2012.11.15 Piano-Percussion Inst Recording Project終了報告
来週行われる、Dreamers Union ChoirとBusy Smile Deliverersの楽曲伴奏録音を行った。
場所は、国立オリンピック記念青少年総合センター 中練習室
エムアクアお得意の出張Delivery録音であります。
こういった録音の場合、スタジオ録音と同じく、ProToolsを持っていた方がPunch InやEdit等ややりやすいのだが、反面安定性にかける。
エムアクアでは、通常ライブレコーディングにAlesis製のHard Disk Recorder HD24(以下HDR)を使用しています。2台同期して48ch録音をすることもありますが、機器の予備として今回もトラックには載せてありました。
出張Delivery録音でも、安定性・Punchの回数が少ないこと・トラック数は比較的容易に増やせる等の理由からSessionによっては、HDRを利用するときが多いです。
安定度ばかりのHDRですが、欠点と特徴が二つ。
・録音時にUNDOが効かない。
・データをやり取りするには、特別なインターフェイスにHDを抜いて(FireWire400)専用のソフト(10.6まで)でやり取りをする必要があるのです。
配置は誰が決めるのか?
こういうとき気をつけてること。
・かぶり(Per→Piano)(Clickの漏れ)(GuideのオケやVOの漏れ)(機材のファンの音)
・アイコンタクト(演奏者間、エンジニア〜演奏者間)
・出入りのしやすさ
・配線(今回特に一人セッティングなので、ヘッドフォンアンプを一台で、演奏者で共用出来る中間点)
そんなこんなで、パーカッションの由君とアクリルタロー氏が到着。
みんなでアクリルを組み立ててるとこ。
こんな感じになった。
2012年は楽器の中でもPianoにマイクを立てる経験に恵まれてます。
平均すれば、一週間で2回はPianoにマイクを立てて録音やPAをさせてもらっています。
思い出すのは、在職中に一番簡単に自分でマイキングのトライアルができるのが、ピアノだった。渋谷でも宇都宮でも一人スタジオにこもってマイクを立てて、HAとコンソールの設定をある程度決めて、DATの録音機を回して、走ってスタジオに行って自分で弾く。
もちろん、録音の前に、CUE BOXのヘッドフォンで聞きながら、ピアノのいいとこを探して、いろんなマイクも試してみる。
もちろん、栃木ではそんな準備をライブレコーディングの修行現場で試させてもらう。
今日のピアノはこんな感じから試してみた。
縦気味でハンマーを嫌ってみる。
こんな風に幅とか変えて。
Loのマイクを、岡崎さん(Tokyo TUC)に教えてもらった側板の方に振ってみて、(調律メモのあたりね)分離感をきく。
三本目の使い方を最近よく試行錯誤しています。
Super-Low? Sub-Lowとして、低弦をねらったり、Far-Offとして一体感をねらったり、そもそも抜けや、定位感の安定をねらったり、いろいろです。
しかし、基本はやっぱり2本から始めた方がいい。
選択肢が多く、マイクが多いと濁りの原因になる。
この『濁り』を理解するのがむずかしければ、その濁りは『ズレ』だし『音速』だ。
ピアノのセッティング上、反射板の方向に壁が近すぎると、初期反射が(10-30msec)(3m-9m)いくつも、近くにあり、これも音の濁りとなると思う。
ま、でもやってみることだと思います。
ピアノのフタの反対側に、音の大きい楽器を配置するのは常套手段ですが、こう考えたときもある。
アクリル等をいくらやっても、音が回り込んでくる。
こんな時ずばっと大きく二つに考える。
・PerやDrumなど、そのかぶりが大きく、直撃は避けられても、大きく遅れて聞こえてくる時。
・PerやDrumなど、そのかぶりがそこそこだが、それぞれの分離(Isolate)のため、かなり遮音になる時
そして、アクリルを立てる時これが問題。
・PerやDrumerの楽器で、特にKick等は、そのアクリルに反射した音を聞いて演奏家が演奏することになる。(良い時もある、悪くなる時もある)
だから、アクリルを持って来ても立てないこともある。
なぜなら、そもそもの、楽器同志・音源同志の距離感が問題だからだ。
