプシミュレーターのプラグインで処理した。

・PAが立てたマイクについて、注文を付けるわけではなくとも、少なくと
も距離や角度など注意してみておくべきだった。
例えばドラムは一人一人セッティングが微妙に違うので、マイクも動く事
になる。それは、当然マイクが拾う音が変わる事になり、録音した物の音
質に影響してしまう。
録り終わってしまった物は、EQで対応するしかない。

・PAとの回線の分け方は、ステージ側マルチボックスでパラ。ライブハウ
スにあった16chボックスはパラにできるマルチボックスでなかったため、
こちらでパラマルチボックスを用意する事で解決した。
また、ステージ側に出ているマルチケーブルが長く、ボックスを、録音シ
ステムを組んだ下手ハウスSPの脇まで持って来させて頂く事が出来た。
これは引き回しの効率の面で非常に助かった。
DJの入力はライブハウス側の8chボックスであったが、これはパラボックス
であり、問題なしであった。

・PA側にマルチケーブルが伸び、録音側はBOXのオスコネクタから「8ch大
蛇ケーブル」(8chマルチケーブルの両端が全てXLRでバラになっている)
を3本利用してシステムまで結線した。
これは、きれいな引き回し・結線のミスを減らす(HAの入力が8chずつで
ある事・コネクタに番号が振ってあるという事から、わかりやすかった)
という点で非常に効率的であった。 1本ずつのケーブルでやっていたら、
時間もかかるしミスの可能性も増える。

・頭分けの方法としては、PA卓にスプリッターOUTもあるとの事であったが、
PAブースは狭く、そこで作業出来ないとなるとまた長くケーブルを引き
回す必要性があるため、ライブハウス側と話し合った結果、最も引き回しの
効率が良い方法として、マルチボックスでのパラを選択した。
パラでの頭分けはリスクが大きい(ノイズ混入などの危険性が高くなる)と
思ったが、実際には大きな影響は出なかった。

・MC中などに「プチッ」というノイズが混入しているヶ所が何カ所かある。
1ヶ所だけ演奏中に、上手ギターの回線で「プチプチプチ」という連続した
ノイズが乗ってしまった箇所がある。
 Ls,Rsなど、ギターの音を拾っている回線を利用して修正・対応したい。
いずれにしても原因は不明である。可能性として、上記のようにパラで頭
分けをした事によって、PA卓側の何かに影響されたという事は考えられる。

・電源は口自体は近くに4つあったが、全て共通の15Aからと言う事だった。
足りなければライブハウス側で引き回して用意していただけるとの事だった。
実際には15A×で足りて問題なかったが、ライブハウス側の非常に親切な心遣
いのおかげで、安心してセッティングを進められた。まさに「音のセクション
は助け合い」であると感じた。
自分がいっぱいいっぱいだった事もあって、何もPA側に対して気遣いが出
来なかったが、これを良い経験として次の機会に生かしたい。

・ライブハウスに事前に2度下見を行ったが、どちらも非常に丁寧な対応を
して頂き助かった。
録音の許可+サラウンドマイクを吊る許可、頭分けの方法、システムの設置
場所、電源の取り方、などをライブハウス側と話し合った。
今回は1度行った後にまた確認事項が発生してしまい、2回目の下見をする
事になった。
しかしこれは本来二度手間であり、下見前に十分な準備をして、漏れの無い
ようにする事が必要であったと感じた。

・HA→レコーダーへ直でつないだため、卓を経由しておらず、Cubase上でモ
ニターミックスを作り、モニターする事にした。
D2424のアウトを取る事はできなかったため、予備回線はモニターせずの録音
だった。
しかし実際にはハウススピーカーからの爆音で、モニターヘッドフォンをして
もほとんど音の判断はできなかった。
更に、SaffirePROのアウトプットにおいて調子が悪い時があり(原因は不明・
後日再び動かした時も何度か発生)、急にモニターOUTが出力されなくなる
事象が発生して、混乱した。
しかしリハーサルから本番までの間に直り、試し録りをしたものを聴く事が
できた。この時点で、上述したように、音を聴いてマイクを増やす判断がで
きていれば、と思う。今後に生かしたい。

・サラウンドマイクは、BEHRINGER B-5×ををL,C,R,LsRsとして、フロアの天井
を這っている鉄のパイプにクランプし、それぞれ5点に吊った。
L,C,Rはステージ面の上方にあるパイプへ、Ls,Rsはフロア上方にあるパイプへ
設置した。
ただし、パイプの位置の関係でRsのマイクが中央寄りにならざるを得なかった。
この分Lsのマイクよりステージに近くなり、音量が大きく・音の到達が早くな
っているため、他のサラウンドマイクと合わせて生かす際の処理としてレベル
ダウンやディレイを施す必要性が考えられる。
単一指向性であるB-5を内側(フロア中央)に向けたが、これはサラウンドに
おける音像の定位という点では、良くなかったと思われる。
(各マイクに対して音圧差が生じにくいため?)
後日実際にサラウンド環境で聴取したが、やはり定位がわかりにくいのと、
Ls,Rsが前を向いているためL,C,Rよりも明瞭にハウススピーカーの音を拾って
しまっている。これは不自然であると思う。
アンビエンス効果としても、L,C,Rに関しては、音楽のジャンル的にハウスから
の出音が大きく鳴っているため、スピーカーの低音域の回り込みばかり強くな
っていて良い空間の音ではなかった。
Ls,Rsの音は、当日ライブハウスで鳴っていた「空間の音」を録れていると思う。
2chミックスにも利用したい。
やはり、サラウンド収録においては、狭いエリアでの設置にしても、ワンポイ
ントで5本を、単一指向性であれば外側へ向けるのが定石であると思った。

・搬入出は効率的に。時間短縮を心がける。当たり前であるが、大切。特にラ
イブあれば他のセクション(PA、照明)との兼ね合いが多く発生するため。
今回、もっと速やかにシステムが組み終わっていれば、もっと余裕を持って音
を聴いてチェックする時間を持てたと思う。
研修よりも、実際に自分が主体的に動く立場になって、その意味を体感できた。


