2008年5月29日木曜日

2008.5.4-5 BRASS BAND LIVE RECORDING&SR STAFF REPORT 37RP

2008.5.4-5 BRASS BAND LIVE RECORDING&SR STAFF REPORT 37RP

セッティングでは、初めて参加したということもあり、何をしていいのかわからず指示があってから動く状態でした。
袖中の主な作業は、マイクをそれぞれ必要なマイクスタンドを設置することでした。
次に、暗い中での作業だったので、足下や周りに注意しながら作業しました。 袖の中には、舞台の装置や音響以外の機材もたくさんあり、それに触れないように作業や移動するのが大変でした。 それと見たことのないマイクの扱いに緊張しました。 ダイナミックマイク(今回使用した57 58)は色々な現場で見たり、扱ったりはしましたが、コンデンサーマイクを扱う機会がほとんどなく、とにかく落とさないように持ち歩き、スタンドに設置しました。
後で聞いた話ですが、1本何十万もするコンデンサーもあり、さらに緊張しました。
しかし慣れていない現場での作業でしたので、どのマイクでも1本1本扱うのに緊張しました。

マイクの設置が終わり、次に結線の作業に移りました。結線の時、混乱したのがどこにケーブルを差していいのかわからなかったことです。まず、舞台の下手、上手両方にあるコネクターの壁に圧倒されたことです。 そして床からもコネクターがあり驚きました。
これからもっとホールのことを理解して、今回よりもスムーズに作業できるようにしたいです。次に実際に結線する時、ケーブルの長さを考えなければいけないことが勉強になりました。
いくらバランスで結線したとしてもケーブルが長ければノイズが入りやすいということを知り、マイクを置く場所、用途に合わせてケーブルの長さを必要最低限にしなければいけないことを知りました。

セッティングが終わり、最初のリハーサルは事前にやるべきことは伝えられていましたが、実際行動に移すとなると、本当にやっていいのか?、いつやればいいのか?やる前に確認は必要なのか?と不安になり、一人で行動ができませんでした。
リハーサルの最初は2部のヘンデルとグレーテルのミュージカルでその為のセッティングは時間を気にするべきなのですが、そんなに時間のことを気にすることなく、確実にできました。

しかし、次のリハーサルの為の転換では、ピアノ、マイクの移動と、短時間に複数の作業があり、優先順位がわからず、まず自分ができることをやろうとしたら、まずピアノの移動が先であると注意されました。最初にピアノの移動をやることは事前に知らされていましたが、まだやらないだろうと自分で判断してしまいました。今回ピアノを移動する為にケーブルを上げてピアノをくぐらせるようにしたので、自分がいないとその作業ができません。まだやらないだろうと判断してしまい、その為の作業を行うのが遅れてしまいました。
作業の前に決めておいたことは必ずその通りにやらなくてはいけないのと、最初にやることに理由があるということが分かりました。自分で判断して行動して良いこと、どんどん先にやっていいこと、最優先にやらなくてはいけないことを、自分の中で判断する事が必要だと感じました。

リハーサルで何回も確認、実行することにより、本番のイメージが徐々に出来上がって行きました。リハーサルの回数を重ねて行くにつれて、誰が何をやるのかを具体的に決めて行ったことによって、本番の転換がスムーズにいったと思います。後リハーサル中、何回もマイクの移動があり、移動するたびにケーブルが絡まってしまい、まだまだ八の字巻きが十分にできていないことを知り、これからもっと練習します。

本番中は決まったことを確実に行えば良いと思っていたのですが、本番中に変更があったり、袖で写真撮影がはじまったりと、リハーサルでやったこと以外のことが次々とおこりました。その時注意されたことは変更があった場合の連絡のタイミング、写真撮影が始まったことを、連絡するべきかしないべきかでした。つまり、本番中の連絡のやり取りについての注意でした。本番中、音響室にいる人は音に集中しているのだからそれを妨げてはいけないことが第一でした。その時受けた連絡をすぐに伝えなければいけないと思っていたのですが、この後すぐのことでなければ、音が無くなり落ち着いた時に伝えれば良いことです。自分が受けた情報をいつ伝えるかを判断してやり取りがスムーズに行えるようにしなければならないと知りました。次に必要な情報か、そうでないかの判断が必要なことです。何でも伝える必要がないことです。音が静かな時にシャッターがあるのか、大きな音の中にシャッター音があるのか状況に応じて伝えるべきことを判断しなければいけないことでした。もっと経験を積んで臨機応変な判断ができるようになりたいです。

