2012年7月31日火曜日

2012.03.20 Omotesandou M-AQUA+ SR Project終了報告&STAFF REPORT 40RP

2012.03.20 Omotesandou M-AQUA+ SR Project終了報告&STAFF REPORT 40RP


◯日時:2012年3月20日 晴天
◯場所:表参道の沖縄カフェ 
◯コーラスクラスの生徒さんお二方のミニコンサート(vo.key.dance)
◯スタッフ:日下



◉本番までの流れ◉

・富さんに声をかけていただく。

・2月18日 出演者のお二人とメールでのやり取りをスタート。
いつ、どこで、だれが、どんな目的でどんな内容の催しをするのか。
前回も同じ会場でコンサートを行ったとの事。前回同様卓、アンプ、マイク、スタンドは会場のものを借りる事に。

どんな方々なんだろう、どんな音楽を奏でるんだろう。わくわくどきどきしながらやり取りを開始。

・3月14日 顔合わせ&現地下見
下見に関しては出演者さんがお店側にお問い合わせてしてくださり、お店の都合の良い日に伺いました。会場はコンサートをする場!というのではなく、小規模なPAシステムのあるお洒落なカフェ。普段はBGM用に使っている、といった感じでした。事前に必要な機材を大まかにリストアップし、現地の機材と照らし合わせ足りないものは何かをチェック。
・電源の場所は?口数は?
・何をお借りする?
・機材のメーカー、型番は?
・員数は?
・コネクタの種類は?
・現状復帰出来る?
当初スピーカは前回同様お店のものお借りしようと思っていましたが、PA用スピーカではなかったこと、R側のケーブルが壊れているとのことで持ち込む事に。下見時もL側スピーカしか使っておらず、R側の動作確認が出来なかったのが本番当日まで気がかりだった。ケーブルではなくアンプ側の故障だったら....。

卓位置は現状のままだとステージ後方、真後ろになってしまうが、時間がない事と最優先である「音を出すこと」を考えて現行のまま行う事にしました。
出演者さんとメールでは出来なかった演出面での細かい打ち合わせ。
歌はハンドなのかスタンドは必要か。
なんと、歌いながらダンスをする曲があるとのことでかなり不安に。ご本人もマイクケーブルの心配をされていました。
いっつも悩むケーブル長。特に今回は一人だから介錯する人間がいない。長過ぎて絡まってもこまるし(ダンスがあるし)短すぎても足りなくても困る。ちょうどよくないと、駄目。


・3月15日~富さんにお借りする機材をリストアップして提出。
あんまりにも予備を持って行っても邪魔、でも、何かあったら困る。
見落としていたのがリバーブ。言われなかったら思いつかなかったです。無いとカラオケのような、のっぺりとした空間になってしまう気がした。歌物には必要。

・3月17日 出演者の方のお家で打ち合わせ&ご飯を御馳走になる(嬉)
リハーサルを見させて頂きました。ご飯はとっても美味しかった。。。

・3月18日 倉庫にて機材積み込み
何を借りたか、足りない物は無いか最終チェック。
初めて使うリバーブの使い方を試させていただきました。

・3月19日 タローさんの車に機材積み替え

・3月20日 本番当日

◉本番当日の流れ◉

14:20~現地入り
14:30~搬入
14:45~仕込み開始
15:10~リハ開始
15:40~客入れ
16:10~本番
17:10~終演

早すぎる現地入りはお店側の迷惑にもなるので注意。
借用した機材が来るまでお店側の機材の準備を。出来ることから確実に進めていく。
搬入は手伝って頂きながらもバタバタと1階から3階まで4往復くらい。汗だく!

とにかく時間が無い中で何を優先して始めるべきか。現状復帰のことも頭に入れつつ。
「あれもやらなきゃこれもやらなきゃ」でパニックになりながらもoutからチェック。心配していたR側も生きていた。
途中リバーブマシンの結線がうまくいかなかったが飛ばして後回しに。
お店備え付けのBOSEの壁埋め込みスピーカも使えたら、と思っていたが、こちらも優先順位を考え諦める事に。
key.voのinput系を結線。いつも忘れそうになるkeyのPAN振り。ケーブルは見栄えも考えて!
CDチェック時にいきなり大きな音が出てびっくりさせてしまったこと、outを生かす事に集中しすぎてkey用のマイクのマイキングをご自分でして頂くことになってしまった。反省点です。

リハーサル開始後は何度も卓と客席を行き来。
・レベル、バランスはどうか?
・スピーカの向きは、高さは?
・お客さんが入ったら?
・デュエット時の二人の声のバランスと、ソロで歌う時のレベル差はどうか?
・キーボードとのバランスは?
会場が小さかった事もあり、「PAしてます」感を出しすぎず、お客さんが満足するレベルはどれくらいなのか。
後回しにしていたリバーブの結線のミスを発見し、直す。
再度出演者さんとマイクの受け渡し等の確認をしつつ客入れ。

どきどき。

本番中はPAしている音を聴けないことが不安でした。
実は普段、あまり意識していなかったメーター。大切さがよくわかりました。
心配していた歌いながらのダンスは、ケーブルが絡まる等のトラブルも無く無事に終わりました。
・MC時の声量と曲中の声量は違う。
・リバーブの有無で世界感がかわる。
とても素敵なステージでした。楽しかった。

本番終了後はBGMを流しつつ待機。
お客さんが全てお帰りになり、BGMのフェーダを絞り、やっと一息つきました。
搬出。機材は再びタローさんの車に乗せて頂く事になり、お手伝いして頂きながら積み込みました。

