2009年4月23日木曜日

2009.2.8 Amature Big Band Live Recording STAFF REPORT 37RP-2

2009.2.8 Amature Big Band Live Recording STAFF REPORT 37RP-2
今回BIG BANDのSR及びレコーディングのお手伝いをさせてもらいました。

そのとき感じた反省点はまず、楽器の音を知らないことを痛感しました。今回音を聴ける道具がヘッドホンのみで、視覚からの情報が全くない状態でした。聴覚のみで楽器を判別する難しさを知りました。どの楽器がソロを演奏しているか判断するのに時間がかかりレベル調節が遅れ、音がつぶれてしまうのが何度もありました。

このような環境で作業をして、音を知らなければ仕事ができないと実感しました。どんな時でも自分が求めている環境で作業はできないし、どんな環境でも作業しなければいけないのだと知りました。

次にヘッドホンのみでの作業で知ったことは、音のレベルについてです。自分の耳で聴いた音のレベルとミキサーのメーターの差についてです。本番前に自分の耳で聴いて大きいと感じた音とメーターの差を埋め合わせることができたらいいなと思いました。フェーダーの位置、ヘッドホンのボリューム、ミキサーのメーターの関係が本番中に混乱してしまい、どれを調節していいのかわからなくなってしまいました。大きいと感じた時のメーターの位置を常に把握しなければいけないということに気づきました。前の話に戻りますが、演奏風景が見られないから視覚的情報が全くないということではないということにも気づかされました。手元にあるメーターからもかなりの情報を得られると知りました。

最後に帰りの車の中で自分が録音したものを聴いて、何度も音がつぶれてしまっていることに反省しました。そしてそれから、音を下げた後に安心してしまい、フェーダーの位置をそのままにしてしまったことにも反省しました。

SR、レコーディングは音が出ているときは常に緊張しなければいけないことを改めて実感し、これからはさらに真剣に音に向き合おうと決意した一日になりました。音色だけでなく音圧にも視線がいくようになりました。



今回は貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

2009.2.8 Amature Big Band Live Recording STAFF REPORT 37RP-1

2009.2.8 Amature Big Band Live Recording STAFF REPORT 37RP-1

ビッグバンドのライブ録音ということで、どのようなセッティングなのか当日までよくわからずにいましたが、当初より、セッティングの時間に余裕があったので、現場で録音システムの説明していただき、デジタル接続(ADAT)の便利さに驚きました。

思った以上にステージ部分が狭く、演奏者の方が入るとごちゃごちゃになってしまいマイクのセッティングに苦労はしました。
回線チェックではフェーダーモードがMETER(通常のSTに送られるモードでなく)AUXになっているのにも関わらずフェーダーが効いていない状態でOKを出してしまい、後で気づきやり直しをするなんとも馬鹿な失態をしてしまい、かなりの迷惑をかけてしまいました。
OKでない時にNGを出す判断力が重要だと思いました。

大変だったのが録音室がステージが見えない部屋にあり、しかもその部屋は壁一枚はさんだ所でした。
二部は、ミキシングコンソールを操作させていただき、ダイレクトミックスをやらせてもらったのですが、録音の際にはHPから聞こえてくる(今録音している)音なのか部屋の外から聞こえてくる音なのかよくわからず少し混乱しながらの録音でした。

パーカッションのバランスや特にEBやEGが難しく、下げたり上げたりで非常にバランスの悪いものになってしまったのではないかと思います。TPやSAXもだんだん大きな音量で聞き続けるとしまいにはどっちがどっちの音であるか分からなくなってきてしまい、富さんのアドバイスを受けながら緊張しっぱなしの時間でした。

今回は富さんからだけでなく一緒に研修に参加した方からも学ぶことが多く、学校で習ったことを二年生になるまでに復習しなおさなければならないと強く感じました。特にマイクの種類と特性など覚えなおさなければならないことがたくさんありました。
今回もあまりスタッフとはいえない働きでしたが、次も頑張りますので宜しくお願いいたします。