セッティング、リハーサル、本番を通してかんじたことは、もっとコミュニケーションをとりながら作業をすれば、スムーズにできたのではないかと思いました。
初めての場所、初めて会う人と作業をするのだからしらないこと、確認したことがあるはずなのに、なかなか聞くことができなくて、わからないままになったことがいくつかありました。複数での作業を円滑にすすめるためには、コミュニケーションが必要であることを痛感しました。単純なことだと思うのですが、これからずっと必要なことなので、常にコミュニケーションをとるように意識しながら作業できるようにしたいです。

今回初めてM−AQUAの研修に参加させていただき、トミさんには沢山の迷惑をかけてしまいました。しかし沢山勉強になることがあり、これを機会にもっと知識と技術を身につけていきたいです。素晴らしい経験をさせていただきありがとうございました。またの機会がありましたら、よろしくお願いいたします。

2008年5月11日日曜日

2008.5.4-5 BRASS BAND LIVE RECORDING&SR STAFF REPORT 36RP

2008.5.4-5 BRASS BAND LIVE RECORDING&SR STAFF REPORT 36RP

このコンサートにスタッフとして参加することが決まってから、富さんからのお話や情報量でとても大きなイベントと知り、興味と不安を持って宇都宮へ行きました。
去年のレポートや事前に頂いた資料を見て行ったのですが、実際未定の部分が多いのには驚きました、また、そのような状況でどのように動けば良いのかがわからず臨機応変さが足りないなとつくづく実感しました。
3日に現地入りして4日からリハーサルを行い、結線や、soloマイクの動きが決定したのは4日の後半だったのでしょうか。それまでの富さんと若山さんの話を聞いていても混乱してばかりでした。

今回、自分が担当したのはSRのミキサーでした。自分でミキサーと言うのは恥ずかしいですが。一番苦労したのは何と言ってもホールと音響室の音の差でした。

ガラス壁が一枚あるだけで全然わからなくなってしまう音。正直言って恐かったです。

以前富さんがおっしゃっていましたが、ホールと音響室をどれだけ往復したか、が大事だな、と思いました。自分でホールに行って聴いた音量感がアテにならず、「クラシックの演奏会だぞ!」と言われてハッとしました。自分の中で基準となってる音量感がこのコンサートと合っていないと気づいたのです。それからなんとかしないと、と思い何度もホールに聴きに行ったのですが良くわからない、音響室に戻って音を聴くとわからなくなる、の繰り返しでした。
そこでヒントになったのがVUメータでした。今までVUメータを知らなかったわけではありません。しかし本当に自分が必要と思って意識して使ったことがなかったのです。富さんがちょうど良いとおっしゃったところを覚えておいて、それをVUで見て、それをホールに聴きに行って。それで少しコツをつかめてきたかな、と感じました。
それからはフェーダーの横に付いているピークメータは見てはいけない、と思ってやっていました。

第一部ではsoloマイクをハープとチェレスタにたてましたが、若山さんと話したことで、PA、SRの考え方がひとつ膨らみました。「聞こえない音をPAすることってどうなんだろうね。」という話で、実際オーケストラや吹奏楽で、たくさん楽器がある中で聞こえない音はある。それを小さい音の楽器だからマイクを立てることはいかがなものか。そのような内容でした。そう言われればそうだな、と思いました。自分は、マイクを立てたら聞こえるようにしなければいけない、と勘違いしていたと気づけました。
だからと言ってフェーダー上げなくていいや、と言う訳ではありません。聞こえてほしい時に聴かせる、それがベストだと私は思いました。そう思えたのですが、実際のところできたかどうか…。