以上です。
機材借用・アドバイスなど、色々お世話になりました。

2007年8月14日火曜日

2007.8.3-5 2007.8.3-5 Natsukoi Ohira Mati O-Matsuri SR Staff Report 35RP-1

2007.8.3-5 Natsukoi Sound Stage2007 SR Staff Report 35RP-1

<打ち合わせ段階、事前の要点>
3日(金)15時に現場集合・・・スピーカーとアンプを組む。

4日(土)朝7時現場へ移動、21時頃終了予定。
     10時頃開会式・・・それ以降バンド選手権、吉本興行さん、花火。
     バンド選手権・・・リハ無し、準備完了の場合クリアカムで伝達。
・転換時のバミリ、クリアカムの伝達を間違えないように
・吉本興行さんの時、モニター以外をステージ袖までハケる可能性あり。
・吉本興行さんは基本的にSM58を2本で対処、芸風によってはワイヤレス。
※EG系はMicで拾うので、AmpのVolumeをいじる可能性大。一方、Key等Lineものは卓側で確認。
 ゲストバンドさんの持ち込みワイヤレスは回線使用。
   →A帯、ステージ袖に受信機。
   →こちらのワイヤレスはB帯、卓側に受信機。    
※アナログ卓・・・こちらのワイヤレス回線と、こちらの再生モノの回線に使用。     

5日(日)朝8時半頃現場へ移動、19時終了予定。
     ダンス発表、ファッションショー、カラオケオーディション。
・再生もの+α・・・カセットは再生機付きで相談。なるべく対処する。
・オーディション時に楽器持ち込み可能性があるので、簡単なもの(AG等)ならSRを行う。

『注意事項、その他』
・3日(金)、4日(土)の宿舎移動時は卓側をはずし、ステージ側へ。基本的に重いものは現場に残す。
・雨対策としてのサイドモニターまた、Footを横にする等の移動有り。
 →ケーブルをビニールで養生。事前に雨が降りそうな場合、近くのホールへ移動。
・予備のSPをレンタルする予定。マッキーのパワードスピーカー。
・搬入はステージ側から設営。台車はステージ上のみ使用可能。
・Ampに全て扇風機で風を当てる。Amp2台、卓側1台。
・野外は無限空間、ハウリングが突然来るので注意すること。
・スネアのTopとBotがわかるようにビニテにマッキーで書き込み、ビニテを貼る。勿論D.Iも。
・スピーカーをイントレに設営する場合は毛布等で養生してから行うこと。
・ステージ上のマイクケーブル、スピーカーケーブルの区別がつくようにすること。リップ帯で止める。
『昨年のレポートから読み取れた注意点、工夫点』
・バンド転換時にマイキングが即座に対応できるように工夫する。特にドラム。
・バンド転換時のスタンドのおじぎに注意。ケーブルも延ばせるようにすること。
・事前にマルチケーブルの長さを計っておくと、引く際にスムーズに引ける。
・転換が多い場合は、ケーブルをスタンドの下に通さない方が、転換がスムーズ。


3日:金曜日(1日目)
 自分は電車で現地に向かうことになっており、当日は他のスタッフに駅まで車で迎えにきてもらいました。当然ながら事前に路線を調べ、無事に合流できました。会場は8月に入りたての野外ということもあり、非常に暑かったです。一番最初に機材車のトラックの後輪を角材を用いてかさ上げし、ステージ側の機材を降ろしました。ハウススピーカーはイントレへ。ハウススピーカーを設置した際には同時に全てのスピーカーをアンカーを使用してラッシングし、さらに3つのハイボックススピーカーのみをラッシングしました。効率的なラッシングをするにはどうすればいいのかを考えなくてはいけないと思いました。イントレは非常に不安定なので、登る時は片側のみに体重がかからないように注意しなくてはいけない。スピーカーもイントレ一枚の板にのみ乗せないように注意しなくてはならない。ハウススピーカーの雨対策に関しては、ブルーシートをハウススピーカーを設置した上段の板からかけ、前面と背面をカバーできるようにしました。ショックコードと細引き紐、を使用してブルーシートを固定させます。
 一方、アンプは打ち合わせ時にはイントレの下に設置する可能性がありましたが、今回は上下イントレ横、それぞれステージ上に設置しました。アンプは翌日(4日土曜日)の状態にセッティングします。上下最上段のみインプットパラにし、卓までの長さを測ってひき延ばしてきたマルチケーブルを8chマルチボックスを間に挟みアンプのインプットに、またアンプのアウトプットにはハウス、モニターそれぞれのスピーカーケーブルを結線しました。ハウススピーカー用のケーブルはそのまま結線してしまい、モニタースピーカー用のケーブルはビニールを被せ、ビニテにどのモニターなのかを記入し貼付けておき、翌日即座に結線できるようにしました。またアンプ横にサイドスピーカー用のスタンドを設置し、細引き紐でアンプラックと固定しました。アンプラックの雨対策は一番上にコンパネを置きラッシングを行い、マルチボックスを縦置きにし、スピーカースタンドも一緒に一カ所に集めブルーシートを被せ、細引き紐で固定しました。
 翌日にステージ上で使用するモニタースピーカー、マイクスタンド、ステージケーブルといった機材はステージ中央奥にひとまとめにし、インシュロック等で盗難対策をし、ビニールシートを被せました。
 ケーブルに関しては、マルチケーブルをステージ中央のステージ下から卓側までの長さを測り、巻きタメはステージ下になるようにしました。ペアケーブルも同様に長さを測り、ステージ下に余裕を持たせ巻きタメはステージ上までひくことを想定し上手にしました。電源ケーブルはドカジェネから頂きます。そこでT型~平行を上下アンプラック用に1口ずつ、また楽器用に1口上手にひきます。
 宿に戻り、2日目の流れ、注意点、ワイヤレスの扱い方、を確認しました。
<ワイヤレスに関して>
・ハンドのワイヤレス置き場を作っておくこと。(空箱等にタオル、スポンジを引く)
・送信機の電池は持つと思われるが注意すること。
・電源のオン/オフは長押し。電源は爪を立てないこと。
・一度送信機を受信機に近づけないとチャンネルの変更をすることができない。
・ヘッドセット、ピンマイクは翌日、イベント中に波を確認する。相手への付け方の確認。
・実際に音を聴いてみる。同じチャンネルにしてしまった時のノイズ。ピンマイクの指向性。

