2012年11月29日木曜日

2012.11.03 04 Ibaraki Hitachinaka Shigin HappyouKai SR 38RP STAFF REPORT

2012.11.03 04 Ibaraki Hitachinaka Shigin HappyouKai SR 38RP STAFF REPORT
11月3、4日ひたちなかにある市民文化会館での詩吟のお仕事でのお話です。
http://m-aquastaff.blogspot.jp/2012/11/20121103-04-ibaraki-hitachinaka-shigin.html
とにかく今回は転換が大変ということでしたが、予想以上でした。
まず回線数が全部で約30程。途中転換で10何人が乗る台あり。
これだけならいいのですが、ステージ上まで引き延ばすことができるマルチボックスは無いです。
8chの先バラマルチ等を使い引き延ばします。 さらにここの回線を抜き差しする転換があります。
抜かずにということも考えましたが、ひきわくなども一切なく抜いた方が速いということで抜き差しになりました。
なんかもっと転換のやりようあったんじゃないかとは思いますが、思いつかないので現状一つ一つの作業の効率化や、速度をあげるということで、、、。
機材を増やすということではなく、あるものでどう工夫するかといったことを本当によく考えなきゃいけない現場でした。
というか今回本当に栗山さんという方に助けられました。

本職の舞台監督さんがいない現場だったのですが、栗山さんが全てを仕切ってくれました。

いや本当に栗山さんがいなかったらどうなったことやら、、、。
本番の時間が2倍になってもおかしくなかったんじゃないかと、、、。

本当にありがとうございました。

2012.11.25 Busy Smile Deliverers and Dreamers Union Choir New CD Recording Day1 Project 終了報告

2012.11.25 Busy Smile Deliverers and Dreamers Union Choir New CD Recording Day1 Project 終了報告

今回は2012年1月以来、久々のChoir録音。
DUCとしてフルアルバム3枚目、そして志木で木島タロー君が教える兄弟グループ、Busy
 Smile Deliverers(略してBSD)、そのBSDのデビューミニアルバムのChoir Recordingを行った。


最初に謝っておきます、長文です、画像多いです、くどいです・・・。
しかし、数回にわたるやもしれない録音の記録として、すみませんおっさんの一人メモを覗き見するつもりでどうぞ。
意味不明な書き方に関しては、どうぞ直接聞いてください。
(実はあんまり意味のないことも多くあるかもしれないので)

まず始めに、BSDとDUC合同のChoir録音いろいろポイントをざっと書き出してみる。

・前日のトラック準備は必ず必要(AIFFよりWAVの方がトランスファーが早い)

・仕込みの順番。
・機材配置決め、Directorの手が見えること=クリック通りではないパンチ
・Choirの位置決め。

・多人数のモニタリング方法。(WL HPとAssinable Cueについて)
・一人1本On MicとMass Choir Off Mic Partごとのマイクどちらをとるか?
・RCAや2Pのケーブルって馬鹿に出来ない、しっかりと長さとか、コネクターにこだわったものを作りたい。
・REC側(実際に処理してしまう)のEQ、MON側(レコーダーのアウトで仮にかけてみる)のEQ


では、時系列で追って振り返ってみる。

いつもなら、横浜から第三京浜、環八を北上していくのだが、珍しく都内を抜けて外環和光でおりて、志木まで向かう。



偶然、メンバーの千葉純平が勤める、Cafe Suntaの前を通る。
この秋一番の冷え込みでしたが、晴れ渡る空にとても気分が良かったです。

今回の会場下見も何もしていないので、搬入経路とかを撮影しておけば良かったと後悔。
正面で降ろして、エレベーターで5階へ、駐車場は裏手であります。

今回のプラン。



・仕込みの順番について。
 いつも当日現場で新調に調整しながら決めることはやっぱり配置。
 気をつけるべきことといえば、大人数がスムーズに出入り出来るよう、またライブと違って長時間の作業を、ストレスなく出来るような配置。
 そもそも、機材の電源の位置、みんなを見通せる配置。
 そう、やっぱりマイクは先じゃない。
 卓や録音機の配置場所を決める→マルチのはわせ方→Output(HP Amp)を先に完成させる。マイクをつなぐ(この辺りから、配置について具体的に想定)、

