2015年9月27日日曜日

2015.08.24 09.14 Dreamers Union Choir Recording Day1-2 Project 終了報告

2015.08.24 09.14 Dreamers Union Choir Recording Day1-2 Project 終了報告

DUCとしての録音は2年ぶり、詳細はまだ進行中でお伝えできませんが、Choir Soundにおける、円(Circle)輪(Ring)の記事として残しておきます。

演奏家がアンサンブルをするとき、録音であれ演奏会であれ、それぞれの奏者の位置はとても重要です。
そして、そこに電気音響が介在するときも、よりその音楽に見合った位置があるべきだと私は思います。

Choir Soundの話の前に、Big Band Recordingにおける記事をご紹介します。
2008年にジャズピアニスト、コンポーザー宮嶋みぎわさんのビッグバンドを録音する機会がありました。
http://m-aquastaff.blogspot.jp/2008/02/20083-big-band-recordingstaff.html
実は、音響スタッフとしてBig Bandのマイクを立てたことは何回かあったし、Live SoundでアマチュアのBig BandのPAや記録録音の経験はありました。(当時35-6歳かな)
ただ、CD製作のためのBig Band録音はこの時が初めて、、、。

そもそも、宮嶋さんを連れてきて、入念な打ち合わせをビブラフォンの香取良彦さんと色々お話ししてるうちに、一番の問題が出てきた。

Sax-Tb-Tbの配置である。
一般的には、図1のように並んでいるが、かぶりの問題、アイコンタクトの問題で図2へ。
コの字の重なり合った部分を解決し、多くのCUEを出すのが、Saxであることが多いので、現在スタジオレコーディングでは、図3を取り入れています。
他にも、V字型を試してみたこともありましたが、現状図3の向かい合わせスタイルが、Big BandのRecordingではベストと考えています。

話は本題のChoir Soundへ。
この図を下記の説明と共にご覧ください。

私が本格的にGospel Choir Soundに取り掛かったのが1998年、この画像は2003年のものです。今から12年前、福島県の伊達MDDホールに約60人が集まって録音した、World Soul ChorusというSoul Gospel GroupのCD録音でした。
この時は、Chorusが5声でしたし、Orchestraのようなイメージで、図1の横並び扇型でした。
その後、図2のように半円になり。
http://m-aquastaff.blogspot.jp/2008/02/2008329-duc-chorus-recording.html
完全に真円になり。
http://m-aquastaff.blogspot.jp/2010/03/20100123-choir-recording-day1-project.html
状況によっては、2重円で、SopとAltoを交互に配置し、その中にTenorを配置したりしました。
http://m-aquastaff.blogspot.jp/2010/03/20100206-choir-recording-day2-project.html

ここで、やっと今回のChoir録音の様子です。
1回目はDigi 003 8ch Adat Digital +8ch Analogでしたが。
 2回目から、MOTU828xで16ch ADAT Digitalのシステムに更新しました。







出張録音に忘れてはいけない、マウス・キーボード・トークバックマイク。


 図面はこのようなシンプルな形になりました。

最新の動画はこちらです。

クリアソニック製、従来は管楽器に使用するアクリルパネルを、Choir Soundに利用しています。



Big Bandの配置の例と合わせて、Dreamers Union Choirでの、Choir Sound Setting実例を2015年現在でまとめてみました。
Big Bandというより、Large Ensemble Jazz、Gospelというより、Choir Sound(Power Chorus)、どちらからも相互に音楽音響のヒントをいただいて、今このようにやっています。






2015年9月26日土曜日

2015.08.14 Big Band Large Ensemble Jazz Rehearsal VSC Project終了報告

2015.08.14 Big Band Large Ensemble Jazz Rehearsal VSC Project終了報告

今回はM-AQUAからの提案です。

M-AQUAでは、Recording、Live Sound以外に、以下のようなSound Solutionの提供をご提案いたします。
"Virtual Sound Check"略してVSCです。

M-AQUAではYAMAHA QL1Mackie DL32Rを利用して、主にLive会場や皆様の練習会場において、Virtual Sound Checkを可能にするシステムを構築しました。

掲載の許可を頂きましたので、現場実例からご紹介いたします。
洗足学園大学ジャズコースには3つのBig Bandがあります、そのうちの一つGet Jazz Orchestra、ジャズコース統括責任者の香取良彦先生で、運営をされています。

今回は夏季演奏能力向上の目的のため、近隣のホールを借りて行ったリハーサル。
M-AQUAとして、SR Live Sound機材の提供を行いました。

こちらが図面です。




会場はエポック中原、キャパ800人ほどの中ホールでした。
GJOは通常のBig Band編成 Dr Ba Pf Gtr Sax5 Tb4 Tp5に加え、Vo Vl Fl ClとPer、Big Bandというより、Large Ensemble Jazz /Large Ensemble Orchestraといった風に私はとらえています。












当日は、リハーサルのためにホールを借りているので、無論一般のお客様は無し。
ただ、FOH Main SPお客様に聞かせるためのスピーカーは通常どおり設置、モニター類もBig Bandに必要なモニター類を設置。

客席にポツンと置くコンソール。


システム同志の結線にはDanteイーサネットケーブル1本で、32ch in 16ch outが構築出来、YAMAHA QL1での受け渡しも運用から4ヶ月安定しています。
昨年まで運用していたYAMAHA DM1000より操作できるCh数は若干減りましたが、操作感はこちらも抜群です。