4日:土曜日(2日目)
 会場の集合時間が7時半であったのに、丁度に着いてしまった。当たり前のことですが、集合時間より前には現場に集合していなくてはいけない。時間に余裕を持った行動をとらなくてはいけないと痛感しました。現場到着後、湿気をとばすためにも第一にハウスとアンプの雨対策を外し、次にモニタースピーカーをそれぞれ結線する。この日はバンド選手権ということもあり、いかに転換をスムーズに行うかが問われるため、モニタースピーカーはキャスターに乗せて迅速な転換ができるようにしました。またドラムへのモニターにはプラ箱を用いてかさ上げしておく。迅速な転換とありましたが、特に吉本興業さん、ゲストバンドさんの時は時間が非常にタイトなためより素早い転換が必要となりました。10時半頃には最初のバンドのみリハを行うため、それまでステージの準備に追われました。バンド選手権は基本的に、1バンド持ち時間は15分で、下手にBass、中央にVocal、中央奥にDrum、上手にE.G×2という配置で行いました。バンド選手権の出場バンドは2名~6名と幅広く、特にE.Gはアンプがマーシャルとローランドの2台があり、上下で分けましたがバンドによってはE.Gを下手に配置したいバンドもあり、マイクと合わせて混同しないように注意しなくてはなりませんでした。卓側との伝達はデミトスとクリアカムで行いました。初めてクリアカムを使用しましたが、相手が話している時はスイッチをオフの状態にした方が聴き取り易く、こちらから話す時はオンにします。デミトスよりも聴き取り易いですが音量に注意しなくてはならないと感じました。ゲストバンドさんの時のモニターのチューニング、サウンドチェックを正確に行うためにも正確な伝達が必須であると感じました。この日の吉本興業さんは4組の芸人さん
で、ワイヤレスが2組とスタンドマイクが2組でした。ワイヤレス(ヘッドセット、ピンマイク)は芸人さんに装着後、一度声を頂きレベルをチェックしました。事前より、できればヘッドセットを使用して頂けるようにアプローチしましたが、一番手のですよ。さんはピンマイクを使用することになりました。ネタの中で、ですよ。さん本人がピンマイクを口に寄せて話すこともあり、次のアクセルホッパーさんはヘッドセットを使用することになりました。しかしこの時、マイクへの入力が大き過ぎたのだと思いますが、歪んでしまっているような現象が起きました、一度袖にハケた時にマイク部分を口から離して頂くよう伝えましたが、最後までこの現象は消えませんでした。この日の最後の花火の時はステージ上が暗いので手元明かりを用意しておかないと撤収作業ができず、事前にしっかり用意し作業を行えました。
<バンド転換時の注意点>
・ラインもの(今回はA.GとBass)のチェックを必ず行うこと。結線後一度弾いて頂くこと。
・4本のコーラスマイクのどれを誰が使うのか正確に伝達すること。
・転換を素早く行うためにも、歩かず走って動くこと。
・ゲストバンドさんのシーケンサーのアウトが不明なため変換ケーブルを用意して対応する。
・最後のバンド演奏が終了したら、速やかにバンドに使用した回線(4本のコーラス以外)を撤収する。
<打ち合わせからの変更点>
・こちらのワイヤレスの受信機は上手のアンプラックの上。
・ゲストバンドさんのワイヤレスがこちらと同じB帯であった。
・吉本興業さんの時、モニターも全てステージ奥に下げてスペースを確保する。
 バンド選手権中に一度卓に触らせて頂きました。その時のバンドのドラムさんがモニターを大きくして欲しいとのジェスチャーがありましたが、自分は少ししか上げることができず、申し訳なかったと思います。どれくらい上げればいいかをモニターチェックの時から音でわかっていなくてはいけないと感じました。また、バンド選手権中にバンドによってBassのレベルに違いがあり、楽器用電源の電圧が変化してしまっているのかと思われテスターでチェックしましたが、おそらくベースアンプのヘッド、ベース本体の出力が変化していたためではないかと思います。また、 E.Gもピックアップでハウリングが起きてしまう時もあり、アンプのボリュームを下げることで対応しました。
 1日を通して、芸人さんや司会者の方がステージに上がる際には、必ず卓側に「◯◯さん出ます。」と伝達しなくてはならない。多くの転換が続くとコーラスマイクのケーブルがネジレてしまい、ネジレを直すのに苦労しました。転換時に直すわけにはいかず、大幅な転換時に直すしかありませんでした。また、前日同様に暑さ対策のために水分補給をしっかりとり、スタッフ間で交代交代に体に気を使いつつ作業ができたのではないかと思います。日焼け止めがあれば良かったと思いました。
 この日は最後にハウスを1日目と同じ雨対策をし、アンプは3日目の状態にセッティングし雨対策、バンドに使用した回線(マイク、マルチボックス、ケーブル類)、翌日に使用しないモニタースピーカー、ペアケーブル類を撤収、トラックに積み宿に戻りました。宿では3日目の流れ、変更点を確認し、この日の吉本興業さんのワイヤレスの問題の検討、解決策を教えて頂きました。
<ヘッドセットの解決策>
・受信機のアッテネーターを入れて対応する(Mic、0、-10の3つから選択でき、『0』にして使用する。)
 →この時、音も聴いて確認する。音響エンジニアとしてdBで話せるようにする。
・ワイヤレス関連で、受信機のアンテナを折り畳んだ状態にしない。
 →この時、アンテナ同士が当たらないようにしなくてはならない。 

