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2016年12月24日土曜日

2016.09.20-11 Vibraphone Quartet Hall Recording Project終了報告

2016.09.20-11 Vibraphone Quartet Hall Recording Project終了報告


つい先日発売になりました、ヴィブラフォン中島香里さんのCDレコーディング。
Kari Vibes Quartet KVQ『Cross Point』です。

Hallでの一発録音でした。
↓中島さんのブログ↓
http://blog.goo.ne.jp/vibraphone_kaorin/d/20161208

最初に相談を受けたのは、7月中旬。偶然会場下見に伺えそこからスタート。

Big Band SR オケや劇伴、Kさんのアディショナルなプレイでの録音はあれど、本格的にビブラフォンメインの録音をするのは初めてでした。

会場は新宿角筈区民ホール。台風迫る生あったかい9月でした。


こちらは、8月のテストレコーディングの様子。
http://m-aquastaff.blogspot.jp/2016/09/20160816-vibraphone-quartet-hall-test.html

赤松敏弘さんのサイトなどを参考にしながら、作戦を練る。
Mic SelectとMic Arrangeが要かなと。

手持ちのものだと、DPA4006とかKM184とか、C214とか、Dynamic系とか。
実は、前々からMD441に興味がありました。

きっかけは、やはりこれも放送局にいる時に先輩がいった言葉。
『コンデンサーマイクにこだわらず、いいHAであれば、ダイナミックマイクも色々なキャラクターを取り出すことができる。andかぶりも少なめ』

そして、もうひとつのヒントが、2005年に行った、マリンバの池上秀樹さんのSurround Recording。Main Mic 5本が揃う手持ちのマイクから、KM184で頑張ったが正直鍵盤打楽器のDynamicsと音色の多様性、本当に難しいなと思っておりました。

それも、テストレコーディングでニンマリOK。
ElectroVoiceのRE320で決まり。

そうそう、このRE320の前身、RE20にも多くのヒントがあったのです。
1970年代の日本、代表的なレーベルにThree Blind Miceがありました。
そのTBMより、偶然私が手にしたのは、太田邦夫(Pf)さんの『Free and Lovely』このサウンドが強烈でした。エンジニアの神成さん(一度だけお会いしたことがあります)が、どこかに寄せた記事に、ピアノのマイキングが載っていました。
それが、その『Free and Lovely』のサウンドかどうかわかりませんが、大きな磁石とコイルで音色を優先したダイナミックマイクは、鮮烈で、よりくっきり浮かび上がる印象。

もちろん真偽はわかりませんが、試してみる価値はあると思い、今回RE320をテストしたのです。
昨今の磁石の進化はすごいです。フェライト→ネオジム、ネオジムが発見されたのが1984年ですから、大いに進化していていいはずですし、普段のLive Sound(PA)でそれはよく感じていることでした。

さて、プランをご覧ください。
配置は前回のHall一発録音、門馬瑠依さんの経験が大きく作用しています。
http://m-aquastaff.blogspot.jp/2015/04/20140301-02-monma-rui-nishitokyo-hall.html


MusicianへのCUE Mixは MOTUのソフトを使うことも考えましたが、なるべく負担を少なくするため、QL1を利用しました。
じょうずのとおり、Mic→HAで分岐された信号は、QL1へ。HPを3系統別のバランスで送るため、AUX1-2 3-4 5-6とステレオで3系統。

Punch Inの時だけMBPからの信号をADATで受け取り、Punch InでFO・Punch OutでCIと操作しました。
Mix室は搬入エレベータの前、前室っていうのかな。

消火栓の前は少し開けてあります。



では各楽器のMic Arrへ。Dr 安藤正則さん。


OHとHHの角度に気をくばる。


Drと皆さんへの位置関係。アクリルを、DrとVibの間でいろいろ動かして、安藤さんのやりやすさを優先して配置。


Pfは後藤魂さん。
全体ピアノの回転角度、バンドまでの距離、蓋の締め具合。



Bassは吉木稔さん。
楽器を構えた画像を撮り忘れました。f字孔狙いではなく、上からの一発勝負。
モニターもCMC64Uショップスのみ。



そして、Vibraphone 中島香里さんのマイキングです。
前述の赤松さんのサイトに書いてあったことですが、LiveでもRecでも、音が遠い時に、鍵盤に近づけてはいけない。
鍵盤の下にある音響管の倍音が、うまく収めることができなくなってしまうから。

アタックと余韻。
よりはっきりとそのバランスを録音中に意識しなければならない。
幸い、マリンバと違いマレットは布で巻いたものが多いので、痛すぎることにはならないけれど、ソフトタッチを漏らさず録れるよう、配慮しました。





説明はこれくらい。


搬入搬出お手伝いいただいた、今井さん、小澤さんありがとうございました。

CDの入手方法などが解ってきたらこちらでもご紹介します。
2016年の3大現場の一つでした!後2つも年内に更新します!。


サウンドの要はこちらを参考にしました。
http://www.jazztokyo.com/column/oikawa/column_136.html

2016年9月15日木曜日

2016.08.16 Vibraphone Quartet Hall Test Recording

2016.08.16 Vibraphone Quartet Hall Test Recording 

今回の依頼は、ビブラフォンの一発録音。

昨年行った、こちらのホール一発録音をお気に入りいただいての依頼です。
http://m-aquastaff.blogspot.jp/2015/04/20140301-02-monma-rui-nishitokyo-hall.html

とはいえ、ビブラフォンの録音経験少ないのと、ホールでの音場をたしかめるために、テスト録音を真夏に行ってきました。

場所は新宿の角筈区民ホール、以前ミャンマーのコンサートで使用したことはありましたが、録音は初めて。

今回の依頼は、ジャズビブラフォンの中島香里さん(画像)右奥です。

吉木さん(B)のマイキングもう少し上から狙いたい。
ただ、今回はテストレコーディングのため、最小の機材で一人仕込み。
ピアノもDPA4099のみ、、と思ったらちょっとふくらみ足りず、4006の力をかりました。

これよく見たら、反響板の側板が2Mくらいのところでとまっているのもいいのかも。

演奏場所を変えて。
初期反射・舞台の硬さ・塊感・抜け・かぶり。
いやいや、やってよかった。

そして特筆すべきはこれ。
RE320をペアで使ってみてるのです。

以前もどこかに書いた気もしますが、実はRE20に惚れ込んだ理由は、こちらのCDです。
https://www.amazon.co.jp/フリー・アンド・ラヴリー-太田邦夫/dp/B001BB1AI8
今から15年ほど前、神成さんというエンジニアさんが、その76年の録音の技術解説をしている記事をみかけたのです。ピアノの音が、なぜこんな乾いていながらも、エネルギッシュで、質感のある録音なのか。その秘密がRE20なのでした、もちろん当時は一発録音でしょう、かぶりもあるし、演奏の長さも多分決めていない。
そんな中でピアノのマイクチョイスが、RE20。

今回どうしてもマイクの選び方に慎重になりかった。

それは、以前マリンバの録音をした時に、とてもピークと質感が見合うマイク選びに困ったからです。
鍵盤打楽器の録音の難しさは、そのダイナミクス、質感、そしてやっぱり音源の発音位置が広いこと。
試してみてます。

いろいろ。

いろいろ。

いろいろ。

いろいろ。




かぶりが多いとはいえ、一本でもドラムにマイクを立てることで、人間の耳は早い音に反応する。
どんな録音になるのか?
なるのか?
楽しみです。
まじで。
うひょー。
刺激的な録音週間にまもなく突入。


この夏の思い出↓↓↓