ヘッドフォンアンプのチェックに付いては、必ず一つのヘッドフォンを抜き差しして20ch分確認、今回増設のWL赤外線ヘッドフォンについても、音量他エリアをチェック。
アクリルも、あとでつけるよりも、外す方がらく。
ということで、大活躍のアクリルディスク。
天井も低く、デッドな会場、フラッターもあり、実は結構むずかしか。
蛍光灯では無くタングステンのダウンライトが雰囲気作りによかった。
卓周りこんな配置、やっぱ右側にレコーダーと記録を取るスペース。
左側に卓、右側にHead Amp(Pre Amp)、これがベストだ。
会場に簡易PAの装置があったのでそれを使う。音取りようのKEYは直接こちらへ入力してもよかったかも。

・位置決め

 HD24からの再生用音源トラックを再生して、Out系MON系を完成させる。同時にマイクも準備、ただしここからがいつも参考になる。
 配置を決めるとき、こんなことをやっている。
 『片耳の状況をつくりだす』『両耳の状況を作り出す』
 『男女の発声方法について、Tenは内側か?』
 『Sop Altoは固まった方が唄いやすい?それとも、交互?』
 『座ったらどうなる?』
 『背の高いメンバーの声が天井にたまる?はねかえる?』
 『下手側は壁まで遠い』
 『センターは後方の壁まで近い?』
 『上手側は表情が見えづらい?』むっちゃ
 DUCはライブでもそうなのだが、この音決めの前の位置決めについて、そこでの会話がとても勉強になる、財産になるのだ。演奏しやすい環境について、電気音響かアコースティック生音環境か、ディレクターへの見え方か。
 『動きやダンスを優先して、広がりすぎていないか』


ほどなくして、配置が決定する。

多少時間があったので、Mass Choir DUC+BSD 40人超での録音のための、ワイヤレスヘッドフォンに付いても準備を進める。

・多人数のモニタリング方法。(WL HPとAssinable Cueについて)
これが、送信機です、サウンドデザインジャパンより寄贈。


アンテナの設置方法について、ハンガーを作るとか、マイクスタンドのねじを取り付けるとか、工夫すべき点まだまだまだある。そして、いつも思うことが2mixのちゃんと意味のあるモニターミックスを作れなければ、いくら高価で多チャンネルのCUE Boxがあっても使いこなせないではないか。



24chのHDR、HD24を再生しながらリハーサル。

環境になれてもらう。
いろんな意見が出る。聞き漏らさない。
そしてだんだんと、HAの値が決まっていく。
レコーダーもリハを録ってみて、録再チェックをパッパッと行う。
リモコンの断線を、先日治しておいたので、パンチはスムーズ。
看板あると、すごく便利。


そして、いよいよ録音を開始する。
もうかなりのデータがあるのだが、やっぱり同じポイントに着目することがある。
・一人1本On MicとMass Choir Off Mic Partごとのマイクどちらをとるか?
パートで交じり合った音、和音、コードについて、どのように解釈するか。

DUCはBeta57とずばっと決めてから、もう何年たっただろう、確実なデータ財産の蓄積が続く、この時はこう、この時はこうと、MicとHAという、音質に深く関わるEquipmentを固定してつかっているので、あっという間に音が決まる。

そして、何度もステージに向かう。

どのような表情で唄っているか?聞こえ方はどう?輪の真ん中に行って解ることが沢山ある。音をいろんな角度できくのだ、そしてそれを生かす。音を自ら取りにいく感覚。
実はこの時もすごく面白い発見や感動が沢山ある。ステージマンというのはそれを肌で感
じることが出来る素晴らしい特権なのだ。
カレー休憩をはさみながら、録音は進む。




陽がよくあたって気持ちいい感じ。
窓際の明かりの角度が、もうかなり陽が傾いていて、時間の経過を感じる。
こんな風景をずっと見て来た。Nathanのことを思い出す。

ひっぱるちから、ひっぱらないちから。
Haed Ampのメモ、いろんなノウハウまた発見した。

・RCAや2Pのケーブルって馬鹿に出来ない、しっかりと長さとか、コネクターにこだわったものを作りたい。
・REC側(実際に処理して録音してしまう)のEQ、MON側(レコーダーのアウトで仮にかけて録音しない)のEQ

16時をちょっとすぎて、いよいよMass Choirになる。









Choir Recording無事終了。
Guitar Boyの本録をする。



皆が、打ち上げに参加してもらったので、ゆっくりと撤収の手順についていろいろ確認しながら撤収。
効率よく間違いのない片付け方を、考えることが重要。










続きは、また2回目以降の録音で、レポートします。
まだまだ、次もあるぜー。
STAFF:とみ、佐藤航、高橋萌、(たけした)