5日:日曜日(3日目)
<この日の変更点、注意点>
・カラオケオーディションは無し。
・ワイヤレス受信機は下手のアンプラックの上に配置する。ワイヤレス用にペアケーブルを使用する。
・マイクは前日にも使用した4本のコーラスマイクのみ。
 →もし演奏があった場合も4本で対応する。当然電源を用意する。
・ファッションショーの時に「オンマイクでお願いします」とナレーションさんに伝達する。
 この日はあいにくの空模様でした。前日の集合時間の反省を生かし、いち早く現場で作業に取りかかりました。変更点にもありますようにこの日はダンス発表、ファッションショー、吉本興業さんというスケジュールでした。モニタースピーカーは、前日にも使用しましたステージ面のサイドスピーカーとステージ奥に同じ系統の奥サイドスピーカーを配置しました。奥サイドスピーカーは地面からスタンドで立てました。ダンス発表ということもあり、ステージはかなりのスペースを確保する必要があったためです。マイクは司会者さん用のハンドのワイヤレス2本とヘッドセット、ピンマイクが1本ずつ、4本のコーラスマイクのみでした。ダンス発表中の主な作業はダンス音源の終了30秒前を司会者の方に伝達し、ダンス後のインタビューに使用するマイクの受け渡し、ケーブルを介錯することでした。2日目のバンドのようにステージ上にモノが無いため、よりキレイにケーブルを扱わなくてはいけませんでした。時間が経つにつれ、前日とはうって変わってタイムスケジュールもマキで進行しており、会場内の露天のPRが転換の間に入ったりと、卓側とのコンタクトを常に取るように務めました。
 15時半を過ぎた頃に空が一気に暗くなってきました。すぐに、アンプ用のブルーシートと細引き紐、サイドスピーカー用のビニール袋、マイクスタンドに被せるように作られたビニールを用意しました。関係者の間で中止の合図が出たので、すぐにアンプ、サイドスピーカー、マイクスタンドに雨対策を施し、卓側からの合図が来次第アンプの電源を落とし、ハウススピーカーはブルーシートをかけ、ケーブルを抜き、ステージ上の機材を屋根のあるステージ奥に集め始めました。その頃、イベント雨天時の近くの会館への移動が決まり、ワイヤレス、再生機材をトラックに積み移動となりました。会館に到着すると既に着々と準備が始まっており、自分はステージ袖で音響室と連絡を取り合う役目を行いました。なんとかイベントは再開し、会館のエンジニアさんにはスタンドマイク4本とピンマイク2本を用意して頂きました。再開後、マイクの回線を正確に伝達することができなかったのがとても申し訳なかったです。ゲストダンスユニットさんの演目中は、マイクの受け渡し、ケーブル介錯、屋外の会場に残ったスタッフと連絡を取り、屋外の状況を聞き出し、音響室に伝達し対応策を連絡したりと、やるべきことが多かったです。この日の吉本興業さんは5組の芸人さんで、ピンマイクが2組とスタンドマイクが3組でした。ピンマイクは前日同様、装着後一度声を頂き、スタンドマイクに関しては、コンビの芸人さんの立ち位置という点で吉本興業さんのスタッフさんに指摘されました。漫才の距離ですから当然2人の間隔を狭くしなくてはいけない。またセンターに配置し、マイクの向きを真っ直ぐ向ける。一番手のアームストロングさんの時にサイドモニターが少しハウリングを起こしていました。会館のエンジニアさんがスピーカーの向きを変えると無くなりました。いち早く原因を見つけ出し対処できるようにならなくてはいけないと思いました。吉本興業さんのネタ中に3回停電が起きました。非常灯も消えていたため雷による停電ではないかと思われます。屋外はとてつもない夕立であったのではないかと思います。吉本興業さん終了後、音響室に向かい卓のオペレートを引き継ぎました。音響室からは実際に窓を開ければ会館内の様子を把握でき、抽選会ということからも番号を言う時に少しフェーダーを上げましたが、実行委員長挨拶の時にBGMを急激に下げてしまいました。常にステージの動きを見ていなくてはならないと再確認しました。抽選会も終わり、全ての演目が終了しました。音止め後、持ち込んだ再生機器を運び出し、屋外の会場に戻ると、地面は水浸しになっており、撤収作業へ移っていきました。ブルーシートを広げ、使用しました機材を確認しつつ撤収作業を行いました。

3日間に渡り大変お世話になりました。
段ボールを忘れてしまい申し訳ありませんでした。
次回も宜しくお願いします。お疲れ様でした。

2007年8月12日日曜日

2007.8.11 DJ&3on3 EVENT SR 終了報告

2007.8.11 DJ&3on3 EVENT SR 終了報告

今回はST&Pさんからの発注で、西葛西のイベントSRを行いました。
日時:8月11日(土)
場所:江戸川区共育プラザ バスケットコート
内容:3on3バスケット&DJイベント







ST&Pの金iさんの、ステージワーク。

2007年8月8日水曜日

2007.8.3-5 Natsukoi Ohira Mati O-Matsuri SR 終了報告





2007.8.3-5 Natsukoi Sound Stage2007 SR終了報告 編集中です。








栃木県大平町で毎年行われる、夏祭りのメインステージ音響のSRを
今年も担当しました。


日時:8月3日(金)〜5日(日)
場所:栃木県下都賀郡大平町町営野球場
内容:なつこいサウンドステージ2007
   ・高校生バンド選手権
   ・ゲストバンド演奏(High&Mighty Color、Dirty Old Men)
   ・吉本ステージ

実施スケジュール
8月3日 15:00 〜仕込み
     18:15 アップ、アンプ&ハウスを設置、
           各モニターのケーブルを敷き、
           雨対(あめたい)をして、ホテル宿泊。
8月4日  7:30 現場到着 電源9:00〜
     10:50 お祭り開始
     22:00 現場退却
8月5日  8:30 現場到着 電源9:30〜
     10:40 お祭り開始
     16:00 雷雨屋外作業中断
           卓周りバラシ、ハウススピーカー以外バラシ、
     16:40 雨天会場へ移動、ワイヤレス、MD、マイク類
     16:50 雨天会場到着、 
           ワイヤード×4 ピン×2 MD&CDのみ持ち込みパッチ
     17:15 幕開き
           ゲストダンスユニット CD再生
     18:00 吉本ショー
     19:00 抽選会 塩谷氏に引き継ぎ→撤収へ。
     21:00 撤収終了
     21:30 大平町出発
     23:00 板橋到着
スタッフ:塩谷高弘、田中友尋、石井宏

8月3日(金)セッティング日について。





都内はこの時期お盆前で、混む!!!。
横浜出発10時、到着が15時ギリギリでした。

持ち物必須品
帽子、日焼け止め、冷えピタ、フェイスタオル(3日分)、手元明かり

例年通り、
・ハウススピーカ3/1の仕込みと雨対、
・アンプ周りのセットアップ、
・モニターのSPケーブルのセットアップ
・マルチを、いったん卓側まで這わせて確認の後、引き戻した。
卓側はセッティングは、机の配置のみ。

ハウスは、イントレが450mm程舞台つら位置より、
客席側にでていたので、余裕を持ってセッティング出来た。
毛布を使って養生しながら、
踏み板2枚にバランスよくのせてラッシングした。
ラッシングは青(100mm幅)がメインで、アンカーを5箇所。
青(30mm幅)で、予備的に横方向をとめた。

ブルーシートは、後ろ側をインシュロックで固定、
前側は、ショックコードと細引きで固定。
ただし、ショックコードは10本程なので注意。

8畳敷きのブルーシートが老朽してます。
来年度は、買う事。

アンプは、防犯対策をして、雨対をするが、
同時に、上面に900×450程度のコンパネをのせると便利。
前面や背面の配線はそのままで、雨対できるように工夫。

初日はアンプラックに、サイドのSPスタンドを縛ったがこれも、
落下の問題だけであれば、工夫が必要。

アンプ周りは例年通り、T型〜平行で接続。下手×1口、上手×2口(楽器)

モニタースピーカーは、ビニール筒で、雨対をして、
スピーカーは、テント中央へ。
ここでも、防犯対策をした。

マルチは、30mでぴったり届く。
アンプの外をまわさない方が撤収が楽。
ワイヤレスは、下手受信機が良いと思います。
空箱等は舞台下へ。
雨でとばないよう、角材やパイプいすで補強をした。