2009年4月21日火曜日

2009.4.21 新橋勉強会

Guest:Tsubo.GiriGiriKatagiri.Minami
Auditor:Tama.Negi
Host:Tomy

2009年4月16日木曜日

2009.4.11 Gospel Live SR STAFF REPORT 37RP

2009.4.11 Gospel Live SR STAFF REPORT 37RP

 今回は上野水上音楽堂でのゴスペルコンサートのSRでした。今回は特に色々気付かされたことも多く、非常に実りあるものになったと思っています。
 反省点は・・・
・ 下手若番を忘れてしまっていた。
・ マイクスタンドを予め番号順に置かなかったために、マイク設置に非常に時間が掛かってしまい、結局、富さんにやってもらった形になってしまったこと。
・ リズムマシン接続の時に状況を全然理解することができず、非常に迷惑をかけてしまった。(全てのDIが使用されていたために、ノイズ対策でアンバラ→バランス変換でマルチまでケーブルを引いた。)
・ テンパってしまってばっかりで結局、次に何ができるかということに頭が回らなかった。
・ 機材の名称や扱い方を覚える。

・・・など恥ずかしいようなことばかりの反省です。こうしたことができないとどれだけ回りに迷惑をかけるかも身に染みました。しかし、こういうことが早くできればどれだけ楽になるかということも同時にわかりました。

 今回、富さんに「常にステージ上の人の動きに注意するように、ちょっとでも何かある様子だったらすぐ向かうように」と言われました。しかし、いざ何かあって話しに向かった時や、本番中にアーティストさんに呼ばれたりした時など、落ち着いて対処すべきことなのにテンパってしまい、うまくコミュニケーションを取る事ができませんでした。もう少し落ち着いて丁寧にコミュニケーションを取る事ができなければならないと感じました。たぶん、向こうからすれば、何だアイツ、って感じになっちゃうでしょうし・・。
 また、ステージマンの時に気付かされたことが、転換の際にマイクの高さ、向きは次に使う人に合わせてあげるなど、ステージにいる人がどのようにした演奏やパフォーマンスを行いやすくなるかということに気付くことが大切なのだと感じました。

 富さん、今回はありがとうございました。今回は個人的に特別なイベントのように感じました。また次回も宜しくお願いします。

2009年4月15日水曜日

2009.4.13 Studio Audio Recording Project終了報告

2009.4.13 Studio Audio Recording Project終了報告

4月13日(月)
13:15 御成門出発
13:40 世田谷到着
18:15 終了

機材の画像だけのせておきます。




2009年4月12日日曜日

2009.4.11 Gospel Live SR Project終了報告

2009.4.11 Gospel Live SR Project終了報告

Place
上野水上音楽堂


Date
4月11日(土)
08:20 集合
08:30 搬入 Set Up
10:30 Sound Check
11:00 Rehearsal
13:30 Open
14:00 Start
14:00-14:30 Dreamer's Union Choir
14:35-14:55 Grace
15:00-15:30 Carol Gadsden Group
15:30-16:00 True Praise!
16:00 Take Down
17:00 搬出Load Out

Contents
GOSPEL EVENT
http://www.truepraise21.com/schedule.html


YouTube動画
http://www.youtube.com/watch?v=4ICUDBydrGs&hl=ja
http://www.youtube.com/watch?v=gk6XL5RmdtY&feature=channel
http://www.youtube.com/watch?v=U4Bze9D_MgE&feature=channel
http://www.youtube.com/watch?v=w18mtHdV43g&feature=channel
http://www.youtube.com/watch?v=mNltaMDphSs&feature=channel
http://www.youtube.com/watch?v=w18mtHdV43g&feature=related

End Report

Carrying-in entrance
搬入口は上手側です。

Audio Plan




Speaker Setting

まずはハウススピーカーの配置からです。
当日セッティング時には微風であったが、近年の異常気象と、この音楽堂の構造を検討すると、スタンド立てに何か安対(安全対策・どこかにしばるorウエイト)をしないと不安であったため、今回QRx218Sを単なるスピーカー台として、1/1スタックして利用した。
1/1でスタックするのは久しぶりだったが、一番幅の太いラッシングも使用できて、都合がよかった。