◯感想
実は言うと、この話を頂いた時にすぐに手を挙げる事が出来なかった。「1人で」というのがとても怖かった。自信が無かった。他の人がやってくれないかなぁとも思っていた。でも1月14日の学生だけで行ったPAでついた、ほんのちょこっとの自信を頼りに「やります」と手を挙げる事が出来た。
本番の5日前、liveQのPAシステムで音を出す事が出来ず(ampの結線ミス)、「そんなんで20日一人で出来るの?断ろうか?」と言われ、すごく悔しかったし、本番が怖くなった。一人ですべてを見渡さなければ行けないし、すべてを順序良く決断して行かなければならない。頼れる人は誰もいない。
実際終わってみると反省点はたくさんありましたが、安心感安堵感の方が大きかったかもしれない。でも、自信に繋がりました。
何よりも本当に素晴らしい歌声、ダンス。感動しました。大変でしたがとてもとても楽しい時間を過ごせました。出演者の方々に「ありがとう」と言って頂き、本当に本当に心から嬉しかった。コンサートの最後には「PAエンジニア」としてお客様に紹介をして頂き、エンジニアとしての責任と誇りを感じる事が出来ました。

一人で...とはいえ、機材は富さんが、運搬はタローさんに手伝って頂きました。お店側の機材面も、スタッフさんが手伝ってくださいました。いろんな方に支えて頂きました。何よりも、この機会を与えてくださったことに感謝しています。

4ヶ月経った今、何も出来なくて、自信が無くて、とにかく落ち込んでいる今だけれど、改めてメモやレポートを読み返して当時の緊張感や必死さを思い出すことができた。

2012年7月29日日曜日

2012.07.14 Junpei KATARIBAKO SR M-AQUA+ 40RP STAFF REPORT

2012.07.14 Junpei KATARIBAKO SR M-AQUA+ 40RP STAFF REPORT
率直な感想は、私が一年生の時には、出来なかったと思います。

わたしが3/20に初めて自分ひとり現場をやった時

打ち合わせや出演者の方とのやり取り、機材の調整など、一人でやった時のことを思い出した。
何を優先してやるべきか、その場で判断しなければならなかった。

自分がやるのではないことが、不安の一つでもあった。ただ、焦らせてもいけないし、出来ることをやろうと思った。

はじめから満足のいく仕事が出来る人なんていない。後悔や反省点もたくさんあるかもしれない。けれども私がそうだったように、やり遂げたことで大きな自信と経験が身に付いたと思う。

2012年7月27日金曜日

2012.07.14 Junpei KATARIBAKO SR M-AQUA+ 41RP STAFF REPORT

2012.07.14 Junpei KATARIBAKO SR M-AQUA+ 41RP STAFF REPORT
音響の勉強を始めて3ヶ月、生まれて初めてのメインミキサーを務めさせて頂きました。
一生忘れられないであろう経験です。

・機材について
今回使用した機材は
マイク     SM58(Vo1/Vo2/cho)
卓             MX-1604A
リバーブ MU-R201
グライコ DEQ803・Roland2/3GEQ
パワーアンプ P3500
スピーカ A200(F.O.H)
MS101(Mon)

ここで、富から===========当日の図面とは若干違いますが参考まで



=================================
当日使用する機材は6/24の政策学院大学でのSRお手伝いで初めて触れました。
そしてInput~卓までを7/1のリハーサル、7/2のDUCさんのリハでGEQ~A200までを使用させて頂きました。

このシンプルなアナログ卓を改めてじっくり触り、中身を理解する事。
卓のGAIN調整ができるINPUTが少なかった為、出演者の方には使用楽器の制限をしてしまった。
またAUXも2系統しかなかった為当日お持ち頂いたモニターをMS101のパラで使用して頂く事になってしまった。

やらせて頂きたい事と出来る事のバランス。

特に今回思わずはっとした事は、HA(Head Amp)とCH FADERの概念についてです。
今まで単純に音を大きくする小さくする、そんな思い込みがあったように感じます。
そもそもHAは前置増幅器。ラインレベルに満たないレベルのものを増幅する。レベルを合わせる。

プリアンプへの入力レベルをトリムで調整し操作しやすいレベルまで増幅。
フェーダーは抵抗。
*フェーダーは絞ったら音が出ない。HAは絞ってもレベルによっては音が出る!

また次に学んだ事は、全体の機材のレベル調整のやり方です。
私の勘違いしていた部分は音を出す以前にコンソールの出力レベルをある程度(今回はコンソールのピークメーターで平均的に+4dBをさす値)に決めて、パワーアンプのアッテネーターを上げて行くものだと思っていました。
しかし卓、パワーアンプと少しづつ操作をしていくのは大変。
まずはパワーアンプのアッテネーターを上げる、コンソールのマスターフェーダーを規定まで上げる、ヘッドアンプをレベルメーターを見ながら上げる、そしてCHフェーダーを上げていったときに初めて音が出るという流れを教えて頂きました。
音を出す出さない、上げる下げるを一つの手で操作出来る。

チューニング時フェーダーを規定まで上げる理由は単純に操作しやすいという事とロスが少ない・微調整の精度が高いなど。
またEQを使用する事によって全体の出力レベルが変わってしまうという事も身を以て感じました。

*前日セッティング時に音を出したときあまりにも小さかった。
MAINのOUTPUTレベルを+4と-60と切り変えるスイッチが付いていて、MICレベルになっていた。注意。

今回、当日使用する機材を用いてリハーサルに参加する事が出来てあらかじめデータをとれた事が凄く良かった。
そこで基準となるバランスを自分の耳にとどめておく事が出来き、ある程度のツマミの位置のデータも当日とても参考になった。

曲によって編成や曲想も変わる。すなわちミキシングも変わる。
私には経験がない分一つづつ丁寧に確認していく作業が重要でした。
また初めて自らプランニングし(使用機材などは決めて頂いてしまいましたが)、配置図・回線表・系統図を作るにあたって自分の理解が深まった。

ケーブルの方向性や長さまでも細かく決める事によって当日のイメージがしやすくなった。
前日セットから当日セットの移動の為に8ch先バラケーブルを使ったのだが、スムーズに移動が出来とても便利だった。
今回はステージ・卓位置が屋外という事もあって、もし雨が降ってきた場合などもすばやく移動が出来たと思う。
しかしわざわざ途中にケーブルを挟むという事はリスクも伴う。よく考える事。

