2006年7月31日月曜日

2006.7.29-30 JAZZ LIVE SR REPORT 35RP-3

2006.7.29-30 JAZZ LIVE SR REPORT 35RP-3

柏祭り 研修を受けて

学んだ事
・グラフィックイコライザは足りない所を、増強する使い方をするが、要らない所を削る使い方をすれば、自然と増強したい部分が目立ってくる。
ここで注意する事は、あまり下げすぎると、通りの割る音になってしまう事。
また、上げて使用する場合は、上げすぎるとノイズが発生してしまう。
・ドラムのマイクを立てるときは、ドラム担当の人に、マイクを立てて良いか、聞いてから行う。
ドラムセットの配置はシビアで、時間がかかるからである。
特に初めて会う人や、会ってまだ数回の人には、機嫌をそこねてしまう事があるので注意する。
・キーボードはなるべく速く結線する。
キーボードは電子楽器で、生音が無いので、結線しないとリハーサルが出来ないためである。
・キーボードは通常フォーンからDIにつなげ、その後XLRから卓につなげる。
これは、フォーンがアンバランスで、出来ているため、ノイズがはいってしまうので、DIを使って、バランス回路にしてノイズを乗りにくくする。
・この日使ったキーボードはシンセサイザーの役目をしている。
シンセサイザーは、サンプリングした音源を元にして音を創っていくもの。
自動演奏はたしかしていなかったので、シーケンサーではないと思う。
・ドラムのマイクは、スティックがあたらないように、外から狙うようにする。
特にタムのマイクは直接つける形なので注意する。
・マイクの位置で楽器の音はすごくかわってしまう。
単一指向性マイクでも後ろからの音は少なからずはいってしまう。
よって完璧に音をとらえなければならない。
・リハーサルや本番開始2・3曲ぐらいのときは、演奏者のそばにいて、
音の状況を聞く。
・ウッドベースは生音での演奏はしない。必ずアンプにつなげて音を増幅させる。
・アクシデントあった場合は、客が心配しないようにスタッフはあわてずに、すぐ上の者に伝える。

・搬出の時、電源を切った後はマルチからはずすと、手際が良い。
・グラフィックイコライザー等が入ったボックスを数えるときは、
上から『1U、2U、3U』と数えていく。
名前をいってもわからない事が多いので、『4Uのもの』と言えば、
上から4つめのものとわかりやすいため。

・スピーカーやサブウーハーに書かれている、
『QRX118S』や『QRX115/75』は
18インチと15インチ・75°×+15°/ー35°という意味。
75°×+15°/ー35°とは、たぶん、左右に75°、上に15°、下ー35°の範囲に聞こえる意味だと思います。

・発電機を使う場合は、発電機の音が聞こえない所に置いておく。

感想/反省
初めて富先生の研修に参加しました。かなり勉強になったと思います。
文章が下手で、レポート等は苦手なのですが、これでも研修で学んだ事は、理解出来ていると思います。
聞き逃した物も多々あると思いますが・・・。

正直機材の事がどうこうよりも、現場の雰囲気をつかむのが大変でした。
何をするにもあわてていたため、メモを録るのがやっとでした。

どれだけ無駄な動きをしないかが次の目標だと思います。
それと同時に、元々の知識が少ないため、ちゃんと勉強しなきゃとも思いました。
研修が終わってからとったメモを見直して、わからない事はしらべました。

調べていくうちに、研修中に引っかかっていた事や、物の名前等もわかり、
復習は大事だと思いました。 メモもとっていて正解だと思いました。

現場にでたのは2回目で、まだこのようなのは、なれていなかったです。
それで、いきなり雨の対処はむずかしかったです。
けど、貴重な体験が出来たと思います。

機材を守る優先度をおしえてもらい、機材がどれだけもろいかもわかりました。
それと同時に雨が嫌いになった気がします。

自分はおこられないと物が覚えられない人なので、
富先生の研修は自分に合ってる気がしました。
けど、本当の会社等の現場にでたらもっと厳しいだろうと思います。
その日のために、いろいろと勉強しなきゃと、この研修で感じました。

又機会があれば、よろしくお願いします、ありがとうございました。

2006.7.29-30 JAZZ LIVE SR REPORT 35RP-2

2006.7.29-30 JAZZ LIVE SR REPORT 35RP-2

2006.7.29・30  柏祭り 米澤清カルテット+1

今回は初めて野外でのSR研修でした。しかし、ステージの両側にはビルの壁があったので、音が少し反射していたので返しがまったく無いといった状況ではありませんでした。それに加えステージのところのみテントが張ってあったので、テントの中だけでも音が反射しているので特殊な環境の中での野外SRでした。編成はドラム、ウッドベース、キーボード、ボーカルです。