他、会館のスピーカー(ALTEC A7)も併用して使用した。 コンソールの設定をライン受けに変更するのは、雰囲気的に・・・出来ない様子でしたので、-40dBのPadを入れて、コンソールのAUX7の出力を会館のMicInに入れた。受けがメスなのでどこかでメスメス必要です。


Monitorは6系統でした。
Side/FrontFoot共にL/Rを分けて使用した。FrontやSideはパラレルで使用することが多いですが、今回の様な流動編成ではサイドだけでもL/Rは分けたい所です。FrontをL-R分けたのは、Key用のMonが用意できなかった為です。

Drumsは今回Taro君の新兵器で、V-Drums TD-20という、エレクトリックドラムを使用したので、ドラムモニターは必須でした。ちなみに、Pre返しはDrum to Drumのみでした。EB/EGでもう一台MONを出したが、これがいつも悩みどころです。ZX-1で高さをあげるか? 何か良い、12inch位のモニターで対応したいところです。

客席全体像です。


The Set Order
セッティングの順番

1:卓側と、ステージ側の振り分け
2:HOUSE MAINのスタック、MONを大体の位置に配置
3:Ampを上下に配置、電源確保。
4:SPケーブルの結線。
5:マルチを敷く。電源も敷く(電源ケーブルの余長がギリ、極性合わせもできず)
6:マイクをスタンドに付け、大体の位置におく。
7:卓側組む
8:マイクのケーブルを接続する。
9:勝手に電源ON→OUT CHECK
10:オモテのチューニング
11:MONのチューニング細かくやってられないので、ほぼコピー。フットのみ確認。
12:Drumsのサウンドチェック Kick→SN→HH→3点→TOM回し→Cym→Total Rhythem
13:EB Key1 Key2 CHECK

Console Setting
コンソールの設定です、まずは出力から。
STEREOのMAST=-10dB dBx Drive Rack Amp -6dB
AUXのMAST=-10dB Q-2031 Unity Amp -6dB
でした。
この画面は、AUX MASTERの画面です、いつものQRxデフォルトEQを使用しました。下250 200 辺りをGEQで探って、切りましたが、チューニングらしいチューニングが出来ぬまま、リハに突入しました。あまり切りすぎなかったのも、深い罠にはまらず良かったのかも。


HAはこのとおり、Choirは3時まであがってしまいましたが、これはちとあけ過ぎでした。
2時くらいで良いとこに落ち着かせたい。
Soloは1時くらいでしたが、途中ケッコー絞った、10時くらいまで絞った時があった。
あたりまえなんだが、頭を絞ると、VOさんが違和感を感じて、途中でマイク変えてましたね。
Cさんとか、Rさん。


SideとFootの送りの画像データがあったので乗せます。

choirは、こんなもんでした。Soloの扱いが難しい。
Sideにいっている、Soloを下げれば、Choの人たちは自分の声が聞きやすくなるが、Solo自身はやっぱりSideがあると安定する。でもこんな、もわもわ会場では、どっちをとるかでしょうかね。たぶん、アンサンブルで歌っているChoの皆さんは一体感が欲しいし、Soloの人は、もわもわ度が大きければ大きい程不安が大きくなるからね。

SoloはもっとFront Footに頼って良いかなと思った。=もっとチューニングを追い込めば良かった。SideはSideで、Choirと限定しても良い。(Choir to Choirの専用Monの考え方で良いと思う)
下記画像はAux1 Side Monの Aux Send画面です。


Front Footは-15dBだったが、もっと追い込みたかった。
下記画像はAux3 Front Foot Monの Aux Send画面です。


肝心のChoirEXPは1.5:1です。
こういった響きの多い場所は、響きのコントロールとしてEXPは有効だと感じた。


Mixing
コンサートは非常に盛り上がりました。
もう少し他の楽器を下げて、Choirを出したかったです。
人数が多くなるとよりOff Micっぽくなるので、要注意だと思った。
やっぱり2人に1本か、3人に1本だと思う。

