2012年11月24日土曜日

2012.11.21 Sano Jazz Concert SR Project終了報告

2012.11.21 Sano Jazz Concert SR Project終了報告

7月に朗読とシャンソンConcertを行った、佐野市文化会館、今回はJazz Concertでした。前回はPower Set(FOH)とMON(Side Foot)等アウト出しと、ステージマンだけだったのだが、今回は基本的に全部持ち込み。


編成が、VO TP Piano Drums Hammond Organと4人のQuartetですが、楽器がちょっと多かったです。
昼夜の二回公演、合計4ステージ。二回やるって、ほんとに緊張する。

さてさて、ぷらんです。



インプットは特に真新しいことはないんですが、マイク持ち込みでした。
SHUREのKSM9、ずっとノイマンのあれと間違えてました。
ピアノは3本、ピアノのマイクの選択は難しい。そのピアノの状態・マイキング・奏法によって、変わるからだ。後述するが、ほんとピアノの音色について、もっともっと柔軟に対応できればと反省しています。マイクはKM184のHi LoとBeta57でHall(丸皿)
EGはBeta57、ハモンドは定番の3本取り、HiがStereo Beta57×2でStereo Bar、LoはSM58で風防付き。
ドラムは、OHのマイクをKM184にしようか迷ったがC391。他はATM25にSM57、TOMはPro35の2パラでした。やっぱタムのマイクがあると安心感がある。
アウトプット。

今回FOHのMainは2/1 StereoのMastで-10、Drive Rackで-6くらい、Ampでフルテン。 珍しく、Sideはモノで使用、アンプは別々に。


あと、前っぽい感じのSideって、色いろ使い勝手あるね、In Fillも兼ねてる。
理由は、会場の大きさからして、プロセをうまく使いたかったからなのです。
 使い慣れれば、プロセのアウトはDrive RackからOutしてもいいかな。

ちなみに、これがアクリルの正しい使い方です、TP用。

他のFOOT MONはご指定通り、ただしドラマーさんから「MONの音が歪んでいる」ということで、交換。P3500SとElimiinatorの音色・ダイヤフ ラムの経年劣化・ピアノのマイクにかぶるOrganのDistortionサウンド、いろいろ条件が重なってそのような傾向になった。

Drumsのモニターに送るピアノのマイクをコンデンサーからHallのダイナミックに変えたり、いろいろしてみたけれど、劇的な変化はなく、EQで対応。ううううん、難し。

さてさて、本題です。
VO持ち込みマイクの時にいつもどうしてるかというと、とりあえず58でワンツーする。
そのあと、持ち込みマイクに交換、傾向をさぐる。
KSM9、かなり遠くまで取れるマイクです。エリアが広く、情報が多い感じ。

ピアノは、モニターも含めて問題になったが、あまり冒険できないので、いつもの感じに。
ただ、サウンドチェック〜リハの行程で、半開→全開に蓋をあけることに。
フタをあけることに・・・、FUTAwoあけ・・・。
半開こもった音を無理してEQするよりもいいことは多いのですが、とにかくOrganのカブリが大きい、というかそのかぶりの音色が少し問題になる。


ここで、考えたこと。
・背面の音色
・かぶりの音色
・ピアノの中にどれくらいつっこむか
ぶっちゃけ、「電気ピアノみたいだね」と言われて、むっちゃへこむ。
どうにか、コンデンサーのKM184とダイナミックのBeta57でEQして、切り抜ける。
・ピアノの響板 に対しての角度
・倍音とハンマーのバランス
・ヤマハのピアノの音
ううーーーー。表はまあまあなのだが、モニターがうまくいかない。
音を聞きながらマイクの角度をもう少し調整しても良かった。。
「こういうもんだ」と「いやいやまだまだどうにかどうにかできる」いつもこのせめぎあい。
この1年で、いや、この20年で、どれだけピアノにマイクをたてても、課題は多い。だから面白い。

そしていきなり、肝心のイモフライ!サカイさんごちそうさまでした。

いや、今回の本題のHammond Organのマイキングについて。
これは劇的なことがあった。
オルガニストの方と、喫煙所で話すタイミングがあり、こりゃチャンスと思い声をかける。
こちらからの質問はこう。
「Lo側のレズリースピーカーからは足鍵盤=bassラインしか出ていないのですか?」
オルガン・トリオはベースレスです。だからWBやEBのように、音楽の土台を支えるベースの音作りに関して、どうやればいいのかが問題になる。
しかし、今回すごくいい音、いいベースラインが出てきていて、私の拙いJazz 経験で染み付いている、Jazzのバランス。自分のバランス・理想かもしれないが、ほんとに土台がいい。
なので、この足鍵盤→Lo SP質問をしたら、こう教えていただきました。
「LoのSPは足鍵盤だけの音が出ているのではありません、楽器全体として捉えてください」

「Hiのスピーカーは、片方しか出ていない。=両方でていたら、もっと短いスパンになるし、こんなに綺麗にフランジングしない。」
「マイクをつっこみすぎない、後ろからとらない」
「Hiのマイクは、ハモンドのスピーカーのとこには、ディフューザーとして音を拡散する役割があるし、位相もうまくコントロールしている。
だから、かならず角度をつけて欲しい」

スピーカーから直接音をとるのではなく、キャビネットを含んだ音作りとか、あえて近接を使う理由等ない場合には、やっぱり、自然に聞いた耳、生音をよく聞いて、音を確認して音を収音なり録音なりする。

まいりました。

すげーー、当たり前だが、ものすごくためになった。
これ、あえてマイキングを正面から撮ってないわけでもないんですが、ぜひぜひ、お話しましょう。
ブログの目的は会話の糸口です。
あ、マイクを床においてはいけません。

卓周りこんなかんじ。


 客席電源並行、20m必要です。
 中通路からの、搬入がらく。



楠田さん、田島さん、馬場さん、ちゃんみきさま、酒井さん、落合さん、ありがとうございました。

帰りのメンラー。

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