<1日目>
 お昼過ぎに現場に到着。まず機材をトラックから降ろしてスピーカーを生かせるようにします。
ハウスは地面にそのまま置くのではなく角材の上に乗せて10センチほど底上げをしました。音が遠くまで飛ぶようにだと思います。研修が3回目だったと言う事もあって少し慣れと言うものがあったのかミキサーを置く時に、いきなり私はロックを外そうとしてしまいました。その状態で開けてしまったらミキサーはケースから落ち壊れてしまうのに、なぜその状態で開けようとしたのかわかりませんがよく考えずに行動していたのだと思います。思わぬ事故に繋がるので本当に気が抜けないと感じました。ミキサーはキャスターが付いている方がメーター側。基本的なことですが、8の字巻きをする時は、弱いコネクタ部分は持たずにケーブルの部分を持ち巻くと言う事も初歩的な事ですがとても重要な事です。あとは野外と言うことで、雨対策をしました。マルチケーブルの先にビニールの筒を被せたり、モニタースピーカーは上を向いているので雨が降ってきたら取りあえず縦置きにするなど…。今回はもうアーティストさんがいらしていたので、マイクチェックをせずそのままリハーサルを行いました。
 夕方になり本番へ。1日目は本番の最後の最後にいきなりの大雨ですべての事を流されてしまったように感じます。
 雨が降って来たら、まずスピーカーを守ります。ビニールを被せて雨を防ぎ、モニターは縦置きにしてテントの濡れない所へ。ケーブルは少し濡れても乾かせば平気なので後の方に片付けました。雨はすぐ止んでトラックに積む時はもう降っていなかったので良かったです。雨が降ってきた時はスピーカーにビニールシートを被せて素早く機材を安全な場所に移動する事。

<2日目>
 2日目も1日目と同じようにセッティングします。昨日の雨もあり、雨対策はしっかりと行いました。2日目は風も強かったのでハウスの横にビニールシートを被せたスピーカーを置き、重しにしました。譜面台やドラムのオーバーヘッドのマイクスタンドも風で飛んでしまう可能性があるので重りで固定しました。キーボードの方が1日目とは違う人だったのでリハの時はモニターなどの注文などを主に聞きに行ったりしました。前日にサックスの人がセッティングしたマイクの位置を思い出してサックスのマイクも立てました。ちゃんとアーティストさんが決めた位置をメモしておけばよかったなと思います。
 この日はマイクチェック・ホットタッチをしてリハーサル、本番と無事終わりました。私は初めてホットタッチをしたのですが、初めは失敗してしまいました。D.I.はキーボードのみでLRそれぞれ回線チェックをします。片手でケーブル(コネクタの金属の部分は持たない)を持ち、もう一方の手の平に先端を当てます。そうするとビーン、ブーンなどのノイズが出るのでそのような音がでたら回線は繋がっていることになります。私は最初コネクタの部分を少し持ってしまっていたので失敗しました。マイクチェック、ホットタッチをする時はOKが出るまで自分が今何のチェックをしているか伝えながらやり続ける事。D.I.にはファンタム電源が必要なものといらないものがある事や、その他の色々な機能も知ることができました。ATTやPADはラインレベルの大きなものを小さくできたり、逆相にしたりグラウンドを離したりできたり、SPEAKERレベルのものを扱えたりと様々でD.I.に付いて知らないことが多くあり勉強しなければいけません。
 今回はタムにつけるクリップマイクも私が最初マイクを付けたのですが、入れ過ぎと言われてしまいました。ドラムのエッジから中に入らないように、アーティストが叩きぬくくないところにつけます。クリップマイクにも表裏、指向性もあるのでそれに気をつける事。マイクチェックの時には気付かなかったのですがクリップマイクが1個だけ変な音になっていて、音が安定しなかったので最初のステージが終わった後取り替えました。結局マイクが壊れていたのですが、故障しているマイクの音を聴いて正しい音とそうでない音を聞き比べておく事は大事だということがわかりました。
 ミキサーも初めて少しだけ操作させてもらったのですが、緊張しました。ボーカルがマイクを離したら-5dBほど下げて、ノイズが入りにくくし、MCの時はリバーヴを切って言葉を聞き取りやすくする。

今回の研修は初めて体験する事が多くて、とても良い研修になりました。ありがとうございました。

2006.7.29-30 JAZZ LIVE SR REPORT 35RP-1

2006.7.29-30 JAZZ LIVE SR REPORT 35RP-1

柏祭りJAZZ Live SRのレポート

 今回は初めての研修参加です。現場に行って感じた事は、
何をしていいのかよくわからないという事です。マイクケーブル
をマルチボックスにつないで、それを卓の方につないで卓から
のスピーカーケーブルをスピーカーにつなぐという事は授業で
もやったのでだいたいわかります。しかし、そのケーブルをど
のような順序でひいていきで、どこを通らせて、どこで余分の
長さを巻いておくかという事がわかりませんでした。これは、
経験を積んでいってうまく素早くやる事が大事だと思いました