音量に関しては、舞台監督さんの配慮で途中で偵察にいっていただきましたが、ここでは細かく書けません。
いずれにしても、平均的な値が重要であるとの見解でした。
詳細を聞きたい方はコメント下さい。

V-Drは、非常に扱いやすく良いと思いました。
Loudに音が大きくなった時にも、生音が暴れないので、良い。
事実、結構もわもわになるくらい、演奏が盛りあがってしまっても、Drのカブリの為に何かの楽器を下げてしまう必要がなかった為良かった。

Keyは、ホントにホントにいつもEQやCOMPの設定に困ります。
単音と和音と、こんなに難しい楽器は無いと思います。
生Pianoや生ハモンドだったら話は別ですがね。
もわもわをとったり、はっきりさせたり、おっかけっこでした。
MONOでも結構いけますね。
っていうか、MONOだとKeyの音源そのものの、しょぼしょぼエフェクトがついてない分、やりやすいかも。
純粋にMONOで出せる楽器の時には、MONOを基本にしても良いかなと思いました。
だいたい、STEREOでPanをおっぴろげ(L-R振り切り)た時と、狭めたときの音色がいつも気に入らないです。うー、考え方を変えたいです。

GtrはBeta57◯です。も少しON Micでも良かったかも。
EBは、4:1位のCOMPはいってました。

VOですが、今回リハ時にはNon Revで行けたのですが、本番はRさんのDuo、Cさん等の時に使用しました。Aux8 2.4sec

Staff Work

今回、二人のスタッフにはかなり助かりました、ありがとう。

通常の研修よりもかなり厳しく、かなりアドリブの現場で、要求が高かったと思います。
ホントに、ProのAudio Staffに要求する様な内容を私は要求してました。
しかし、臨機応変に対応していただきありがとうございました。

ある音響の技術者の方Web上でこんなことをいってました。
MA等で、『アシスタントというのは、チーフと同等か、平均的にはそれ以上の技術力・行動力・配慮が必要とされる』私もホントに、そう思います。
SRでも、MAでも、Recでも、どこのAudioの現場でもこう思います。
2ndや3rdの方の方が『労働量』『アドリブへの臨機応変対応回数』『チーフや会社によるやり方の違い』に対応したり『板挟み』、ホントに、大変だと思います。

通常の会社に皆さんが就職すれば、すぐにその会社のやり方で、先輩やチーフ、2ndの方が教えてくれるでしょう。その会社のやり方だけを、忠実に行うスタッフに要請する必要があるからです。
SRでは、通常このようなスタッフ構成です。
1st Cheef=House F.O.H Mixer
2nd Mon Mixer
3rd Floor Man/Stage Man
等3人体制でツアーや、ホールでのSR業務をこなすことが多いと思います。
そんなとき、2ndのかたや、3rdの方がみっちり仕込んでくれると思います。

しかしM-AQUAには、2ndの方はいません。この点はホントに研修生の方には申し訳ないと思っています。私が信頼できるスタッフと出会い、システムを変えて行けば出来ると思いますが、今は、そういった状況で研修を出来る環境でないのは事実です。

しかしその分、システムや音づくりや、時間や予算がない時のやり方をどんどん盗んで行ってもらって良いと思っているのです。
学生のタダの『アルバイト』や、『見学』では出来ない、経験をしていただきたい。

新人スタッフとして、演奏者や先輩スタッフに喜ばれる一つに、『先回り』があると思います。 こう『先回り』するといいよ。などと簡単に教えてしまうのは、あまり良く無いというので、『なるべく自分で考えろ』が業界の通説だったと思いますが、私は自分で考えるだけがベストとは思いません。
もちろん、あれもこれも自分流を押し付けるのも、良く無いと考えてます。その辺りのバランスが難しいですね。