サウンドチェック後、メンバー23人で演奏→収録ののち、23人全員が客席に座って、たった今の演奏を客観的に客席で聴く。

PlayBack中、各楽器の生音が存在しない以外には、モニタースピーカーからも音は出ているし、バランスも容易に変更が出来る。

Engineerからの視点としては、"かぶりが確認できる"、"各モニターの音量の確認が出来る"、"EQ Comp Revなどの音の作り込みに対応が出来る"。
もちろん、そのまま32chのLiveRecordingにも対応しています。
M-AQUAではYAMAHA用、Mackie用と2枚のiPad(iPad3とiPad Air2)で対応をしていますが、それぞれでどちらの操作も出来るように運用してます。

多くのメジャーアーティストが、客観的にその日その会場のサウンドを聴くために構築されたVSC、本番のLive Soundや、それぞれの演奏表現の向上のため、効果があると思われます。

また、VSCを体験していただいた感想として、『自分たちの演奏の到達度、満足度もさることながら、やはりお客様に向けて届く音楽をやってナンボ』というお言葉をいただきました。

現状、演奏家がFOHの音を聞くことは出来ないことが多いですね。
Mackie DL32Rの出現により、より手軽に、VSCのシステムを構築出来るようになりました。

よりみなさまの演奏が良くなることを期待しています。



2015年9月13日日曜日

2015.09.01 Monma Rui Jz Brat Live Project終了報告

2015.09.01 Monma Rui Jz Brat Live Project終了報告

9月1日渋谷JzBratで、Singer 門馬瑠依さんのCD 『夢の浮橋』発売記念ライブのLive Sound Engineerを担当してまいりました。

こちらのProject概要はこんな感じ!
http://m-aquastaff.blogspot.jp/2015/06/20150423-monma-rui-new-cd-mixing.html

いやー、長旅でした。
楽しい長旅でした。

昨年10月、Bassistの吉木稔さんからの電話一本からはじまりました。

こちらは看板。かっこいい!

画像は、一部門馬さんのブログから拝借しております。

レコーディングメンバーでのLive、そしてここまでの、Rec-Mix総合的なEnigneerサポート、テンション上がらないわけがない。


こちらはプランです。
卓は、安心のアナログ。




Vo 門馬瑠衣さん
Bass 吉木稔さん
Drums 三科律子さん
Piano 板垣光弘さん
Guitar 成川修士さん
Sax 川村裕司さん




こちらはリハ中。







今回、前日のリハーサルでご要望があり、高校生の時に使っていたエフェクターを持ち出してみました。

アナログ卓インサートで使えるもんですな。
ただ、波形を歪ませるということは、ハウリやすくなるので、そのあたりも考慮してみました。


楽しい時間は、本当にあっという間でした。


この度は、Singer門馬さん、演奏の皆さん、メンバーのように接して頂いてありがとうございました。
また、こんな総合プロジェクトに関わりたいです。

2015.09.06 Kuroiso Jazz festival2015 SR Project終了報告

2015.09.06 Kuroiso Jazz festival2015 SR Project終了報告

まずはじめに、このイベントの後、栃木茨城宮城各県で甚大な豪雨被害がありました。
被害に遭われた皆さんと、そして間近に住んでおられる皆様のご心労、お察しいたします。

会場の栃木県は黒磯那須河畔公園も、清流那珂川の河原に位置し、私たちのイベントはまさに安全第一で、それぞれの営みあってこそだなと、この一週間考えておりました。

そういった理由もあり、更新少し遅くなりました。



こちらは昨年の様子です。
http://m-aquastaff.blogspot.jp/2014/09/20140907-kuroiso-jazz-festival2014-sr.html

今年はイントレがかっちょいいやつに変わりました。

関係者の皆様に感謝です。
少しだけ今年は間口を狭めて、中抜けを防止してみました。

例年は画像を拝借していましたが、今年はこちらのリンクからご覧ください。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.861069753963289&type=3&l=7512d9e42c




昨年に引き続き卓は YAMAHA QL1ですが


伝送をデジタルにいたしました。
Mackie DL32RをStage Boxとして使用して、Dante伝送です。
IN32ch Out10ch


ケーブルがだんだん細くなります。



実はこの日は前仕事がありました。
栃木市経由で、次週の朗読劇+マリンバ Perの録音があったのです。


携帯割れました。
これは栃木市でケッコー有名な大盛り店、いやお魚美味しいお店で浮かれてました。


さてさて本編は、いつも通りのんびりスタート。
カラフルな手元。
サブローが横だとエリアは稼げるが、飛びに関してはイマイチ。

どんどん続きます。
3時過ぎから小雨パラパラ。

気温は過ごしやすかった。

天候が悪く、日が暮れるのが早かったが、それもいい雰囲気。

ステージから撮ってみた。
DrumはTour Case上へ。







iPhone6のカメラの性能がいいんでしょう、結構映ります。


システム的なはなしをちょこっと。
Sub-Lowは+6dB、Hiは4Ωで0dB


イントレの力はすごかったです。余裕。

帰宅後の翌日、車内には大量の草草たちと、
那須から連れてきてしまった、バッタさん。




今回は、以前Dreamers Union ChoirでBeat Boxを担当してくれた、Human Beat Box MOTOさんとびっくり再開。

動画はこちら。


重ねて20年ほど前の那須余笹川水害、放送局に勤務していましたが、初めての緊急報道でした。

那須黒磯地域もがんばって!
来年も続きます!