当日まで一番不安だった事はチューニングについて。
SRの仕事をする上ですごく重要な部分だと思う。
当日は客席が室内、ステージが屋外という事で会場内に音がこもってしまう環境ではなかったので幾分やりやすかったのだが、メインスピーカーの客席奥の跳ね返りの音がが無限空間のため、客席で音を聞いた時に室内のコンサートとは違った抜け感を感じた。ある意味音圧感が少ないような。
チューニングは私の大きな課題になりました。自分の声で・使用楽器(声)で・CDなどの音源を用いて、また自分の耳を鍛えて練習します。

前日に機材のセッティング・回線チェック・ある程度のチューニングをさせて頂けたので、当日思っていたよりも落ち着いて会場入りする事が出来た。
個々のINPUTの理想の音の形・混ざった全体のバランス。音場との兼ね合い。
またお客様・演奏者の皆様が求める音、自分の良いと思う音。
色々な事を考えました。

しかし私にはどうしていいのか分からなかった。こうしたい!こうするべき!という思いはあるのに今の知識だけではそれに限りなく近づける事は難しかったです。
凄く悔しかった。
男性ボーカルと女性ボーカルの形の違い。ボーカルとコーラスのバランス。AGの奏法による音色・音圧の違い。バンドの中に入ったKEYの音色。リバーブの送り・返しのレベル調整。沢山の発見があった。

自分に余裕がなく演奏者の方とよくコミュニケーションがとれなかった事は反省点です。

2年生の方にサポートに入って頂いたのだが、順序をよく理解し冷静な判断をして頂いて大変助けられました。
リバーブの接続不良がおきた時もケーブルを変える・またそのケーブルに不備がないかのチェック、整備不良のフォローや出演者の方への配慮など落ち着いた迅速な対応に多くの事を学ばせて頂きました。
また卓を離れて客席に音を聞きに行く事ができたのもその場に居てくださったからです。

SRを担当するにあたって、客入れなどに使う音源を用意する事も必要不可欠。
コンサートの演目・内容・雰囲気などを考えて様々なパターンの曲を用意しておく。

演奏会が始まってからは千葉さんをはじめ出演者の方々やお客様は音楽を心から楽しんでらっしゃいました。お客様の中には涙を流しながら聞き入っている方々もいらっしゃった。皆様にとっていかに大切なコンサートだったのかという事をひしひしと感じる時間でした。

私もその時間を共有出来た事がとても嬉しかったし、幸せでした。

しかし今回のコンサートに携わった方々の気持ちを考えると、私のような勉強を始めて間もない人間に音響を担当させるという事は不安だったと思います。
私自身不安でいっぱいでした。逃げ出したくなるような緊張だった。
でもやってみなければ分からない事を沢山学ばせて頂きました。また自分の出来ない事・分からない事も分かった。

ある意味何も分かっていない事、分かっているつもりだった事、沢山あった。
大切なコンサートで音響という重大なポジションを任せてくださった喜びと、自分の勉強・経験不足に対する悔しさ、色々な気持ちが交錯しました。

それに凄く楽しい時間でした。複雑です。

ただ言える事は仕事を依頼された私はプロの仕事としてお返しできなかったという事。
しかし「ありがとう」と言って頂けた時にはに涙が出そうになりました。
これがこの仕事の醍醐味でしょうか。

こんな貴重な機会をくださった皆様には本当に感謝しています。
私にとってこのコンサートで感じた気持ち・音は一生忘れられないものになると思います。今回自分の課題が多く見つかったのでしっかり勉強に励みたい。

色々な思いが溢れてきた為うまくまとめられず申し訳ありません。
ただ楽しかったという事は確かです。この仕事に巡り会えて本当に良かった。
素直にもっと知りたいっと当初感じた気持ちを再確認出来ました。

今回はこんなチャンスを頂き本当にありがとうございました。

tomi:追記
Stage/Sound Staff/Assist 日下 南
Mixing Engineer 嶽下 あい

2012.07.22 Karaoke School Live SR 41RP-2 STAFF REPORT

2012.07.22 Karaoke School Live SR 41RP-2 STAFF REPORT

20120722カラオケ道場入学式

今回は、私にできることは限られているのを自覚した上で、しかし、その私の出来る限られたこと、つまり、今まで参加させていただいたProjectで学んだことを、確実に、全力でやろうという決意のもと、参加いたしました。

 その際に役立ったのは、今まで修得した知識をまとめているExcelシートでした。現場に入る前に読み返し、自分自身が現場にいるイメージをして臨みました。その結果、緊張をする点は変わりませんが、現場に着いたらまず何をすればいいのか、次になにがおきるのかなど、順序だててイメージトレーニングしておくことで、少し落ち着いて、徐々にいい緊張感に気持ちをもっていくことができました。
 今回の現場にて以下3点挙げていきたいと思います。

①舞台転換
担当させていただいたのは、演奏が終わり、Epf奏者の方がステージから降りた後、MCの方が、次の演者の方をご紹介するまでの間に、Epfが上手へはける、という転換でした。その際、迅速さ、順番、タイミングがいかに大事かを学びました。
まず、「迅速さ」ですが、これは当たり前で、いかにスマートに目立つことなく、舞台の雰囲気を壊すことなく、行えるかが重要です。そのためには、手をつける「順番」と、舞台に出て行く「タイミング」がキーになってきます。
Epfには、Epf本体の他、Epfを乗せるスタンド、椅子、ペダル、D.I.ACアダプター+テーブルタップ、譜面を照らすスタンドのライト、と付属する機材がついていました。
転換前に、富さんからトランシーバーから入電し、Epfの曲目が終わり次第、Epfのケーブル類をすぐに抜き、はけさせられるように、Epfの回線を切るという旨の連絡を受けました。
これで、ステージのスタッフはまずケーブルを一斉に抜くことが可能で、ケーブルを抜き差しの際出るノイズや、ケーブルに足をひっかけて余計な音を立てるというリスクもなくなります。今回は、迅速に片付けるために、まずケーブルを抜くこと、そして、Epf本体など大きい固体をはけさせる、そして最後に、小物、ケーブル類を一斉に上手へ回収する。この流れを、転換する前に、頭でイメージしておくことが効果的だと感じました。
そして、ステージに出て行く「タイミング」は「お客様の視線がそれているとき」ということができます。お客様が主役の演者を目で追っていって、そして視線をステージに戻すと、ステージの雰囲気がいつの間にか変わっている、というのがかっこいいです。そのためには、お客様の視点にたって、今お客様はどこを見たいのか、見ているのかを考える。そうすれば、おのずとタイミングがわかってきます。