第三部ではアカペラや曲中でのsoloのバランスを録るのに必死でした。
また、アドリブのようなものに対応が遅く悔しかったところもありました。

バランスのことを多く書いていますが、一番意識したのはフェーダーの上げ忘れがないようにすることだったと思います。それとフロアさんとの連絡です。マルチボックスからケーブルを抜く時など、事前にmuteしたことを伝えるように意識しました。本来は無意識にできるのが当たり前だと思いますが忘れないように気をつけました。

今思えばもっとフェーダーやEQをいじっても良かったかなと思いますが、実際には精一杯でした。
生の楽器の音をたくさん聴くことができましたし、チェレスタやハープのマイキングも知りました。Frontマイクが凄く床に近いな、と思いましたが、狙っている先を見たら演奏者の胸あたりの高さだったのでなるほどと思いました。

凄く内容の濃い2泊3日でした。去年来れば良かった、というのが正直なところです。

今回も貴重な経験をさせていただいてありがとうございました。
細かいミスがあってご迷惑おかけしました。

またの機会に宜しくお願い致します。

2008年5月10日土曜日

2008.5.10 Kobuta Project 進行中

2008.5.10 Kobuta Project 生音やってます。




2008.4.30 Kobuta Project ナレーション録りと、荒編集。



2008年5月8日木曜日

2008.5.4-5 BRASS BAND LIVE RECORDING&SR 終了報告

2008.5.4-5 BRASS BAND LIVE RECORDING&SR 終了報告















場所:栃木県宇都宮市文化会館大ホール
日時:5月3日(土)〜5月5日(月) 
内容:『栃木県立宇都宮北高等学校吹奏楽部演奏会 ライブレコーディング&SR』
日程:3日(土)13:00 横浜市出発トラック同乗1名
        19:00 搬入実施。 音響室への搬入は、ロビー経由で行った。台車3台
   4日(日) 9:00 セッティング〜リハーサル
        22:00 作業終了退館  ビジネスホテル泊(シングル)
   5日(月) 9:00 ホール入り 最終リハーサル
        13:00 開演
        16:30 終了→撤収(かなり撤収時間が短かった)
        18:00 大泉、北千住経由で帰還
        22:30 横浜到着
スタッフ:
SR Mixer:小野 峻
Floor Audio:福田 大輔 、わかやまたけお 
Recording Mixer:トミ

以下、富のまとめです。

1:ステージセッティングについて
3点吊りの人工衛星は、メス待ちなので、通常の11−12でOK
他、会館の下手上手のパッチ盤は、オスメス両方でているが、床のコンセントがメス待ちである。(変換必要)。

今回メインマイクは、KM184のORTFで行った。
3点吊りの吊り位置が、かなりのハイポジションになってしまうことを考慮して、無指向AB方式でなく、単一指向性のセレクトであったが、結果的にあまり飛ばさずとも大丈夫であった。

これは、2部の北高ミュージカル内で、山台上の演技がなかったため、ピンと競り合う事も無く、オペラカーテンが閉まっている時に、多少の調整で難を逃れた。

前回まで、4006で行っていたが、低域の量感は、KM184は少なくなるが、パートマイク(特にFront×5本)を含めての音づくりなので、問題なかった。

間口が広い会場では、やはり、Frontのつらマイクは有効であった。
スタンドは、ストレートの足狭タイプとしたが、今回はドレス等が少ないため、足狭+ミニブームでもよかったかもしれなかった。

他に、2部の開始ベルが、ハンドベルだったため、下手花道に、C414をMF213で追加する等した。

WWは今まで通りストレート+ステレオバーで行い、マイクは古いタイプのKM84iであった。
こちらも、来年も採用したいパートマイクの一つであった。

今回、2部のメインマイクとして、ステージ奥の山台あたりに、4006をMF203×2本で収音をおこなった。
前回同様ホールから借用したが、見た目もすっきりしているし、AB方式の理想的な幅、1.5から2メートル程度を確保出来て、良い結果が得られた。

Frontは、下手から、8対のマルチを敷いて対処したが、
ソロマイクのローカル等にも使用したり、便利であった。

今回の目玉?が、3部の冒頭のアカペラ11人、ソロマイク5本+予備ワイヤレス1本で行ったが、フロアの皆さんには、ご迷惑をおかけしました。
本来は、もう1名プラスして3名体制で行う作業内容であったと思います。

