2013年8月30日金曜日

2013.07.07 World Soul Chorus Oyama Summer Concert SR Project終了報告

2013.07.07 World Soul Chorus Oyama Summer Concert SR Project終了報告

昨年12月以来の、ワールドソウルコーラス小山、チャリティコンサート。
この7月7日というのは、このコーラスにとって意味のある日付でした。

それは、1999年か2000年、ワールドソウルコーラス宇都宮と、小山が初めてジョイントのコンサートを行った日付なのです。
また、ワタシも本格的にワールドソウルコーラスのライブ音響に関わり始めた時期でとても思い出深いです。

同じディレクターが(故Nathan Ingram III)、地域によって教えるグループによってどのように音楽が変化するのかを目の当たりに見れたからだ。
Classicでいうところの、マエストロ(指揮者)と同じくらい意味がある立場、ディレクター。
最も多くのグループを見た時には、宇都宮、小山、東京、東京経済大学、福島、仙台、郡山、(現在はいわきも)等、さまざまなColorを見せて、聴かせてもらった。

ディレクターという立場は、孤独だ。
音楽を作り上げるため、多くの仲間や生徒と関わりながらも、常に孤独であったNathanの後ろ姿を思い出します。

作曲や、ソリスト等も、そして私の仕事であるエンジニアも、常に孤独がつきまとう。
ほんとは、そんなことなくて、孤独と同じくらい、和を感じ、感謝せねば。
Nathanのいなくなった、各地のワールドソウルコーラス(Dreamers Union Choirも含めて)、しっかりと、この目で、耳で、感じ続けていきたいと思います。

今回、一人現場でした。
そして、会場が土足厳禁のため、搬入に一手間もふた手間もかかった。
しかし、これも道のひとつかと。

一応参考までに、資料を残しておきます。
場所は、小山城南市民交流センター。
搬入は土足禁止の件以外は、とにかくバリアフリーで、フルフラット、素足の時の台車さばきさへ気をつければ、いいかな。
一人でも図面を書きます。




急遽手書きで、セットリストを書いてくれたメンバーさん、ありがとうございます。
助かりました。


日中15時頃の公演って、なんか余裕があっていい。




今回画像はありませんが、ゲストで橋本ジュリさんが出演しました。
うた、こえ、そのもの。
20代の中盤、とてもジュリさんからは色々と学ばせていただきました。
コーラスの生みの姉妹(渡辺真理and橋本ジュリ)よりも、数年前から、Jazz Singerとしての橋本ジュリに、沢山教えてもらった。

技術的には、FOHがEliminator ME、水平が確保されてやりやすかった。

7月はNathanの生誕の月、これからも永くその演奏家達が残してくれたものや、今を生きて奏で、伝える何かを感じて、音響をやっていけたらいいなと思いました。

いつもながらに、ワールドソウルコーラス小山の皆さん、リーダーの近藤輝江さん、ありがとうございました。








2013年8月29日木曜日

2013.08.23-25 Oyama Music School Exhibition SR Project終了報告

2013.08.23-25 Oyama Music School Exhibition SR Project終了報告

クラシック系の発表会、依頼のおしごとなので、簡潔に要点だけまとめます。
場所は、栃木県小山市小山文化センター大ホール

基本はELのSRとPianoのFB(一部FOHも)

1:演奏家が、弾き始め(Pick Up)の部分で、どれだけ楽器や演奏力に順応できる力があるか。

今回ピアノについて、講師演奏のみSRを行った。
もともと、使用しているピアノがフルコンということもあり、興味深いヒントがあった。
高校生程度の上級生と講師、それぞれ聴き比べると、Pick Upの部分では音符ひとつふたつは、探りがはいるけれども、PAあり、PAなし、それぞれに関わらず、演奏家はその場において、その楽器を鳴らしきる、能力を兼ね備えているということ。
そして、エンジニアがPick Up=すなわち、最初の出音について、どれだけ認識を深め、対応力、適応力が必要かが身にしみた。

そして、マイクを使うことにより、ダイナミクスがやはり制限される。
これはどうにかせねば。積極的にコンデンサーとマイキングについて、もっともっとやらなければ。
今回300曲近くピアノを聞いたが、ある程度の音楽構成・対応力が必要だ、アドリブで。

これは、音楽だけでなく、セリフや効果音、等、録音、PA、放送、全ての音の仕事について、その最初の出音の印象と、そこを耳でなぞり、聞いていく能力について、常に認識する必要があると感じた。

もう一回だけ書く。
最初のPick Up、最初の出音がどれだけ重要か!