ただ、やはりステージの上に上がるという状況に焦ってしまい、手元が危うくなりマイクの抜き差し、マイクの演者の方への受渡しが遅くなってしまうときがありました。次になにが必要なのかを、先読みして考えることで、無駄な動きを減らしていきたいです。

 ②伝える必要があること、伝えなくてもよいこと。
 今回、トランシーバーの使い方を考えさせられました。本番中に、伝える必要があること、それもすぐに伝える必要があること。一方で、伝える必要のない報告もある。
 その線引きが、私の中で曖昧になってしまいました。しかし、シンプルに考えるとその線引きは明快で、伝えるべきことは、ステージの演目を、確実に進めていくために、チームで共有が必要なことで、トランシーバーで飛び交う内容を聞いていると、簡潔に、かつ必要最低限の情報をやりとりしていることが確認できました。また、確実なステージにするために、確認は何度も行っていました。伝えるべきことを見極められるように、常に意識を持って状況を見ていけるようにしたい。

 ③コミュニケーション力、質問力、回答力
反省は、「質問力の欠如」です。②のトランシーバーと通ずるところがありますが、私はまだ理解が追いついていないところが多くあるなかで、結線も、機材も、不明点をひとつひとつ解消していかねばならないのに、かといって質問力がない。質問できる時間は限られていて、そのときにいかにまとめて簡潔に質問できるか。お互いを尊重しながら質問されたことに対して、タイミングよく答えられるか。リズムよく会話できるか。意見の交換ができるか。

今回一緒に参加なさっていた音芸卒の先輩の的確な質問、指示の際の落ち着き。質問に対する、疑問の残らない簡潔な回答。気づく力。発信する力。とても刺激を受けました。
質問力を鍛えるために、音響の知識は当然ですが、根本的に、新聞を毎日しっかり読んだり、書籍を読んだり、色々な芸術にふれたりする。そういった日々の自分自身への知識、経験の投資が必要だ、と改めて痛感しました。実践していきます。

以上です。
今回も貴重な経験をさせていただきまして、本当にありがとうございました。

2012年7月26日木曜日

2012.07.19 Sano Leading&Chanson VOC Concert Project終了報告

2012.07.19 Sano Leading&Chanson VOC Concert Project終了報告
Pakumaさん依頼の、俳優Hさんの朗読とシャンソンコンサート。
内容は宮沢賢治の、ケンジュウ公園林(綴りがわかんない)と、鹿踊り。

この公演、約8ヶ月ぶり(こちらは昨年11月)、でした。
前回は袖オペで初めて担当させていただきました。

今回は佐野市文化会館大ホール、むかし堀篭源太の八木節日本一の取材とか、高橋君のコンサートで小ホールに来たなあと思いだす。

さてさて、今回はOut出しとStage 、暑い一日でしたが、比較的余裕もあるスケジュールでした。ただし、2回まわし。


ピアノは、楠田さんのお得意、tomokaのやつ。

下上連絡回線少なめです。
あと、音響電源が下手にしかありません。
短い、ポールだとちょうど高さが合うかも。黒磯でためしてみっか。
AmpはいつものQ1212→QRx218S(Ach)+QRx115×2(Bch)のフルテンなり。
客席と、Stageは、全く別ものでありんす。
Sideは15 inch以上の音量感必要。



間口を少し攻めて使った。
そうそう、やっぱNL4の4S11ってぶっといケーブルだと、20m引き回してもあんまり音質の差は見られないですね、いまM-AQUAのSPケーブルとかAmp周りを少し整備していますが、ぶっといケーブルやっぱいいですね。

楠田さん、照明チーフの中村さんはじめ、すっかり林さんに顔を覚えていただいているようでした。
ご本人が言ってらっしゃいましたが、いつかこれを東北に持っていきたいとのこと。

このチームの一員になってがんばるぞ。















念願のイモフライ専門店にいってきました。

















ソースが独特でもっちり感。

Staff
Mixing Engineer:楠田さん(Pakuma)
Stage:大塚さん、富
Light:中村さん、酒井さん

2012年7月25日水曜日

2012.07.22 Karaoke School Live SR 41RP-1 STAFF REPORT

2012.07.22 Karaoke School Live SR 41RP-1 STAFF REPORT

7/22カラオケ道場入学式&リサイタルのレポートです。

ステージ裏には沢山の方がいます。
挨拶する事、質問する事、情報を教えてもらう事・伝える事、大事だなと思いました。
搬入から搬出するまでの短い時間だが、その短時間でどうスタッフとして信頼してもらうか?
自分の任された仕事は責任を持って行う、プラスα提案をしたり自分の意見を述べてみる・雰囲気を察して今自分が何が出来るのか考え実行してみる。

あとはスタッフ同士の情報共有は凄く大事な事。
自分の知っている情報→伝えるべき人全員に伝える。
他の人が持っている情報→自分からとりに行く。
インカムは便利なツールだが、伝えきれない事も多い。
直接目を見て話す事も大切。