 現場には早めに行った方がいいと思いました。特に初めての
現場では、地図を頼りにしていくので時間がかかります。私の
場合、30分の余裕を持って行ったのですが、途中で電車に乗
り間違えて、ついてからも少し迷って遅くなってしまいました
。とはいえ、お客様あっての仕事だと思うのでお客様の信頼を
損ねるような事、例えば、約束の時間に間に合わない事などは
せず、時間は遵守した方がよいと思いました。
 ケーブルの巻き方には自信があったのですが、現場でやって
みるとうまくはいきませんでした。練習する時はいつもケーブ
ルがバラバラな状態でやっていました。箸を持って8の字巻き
をしていき、コネクタのオスとメスをはめて、バンドで留めて
おきますが、現場では違いました。例えば、20mのケーブル
で全長を使わずに余った長さをとぐろを巻いておきます。撤収
時、そのとぐろを生かしてしまった方が早いのですが、このと
き適当に巻くと、次にケーブルをひく時に絡まったりして時間
をくってしまいます。よって、必ずこのとぐろを作った人の続
きになるようにすると、次が楽です。何カ所かにとぐろが分か
れている時は、同じように続きになるようにして、とぐろを足
す事ができます。どちらの場合もどちら側に端がきている事を
意識しながらやる事がコツです。続きがよくわからない場合は
、何mかほどくと続きが見つかります。
 音を出している時は静かにするという事は大事だと思いまし
た。ミュージシャンの演奏の時に、卓の方にあるパイプ椅子を
片付けている時にカチンと音を出してしまいました。凄く焦り
ました。聴いているお客様の方に顔を向けられませんでした。
お客様に音を届ける仕事であるのに、スタッフが余計な音を出
しては支離滅裂です。とにかく演奏中は何事にも静かに対処す
る事が大事だと思いました。機材の搬入出の時にも静かにすれ
ば、機材へのダメージも少なくなると思います。
 この研修には2日間参加したのですが、2日目にドラムの人
がモニターを聴いて凄くやりやすいと言っていました。1日の
モニター音をあまり意識して聴いていなかったのでよくわかり
ませんでしたが、音は大きくなったように感じます。その隣に
いたウッドベースの人もドラムの方からの音が大きくなったよ
うなことを言っていました。人や音の観察をもっとよくしたい
と思います。
 ドラムのタムのマイキングのときにグースネックのクリップ
で留めるタイプのマイクは、タムの打面の外側から狙うようで
す。確かに、内側にセッイティングすると間違ってマイクを叩
かれても仕方ありません。それに、そのマイクを気にして演奏
がうまくいかないなどがあってはなりません。ドラマーにはそ
れぞれ叩きやすい位置があるので、演奏者に聞いてからマイキ
ングをしたほうがいいそうです。例えば、あまり位置が動かな
いキックからセッティグをしたりします。
 音を出して最初の1、楽器曲はモニターのバランスを聴くた
めに、例えば、キーボードの人が、ドラムをもう少し大きくし
て下さいなどの要望を聞くためにステージのサイドに待機しま
す。
 今回ギターを横にしてキーボードのように四角い楽器があり
ました。ハワイのような音がします。調べたところによると、
楽器名はおそらくスチールギターではないでしょうか。楽器を
知る事は大事です。この前、テレビでオーボエとイングリシュ
ホルンの特集をしていました。名前はだいぶ違いますが、形状
や音色は非常によく似ていました。高校生の頃、すぐ隣で吹奏
楽部が活動している事が多かったのですが、オーボエ奏者はい
ましたが、イングリシュホルンについては不明です。今になっ
て思うと、吹奏楽部とは交流が多かったのでいろいろ聞いてお
けば良かったと後悔します。
 キーボードは1日目と2日目で奏者がかわったのでセッティ
ングも少しかわりました。1日目は、キーボードにサステイン
ペダルがつながっていました。キーボードは、MIDI OUTから音
源につながり、そこからボリュームペダルへいきDIでマルチボ
ックスにいき、DIからパラでキーボードの人が持参したスピー
カーの方につながっていました。2日目は、キーボードからDI
に直接つながっていました。もちろんサステインペダルもつな
がっていました。最近のJ-POPはMIDIを使っている曲が非常に
多いので、MIDIケーブルの中を流れているのは音楽ではなく音
楽データという事や、エクスクルーシブメッセージについての
考え方などについてもよく知っていた方が良いと思いますし、
私も勉強しようと思います。DIについては、切り替えスイッチ
など色々付いていましたが、あまり知らないのでよく勉強しよ
うと思います。
 ウッドベースは、ラインで卓へつなげていたのですがアンプ
の電源の入り切りのときに、そのことを卓の方へ伝えていまし
た。電源の入り切りに発生するパルシブなノイズをスピーカー
に伝えないようにしているのだと思いました。
 モニタースピーカーを置く位置などは、複数日にわたる場合
、メモなどをって置いて、できるだけ同じ場所にセッティング
した方が良いそうです。それぞれのミュージシャンにとって聞
きやすいモニターの位置がある訳ですから、その位置を変えな
いようにした方が良い事に越した事はありません。
 SRはサウンドチェックをしたらあまり卓には触らないものだ
と思っていました。その状況に合わせて様々な操作をするよう
です。
 バンドの場合、できるだけお互いが近い方が、時間差による
音の濁りがなくなるそうです。