2:エレクトーンは足にヒントがある、メロディの扱い。
アッパーとローアーの上下鍵盤も大事だが、今回卓位置から、エレクトーン奏者の両足が見えた。これは、ミクシングにとても役立った。
そして、傾向として、生で弾くメロがどうしても大きくなる。
宇都宮でFMのローカル番組をやっている時、毎月大樹くんのエレクトーンを聞いていた。
さすがに、音楽としてのバランスが完璧なのですが、時折音色によって、支えが必要。
ローエンドの土台か、プレゼンスのキレか、どちらにしても、Compの使い方、2mixの音楽だって、やることいっぱいある。
そして、アレンジの方向性として<クレッシェンド>デクレッシェンドが多い。
もともと、ダイナミクスがつけづらい楽器、これも足元のペダルと、そこまでの音楽を追っかけて、FDRで助ける。

Faderの基本、音の基本の一つ。
次の音を大きく聴かせるには、前の音をばれないように小さく。
。→◎
次の音を小さく聴かせるには、前の音をばれないように大きく。
◎→。 

こんな基本こそ、どんなジャンルにも通用すると思う。
そして、音が遠く感じる理由について、音が近く感じる理由についても、より分析が必要だ。

3:反響板の回折効果

反響板の回折効果について、いつも思うことがある。
客席で聞くと、音源の反対側から音が聞こえることがある。
反響板の中で音が、グルッと反対側を回って客席に届くのだ。

音源が下手にあれば、直接音は下手から直接来る。
ただし、反響した回折の音は上手を回ってくる。

聴取者は、物量の豊かな方、すなわち、回折し遅れてなめらかに平準化された音を聞く。

4:代替案を出すのなら、180度反対がいい。
SPをMicだと思って話しかけてみればいい。

この図を見てほしい。


電気は物理的に一定で、高い方から低い方へ流れる。
小学校や中学校で習うことだ。

ただ、我々がセッティングするマイクや、フェーダーは、想いを逆流 FeedBackできる。

a:自分では認識できないとこ
b:自分では認識できるとこ

両方のバランスを取るのが、感じるのがエンジニアだ。
だから、言う時と言わない時のバランスも大事。

補足:サウンドチェック単体の意味。
もちろん楽器はアンサンブルで混ざって、初めて音楽の役割を果たす。
しかし、一個一個の音をMicを通して、確認する作業これは、楽器のパフォーマンスについて、認識を深める大事な作業。



帰りに、峰岸君と食べた田舎うどんがおいしかったです。
今まで、こういうことが足りなかったね。

2013年8月28日水曜日

2013.08.12 School Live in NIKKO SR Project終了報告

2013.08.12 School Live in NIKKO SR Project終了報告

さて、2年目になりました、日光高校生バンドフェスティバル。
いろいろ、昨年の経験が生きてきました。
しかし、10:20リハ開始はちょっときつかった。




電源は照明の直回路ですので、T-平行来年は忘れずにどうぞ。


昨年よりも、少し卓位置を下げてみました。
ほぼ、中通路まで届きます。



袖幕の位置と、Sideのチューニングが甘かった、袖幕が意外と広いので、もう3尺でも攻めても良かった。
ただ、淡々とやるのみ。
そうそう、日光出身35期の谷田貝くんに会いました。








ゲストの演奏。








Audio Plan





来年もやります。
今考えている、これからのM-AQUAのスタイルにぴったりな現場でした。


来年こそはキャンプしたいです。

2013.07.02 Myanmar Music Shinjyuku Tsunohazu Kumin Hall Project終了報告

2013.07.02 Myanmar Music Shinjyuku Tsunohazu Kumin Hall Project終了報告

先日の東京芸術大学北千住校舎、アートリエゾンセンターによる「千住で聴く世界の音楽」、引き続き新宿でも公演が行われた。



場所は、新宿都庁近くの角筈(つのはず)区民ホール。

ENGの取材が入ったり、記者会見があったり、照明を依頼したり、すごく色々会って面白かった。


世界の何処かには、まだまだ会ったこと無い人がたくさんいて、たくさんの音楽がある。



文化を理解しようという姿勢は、とても大事。
最近思うことは、「それぞれの価値観」。
信頼を失った今こそ、立ち返るチャンスかと。


今にも動き出しそうな龍、そして竪琴の繊細な音色。


もう、一生会うことが無くても、一生覚えていられるくらい、強烈な数日間でした。


このサインワインという打楽器の音、覚えました。









Audio Plan










STAFF
照明 酒井さん、落合さん
音響 楠田さん、富

いつか、現地で本物のサインワインを聴いてみたいです。
とみ