今回改めて感じた事は急がなきゃいけない状況の時こそ、心を落ち着かせよう!という事。
落ち着いて考えてみれば知っている・理解出来る事なのに焦ってしまって出来ない事が沢山あった。
何度か本番に参加させて頂き、本番までに出来る事・勉強のやり方は分かってきました。
「分からない」ことでの不安は少なくなってきましたが、本番に対する緊張は払拭できない。
適度な緊張は絶対に必要だが、過度な緊張をしない為に出来る事をよく考えたいと思います。
私の大きな課題です。

*電源は壁から勝手にとっちゃいけない。
*自分に割り振られた事だけが仕事じゃない。全体を見る。より良くする方向で作業。

今回学校の先輩でプロの方とご一緒させて頂きましたが、常に冷静で落ち着いて何でもやりこなす姿に感動しました。
特に富さんのおっしゃった事を即座に理解して作業する事に私との差を大きく感じました。
また様々な事を教えて頂き、私もそんな姿で仕事ができるようになりたい!と思いました。
学生という立場で、また一スタッフとして自分の立場をよく理解して勉強していきたい

2012.07.22 Karaoke School Live SR Project終了報告

2012.07.22 Karaoke School Live SR Project終了報告
毎度おなじみ、カラオケ教室の開講入学式です。今回は、あまり画像を撮れなかったので、今年1月の入学式の様子もあわせてご覧ください。
1月の入学式です。

さてさて、今回なぜ画像が取れなかったのかというと、久しぶりに?あれ、初めて?入学式のMixをやらせていただきました。
あと、今回2部での収録、AG Cho+VOなど、往年のFolkの方がゲストでいらして、かなりやることいっぱい手一杯で、良い緊張感でした。

日時:2012/07/22
場所:浜離宮小ホール
内容:
一部 開講式 ワンポイントレッスン ゲストステージ他
・開講挨拶
・ワンポイントレッスンで「学生街の喫◯店」のお二人がゲスト。AG+VO+Cho
・上半期グランプリ歌唱 MD+VO2名
・オリジナル曲制作プロジェクト MD+VO2名
・ゲスト演歌歌手 45分
・講師紹介
・もいっかい、みんなで学生街を合唱
二部 夏のリサイタル
・出演者三人×三-四曲、あたまかざりっぱでEpf+VO
・HD24 8chマルチ収録あり



今回ポイントは3つ

1:WLのこと
2:転換のこと
3:MON と外音の関係



1:WLのこと
入学式については、以前からWLを使用してました。
今回機材の関係で、WLをPakumaさんから借用しましたが、今後のことを考えて、M-AQUAでWLをどうしようか検討しました。
SHUREのDigital WL ULXDについて、見積り検討まで考えましたが、思いとどまりました。固定レイテンシー2.6msecというものがどういうものか、まだ判断あぐねるからです。
当日Pakumaさんのワイヤレスが、届かないことも考えて、まだ、PGXで我慢しておこうということになった。

というわけで当日PakumaさんのMAXON2波とSHURE PGX2は用意しましたが、パッチだけして結局波は発射しませんでした。

ただ、今回MCもMaxon WLでやり、マイクの本数が少ないことが、楠田さんのいない状況でもうまく廻せた要因の一つでもあったと思います。
マイクが多ければ、管理に気を使う。

2:転換のこと
今回大きな転換が2つありました。
ひとつめは、VO(Stand)+AG+Cho(Stand)+Music Stand
ふたつめは、Epf+VOでした。
一部のVO AGは途中転換でしたがスタンドの形を崩さずに移動できたのが良かった。
二部のEpfは、休憩時に飾りっぱで行えたのがよかったが、手元明かり等の追加があった。

Stage でいう「転換」、これまたいろんなパターンがあるけれど、これ授業の内容にいれたい。「転換パターンと基本動作」

3:MON と外音の関係

演歌のゲストの方の依頼で、「FOOTとSIDEは切ってください」これが、すごく為になった。外音のみで唄う。
・お客さんを聞いている音を感じ取れる。
・FOHのバランス、Fader操作が唄に直接反映し、その音のみを歌い手が聞いている状態。
・背面の壁が近く、フットモニターの反射が、この会場でどれだけ音色に影響しているのかが分かった。たとえば、ChのEQもストレートに歌い手の聞いている音に反映するということ、これはある意味難しいし、勝負だ。
・どこかの演奏家、AGだったか、VOだったか、忘れたけど、今まで何回か外音だけで演奏する人にあったことがある。
中音(MON)と外音(FOH)のにごりって、本当に普段から意識していないといけないなと思った。



STAFF:片岡 敬、青木 理佐、嶽下あい、とみ
さてさて、次の12月の卒業式が会場が代わるらしいので、ちょいと大変だ。

2012年7月23日月曜日

2012.07.14 Junpei KATARIBAKO SR M-AQUA+ Support Tomi Project 終了報告

2012.07.14 Junpei KATARIBAKO SR M-AQUA+ Support Tomi Project 終了報告

はじめに。
入学して3ヶ月、あまりにも早い現場経験かとは思います。
「やらなければ解らない」とか、「やってみたことがないからやってみたい」とか、いろいろな意見があるけれど、結果としてこんな答えが時々出てくる。

「結局自分でやらなければ解らない」
それもよく解る、私自身もそうやってきた。
しかし、それだけじゃあ、あまりにも無責任すぎるよ。

音響の歴史が何年だか知らないけど(ほんとは知ってますが)、自分でやるしかわからないのなら、どうやってその技術やこころを継承していくのでしょう。

視覚や聴覚、嗅覚に触覚、そのお客さんが、その演奏家がどう音を聞いているのか、エンジニアには解らないし、つまるところ、自分が聞いている音しか解らないのだ、他人の聞いている音は、人間のからだのしくみとして、解らないのは重々承知しています。