2012年11月27日火曜日

2012.11.25 Busy Smile Deliverers and Dreamers Union Choir New CD Recording 41LC STAFF REPORT

2012.11.25 Busy Smile Deliverers and Dreamers Union Choir New CD Recording 41LC STAFF REPORT


志木市総合福祉センターDUCBSD録音レポート


午後から録音でDUCの「GuitarBoy」の録音が始まっていた。録音の雰囲気は予想していたより和やかだった。しかし、録音が始まるとやはり緊張した雰囲気で、これが録音の雰囲気なのだなと感じることができた。限られた時間でできる限りの最高のものを録らなくてはいけない、その緊張感は歌い手さんやミキシングしている人だけじゃなく、アシスタントとして参加しているわたしたちも場の雰囲気を作るために持っていなきゃいけないなと思った。

今回の録音で一番に思ったことは、アシスタントとして動かなきゃいけないときにしっかり動かなきゃいけないということだ。当たり前のことだが、今回のことをおもい返すと、アシスタントが動かなくてはいけないところで動けていないことが多すぎたように思う。DUCさんの録音の時、録音経験や音楽経験のある方ばかりでマイクスタンドの使い方を知っている方が多くて歌い手さん自身が動かしていたりしていたけれど、本来わたしたちが動いてもいい場だった。それから、録音の合間に自分のつけているヘッドフォンからDUCさんたちの会話で「外の光が眩しい」といっている会話が聞こえていて、それも聞こえていたわたしたちが動くべきだった。特に、BSDさんのような録音経験の無い方や、音楽経験がない方を演者さんとして迎える場合は、もっと周りに目を向け続けなければいけないと思った。
この他でも、ワイヤレスヘッドフォンを使用する際のケアはもっとよくしなければならないと思った。ワイヤレスだと言っても、部屋の広さはそこまで広くなかったし、そこまで聞こえなくなる心配はないだろうと思ってしまっていたが、自分でワイヤレスをつけて聞いていたとき、さっきまで聞こえていた場所から一歩ずれただけで聞こえなくなってしまったり、顔の位置を動かしただけで聞こえなくなったりもした。こういうのは自分でやらないとわからないものだし、演者さんに付けてもらう前にどこまでが聞こえるのか、どこからが聞こえづらくなるのか、ということを確認することも自分たちのすることだと思った。
それから学校で習った基本的なことを多く忘れていると痛感した。機材の扱い方や機材の名前など、絶対に習っていることのはずだったが忘れていて、現場で動くためには基本のことは絶対に覚えていなければ仕事を頼まれても動けないし、それは動く上で当たり前にできなきゃいけないことだ。今回の現場では基本的なことができないことが多くあったので、次の現場ではもっと基本的なことはもちろん、技術的なことにも少し余裕を持って目を向けられるようになりたい。

2012年11月24日土曜日

2012.11.21 Sano Jazz Concert SR Project終了報告

2012.11.21 Sano Jazz Concert SR Project終了報告

7月に朗読とシャンソンConcertを行った、佐野市文化会館、今回はJazz Concertでした。前回はPower Set(FOH)とMON(Side Foot)等アウト出しと、ステージマンだけだったのだが、今回は基本的に全部持ち込み。


編成が、VO TP Piano Drums Hammond Organと4人のQuartetですが、楽器がちょっと多かったです。
昼夜の二回公演、合計4ステージ。二回やるって、ほんとに緊張する。

さてさて、ぷらんです。



インプットは特に真新しいことはないんですが、マイク持ち込みでした。
SHUREのKSM9、ずっとノイマンのあれと間違えてました。
ピアノは3本、ピアノのマイクの選択は難しい。そのピアノの状態・マイキング・奏法によって、変わるからだ。後述するが、ほんとピアノの音色について、もっともっと柔軟に対応できればと反省しています。マイクはKM184のHi LoとBeta57でHall(丸皿)
EGはBeta57、ハモンドは定番の3本取り、HiがStereo Beta57×2でStereo Bar、LoはSM58で風防付き。
ドラムは、OHのマイクをKM184にしようか迷ったがC391。他はATM25にSM57、TOMはPro35の2パラでした。やっぱタムのマイクがあると安心感がある。
アウトプット。

今回FOHのMainは2/1 StereoのMastで-10、Drive Rackで-6くらい、Ampでフルテン。 珍しく、Sideはモノで使用、アンプは別々に。