ソロマイクの使い回しも多々あり、
1部 Solo1、2 Harp2台に利用
2部 全部抜き
3部 Solo1〜5 アカペラ5本使用
   ハッチポッチSolo1、2 ソロマイク 

等と、大変でしたが、他のパートマイクでカバーしている部分もあり、うまく行きました。

今回の反省点です。
上手袖のケーブルを、養生マットで保護していましたが、椅子の台車等が何度も上を通り、飛ばしておけば良かったと思った。
下手は司会の出入りが中心で、あまり派手な出入りはなかったが、上手は常にひっきりなしに、人が通っていました。

アンプ位置とともに、来年以降考慮の必要があると感じました。
アンプの転倒防止で、細引きでしばったりと、大勢のメンバーが出入りするため、より安全対策に心がけた方が良いと再認識しました。

下手の舞台要員室をうまく整理して、音響機材を、収納しても良かったかなと思いました。
搬入が全て上手なので、楽器、照明、かんばん、等錯綜した時に、我々の音響機材が邪魔になることはなかったが、間違って持って行かれても良いように、置き場所を、舞台要員室でもいいかなと思った。

2: 音響室セッティングについて
音響室内について昨年の反省を生かし、なるべくコンパクトなセッティングを心がけました。

また、『録音コンソールの選定DM1000←→01V』や、『SRコンソールを仮設するか?』等を検討したが、インプット数の増加を懸念して、録音コンソールはDM1000、SRは会館の物を使用し、昨年同様の音響室内録音&SRオペレートとなった。

音響室の窓が上手側(録音卓)の前しかあかないので、生音を聞きながらのオペレートはかなりやりにくい事を再認識した。

今回、リハーサルのあたりで、『窓は閉めたままのオペレートとしよう』と決定したが、かなり難しかったと思います。

録音機はダイレクトミックスが24bit48Kコアキシャル→R−44となっていて、マルチはHD24を使用した。

パッチングに関しての注意事項、会館音響室のパッチ盤は9割がた、オスがでています。
よって、16対マルチボックスと、16−先バラメスの変換ケーブルがパッチに便利でした。
灰色の8P大蛇は、2〜3本しか使用しておらず、他のメスーメス変換等はホールの備品をお借りしました。

パッチ盤には、600:600のトランスもついていました。
今回時間があったので、
・マイク→DM1000&SR卓
・マイク→DM1000単独
で、聞き比べをしましたが、S/Nの点では来年以降、ソロマイクはトランス分岐としたいと思います。

昨年は大事なマイクだけトランスを入れたと思いますが、やはりS/Nと歪みの点で入れたいと思います。

他、クリカムを持ち込み、今回音響ローカルで設置しましたが、場所があれば親機は袖でも良いかな?
クリカムでやり取りする事は無かったが、安全な連絡装置という事で、来年以降も、必要性を感じました。
他の連絡はデミトスで行いましたが、もう一台欲しい。

3:ミックス本番内容について


今回使用したワイヤレスは、スイッチを入れてから、音声が出力されるまで3秒程度かかるタイプでした。
シュアー製で音はラムサの4000より良い感じでしたが、来年以降要検討です。

本番の冒頭で、SRはきちんとMCの音がでていましたが、録音は頭が欠けました。
1曲目途中で、冒頭のワイヤレススイッチ入れ忘れに対応して録音卓のワイヤレスチャンネルを不意にミュートして、解除を忘れたからです。

全て私の責任ですので、録音の方は現在ミックス中で、マルチの方を使用して修正しています。
しかし、録音コンソールのインプットレイアウト順番にも問題があったかなと思います。

常にわかりやすいインプット順を考慮しても良かったかなと思います。
ちなみに、ワイヤレスは、21ch、22chでしたが、一番左端が良いですね、(17、18)。
カゲアナとかは、逆に、右端の辺りでも良いかなと思います。

人間工学を勉強している訳ではないですが、コンソールのインプットについては、以外と右端より、左端の方が私にとって、上げやすい位置だなと、再認識しました。

とりあえず、現在ミックス中ですが、また何かありましたら追記します。
5/11 9:00 トミー