他人が聞いている音を、自分のこころで感じることってすごく難しい。
けれどね、その感じることが、すごく楽しいのです。

音や音楽は、人と人のこころを繋げることができるすごいものなのだけど、それはものすごく繊細でもあり、ものすごく残酷でもある。
目は目を閉じれば見ずに済むものでも、耳は耳を塞がなければ常に存在して、とてもこころにストレートにくる。

だから、音や音楽が素晴らしいし、わたしの人生になくてはならないもの。
おっと、話がそれましたが、「やってみる」の過程で、私自身がとてもとても今回勉強になったことが沢山沢山あり、ここには書ききれないのです。

前書きはこれくらいにして、本題です。
今回ライブを行った千葉純平さんは、わたしが大事にしている、Dreamers Union Choirのメンバーなのです。
場所は、埼玉県志木市のスペースMという、アートスペース。
ふだんはこんなところ。


M-AQUAのポリシーとして、『わたし自身が行くこと』これを9年間守ってきました。
時々現場の丸ぶりもあるし、他のエンジニアの方の代打で登場する時もあるけど、『代わりができない仕事の仕方』がそもそも、退職→起業のきっかけだったので、これを貫いてきた。

自分自身に振り返ると、『自分でやりたい気持ち』と『どうせ伝わらない』といった、グレーな気持ちといつも戦ってきた。そして、それと向き合ってきました。

もちろん、演奏家の皆さんや、サウンドエンジニアの皆さんが、どうにかわたしの存在を許してくれているから、仕事をさせてもらっている。

だからM-AQUA STAFFが卒業して、M-AQUAを離れていくとき、いつも悔しい想いと嬉しい想いが交錯していました。これは、初めてこんなところに書いたけれど、ある意味本音なのです。

でも、『伝える』ということはね、そんなことじゃない。
目の前でやってみせて、目の前で彼等がやることを、じっと黙って見ていること。
別にさ、この先どこで仕事をしても、どのような環境で仕事をしても、辞めてもまた始めても、ここでやったことを覚えていてくれればいい。

会社とかね、立場とかね、全く関係ないと信じたいのです。
その時どんな立場でも、そこにいる人や音や音楽を守ること、これが大事なのだと思う。
技術だとか、演出だとか、演奏家だとか、お客様も含めて、学生だろうが先生だろうが、人じゃん。ひと。

だんだん書いていて、いつもどおり訳が解らなくなってきましたので、このProjectの中で担当したSTAFFに伝えたことを、まとめてみるとこうだ。

・人のやっていることをよく見る。
・人のやっていることをよく見ていてあげる。(富の課題)
・人の話をよく聞く。時には聞き耳を立てる。
・人の話をよく最後まで聞く。(富の課題)
・人に対してよく話す。
・人がよく話せる環境をつくる。(富の課題)


・安易に答えだけを求めない。
・安易に答えだけを教えない。
・あたり前の理由をまず考える。(定番が定番たる理由を考える)
・あたり前でない理由を考える。

・言葉に出さずとも、常に感じること。
・言葉に出して、きちんと伝えること。

・自分がやりたいことだけをやるのではない。
相手がして欲しいことをする、サービスの基本。







純平のあげた動画がありますのでこちらをご覧ください。





最近思うこと。
その情熱の強さ・深さ・大きさなんて、誰にも解らないのだ。
そんなの目に見えないし、言葉にしたって、理由なんかつけられない。
自分自身だって解りえない涌き上がる情熱はいつ枯れるか解らない。

20代中盤の時、意を決して送ったMixingコンクールがあった。
あるMixingに対して、エンジニアのFさんがこう講評を書いてくれた。
『あなたの音楽にかける情熱が・・・(なんとかかんとか肝心なとこ忘れた)』
あー、あの時、あの一言にどれだけ救われたものか、いまその15年くらい前のMixを聞くと、なんだか解らないけど、その時にしか作れない音にね、なってる。

今度はわたしがいろんな一言をいう機会なのだ。
御成門でも、溝ノ口でも、もちろん現場でもね。

依頼〜下見〜2回のリハーサル〜DUCでのリハーサルでの音だし〜7/7風の駅ライブでのAssist〜前日仕込み〜ライブ当日、とにかくとことんやってみることを、見ていました。

実は、ここで肝心な種明かしをします。
当日私は、現場にいませんでした。

2人のM-AQUA STAFFで、やりきったのです。



Musician
Main Vocal:千葉 純平(From 春風の町志木)
Keyboard:木島 タロー
Guitar:渡辺 裕太
Guest Vocal:Mao(From 神戸)

カタリバコ:吉田 亜紗美



純平さん、そしてMusician及び関係者の皆様、素晴らしい機会・経験をありがとうございました。
例えその場に居なくても、Staffを信じて、その音を信じれば、その音楽や人から救われるということを、改めて考え直す良いPropjectでした。



機材を引き取ってからの空です、なんも言葉なんかいらない。

M-AQUA STAFF
日下南 (Stage Support)
嶽下 あい (Mixing Engineer)
おつかれさまでした。

2012年7月8日日曜日

2012.07.07 Dreamers Union Choir Cafe Live at Mitaka Kaze No Eki Project 終了報告

2012.07.07 Dreamers Union Choir Cafe Live at Mitaka Kaze No Eki Project 終了報告
 人間一日経つと、かなりの記憶が薄まっていきますね、そして、音そのものもライブ等はその場・その瞬間でしか味会うことができないし、いつの間にか消え去っていく。
常々思うことなんですが、『音』そのものは、すぐに無くなっていってしまうけれども、『記憶に残るもの』これが大切だと思うのです。
ライブが終わって帰り道電車の中で思う3時間後、季節が変わった3ヶ月後、周りの環境や自分自身も移りかわる、3年後。
 もともとは、放送屋だったわたしが、Live-Soundに魅せられ、PAも生業として9年が経ちました。今回のLiveはそんな原点に立ち返るようなSessionだったと思います。

