2016.09.20-11 Vibraphone Quartet Hall Recording Project終了報告
つい先日発売になりました、ヴィブラフォン中島香里さんのCDレコーディング。
Kari Vibes Quartet KVQ『Cross Point』です。
Hallでの一発録音でした。
↓中島さんのブログ↓
http://blog.goo.ne.jp/vibraphone_kaorin/d/20161208
最初に相談を受けたのは、7月中旬。偶然会場下見に伺えそこからスタート。
Big Band SR オケや劇伴、Kさんのアディショナルなプレイでの録音はあれど、本格的にビブラフォンメインの録音をするのは初めてでした。
会場は新宿角筈区民ホール。台風迫る生あったかい9月でした。
こちらは、8月のテストレコーディングの様子。
http://m-aquastaff.blogspot.jp/2016/09/20160816-vibraphone-quartet-hall-test.html
赤松敏弘さんのサイトなどを参考にしながら、作戦を練る。
Mic SelectとMic Arrangeが要かなと。
手持ちのものだと、DPA4006とかKM184とか、C214とか、Dynamic系とか。
実は、前々からMD441に興味がありました。
きっかけは、やはりこれも放送局にいる時に先輩がいった言葉。
『コンデンサーマイクにこだわらず、いいHAであれば、ダイナミックマイクも色々なキャラクターを取り出すことができる。andかぶりも少なめ』
そして、もうひとつのヒントが、2005年に行った、マリンバの池上秀樹さんのSurround Recording。Main Mic 5本が揃う手持ちのマイクから、KM184で頑張ったが正直鍵盤打楽器のDynamicsと音色の多様性、本当に難しいなと思っておりました。
それも、テストレコーディングでニンマリOK。
ElectroVoiceのRE320で決まり。
そうそう、このRE320の前身、RE20にも多くのヒントがあったのです。
1970年代の日本、代表的なレーベルにThree Blind Miceがありました。
そのTBMより、偶然私が手にしたのは、太田邦夫(Pf)さんの『Free and Lovely』このサウンドが強烈でした。エンジニアの神成さん(一度だけお会いしたことがあります)が、どこかに寄せた記事に、ピアノのマイキングが載っていました。
それが、その『Free and Lovely』のサウンドかどうかわかりませんが、大きな磁石とコイルで音色を優先したダイナミックマイクは、鮮烈で、よりくっきり浮かび上がる印象。
もちろん真偽はわかりませんが、試してみる価値はあると思い、今回RE320をテストしたのです。
昨今の磁石の進化はすごいです。フェライト→ネオジム、ネオジムが発見されたのが1984年ですから、大いに進化していていいはずですし、普段のLive Sound(PA)でそれはよく感じていることでした。
さて、プランをご覧ください。
配置は前回のHall一発録音、門馬瑠依さんの経験が大きく作用しています。
http://m-aquastaff.blogspot.jp/2015/04/20140301-02-monma-rui-nishitokyo-hall.html
MusicianへのCUE Mixは MOTUのソフトを使うことも考えましたが、なるべく負担を少なくするため、QL1を利用しました。
じょうずのとおり、Mic→HAで分岐された信号は、QL1へ。HPを3系統別のバランスで送るため、AUX1-2 3-4 5-6とステレオで3系統。
Punch Inの時だけMBPからの信号をADATで受け取り、Punch InでFO・Punch OutでCIと操作しました。
消火栓の前は少し開けてあります。
では各楽器のMic Arrへ。Dr 安藤正則さん。
OHとHHの角度に気をくばる。
Drと皆さんへの位置関係。アクリルを、DrとVibの間でいろいろ動かして、安藤さんのやりやすさを優先して配置。
Pfは後藤魂さん。
全体ピアノの回転角度、バンドまでの距離、蓋の締め具合。
Bassは吉木稔さん。
楽器を構えた画像を撮り忘れました。f字孔狙いではなく、上からの一発勝負。
モニターもCMC64Uショップスのみ。
そして、Vibraphone 中島香里さんのマイキングです。
前述の赤松さんのサイトに書いてあったことですが、LiveでもRecでも、音が遠い時に、鍵盤に近づけてはいけない。
鍵盤の下にある音響管の倍音が、うまく収めることができなくなってしまうから。
アタックと余韻。
よりはっきりとそのバランスを録音中に意識しなければならない。
幸い、マリンバと違いマレットは布で巻いたものが多いので、痛すぎることにはならないけれど、ソフトタッチを漏らさず録れるよう、配慮しました。
説明はこれくらい。
搬入搬出お手伝いいただいた、今井さん、小澤さんありがとうございました。
サウンドの要はこちらを参考にしました。
http://www.jazztokyo.com/column/oikawa/column_136.html
つい先日発売になりました、ヴィブラフォン中島香里さんのCDレコーディング。
