2011年6月19日日曜日

2011.06.18 Gospel Choir Recording 40RP-1 STAFF REPORT

2011.06.18 Gospel Choir Recording 40RP-1 STAFF REPORT

今回は、東京経済大学で行われたRaymond Choirのchorus recordingに参加させていただいた。

事前の打ち合わせを兼ねた研修会は全部で3回行われ、3回とも参加させていただくことができた。富さんの現場を実際に手伝わせていただくのは今回が始めてで、張り切って打ち合わせに行ったが、まずやったことは自己紹介だった(楽器経験、体験したことがある現場についてなど)。この自己紹介はとても大切で、自分がどんな人間でどんなことができるのかを詳しく伝え、現場に自分以外でどんな人間がいるのかを理解するためにある。
打ち合わせ版の図面をいただき、目を通した結果、わからないことが多かったので自分で色々と調べてみた。その後の打ち合わせで教えていただいたこととあわせて分かったことが多くあった。



1、配置は当日変わることもある。図面の配置だけを覚えようとしない。

2、録音かPAか、何をやりに行くのかをしっかりと理解する。

3、技術だけじゃない。人を見に行く。人の関係、色々なものが録音・PAにつながっている。

4、スタッフとして見られている。学生だから・・・出演者の方には関係ない。

5、会話が大事

6、SLAVE=シンクロ、2台同時に動く。

7、今回出てきた「DC」=ドンカマ、クリックのこと。

8、ADAT8、8chを同時に1本のケーブルで送ることができる。流れは1方向。

9、配置は凄く大事。音がずれる。3.4mで10ms遅れる。

10、ゴスペルのときのDirector=Conductorだということ。

11、遅れたときは静かに入る。常に見られている。富さんの仕事の現場に来させていただいてる。「すみませんでした!」などと大声でやっていたら仕事の相手にもすべて伝わるし、作業がとまる。いちいち作業をとめない。誰かがいないのなら、いる人がやる。

12、どんなに技術や知識があっても、いなければ何もできない。そもセッションにいることが大事。

当日について。

 現地集合。富さんが到着されたらすぐに搬入経路と搬入場所の確認、余計な荷物を置いたらすぐに作業開始。まず機材をおろすことから始まる。自分で進んで手を出す。頼まれるまで待っているようなことはできない。それじゃ意味がないと思った。搬入だけではなく全体において言えることだと思うけど、声を掛け合うのは凄く大事。リフトの操作、段差の確認、それだけでもしっかりと声を掛け合わないと危険。それと機材を運ぶときに、キャスター付きの機材の上に他の機材を乗せて運ぶことがよくある。そういうときは上の機材までちゃんと押さえなければならないと思った。

 搬入が終わりその先の作業開始。ここで思ったことは、何をすればいいのか分からずに手を止めていたら置いていかれるということ。しかしあせりすぎると分かりきっている簡単なことまで聞いてしまう。Multiの14に挿すとわかっていたのに富さんにどこに挿すのかを聞いてしまった。やってしまったと思った。
Micを互い違いになる箇所ができるように設置した。今回は1本のMicで2人の方が歌われるので、すべてきっちり並べていったら明らかに狭かった。

 同じ空間でChoirの皆さんが歌い、富さんが録音をしていたので、自分が余計な音を出さないように気をつけた。また、録音中に人が出入りをして音が立たないようにするのも仕事のひとつだった。今回は40人近いChoirの方がいらっしゃったので、AグループとBグループに分かれてRecordingをした。そのために途中で人が出入りする可能性があった。


 4曲をA、Bそれぞれのグルーブが歌った。Aグループはソプラノ8人、アルト8人、テナー2人で、途中からアルトは7人になった。Bグループはソプラノ8人、アルト7人、テナー1人だった。

 撤収も、安全に丁寧にかつ迅速にという感じだった。やはりここでも声を掛け合うのは大事だった。どの機材からトラックに乗せるのかは富さんに聞こう!

質問したいことがあります。
答えていただけたら嬉しいです。

1、卓からのoutを卓側のMultiBの9~12(メス)につなぎ、同じ9~12のオスからMultiBの13~16へつないであり、それがパラっているという状況なのが分かりました。あれは、いきなり卓からMultiBの9~16へつないではいけないんですか?

Tomi:Said
DM1000のAUXは8系統です。HP AmpはStereoだから4系統別々に送ることも出来た。
しかし、Monitor用のRevにAuxを残しておきたいのと、HP Ampの操作が煩雑になるので、下手の2台、上手の2台で行った。
DM1000のOMNI OUTは同じものを(例えばAUX1-2を OMNI 1.2 3.4 5.6 7.8)出すことも出来るが、それもパッチの数を増やすだけ。本来だいたい同じ音を聞いて歌うのが基本だと思うし、あまりに違うバランスで、ガイドの演奏を聴きながら歌ったら、全く違う歌が聞こえてくるはず。

2、HDRの19ch、20chに信号が流れていましたが、あれは何の信号なんでしょうか?
Tomi:Said
お手本のGuideトラック(Choのお手本)入りのものを仕込んでましたが、トラックが足りなくなったら、消して何かに使おうと思っていました。


感想

 初めて富さんの現場に参加させていただきました。8人参加したので、自分から動かないと仕事は他の人がやってしまうと思い、進んで取り組もうとしました。周りから見てしっかり動けていたのかどうかは分からないけど、そういう思いで参加できたのはよかったです。
デジ卓でのレコーディングをしっかりと見られたのは初めてだったので嬉しかったです。ADATというのは凄く便利だと思いました。8chということは、本当だったら8本のケーブルがつなっがているのかと想像したら大変そうでした。

 今回は、ゴスペルが聴けたこと、富さんの現場の雰囲気が知れたこと(現場によって雰囲気は違うかもしれませんが)、あたりまえだけどまだまだ自分が知らないことがたくさんあると思えたことなど、色々と嬉しかったです。
Choirの方々が楽しそうに歌っていたのが印象的でした。
個人的に4曲目のWE LOVE TO SING HALLELUJAH!が好きでした。

今回は本当にありがとうございました。
また連れて行っていただきたいです。
よろしくお願いします!

Tomi:Said
『連れて行って下さい』ではなく、指名して連れて行きたくなるような人になり、他の人がそれを見ても納得するような人になること。

必要とされる人になることが大事なのだと思います。

2 件のコメント:

M-AQUA Live-Sound さんのコメント...

解らなかったことがあった時に、ただ答えを聞くのでは無く自分で考える。
それでも、今その瞬間に聞かないとステージの進行等が止まってしまう場合には、申し訳ありませんと断って聞けば良い。いずれにしても様々な作業の進行を止めないこと、人の流れや気持ちを止めないこと。

1RP29 那須野 さんのコメント...

自分で考える。それをせずにすぐに人に聞いてしまうことがあります。最近は、まずは自分で考えてみようと思っています。流れを止めてしまうということがどういうことにつながるのか、しっかり考えてみます。

必要とされる人。それがどういうものなのか、またそれは現場によって違うのだろうか、まだわからないことが多いです。
それをつかめるように頑張ります。