さてさて、本題です。
今回Dreamers Union ChoirのFree Live会場は、三鷹ジブリ美術館と井の頭公園にほど近い、カフェ『風の駅』というところでした。
吉祥寺から歩いて15分くらいなのかな、ガソリンスタンドを改造したカフェ、以前この亜あたりを車で通ったときから、いい感じのお店が多いなーと思ってました。



画像の真ん中へん、ガソリンスタンドでいうところの、事務所部分?が厨房と店内スペース。


ちなみに、このカフェ、メンバーのいわがバイトしています。


前日から、天候が悪かったのですが、到着してまず思ったのは、『カフェライブ』ではなく、『半野外風・カフェイベント』でした。
 当日土曜日だったこともありますが、とにかく人通りがひっきりなしで、車も吉祥寺方向にのろのろ運転が多かったです。そして、実は下の画像でわかると思いますが、バス停があるのです・・・、お店のスペースにね。

あまり、野外という準備をしていなかったのですが、頭を切り替えて、音響機器一式をトラックの後部に設置、この機材の向きが悪くはなかったのだけれど、もう少しやりやすく配置しても良かったかな。でも、雨足が強くなったときでもゲートを閉めて、雨をしのげたので、機材的な障害は特にありませんでした。




ねこバスはきませんが、それっぽいバスはきます。
エムアクア号内の配置
下にGEQ・Rev・Power Amp
今回の図面です、Pages導入なので、情報が少ないです、すみません。



なんか、わらじまつりみたいだーー。
昔から、車に機材をくんでやるのってなんだかテンションあがる、やりにくいけど、雨の心配が少しだけ楽になるので、今回の場合よかったかも。


FOHはカフェ仕様 A200×2

ちょっとだけ、ほんのすこしだけ、反省を。
・卓の配置について、パッチしにくかった。ステージまでほんの5歩だったけど、見通せないって厳しい。
・セッティング時のトラブル不具合は、すぐにクリアできて何にも問題は無かったのだが、もっと冷静に、こころを強くする。
 原因は2つ。
 一つ目は、NL4〜XLR×2の変換ケーブルの接触不良。(後日ハンダ付けします)

 二つ目は、Mix→GEQへつなぐ、PHONE→XLRオスケーブルが、SP変換ケーブルだった(GND一番ピンノーコネクション)

そんなとこでした。そりゃ、GNDがつながってなかったら音でねーっすよね。

・システムチェックのルールを作る。
 いっこいっこ、一系統一系統、やり方をちゃんときめよう。グローバルに通用するやりかた。ちょっと、アイデアがあるし、基本的なこと。(今後M-AQUAに参加するひとは必ず聞いてください)
・『全体の音量感とシステムにおけるレベル管理』の説明をもっとうまくなりたい。

総合的に感じたこと。
『やっぱ、やること』
↓ ↓ ↓ ↓
『毎日やってるやつに負けたくないし、不器用なんだからやる』

『そして、当たり前なことは当たり前じゃない』
↓ ↓ ↓ ↓
『自分達しか理解できないやり方とか、言葉とかばかりを使っていては、本当にこの仕事が社会的に通用しなくなる』

『サービスの基本は、相手のしてほしいことをする』
『相手がしてほしくないことはしない』
『大事なことはちゃんと確認する』




雨だけど、たくさんのお客さんが立ち止まってくれました。
なんだか、ぱらぱら雨が人を引きつけ、いい雨の中の演奏でした。




原点に何度もかえることができるチャンスが、セッションには沢山転がっています。
こういった、ストリートライブやフリーライブの良いところは、『知らない人に会えること』それは、Sound Engineerにとってもおなじことで、その出会いをつなぐ音楽とその仲間といつまでもいたいです。

出演:Dreamers Union Choir
Sop うだめぐ・亜紀
Alto Aiko・Tommy
Tenor  J-Crown・いわ(AG)
Director/Piano 木島タロー

STAFF:
とみー、嶽下(Setting〜リハーサルまで)

またやりたい!面白かった!



2012.07.07 Dreamers Union Choir Cafe Live at Mitaka Kaze No Eki 41RP STAFF REPORT

2012.07.07 Dreamers Union Choir Cafe Live at Mitaka Kaze No Eki 41RP STAFF REPORT


今日学んだ事
・アウトチェックの際、スピーカー(それぞれのホーン)に耳を近付けて確実にチェックする。
・EQは基本的に1メモリ3db。(その間にも可変できるレベルはある)
・よく確認する(表示をよく見る)。同じ形のケーブルでも中身は違うかも。→事故に繋がるかもしれない。
・焦って良い事は「あまり」ない。いつでもふっと落ち着けるよう余裕を持つ。
その為には自信を持てるまでの準備が必要。

今日確認した事
・聞き漏らさない事。
どうしても聞けなかった時はタイミングを考えて後で必ず確認する
・文字→図(平面)・表→実物 を順番にしかも確実に理解する事。
・今まで分からなかった事が分かって来た時、勘違い・思い違い・変な思い込み、しているかもしれない。
いつでも確認を怠らない。間違いを真摯に受け止める。

今の意欲・探究心・熱意を忘れずに過ごして行きたいです。
いつでも満足しない。もっと良くしたいという気持ちを常に自分に突き付けていようと思いました。


2012年7月5日木曜日

2012.06.26 Nakano Classic SR Project終了報告

2012.06.26 Nakano Classic SR Project終了報告

何度目か解らないけど、東京室内管弦楽団のPA業務。
コチラモ何度目か解らないけど、場所は、なかのZERO大ホール。

袖中の機材しか映っていませんが、こんな感じ。

FOH SPは、小屋のプロセと、Pipe Lineというスピーカー。
PLS-4というモデルを2対向使用した。
MONは、VOのFOOTに10inchのKーなんとか×2。
Sideに、A200×2
Drums用MONにFMX1202(使わず)