宿に帰って、ワイヤレスの扱い説明と、
送受信チャンネルを設定。B41−44


2日目(土)
7:30現場到着
トラックは、ミックス側で機材おろし→上手に移動。
いつもの、日よけテントをブルーシートとショックコードで作成。
この時に、燃料タンクには絶対のらないこと。
芝生で、トランクがこけてアナあいてへこんだ。

フロアスタッフの手順を簡単にメモ。
・ハウス、アンプの雨対はずす。
・モニターをそれぞれの位置に配置し結線。(キャスターのせ)
・16Pをしかるべき位置に配置し、マイクを結線。
・デミトスを開通
・クリカムを開通
・アンプの扇風機を準備
・夜露で濡れた雨対を、ひろげて、ささっと乾かす。
 とばないように、しまっておく。

・車の入場が制限されたら、卓側のマルチをひく。
・卓側のパッチと電源が入ったら、アンプの電源をいれる。

・ワイヤレスと、VO1−4をマイクを速やかにチェック。
・楽器電源を用意しておく。

・やはり卓側で2個、アンプで2個扇風機が必要。

北関東バンド選手権
・リハは基本的に無い。(1バンドめだけ)
・アンプはマイク取りにしたが、DIに戻したい。
  芯がうまく録れない。
  アンプの状態が、不明。
  使い回し出来る。
・ベースはXLR出力で問題無し。
・ドラムキットはもらいたい。
・ギターはショートディレイのハース効果が必要。
 パンの振り切りは不自然。

ゲストバンド
・HDR6回線

ワイヤレスマイク、ヘッドセットのノイズについて。
初日のアクセルホッパーさんのワイヤレスノイズの見解について。
1・MG16のヘッドアンプが元々歪みやすい
2・2P送信機の入力で歪んでしまっている。(大音量に耐えられない)
ヒビノさんに現象を報告&相談したところ、
入力が大きすぎるのでしょうとのことでした。
現在ヘッドセットのマイクはWH−20TQGですが、
これはダイナミックタイプで、コンデンサータイプの
WH−30TQGをおすすめされました。
また、来年度に向けて、やはりピンマイクの整備を進めます。
WL184は、ハイパーカーディオイドなので、普通のカーディオイドの物を
整備します。

花火は、今回は途中で止めたりは無かった。
DMXの回線は別途8Pなりに逃げているので、
問題なかったが、来年も撤収が安全にできる様なプランニングを心がけたい。

雨対と盗難対策を1日目以上にして、ホテルに退却。
ホテルで、ワイヤレスのノイズについての、検証を行う。

3日目(日)
8:30現場到着

朝の、天気予報で、雷雨やにわか雨が予想されていたので、
いくつか工夫してセットアップした。

予備のマイク&DI等は無し。
フットモニターも無し。
トラックの中を軽く整理、現状である物を確認。
コンソールは、ケースの下部はそのままで、設置。
不必要な機材を、舞台下等にせっと。

例年通り、11時開始前の、10:40分頃から太鼓。
太鼓はNonPAの生音でした。

2日目の大きな点として、
ダンスが多くなりました。オーディションは今年は無し。
そこで、ダイマジンの二人が、出演者をいじることがおおく、
もし可能であれば、いじり用にWLをもう1本出せると良かったかも。

ダンス終了後、毎回マイクケーブルフォローが大変だったと思います。
フロアの皆さん、すみませんでした。

また、進行が巻き気味で進むことが多く、常にipodからのBGMを、
あげられるようにしておく感じでした。

ファッションショーは2団体
1つ目の学校さんのほうは、MD、CDの順番がバラバラで大変でした。
一瞬、順番通りに直してしまおうかと思いましたが、卓の横について
もらう学生さんのメモの曲番も変わってしまうのでやめました。

もう一つの団体は、『演奏をしたい』との情報が、事前に有りました。
しかし、趣旨はファッションショーですので、基本的には持ち込みで
お願いしました。

しかし、音響スタッフとして、できる限りのことはしてあげよう、
と、スタッフ同志の意思疎通をはかり、田中君、塩谷君に、出演者と、
マイクや音響関係の打ち合わせをお願いしました。

結果は、CD再生とマイクが4本
そのうち1本は、1系統と解釈し、DIでキーボードに使用しました。
残りの3本は、フロントで、ブラスやMCに使用しました。

この、ファッションショーのセッティングがスムーズにいっていたため、
その後に起こる、夕立にもスムーズに対処できたのだと思います。

16:15分位に、ONタイムでファッションショーが終わる。
しかし、その頃には、もう既に暗雲と、遠雷が鳴っており、
まずは、雨対の準備をした。

完全な判断がでるまでは、雨対のみで、やり過ごすことも考えられたが、
今回、発注元の財団の池澤さん、東日本舞台の湯沢さん、奥村さん等の
好判断で、何一つ問題なく、雨会場に移動でき、スタッフの一体感がと
ても感じられた現場であった。

雨会場に着くと、池澤さんがマイクの準備をしていてくれた。
ヒモが4本、ピンが2本

会館の音響さんに、挨拶をし、
マイクは会館のパッチされている物をそのまま使うことに即決定。
MD&CDのみ、ちょっと使いにくそうだったので、我が社の物を使った。

実は移動する時に、
卓側一式と、ワイヤレス等も全て入れてきたが、
そのすべてを準備する時間はなく、先攻して準備していただいた、各ス
タッフに感謝です。

多分冒頭、ピンマイクでハウッタのは、音響室内でのオーディションスイ
ッチと、プロセへのアサインを間違えた時に、即座にあげたからだと
思います。

塩谷君のレポートに、サイドの音が・・・とありましたが、サイドが
どんだけ出てたかもわからない中で、各スタッフの気遣いに感謝したいと
思います。

また、雨の中機材を死守していた、田中君、石井君、本当に寒かったで
しょう。
来年の引き継ぎとして、カッパも有った方が良いと付け加えておきます。



2007年8月7日火曜日

2007.7.28 29 Jazz Live SR in Kashiwa Matsuri STAFF REPORT 36RP-3

2007.7.28 29 Jazz Live SR in Kashiwa Matsuri STAFF REPORT 36RP-3

ケーブル
 ・八の字巻きや床での八の字巻きはできて当たり前。
 ・巻く事だけでなくうまくほぐすのも練習しておく事。
 ・卓側からステージに行くまでのケーブルルートはなるべく
  きれいにまとめておく。
 ・マイクケーブルはなるべく短くつなぐ。
 ・会場やステージの規模が大きい場合は下手側、上手側でわける。
 ・マイクケーブル    : CANARE L4E6S
                      2T2S
 ・SPケーブル(2芯) : CANARE 4S6
                      4S8
                      4S11
 ・SPケーブルは会社によって違う場合が多々、自作している会社が
  多いから。