これは、HARUさんから教わったことです。
『パットメセニーはステージの真ん中でかなーり近接したセッティングになっていると・・・』
なるほど、かぶっていてもその距離が近ければ、遅れは最小限になる。
宇都宮で夜な夜な、Jazz系のMusic Videoを流すお店があった、フライハイトである。
そこで見る、ステージのセッティング、マイクセッティングがどれだけ為になったか。
だから、配置というのは音作りにとって、とても意味を成すものなのだ。
機械でディレイで合わせるなんて事も大事だが、そもそも、マイクと楽器の間にも距離があるではないか。
だからその距離感って大事だ。
しかも演奏家は、ヘッドフォンというカナーリ特殊な状況で音を聞かねばいけない。
そして、こちらは、Guide VOブース、前室を利用しています。
マイクは迷ったが、Beta57、Guideであるからこそ、ノイズ等あまり気にならない方が、このセッションで録音する音の判断の為に良いと思ったから。
そして、今回の目玉というか、発見したこと。
Djimbe(ジャンベ)のマイク。
今まで沢山迷ってきました。
一本で録るならば、上の皮の音と下のボイーンという音、いいとこのバランスって難しい。前回の琴もそうだし、ピアノも同じ、直接アタックがしているところを、避けてマイクを避けると、なんかそれっぽい音から遠くなる。
そして、ムリにマイクの本数を増やすと、若造にはコントロール出来なくなる。
Cajonのマイクに使っていたBeta91をジャンベの下においてみました。
これだす。これ。
サックスや、バスドラム等、筒状の管に通常の棒マイクを、近づけたり、中に入れたりすると、共振周波数や特定の強調される。
そういった筒状のところから収音する時にこんなことを考える。
・外から録るか
・中へ入れて録るか
・その境界のところで録る
手をパーにして、耳を近づけるとコムフィルター?
パーと手を筒状にするのとでは、周波数が違う?よね。
この四枚は、Emiさんからいただきました。
さてさて、来週日曜日の録音が楽しみです。
STAFF とみ
来週行われる、Dreamers Union ChoirとBusy Smile Deliverersの楽曲伴奏録音を行った。
場所は、国立オリンピック記念青少年総合センター 中練習室
エムアクアお得意の出張Delivery録音であります。
こういった録音の場合、スタジオ録音と同じく、ProToolsを持っていた方がPunch InやEdit等ややりやすいのだが、反面安定性にかける。
エムアクアでは、通常ライブレコーディングにAlesis製のHard Disk Recorder HD24(以下HDR)を使用しています。2台同期して48ch録音をすることもありますが、機器の予備として今回もトラックには載せてありました。
出張Delivery録音でも、安定性・Punchの回数が少ないこと・トラック数は比較的容易に増やせる等の理由からSessionによっては、HDRを利用するときが多いです。
安定度ばかりのHDRですが、欠点と特徴が二つ。
・録音時にUNDOが効かない。
・データをやり取りするには、特別なインターフェイスにHDを抜いて(FireWire400)専用のソフト(10.6まで)でやり取りをする必要があるのです。
パーカッション、由君の到着まで作戦を練る。
こういうとき気をつけてること。
・かぶり(Per→Piano)(Clickの漏れ)(GuideのオケやVOの漏れ)(機材のファンの音)
・アイコンタクト(演奏者間、エンジニア〜演奏者間)
・出入りのしやすさ
・配線(今回特に一人セッティングなので、ヘッドフォンアンプを一台で、演奏者で共用出来る中間点)
そんなこんなで、パーカッションの由君とアクリルタロー氏が到着。
みんなでアクリルを組み立ててるとこ。
こんな感じになった。
2012年は楽器の中でもPianoにマイクを立てる経験に恵まれてます。
平均すれば、一週間で2回はPianoにマイクを立てて録音やPAをさせてもらっています。
思い出すのは、在職中に一番簡単に自分でマイキングのトライアルができるのが、ピアノだった。渋谷でも宇都宮でも一人スタジオにこもってマイクを立てて、HAとコンソールの設定をある程度決めて、DATの録音機を回して、走ってスタジオに行って自分で弾く。
