2011年5月31日火曜日

2011.05.30 Minami Aoyama Choir Live Technical Inspection Staff Report40RPLC-2

2011.05.30 Minami Aoyama Choir Live Technical Inspection Staff Report40RPLC-2

Dreamers' Union Choir さんのライブ(at 南青山MANDARA)の下見見学に同行させてもらいました。

見学させてもらった時間はちょうどリハーサル中で、ミュージシャンの方の気を散らしてしまう形に。
できるだけ演奏者の方の迷惑・負担にならないことは重要。空気のようになれれば、と思います。

まずは客席側からマイクやスピーカーの位置を確認。
その後、ステージ側からも位置を確認しましたが、マイクやスピーカーの存在は(特にマイクは数も多く)スタッフ側が思っている以上に、演奏者にとっては気になるものなのだろうな、
と思いました。

2階にミキシングコンソールがあったのに、要領が悪く見学し損ねました・・・。
図々しくなりすぎない程度にハングリー精神を磨こうと思います。

そのミキシングコンソールのあるコントロールルームは、音が一番聞きやすい位置にありますが、客席で聞く感じとはまた異なってくるので、PA Engineerと思われる方が、下の客席部分でも音の確認をしていました。
お客さんに音がどう聞こえているか、というのは常に意識すべきことです。

今回、私にとっては初めての現場見学でしたが、実際に現場に足を踏み入れてみると、やはり目で見えるものだけでなく、肌で感じるものがありました。

演奏者がどのような演奏をしたいのか、どんな音をお客さんに伝えたいのか。それをできるだけ正確に送り届けるために、スタッフにはどんな配慮がどれだけできるのか。

それは目に見える楽器と機材の都合や建物の壁の造りだったり、肌で感じる部屋の温度や湿度だったり。PAだって楽譜に目を通すことは必要だし、その場のグルーヴ感を感じ取る力や、
観察力・洞察力も必要。
楽器について知らなくては演奏者の話についていけないから、知識も不可欠。
また、演奏者とのコンタクト・コミュニケーションから感じとれるものもあれば、何も言わずとも、演奏者の表情や様子から感じ取れる何かもあるはず。

技術だけでは上手くいかないし、コミュニケーションがとれるだけでも仕事にならない。
両方の力があってこそ、初めてPAやエンジニアと呼ばれる仕事ができるのだと思います。

知識も技術も、まだまだ全然足りない。
それがわかったから、明日からまた頑張ろうと思います。

それと、私たちは音の勉強をしているわけだけれど、現場では耳だけでは感じ取れないこともたくさんあるように思いました。何に対しても、常に気遣いのできる人間になりたい。そして、五感をもっと鍛えようと思います。

また、見学の途中・見学を終えてから、質問するべきことはたくさんあったはずなのですが、
なかなか自分でそれを見つけられず、本当に見るべきもの・聞くべきことをかなり見落としているな、と思いました。
富さんやディレクターさん、他のスタッフの方の会話も、その場で集中して聞いているつもりでしたが聞き落としていることが多く、あとで富さんに指摘されて初めて気づくことがた
くさんありました。
音だけでなく、人の話ももっと意識して聞こうと思います。

7月15日(金)のDreamers’ Union Choir さんのライブ、
今回の見学で学んだことをもう一度考えつつ、ぜひ聴きに行ってみたいです。
<メモ>

・壁が波模様になっている→音を拡散させランダムに反射するような仕組みにな
っている。
・ガラスは音の反射がよくない。カーテンをつけるなど工夫が必要。
・空調の具合。湿度・温度は音に大きく影響する。→「水と空気と睡眠」
・ミュージシャンとのコミュニケーション。
・演奏者の顔(表情)をよく観察すること。
・音楽について知ること・感じること。
・わからない言葉は聞く、自分で調べる。その場で聞くときはタイミングを計って。
・何事にも好奇心を持つこと。
・何が重要なのか、どこを見たら良いのかを判断できるようになること。
・機材搬入・搬出の経路の確認(エレベーターの有無・位置)
・返しのモニターからは他の楽器の音だけでなく、自分の楽器の音も聞こえている。
・楽器にセットされているマイクは、他の楽器の音もかなり拾ってしまうため工夫が必要
 (例:ピアノの蓋を半開にするなど)
・服装はその場の雰囲気に合ったもので(基本は黒)
・PAも楽譜(音符や歌詞)に目を通す。
・グルーヴ感=その曲のテンポ感を、演奏者の誰が引っ張っているのか。演奏者の様子をよく観察する。

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