 ・マルチケーブルやHOUSE SPケーブルやモニターケーブルの
  コネクタの部分にはビニール袋をかぶせる。(雨水からまもるため)。

 ・電源ケーブルと平行させない。ノイズが乗ってしまうため。
 ・ボーカルの人など、ステージ上を動き回る事が予測されるケーブルは
  上手から下手まで動ける程度の余裕が必要。

 ・ステージ上のミュージシャンの安全を考慮した上で配線。


スピーカー
 ・大きいスピーカーや重たいスピーカーの場合、倒れぬように
  なんでもいいので重石を置いておく。

 ・上向きのスピーカーなどは、雨が降ってきた場合、雨水が入ると
  水が中に溜まってしまうので、雨が降りそうだったら直ぐに
  ビニールをかぶせるか、あるいはすぐにかたす。

 ・HOUSEのスピーカーとモニターのスピーカーなど重たいものは
  重石近いものと紐で固く結んでおく。倒れにくくするため。

 ・大きいものが多いので、トラックに乗せるとき、もち上げる時などは十分
  注意すること。

 ・台車に乗せてある時は、流れないように必ず抑えて置く。

 ・スピーカーの位置は、当日のミュージシャンの立ち位置などによって、
  変更される。

マイク
 ・当たり前ですが使う機材、楽器によってマイクはかわる。
 ・ぶつけたり落としたり、雨にぬれたりするだけで音質の劣化が
  あります。丁寧に扱うこと。
 ・ケーブルを一回さしたら、それ以降ケーブルの抜き差しするときには
  かならず声をかける。
 ・楽器の性質やマイクの指向性を考慮した上でマイクの向きを設定する。
 ・クリップマイクの場合たたかれない位置で向きを設定。
 ・マイクは地面に置かない。ダイナミックマイクは磁石が入っているため
 (今回は外だったのでなおさら)。
 ・楽器の出力はインピーダンスが高いので、長い距離ケーブルを敷くと
  伝送ノイズがのりやすいので、DIを通す。
 ・ハウリングしにくい設置。
 ・マイクの名前を覚える。
 ・このマイクは何の楽器に使われていて、マルチの何番か?など
  頭に入れておくと作業効率がよくなる。
 ・マイクスタンドはしっかり閉めておく。安全性を考え。
 ・マイクの位置が決まっているものは、スタンドを最後まで閉めるが、
  ボーカルマイクや、SAXなどの場所が特定できないマイクは、最後まで
  閉める必要はない。
  

その他
 ・ミュージシャンの方の要求があったら速やかに聞いてあげること。
  ミュージシャンの方の行動や反応に目を配る。モニタースピーカー
  の音をたしかめる。
 ・音響機器全て水は厳禁。雨の場合、雨対策は念入りにしておく。少しでも
  ポツポツときたら即効ビニールかぶせる。
 ・かたずけは速やかにさっさと。トラックの扱い方には注意。
 ・堂々とメモらないこと。影で時間のあるときにまとめて書く。
 ・場所を考える。今回はビルとビルの狭間だったので音も変わるし、
  突風などもありうる。
  
  初めてのSRの現場というものに触れさせていただきましたが、やはり
  自分の中ではあまりついていけなかった気がします。機材の名前を覚え
  る事もそうですが、全体的にきちんと把握していなかったのが原因だと
  思います。一つ一つの事をしっかり頭の中にいれ、次に何をすればよい
  のか考えて行動することが大事でした。初めてなので、自分のとる行動
  に自信がなくオドオドしてしまうことがあったり、焦ってしまう事がた
  くさんありました。勉強不足で硬くなりすぎていました。SRというも
  のが現場の環境、その日の天候、人、機材の状況によって、何もかも変
  わり。その状態の時にいかに柔軟に対応して考えて行動するかが重要に
  なってくるものだと学びました。

  たくさんのことを学び、素晴らしい体験になりました。これを自分の糧
  にして次に生かそうと思います。本当にありがとうございました。

2007.7.28 29 Jazz Live SR in Kashiwa Matsuri STAFF REPORT 36RP-3

2007.7.28 29 Jazz Live SR in Kashiwa Matsuri STAFF REPORT 36RP-3

参加して気付いた事、学んだ事

・ミュージシャンの方々は人をよくみていて、あたふたしている僕
 にはあまりものを申さず、首をかしげたりするのでそういった小
 さな変化を見逃さずにすかさず『何か気になる事、ございますか
 ?』等聞きにいくのが大切である

・キーボード等、電源の必要な楽器は結線が完了していないと、音
 出しができないため優先的に結線する。

・当然だが結線時に長さが余っているケーブルはきれいにとぐろを
 巻いておく、中途半端にやると絡まったりと後々面倒な事になり、
 時間を無駄にしてしまう

・ドラムにマイクを立てるときは初めて会う人にはもちろん知って
 る人でも『マイクをたててもよろしいでしょうか?』と一言、
 声をかける

・サウンドチェックを兼ねた1回目の公演は、ミュージシャンの近
 くにいて、音を聞く。

・突然、楽器が増えたり減ったりと想定外の事が起きることがある。
 いくら前々からの打ち合わせや準備があっても、当日にならなけ
 れば何があるか分からない、だからそういった事に迅速に対処で
 きるように準備する事が大切。

・DI はアンバラからバランス回路にしたり、楽器は出力インピー
 ダンスが高いので誘導ノイズの乗りにくい信号にしたりするのは、
 授業で習っているが、パラレルアウトが付いていたりとほかにも
 いろんな事ができる

・ウッドベースはDI に繋いでそこから卓に送ってもいいのだが、
 演奏者は自身が持ち込んだアンプなどの機材で音作りしているの
 でアンプから出ている音を直接マイクで拾う。
 状況によって臨機応変に対応しなければならない

・当然の事だが楽器が実際に搬入されていないところで、マイクを
 立てるとき(特にドラムなどマイクをたくさん使うところでは)
 SNはSNの場所、KickはKickの場所という 風に大まかに位置を予
 測しマイクをおいておく事で勘違いや間違いをおかす事がなくな
 る。

・扱う機材は精密なもので水分が大敵であり、雨対策を徹底しなけ
 ればならない、いくら少しの雨だからと言っても油断してはいけ
 ない。
 また、テーブルタップなど電気を扱うものは、水にぬれるととて
 も危険なため雨にぬれない所に置いたり、地面から浮かせたり、
 必要ないものならばコンセントから抜いたりして対処する。