例えば、今日現場でこう話しましたね。
『現場の前日にさー、ほんとなら、プリパッチや、マルチ、卓、GEQ、Ampの名称書き(ビニテ&ドラフティング)をすればよかったー、風邪引いちゃったから出来なかったヨ・・・』。
そんなとき下敷きに、もうバミリが切って書いてあって、後は貼るだけになってるとか、ガムテか養生に、MONの名称が書いてあるとかすると、会社によっては『あー勝手なことやって、無駄なのに、指示聞いてからやれよボケ!』とか言われるかもしれませんが、あなたの熱意は買ってくれるでしょう。いや、私は買います。
私なら、その下敷きのメモが無駄になってしまっても、あなたの情熱に影で涙しているかもしれません・・・。
と、言うのもあながち冗談ではなく、周りのスタッフは、あなたのちょっとした行動を見ています。見られています、マイク1本の持ち方にしてもね。あ、もちろん私も見られていると思っております。

そうそう、撤収でお手伝いの方がマイクをはずしてくれてたけど、地面にマイクを置いてましたよね?
そんな時『手を出さないで下さい!!』と強くは言えないし、なんとなく『お手伝いさんがやっちゃった』雰囲気になりがちですよね。
SM58のケースが無ければ、3Uの蓋を持ってきて、『すみませんありがとうございます、この中に入れていただけませんか?(下には置かずにね♡)』なんて方法もあると思います。
Dyamic Micは、『磁石がはいっていて砂がつくから・・・』とか、『口に近づけて使うものを・・・』なんて、説明しながら撤収できれば、『へー』と思いながら気持ちよくお手伝いしていただける時が多いのですが、そんなのんびり現場もなかなか無いですしね。

スタンドも、大体の人が『ホルダーは、はずさなくても良いものだ』なんて思う。
これも、我々の指示がきちんとしてれば、もっとスムーズにいきますね。
SM58 57のはこに、『ホルダーははずしてこの中へ!!』のテプラを今日貼付けておきます。
↑こんなアイデアが、ほしいのです。

ケーブルを巻いて手伝って下さる方がいた時にも、もし万が一八の字巻きが出来ないようだったら、『本当にありがたいのですが、こちらを手伝っていただけますか?』と諭すことも重要です。『あ、この人八の字巻きOKorNG』を、すぐに判断できると良いと思います。
学校はうまくケーブルが巻けてない人を判断できる良い場でもあると思います。
ケーブルを巻いた時、コネクタ同志を繋げるか繋げないかは、判断が迷う所です。
多くのSRカンパニーでは、コネクターは繋がずにしまいます。
これはなぜかというと、コネクターをはずす為のワンテンポが遅れるのと、きちっとケーブル巻きのルールが出来ている会社では、コネクタ同志を繋がなくても、きれいにはずすことが出来る。

しかし、M-AQUAのように多くのスタッフが参加する中では、そうはいきません。
アヤシイケーブル巻きのものも時々あると思います。
そういった中では、コネクタ同志を繋いでおけば、こぶにはならないということです。
いずれも、現場によって違います。でもどちらもメリットがあります。

当日現場で、私がバタバタと走っている瞬間を思い出して下さい。
おっさんなので、ずっと走ってはいられないのですが、一目散にステージに駆け上がったり、一目散に卓に戻ってきたりする瞬間があったと思います。
もし、覚えていなかったら、今度現場で見て下さい。

演奏の中で、『今すぐ対応しなければいけない瞬間』を察知する能力は、よく音楽を聴き、演奏者を見るしか無いのです。慣れ、なれ、な・れ。
その対応が皆さんも、今日一日でだいぶ出来るように、だいぶ感じることができるようになったと思います。

ステージ上の上手下手袖から立体的に、ステージ上の様子を知るのはとてもコツがいります。
客席からはよく見えるので、私がワンサカ『あーしろ』『こーしろ』とばかり言って申し訳ありませんですが、各所の様子がよく見える所で、スタンバイする必要があると思います。
でも、私や客席からは見えない所で、ケーブルをケアしたり、他のケアをしている時には、もちろんそちらを優先してください。それぞれが、今何をしてるかを把握するのも重要ですね。