あと、前っぽい感じのSideって、色いろ使い勝手あるね、In Fillも兼ねてる。
理由は、会場の大きさからして、プロセをうまく使いたかったからなのです。
 使い慣れれば、プロセのアウトはDrive RackからOutしてもいいかな。

ちなみに、これがアクリルの正しい使い方です、TP用。

他のFOOT MONはご指定通り、ただしドラマーさんから「MONの音が歪んでいる」ということで、交換。P3500SとElimiinatorの音色・ダイヤフ ラムの経年劣化・ピアノのマイクにかぶるOrganのDistortionサウンド、いろいろ条件が重なってそのような傾向になった。

Drumsのモニターに送るピアノのマイクをコンデンサーからHallのダイナミックに変えたり、いろいろしてみたけれど、劇的な変化はなく、EQで対応。ううううん、難し。

さてさて、本題です。
VO持ち込みマイクの時にいつもどうしてるかというと、とりあえず58でワンツーする。
そのあと、持ち込みマイクに交換、傾向をさぐる。
KSM9、かなり遠くまで取れるマイクです。エリアが広く、情報が多い感じ。

ピアノは、モニターも含めて問題になったが、あまり冒険できないので、いつもの感じに。
ただ、サウンドチェック〜リハの行程で、半開→全開に蓋をあけることに。
フタをあけることに・・・、FUTAwoあけ・・・。
半開こもった音を無理してEQするよりもいいことは多いのですが、とにかくOrganのカブリが大きい、というかそのかぶりの音色が少し問題になる。


ここで、考えたこと。
・背面の音色
・かぶりの音色
・ピアノの中にどれくらいつっこむか
ぶっちゃけ、「電気ピアノみたいだね」と言われて、むっちゃへこむ。
どうにか、コンデンサーのKM184とダイナミックのBeta57でEQして、切り抜ける。
・ピアノの響板 に対しての角度
・倍音とハンマーのバランス
・ヤマハのピアノの音
ううーーーー。表はまあまあなのだが、モニターがうまくいかない。
音を聞きながらマイクの角度をもう少し調整しても良かった。。
「こういうもんだ」と「いやいやまだまだどうにかどうにかできる」いつもこのせめぎあい。
この1年で、いや、この20年で、どれだけピアノにマイクをたてても、課題は多い。だから面白い。

そしていきなり、肝心のイモフライ!サカイさんごちそうさまでした。

いや、今回の本題のHammond Organのマイキングについて。
これは劇的なことがあった。
オルガニストの方と、喫煙所で話すタイミングがあり、こりゃチャンスと思い声をかける。
こちらからの質問はこう。
「Lo側のレズリースピーカーからは足鍵盤=bassラインしか出ていないのですか?」
オルガン・トリオはベースレスです。だからWBやEBのように、音楽の土台を支えるベースの音作りに関して、どうやればいいのかが問題になる。
しかし、今回すごくいい音、いいベースラインが出てきていて、私の拙いJazz 経験で染み付いている、Jazzのバランス。自分のバランス・理想かもしれないが、ほんとに土台がいい。
なので、この足鍵盤→Lo SP質問をしたら、こう教えていただきました。
「LoのSPは足鍵盤だけの音が出ているのではありません、楽器全体として捉えてください」

「Hiのスピーカーは、片方しか出ていない。=両方でていたら、もっと短いスパンになるし、こんなに綺麗にフランジングしない。」
「マイクをつっこみすぎない、後ろからとらない」
「Hiのマイクは、ハモンドのスピーカーのとこには、ディフューザーとして音を拡散する役割があるし、位相もうまくコントロールしている。
だから、かならず角度をつけて欲しい」

スピーカーから直接音をとるのではなく、キャビネットを含んだ音作りとか、あえて近接を使う理由等ない場合には、やっぱり、自然に聞いた耳、生音をよく聞いて、音を確認して音を収音なり録音なりする。

まいりました。

すげーー、当たり前だが、ものすごくためになった。
これ、あえてマイキングを正面から撮ってないわけでもないんですが、ぜひぜひ、お話しましょう。
ブログの目的は会話の糸口です。
あ、マイクを床においてはいけません。

卓周りこんなかんじ。


 客席電源並行、20m必要です。
 中通路からの、搬入がらく。



楠田さん、田島さん、馬場さん、ちゃんみきさま、酒井さん、落合さん、ありがとうございました。

帰りのメンラー。