くすださん、袖オペ+watasi Stageだったため、客席に降りることが少なかったが、このホールの特徴でもある、残響調整用のカーテン、すごく気になりました。

Inputは マエストロMCはWL、Kumikoさんご本人はSM58でした。
ケンジツノ58、明らかな実力差、ああー、何度もDigital WLのあこがれをぶっ潰してくれてありがとう。
やっぱりひもつきや。
ピアノにも、補助マイク。

アンプラック軽いのが欲しいです。
しかし、安定のトランス電源も捨てがたい、(ウチのアンプは全てトランス電源です、だから重い)大事に使おう。

A200偶然積んでおいたおかげで助けられました。
Eliminatorだったら、エリアを稼げたかもしれないのですが、反響板の中に仕込むのはいつもながら緊張します。

一年に何回かあるオケ仕事、聞いているだけで癒されますです。

石巻で被災された、Kumikoさんの唄声がホールいっぱいに、オケと溶け合っていました。
来年も梅雨時はゼロなのでしょう。(あちかった)

STAFF
FOH:楠田 和仁(Pakuma)
Stage:とみー(M-AQUA)

20120703 XY Recording Impression / Mic Tasting

20120703 XY Recording Impression
PA(Live sound)やRecordingをしていて、常に問題になることがある。

マイクとマイクの時間差、スピーカーとスピーカーの時間差、音響の場所条件によっての時間差、などなど。 様々な時間差が音質を特徴づけることであったり、問題であったりするわけです。 時間差のないマイキングといえば、MSとXYか。どちらも、あまり進んでやることは無かったのです。

そこで、四月からやっていた溝ノ口での録音で試してみることにしました。
PfをCMC64U、DrumsのOHをDPA4006で三ヶ月程修行したので、もし万が一、へんてこな結果になりそうでも、すぐにリカバリー出来るように、やってみました。

ドラムのマイキングが無いのですが、ドラムは、4006×2→KM184(自分でも所有していてキャラクターを知っているから)、にしてみました。

そして、PfはそのままCMC64U×2で、Additional追加Super LowにC-414 XLSをたててみる。

こげなかんじ。

あんまり、先入観を持って読んで欲しくないのですが、ざっくりした乾燥。いや感想。
・すっきりしている。
・マイクのキャラクターが、ばっちりでてしまう。
・パンポットで音像を操作している感じ。(音量差なのだからあたりまえか)
・奥行きや、拡がり表現は苦手。
・ドラムに関しては、全く別のドラムキットみたい。(いつもがA-B方式的な印象だからか)
・T君いわく、混ざりにくい。(確かにそう思う)
・角度について、90°ではなく、ORTF的に、少し広げてもよかったかも。
・ピアノのもっさり感はなくなって、あっさり感が強くなったような気がする。
・シンバル等距離感が、収音の内容にとても影響している。(ただし奥行きは無い=ブースのせいか?)

結果
人間の耳の幅より広げるのか、狭めるのか、時間軸を一致させるのか。
マイクの選択と、マイクアレンジ(位置の方)について、はっきりと効果が感じられると思いました。
マイクテイスティングは普段1本づつやるのであるけど、Stereo Pairについても、方式と比較方法について検討し、(音源についても)パンについても考慮する必要があるなと思った。

XY=パンポットをおっぴろげがあたりまえだけれども、このあたりも、何かヒントがあるなと思った。
皆様、くれぐれも演奏を実験台にせず、準備してやること。
マイクの選択と共に、思い切った使い方(全然思い切ってないトラディショナルな手法であるが)をやってみることができる余裕って、音に向き合うのに大切なことですね。
とみ

2012年7月2日月曜日

2012.06.23 Nishikokubunji Izumi Hall Gospel Live SR 40RP STAFF REPORT

2012.06.23 Nishikokubunji Izumi Hall Gospel Live SR 40RP STAFF REPORT



久しぶりのM-AQUAの現場でした。
今回はワンマンライブということもあり、大きな転換等はありませんでした。搬入搬出が階段での手上げ、手下げで大変でした。

仕込みは特に大きなトラブルもなく進みました。
今回の会場はクラシックホールで、ホリゾントなし、しかも壁の素材はコンクリートでした。音の反射・反響がかなり目立ちました。今回ハウスのチューニングを少しやらせていただいたのですが、100Hz~160Hz辺りはかなりもわっとしていて、GEQで切っても切りきれないような感じがしました。

リハーサル中はずっとステージの中音を聞いていました。ディレクターの太田さんに言われてから気がついたのですが、「音に時間差がある」という指摘を受けました。今まで僕が考えていた時間差は、演奏者とハウススピーカー距離差による時間差、ディレイスピーカーなど、表の音に対する「時間差」しか考えた事がありませんでした。しかし広いステージになると中音にも時間差というのは生じる訳で、ましてやステージ中は複数のモニタースピーカーがあり、ハウススピーカーからの回折・反射、直接音と間接音による高音・低音の時間差、など様々な時間を乱す原因があります。それをひとつひとつ潰してつじつまを合わせていくのはかなり大変な事だと思いました。タイムアライメントに関しては中音の方が何倍も難しいように感じました。

今回自分にとって一番の収穫は富さんと「音」についてたくさん会話できた事です。ステージ中の音を聞きながら、富さんが気になっている部分、ステージ中の音の状況などを話す事ができました。富さんが感じている事を、全てではなくても僕も感じることができました。しかしその問題に対して、何の解決策も提案できなかったのが悔しかったです。もっと色々な経験を積まないといけないなと感じました。

今回の現場を通して、ステージマンの仕事は転換だけじゃない、それがわかりました。特に表返しの場合、ハウスエンジニア、出演者の両方の信頼があれば、たとえミキサーには触れなくても中音のミックスを作る事ができるし、ステージマンというポジション、立場だからこそ聞く事のできる音があります。転換や回線、マイクは何を使うか、もちろんそれも大事ですがそれよりも大事なのは、やはり音を良く聞くことなんだなと、改めて実感しました。