『あ、今いかなきゃ』と気づく瞬間が体験できる。←これは、M-AQUAでしか味わえない所です。就職すれば『バカヤロー』『バカヤロー』の連続のはず。 まず『何に怒っているのか理解できない』、『あれやれこれやれというが体は一つ』『遅いとチーフがつかつかやってきて、勝手に無言でやってしまう』等、会社としての信頼を確実にクリアして、クオリティを保つ為に、行われることだと思います。
また、叱ることで新人を守っています。対外的にもクオリティを確保していますというアピールです。
これが理解できないと、怒鳴られた瞬間にテンションが落ち、『なんだよ、理不尽な・・・』と、自分否定、他人否定に落ち込んでしまう。
嫌な先輩も沢山いるでしょう、嫌なクライアントも沢山いるでしょう。
でも、そこを乗り越えないと、先にすすめません。 その先は楽しい・・・、でも険しい。

お二人はゴスペル2〜3回目でしたが、今日もゴスペルやJazz等演奏に特有の、アドリブや予想外の動きに対してどう感覚を磨けば良いのか等のヒントもあったと思います。

ステージに、その日聞いていない楽器が持ち込まれていた時に、『聞いてないよ』というのは簡単だと思います。アシスタントや後輩を守る為に、予定外の追加をホイホイ受けるのはよくないし、迷惑を受けるのは、フロアスタッフだと思います。

また、セッティング時に『到着しましたー、ケーブル繋いで下さいー』ってミュージシャンっていませんよね。到着すると、我々オーディオスタッフと同じように、黙々とセットアップをする。この時に話しかけるのは結構勇気がいるものです。でも、早めに情報が解れば、早めに対処が出来る。楽器の配置場所も、早い所置いていただけると、早い所セッティングできる。
ちょっと、イレギュラーな、セッティングの時にも、『なんで、こんなセッティング???』
と、知ったかぶらずに、理由を聞いてみる。
そして、その理由を聞くと自分の音楽に対する見解が広まって、いろんな対応ができるようになる。だから、セッティングの時に演奏者の方に教えていただけることって、本当に多いと思います。

誰がフロアとか、誰がミキサーとか全く関係ないとおもいませんか?
当日も私が勝手に『持ち込みのリズムマシンを繋いだり』、『Gtr AmpのMicアレンジしてくれた?』(これちょっと意地悪でしたごめんなさい)等と、Aさんがこれやる、Bさんがこれやると仕事を割り振れないことも、現場では多いですね。

放置する時間が長ければ長い程、変化に気づくまでの時間が長ければ長い程、信頼が失われる。逆に、早ければ早い程、信用・信頼されてきて、それがよりよい音づくりにつながると思うのです。
オーダーが無くても、顔色を良く見る。

現場についてから、帰るまで気を抜けないことも多く大変ですよね。
『椅子に靴であがるな』とか、『ペダルを固定しろ』とか、『スタンドフォローしろとか』『マルチをプリパッチするな、してない等々』『関係ないとこ差すな』『リズムマシンのケーブルについての抜き差しの説明』『ラッシングのはずし方は復習して下さい』ここにリンクがあります。

色々言ってしまったね。
本当に申し訳ありませんでした。
『今日起こったことは絶対に忘れないで』などと安易には言いいません。
体で感じてほしいです。慣れ、なれ、な・れ。

トランシーバー(通称シーバー、デミトス)を話す時に、目線をあわせながら話すと、大音量の中でも身振り手振りで、いけることもわかったと思います。

養生を色々やってくれてありがとう。水が出る可能性がある所に電源をはわす時にはとても注意が必要なのです。コンセント一個水没したら、即座にライブがとまります。
Mic1本水没するよりも、恐ろしいことです。
また、SPの転倒防止も重要です。
今度どなたか、Sideを立てる時に、『絶対やらせて下さい』と、進言して下さい。
どうも、自分でパパッとやってしまっているのが、ホントに申し訳ない。
でも、現場では待てない。手を動かしながら様子を見つつ、ノウハウを盗んで下さい。
何か作業をするのに、二人で探しにいかない。でも危険な作業は手伝ってもらう。

マルチを敷く時、特に巻く時には同時に巻いて行ったほうが、絡まずにうまく巻くことが出来るやり方も覚えましたね。いっぽんいっぽんたぐって行っても良いのですが、たぐっている間に、50m位だったら、手持ちで巻けてしまいます。
これが、24ch、32chのマルチだったら話は別です。でも、30mだったら、手持ちで巻けると仕事が早くなります。