もちろん、録音の前に、CUE BOXのヘッドフォンで聞きながら、ピアノのいいとこを探して、いろんなマイクも試してみる。
もちろん、栃木ではそんな準備をライブレコーディングの修行現場で試させてもらう。
今日のピアノはこんな感じから試してみた。
縦気味でハンマーを嫌ってみる。
こんな風に幅とか変えて。
Loのマイクを、岡崎さん(Tokyo TUC)に教えてもらった側板の方に振ってみて、(調律メモのあたりね)分離感をきく。
三本目の使い方を最近よく試行錯誤しています。
Super-Low? Sub-Lowとして、低弦をねらったり、Far-Offとして一体感をねらったり、そもそも抜けや、定位感の安定をねらったり、いろいろです。
しかし、基本はやっぱり2本から始めた方がいい。
選択肢が多く、マイクが多いと濁りの原因になる。
この『濁り』を理解するのがむずかしければ、その濁りは『ズレ』だし『音速』だ。
ピアノのセッティング上、反射板の方向に壁が近すぎると、初期反射が(10-30msec)(3m-9m)いくつも、近くにあり、これも音の濁りとなると思う。
ま、でもやってみることだと思います。
ピアノのフタの反対側に、音の大きい楽器を配置するのは常套手段ですが、こう考えたときもある。
アクリル等をいくらやっても、音が回り込んでくる。
こんな時ずばっと大きく二つに考える。
・PerやDrumなど、そのかぶりが大きく、直撃は避けられても、大きく遅れて聞こえてくる時。
・PerやDrumなど、そのかぶりがそこそこだが、それぞれの分離(Isolate)のため、かなり遮音になる時
そして、アクリルを立てる時これが問題。
・PerやDrumerの楽器で、特にKick等は、そのアクリルに反射した音を聞いて演奏家が演奏することになる。(良い時もある、悪くなる時もある)
だから、アクリルを持って来ても立てないこともある。
なぜなら、そもそもの、楽器同志・音源同志の距離感が問題だからだ。
これは、HARUさんから教わったことです。
『パットメセニーはステージの真ん中でかなーり近接したセッティングになっていると・・・』
なるほど、かぶっていてもその距離が近ければ、遅れは最小限になる。
宇都宮で夜な夜な、Jazz系のMusic Videoを流すお店があった、フライハイトである。
そこで見る、ステージのセッティング、マイクセッティングがどれだけ為になったか。
だから、配置というのは音作りにとって、とても意味を成すものなのだ。
機械でディレイで合わせるなんて事も大事だが、そもそも、マイクと楽器の間にも距離があるではないか。
だからその距離感って大事だ。
しかも演奏家は、ヘッドフォンというカナーリ特殊な状況で音を聞かねばいけない。
そして、こちらは、Guide VOブース、前室を利用しています。
マイクは迷ったが、Beta57、Guideであるからこそ、ノイズ等あまり気にならない方が、このセッションで録音する音の判断の為に良いと思ったから。
そして、今回の目玉というか、発見したこと。
Djimbe(ジャンベ)のマイク。
今まで沢山迷ってきました。
一本で録るならば、上の皮の音と下のボイーンという音、いいとこのバランスって難しい。前回の琴もそうだし、ピアノも同じ、直接アタックがしているところを、避けてマイクを避けると、なんかそれっぽい音から遠くなる。
そして、ムリにマイクの本数を増やすと、若造にはコントロール出来なくなる。
Cajonのマイクに使っていたBeta91をジャンベの下においてみました。
これだす。これ。
サックスや、バスドラム等、筒状の管に通常の棒マイクを、近づけたり、中に入れたりすると、共振周波数や特定の強調される。
そういった筒状のところから収音する時にこんなことを考える。
・外から録るか
・中へ入れて録るか
・その境界のところで録る
手をパーにして、耳を近づけるとコムフィルター?
パーと手を筒状にするのとでは、周波数が違う?よね。
この四枚は、Emiさんからいただきました。
さてさて、来週日曜日の録音が楽しみです。
今日の夕焼けに富士山がくっきり映えてきれいでしたー。
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