 雨が本降りになった場合は、ビニールシートなどを機材にかぶせ
 雨にぬれないような安全なところに素早く避難する。

・学校の実習などと違い、実際の現場ではお客さんがいます。「何
 時から始まるの?」「歌手は誰?」とか、時には「~広場はどこ
 ?」などいろんな事を質問されます。そんな事にも迅速に対処す
 るためにも、下調べやそのときの状況についてもしっかり把握し
 ておくことが、必要である。

・ステージ上にケーブルを引くときは、サックスやボーカルは仕方
 がないのですが、基本的にはひとが通るところには引かないよう
 に工夫をする。

・撤収のときは電源が切れている事を確認し、マルチボックスから
 ケーブルを外すと効率がいい。またケーブルを巻く時は、長いも
 のから巻くのがいい。

感想

初めての富先生の研修、初めての現場、初めてづくしのなか、とて
も緊張しましたが、その分とても勉強になりました。

自信の無さから、自分から進んで結線や機材に触る事ができず、邪
魔にならないようにする事で精一杯でした。

その結果、何をするにも効率が悪く時間がかかってしまいました。
また、あまりの緊張で、メモはたくさんとったのですが、聞き逃し
ているものがいっぱいあるんじゃないかなと思います、もっと余裕
を持ってできればよかったなと今更ですが後悔しています。
この経験を次につなげて行きたいです。

さっきも書いたのですが、学校での実習と違い本物の現場では、実
際にお客様がいて、いろんな事を聞かれました歌手の名前が分から
なかったりと結構困りました。さらには財布を忘れる方までいて、
実際の現場では何がおこるか分からないと思いました。そういった
事に臨機応変に対処するためにも下調べや、事前の準備やその場の
空気を読む事も非常に大切なんだなと思いました。

出演者、ミュージシャンの方は本当に人をよく見ていて、自分のよ
うにあたふたしている事がすべて見透かされているように思いまし
た。
何か気になる事があっても直接訴えかけてくる事もなく、少しの変
化も見逃さないようにしなければならないなと思いました。
ここでも改めて空気を読む事の大切さを知りました。

2日目の雨対策は神経を使いとても大変でしたが、何を優先的に守
るのか、本降りになったら安全なところに移動する事など、なかな
か体験できない事を体験する事ができました。
(途中でジャズライブが中止になってしまったのに、こんなのんき
な事を書いていいのか分かりませんが…)。



とにかく初めて体験する事ばかりで、足を引っ張ってばかりで何も
役に立つ事ができませんでしたが、自分にとってとても大きな第一
歩になりました、またいろんな事が学べました。少しですが自信が
つきました。

今回は、研修に参加させていただき本当にありがとうございました。

また機会があれば、是非参加させてください。
よろしくお願いいたします。

2007年8月3日金曜日

2007.7.28-29 Jazz Live SR in Kashiwa Matsuri STAFF REPORT 36RP-2

2007.7.28-29 Jazz Live SR in Kashiwa Matsuri STAFF REPORT 36RP-2


今回研修へは初めての参加でした。
まずは研修中に気づいた事、注意しなければならない事などを、
箇条書きに。

・最低限一緒に研修する方の顔と名前を覚える。
・機材を搬出するときは、本番のセッティングの事を考えて、振り分
 けておくと効率が良い。
 また、この時雨対策も忘れない事。機材から目を離さない。
・まずは電源を確保。またこの時点でトラックや、人が頻繁に通ると
 ころにはケーブルはひかない。
 (今回は、ステージのセット、パイプ椅子の搬出ルートだったので
  ケーブルはひかなかった。)
・休憩中等でも機材から目を離さない。
 盗難や、突風で機材が倒れた時のため。
 絶対に人に怪我をさせてはいけない!!
・本番中は、なるべく目立たないようにする。堅い感じで立つよりも、
 自然に。
・客が不安、冷めるような行動はとらない。
 (今回は、雨が降りそうなときに、手のひらで確認していたら注意
  された)
・雨などのハプニングに常に注意する。もし雨が降りそうだったら、
 雨が降ったときのシュミレーションしていると、よい対応が出来る。
・ケーブルのコネクターは前もって雨対策をしておく。
 (筒状のビニールを使う)
・雨が降ってきたら、まずスピーカーを最優先。「転がし」は角度を
 変えて面が雨にぬれないようにする。雨が強くなったら、移動する。


感想
今回、初めての参加だったため、打ち合わせの段階でステージや機材
の事等が具体的に想像できなくて大変でした。機材の名前を聞いて、
すぐにどんな形とか大きさとかが想像できると強いなと思いました。
また、富さんに「そこの台車ころしておいて」と言われて、何をするか
分かりませんでした。
そういった言葉にも、言われてすぐに反応できるようにしとかなければ
いけないと思いました。
また、セッティングの途中でポツリポツリと雨が降ってきたのですが、
富さんは、すごい焦って雨対策をしていて、「こんな雨なのに、なんで
こんな焦ってるんだろう?」と思っていたら、雨対策が終わる頃には
ザァザァ降りになっていました。特に雨が降りそうな時は先を読んで
行動する事の大切さが身にしみました。

「言われた事は、出来るのは当たり前。自分からやる事を探す。」
と思って今回の研修に望んでのですが、言われた事をやるので精一杯
でした。次は何をすればいいのだろう?と考えている間に、あれやっ
て、これやって、という感じです。
また、言われてから、1回頭の中で考えてから行動していました。
これが、頭の中で考えなくても自然に体が動くように、また次にやる
事を言われなくても自然に体が動くようにならなければいけないのだ
な、と感じました。

今回、研修に参加させていただいてとても勉強になりました。
また、初めて野外での本格的なSRの場で、正直な感想は「楽しかった」
です。また、よろしくお願いします。ありがとうございました。

2007年8月1日水曜日

2007.7.28 29 Jazz Live SR in Kashiwa Matsuri STAFF REPORT 35RP-1

2007.7.28 29 Jazz Live SR in Kashiwa Matsuri STAFF REPORT 35RP-1

今回初めての野外でのSRでした。

・事前の打ち合わせの段階で、スタッフ同士のコミュニケーションの意味で
 もしっかりと相手の名前を覚えることが非常に重要であると感じました。

・昨年も同じイベントを開催しており、昨年の写真をもっとよく見なくては
 ならないと感じました。
 ステージが広くない場合のモニタースピーカーを設置する場合には、ステ
 ージと同じぐらいの高さを稼がなくてはならない。
 今回はマイクケースを使用しました。

・主にステージシステムを担当させて頂きましたが、ステージ上のケーブル
 をなるべくキレイに這わせなくてはならないと感じました。
 マイクと結線後にケーブルがヨジレてしまっている場合はマイクをマイク
 スタンドから外し、ケーブルを辿ってヨジレを解消させることで、よりス
 テージ上のケーブルをキレイにさせることができる。