現場では、いろいろな感覚を研ぎすませてほしい。そして、どう流れているかを感じてほしい。前の方にも書いてますが、出演者=スタッフ=お客さん=機材=楽器=天候、それぞれを、よく見る必要があると思います。
音を聞くだけでなく、いろいろな感覚を研ぎすませてやる必要があるのだと思います。

最後に、tomyが、バタバタと走った時、デミトスごしにすごんで怒ってた時、何も言わなかった時、色々思い出して、解らない点があればぜひ質問をして下さい。
メモやブログやレポートは、書いて安心してはいけないと思います。タダのメモでなく、本当にそのメモ帳を捨てられる位何度も問題にぶつかって、体で覚えて行くしかないと思うのです。

ここ数日乾燥が続いたので、翌日ケーブルの吹き上げと(水で埃を拭き取るのです)
お掃除を実施しました。今後興味のある方は、その辺りも、音響の大事な仕事ですので、ぜひ参加の意思を伝えて下さい。現場だけではタダのお祭りに参加したのと同じです、事前事後が大切です。

おまけ!
余韻に浸ったメールを送った後に、急に仕事がはいり、上野の終了後その足で茅ヶ崎にいってました。内容はバレエ公演(オーケストラ伴奏)のバラシでした。
18:20 川崎通過時にバラシの応援通報
19:45 茅ヶ崎文化会館到着
20:10 バレエのオケ伴奏の終演後、オケピのマイク撤収
21:15 撤収完了

写真はホールの搬入口です。
結局家に帰ってきたのは22:30過ぎでしたが、楽しい一日でした。

M-AQUAでは、いつでも色々経験できます。
応募を待つだけでなく、やらせて下さいという申し出があれば、いろいろできます。
皆さんも積極的に『経験』して下さい。
『経験は誰にも奪われない自分だけの武器』
36期生チェ君の言葉がいつも心にのこってます。

若芽が出てきて、良い季節になりました。
これからもM-AQUAをよろしくお願いします。

Staff Thanks
Ogi
Nosaka
Tomi

2009年4月4日土曜日

Naming Rights M-AQUA Cafe&Shinbashi Benkyou Kai

Naming Rights M-AQUA Cafe&Shinbashi Benkyou Kai

2009年度が始まりました。
M-AQUAでは、新しい試みをスタートさせます。
現場だけでなく、様々な皆さんの疑問や質問、具体的な音響サポート相談に乗ります。
そこで、音を語り合う場所を提供しようと思っております。
2つの場所を考えています。

1:仮称『M-AQUA Cafe』
『M-AQUA Cafe』はお茶のみ会です。
参考にさせて貰ったのは、Surround2011というサラウンドサークルで行っている、『Surround Cafe』と『Surround Meeting』です。
現場の事前ミーティングや、もっともっと勉強したいし、もっともっと教えてほしいといった要求に応えたいと思います。
通りすがりに、便利だから『これ質問しちゃおう』ではなくて、『いやいや、せっかく質問するのなら、腰落ち着けて茶でも飲みながら・・・』もう少し掘り下げて質問や勉強できる場にしようと思います。

また、授業や現場でとおりいっぺんやっても、そんなに簡単に音のことって理解できないですよね。どのあたりが、どのように解らないのかを、こちらが知りたいリサーチです。『知りたがりtomy』の皮をかぶりながらも、お互い勉強しましょうというスタンスです。

2:ほぼ名称決定『新橋勉強会』
『新橋勉強会』は飲み会です。せっかくの飲み代を有意義に使おうという、自分への戒めです。(←テキトー&言い訳)
身内でワイワイ飲むのも良いけど、ちょっと少人数で、混みいった本音を聞きたいですし、これも『知りたがりtomy』の延長線なんですが、他業種の話をぜひ、聞きたいというのが本音です。
卒業生や、業界の方の愚痴も沢山聞いてあげたいし、こちらからいろいろアイデアをGive&Takeで行きたいと思います。