Kari Vibes Quartet KVQ『Cross Point』です。
Hallでの一発録音でした。
http://blog.goo.ne.jp/vibraphone_kaorin/d/20161208
最初に相談を受けたのは、7月中旬。偶然会場下見に伺えそこからスタート。
Big Band SR オケや劇伴、Kさんのアディショナルなプレイでの録音はあれど、本格的にビブラフォンメインの録音をするのは初めてでした。
会場は新宿角筈区民ホール。台風迫る生あったかい9月でした。
こちらは、8月のテストレコーディングの様子。
http://m-aquastaff.blogspot.jp/2016/09/20160816-vibraphone-quartet-hall-test.html
赤松敏弘さんのサイトなどを参考にしながら、作戦を練る。
Mic SelectとMic Arrangeが要かなと。
手持ちのものだと、DPA4006とかKM184とか、C214とか、Dynamic系とか。
実は、前々からMD441に興味がありました。
きっかけは、やはりこれも放送局にいる時に先輩がいった言葉。
『コンデンサーマイクにこだわらず、いいHAであれば、ダイナミックマイクも色々なキャラクターを取り出すことができる。andかぶりも少なめ』
そして、もうひとつのヒントが、2005年に行った、マリンバの池上秀樹さんのSurround Recording。Main Mic 5本が揃う手持ちのマイクから、KM184で頑張ったが正直鍵盤打楽器のDynamicsと音色の多様性、本当に難しいなと思っておりました。
それも、テストレコーディングでニンマリOK。
ElectroVoiceのRE320で決まり。
そうそう、このRE320の前身、RE20にも多くのヒントがあったのです。
1970年代の日本、代表的なレーベルにThree Blind Miceがありました。
そのTBMより、偶然私が手にしたのは、太田邦夫(Pf)さんの『Free and Lovely』このサウンドが強烈でした。エンジニアの神成さん(一度だけお会いしたことがあります)が、どこかに寄せた記事に、ピアノのマイキングが載っていました。
それが、その『Free and Lovely』のサウンドかどうかわかりませんが、大きな磁石とコイルで音色を優先したダイナミックマイクは、鮮烈で、よりくっきり浮かび上がる印象。
もちろん真偽はわかりませんが、試してみる価値はあると思い、今回RE320をテストしたのです。
昨今の磁石の進化はすごいです。フェライト→ネオジム、ネオジムが発見されたのが1984年ですから、大いに進化していていいはずですし、普段のLive Sound(PA)でそれはよく感じていることでした。
さて、プランをご覧ください。
配置は前回のHall一発録音、門馬瑠依さんの経験が大きく作用しています。
http://m-aquastaff.blogspot.jp/2015/04/20140301-02-monma-rui-nishitokyo-hall.html
MusicianへのCUE Mixは MOTUのソフトを使うことも考えましたが、なるべく負担を少なくするため、QL1を利用しました。
じょうずのとおり、Mic→HAで分岐された信号は、QL1へ。HPを3系統別のバランスで送るため、AUX1-2 3-4 5-6とステレオで3系統。
Punch Inの時だけMBPからの信号をADATで受け取り、Punch InでFO・Punch OutでCIと操作しました。
Mix室は搬入エレベータの前、前室っていうのかな。
消火栓の前は少し開けてあります。
では各楽器のMic Arrへ。Dr 安藤正則さん。
Drと皆さんへの位置関係。アクリルを、DrとVibの間でいろいろ動かして、安藤さんのやりやすさを優先して配置。
Pfは後藤魂さん。
全体ピアノの回転角度、バンドまでの距離、蓋の締め具合。
Bassは吉木稔さん。
楽器を構えた画像を撮り忘れました。f字孔狙いではなく、上からの一発勝負。
モニターもCMC64Uショップスのみ。
そして、Vibraphone 中島香里さんのマイキングです。
前述の赤松さんのサイトに書いてあったことですが、LiveでもRecでも、音が遠い時に、鍵盤に近づけてはいけない。
鍵盤の下にある音響管の倍音が、うまく収めることができなくなってしまうから。
アタックと余韻。
よりはっきりとそのバランスを録音中に意識しなければならない。
幸い、マリンバと違いマレットは布で巻いたものが多いので、痛すぎることにはならないけれど、ソフトタッチを漏らさず録れるよう、配慮しました。
搬入搬出お手伝いいただいた、今井さん、小澤さんありがとうございました。
CDの入手方法などが解ってきたらこちらでもご紹介します。
2016年の3大現場の一つでした!後2つも年内に更新します!。
サウンドの要はこちらを参考にしました。
http://www.jazztokyo.com/column/oikawa/column_136.html
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