・スピーカーをスタックさせ、ラッシングする場合は、同じ色のラッシング
 ベルトを使用する。
 スピーカーのハイボックスにアンカーをセットする場合にもしっかりとセ
 ットされていることを確認する。
 ラッシングベルトはネジレないようにアンカーを通し、ベルトを一度ラチ
 ェットの中央部に通し、ラッシングを行う。今回、1/1という二段積み
 でした。
 風が強かったせいもあると思いますが、ハウススピーカーの横にも支えと
 してのスピーカーを配置しました。
 この際にも、ヒモを用いて動かないように固定させることが大切であると
 感じました。

・野外で、夜まで続くライブということもあり、照明機器を使用しました。
 照明は楽器用の電源(今回はKeybordとBassAmpに使用)を使用し、ハウ
 ススピーカーの後ろに、スピーカースタンドを立て、クリップで止める形
 の照明機器です。
 この際にも、ハウススピーカーとスピーカースタンドをヒモで結び、風な
 どによる転倒を未然に防ぎました。

・野外ということもあり、雨や風の心配が尽きませんでした。
 風に関しては、マイクスタンド、スピーカーの転倒を防ぐためにも、丸皿
 や、マルチケーブル、中身の入っているプラ箱を重し、支えとして利用し
 ました。
 一方の雨対策につきましては、第一にマルチケーブルのコネクター部分に
 ビニール袋を被せ、ビニテで水が入らないように袋を固定させ、ハウスス
 ピーカー、支えとして用いたスピーカー、スピーカースタンドには大きめ
 の透明なビニール袋を利用し、ステージ上の楽器、アンプ、楽器用に立て
 たマイクに関してはなるべくステージ上の一カ所に集め、ブルーシートで
 被せてしまう。
 ステージ面に配置してあるVocalマイクとSaxのマイクに関しては、小型の
 ビニール袋(丁度マイク+マイクスタンドが入る)を使用する。
 最後にモニタースピーカーの場合(今回FMX)は、雨だと感じたらすぐさ
 ま仰向けを横向けにする。
 この際に、結線しているコネクター(今回キャノン側)が上側にくるように
 しなければならない。雨が強くなってきた場合は、コネクターを外し、
 ステージ上に集め、スピーカー部を向かい合わせにし、ビニールシートを
 被せて対処する。

・DM1000の扱い方の理解をもっと深める必要があると感じました。
 現場ではいつチャンスが来るのかわからないため、事前に理解を深めておく
 ことが大切であると思いました。
 今回の場合ですと、ヘッドフォンから音をモニタするためには、どこをいじ
 ればいいのかということです。また本番時のオペレーションに関しましては
 、曲のテンポが変わったらリバーブの量も変える。具体的には、早いテンポ
 の時にはリバーブの量を減らす。
 以前の授業でもアドバイスされていたことだけに、実際の現場で対応するこ
 とができず、悔しいです。
 Vocalさんに関しましても、MC時は、曲の時よりも音量をカヴァーするため
 にも、少しフェーダーであおる。また曲中に、Vocalさんの持っているマイ
 クの動きにも注目し、もしモニタースピーカーに向けた場合にもハウリン
 グしないようにすぐに対処しなくてはならないため、ステージから目を離
 してはいけない。

・撤収の際に、より迅速にするためにもケーブルのとぐろがステージ側にあ
 るのか、卓側にあるのかを判断し、とぐろのある方からケーブルを巻くこ
 とによって撤収をより迅速に行うことができる。
 ケーブルをお客さんやスタッフさん踏ませないためにも迅速に行わなくて
 はならない。
 
・言葉の意味を理解する能力をもっと養わなくてはならないと感じました。
 例えば、『スピーカーにアンカーをセットしておいて』と言われた場合、
 何番目にセットすればよいのか?
 http://m-aqua.blogspot.com/2007/02/blog-post_19.html
 一番外側でよいのか?ベルトは通す必要があるのか?当然ですが動かない
 ようにセットしなくてはならない。
 どこまでセットすればいいのか?先を予測した行動をするべきか?といっ
 た周囲を観察する能力もより磨いていかなくてはならないと感じました。

 今回もお疲れ様でした。
 またの機会も宜しくお願い致します。

2007.7.28 29 Jazz Live SR in Kashiwa Matsuri STAFF REPORT 36RP-1

2007.7.28 29 Jazz Live SR in Kashiwa Matsuri STAFF REPORT 36RP-1

Report - 7.28-29. 2007 柏祭りジャズコンサート

野外のSR時、雨が降り始めたら、

1.スピーカとマイクと舞台上の機材(D.Iやマルチボックス等)に水が入ら
 ないようにビニールで覆う。
 しかし機材より、楽器優先。(ミュージシャンから信頼を得られる)

2.撤収することになったら、電源を落とす。(信号の流れの逆)
 1.アンプ (富=感電や漏電、故障)
 2.スピーカ(富=水分で、やられる)
 3.ラック部(富=感電や漏電、故障)
 4.ミクサ (富=感電や漏電、故障)

3.ケーブル巻き:ケーブルは太いケーブルから巻いたほうがいい。

4.スピーカケーブルが抜けたらすばやくスピーカを雨にぬれない所まで
 移動する。
5.マイクや舞台上の機材を移す。

================================
ジャズドラムのマイクアレンジ

1.キックは曲によって違うかもしれないが、あまり踏まないし大きく
  出さないほうが良い。
  (富=ドラマーに聞くと、一番低いTOMの様なイメージ)
2.ジャズドラムの中心になる音はスネアーとシンバル。(TOP Cym)


一応各楽器のバランスをとった後、曲によって微妙に変わる音色は
無理やりフェーダーをいじらなくて、EQだけ調節してもほしい音が
取れる場合もある。
  (富=もちろん、一生懸命フェーダーを動かす時もある)
==============================
公演中にもミュージシャンとのコミュニケーションが必要。
ミュージシャンの表情を読めるように。


外国人として日本の現場で働くとしたら、まず怒鳴る日本語や
ディストかけた日本語を聞き取れる必要がある。
無線通信機から聞こえる日本語、うるさい現場での怒鳴る日本語は
普通の日本語よりよく聞こえない。

↑富
これは、日本人同志でも、わかりやすい言葉を使う等、工夫が
必要です。
海外にいって仕事をする場合、自分自身が理解できる言葉を増や
しておくこと。

海外のスタッフと最初にコミュニケーションをとった時に、
日常会話ができなくても、音響用語は、世界共通な場合が多く、
安心することが多い。