以上

2006.7.29-30 JAZZ LIVE SR REPORT 34MC

2006.7.29-30 JAZZ LIVE SR REPORT 34MC

柏まつりジャズライブSR
 
今回アシスタントとして参加させていただいて、とても勉強になりました。
 学科の関係でSRの授業がなく、MC科ではそろそろコンサート企画という、自分たちだけでコンサートを企画し実行していかなきゃいけないのですが、SRに関しては無知に近かったので参加できて本当に良かったと思いました。
 実際の仕事では、まず配置図通りにスピーカを並べ、ケーブルでアンプやミキサーに繋いでマイクを立てていくのですが、テスター、その他の周辺機材等の使用方法などが分からなくて手間取ったり、マイクの種類が分からず手間取ってしまいました。その結果時間が無くてマイクのチェックが出来なくなってしまいました。事前に勉強できるものはしておくべきだったと非常に後悔しました。そして現場では何事も素早く確実にセッティングをしていかなくてはならないので、当たり前のことかもしれないけど、やることをすべて把握していることが大切だと思いました。
 当日は本番中も風が少し強くて、風防を付けたマイクもさすがに吹かれていました。音が風で流されるというのも初めて体感することが出来ました。それから、雨よけのためにステージ上に屋根がついたのですが、その屋根がつくことによって音の響きが違ってモニタースピーカーとハウリングを起こしやすくなったりと、屋外でやることの難しさを知りました。また、コンサートも終盤に差し掛かった頃急などしゃ降りがきて、予想外のアクシデントだったけど、スピーカやマイクをかばったりと冷静に対応できて良かったです。
 僕はいつもミキサーをやるときは「良い音とはどんな音なのか?」ということを気にして客観的に聞いたり他人の意見を聞いたりして、次の作品に反映できるようにしているのですが、未だにそれが見出せていません。今回生物だけど、富さんというプロの音作りを見聞きして自分なりにそれを得る事ができました。
 二日間公演のうち一日目しか参加できなかったけど、初めて経験することがたくさんあって多々ご迷惑を掛けてしまって怒られてしまうこともありましたが、そのおかげで今後の自分のための勉強となりました。是非またよろしくお願いします。
 ありがとうございました。

2006年7月10日月曜日

2006.7.9 LIVE SR SPANISH CONECTION REPORT

2006.7.9 LIVE SR SPANISH CONECTION 34SI

2006.7.9
栃木県さくら市 さくら市ミュージアム スパニッシュコネクションSR

スパニッシュコネクションのSRのアシスタントとして参加させていただきました。
アーティストの方々は全員プロであったために、対応などに注意しなければなりませんでしたが、よい経験になったと思います。また、今回はアーティスト付きの外部のオペレータが本番の機器操作をしていたために、その対応を学んだり、手際を見学したりすることができました。ポイントとなったのは、以下の点です。

1・ステージングの手際
2・今必要であることを即座に判断し、行動すること

1、について、今回は図面が事前に配布されずに、口頭での説明だったために、それを正確に把握するのが困難でした。現場が美術館であったこともあり、どこに機材を設置し、どこがステージになるのかが最初はわかりづらかったです。言葉でもある程度は理解する力が必要であると感じました。そして、それに必要なのは今手元にある機材の熟知や他の人とのコミュニケーションや連携であると思います。また、マイクの位置や使用するマイクが事前にはわからなかったので、アーティストが希望したようにすぐに設置できる対処も必要であることがわかりました。このように、マイクの本数やその種類や位置などがわからないことも多々あり、迅速で臨機応変な対応が大事であると思いました。
2、について、今回は外部オペレータが来ていたこともあり、富さんの行動が非常に勉強になりました。見ていると、常に先のことを考えて行動しているように感じました。そのときに必要なもの、この後に必要になるであろうものを即座に判断して行動していました。例えば、アーティストが楽器を置く場所に困っていると、すぐにゴム板を用意したりといった気配りが非常に迅速に行われていました。それは見習わなければならないと思いました。

外部オペレータの方のオペレーションを見ているのは、普段中々できない経験だったこともあって、非常に興味深く見させていただきました。いつも富さんがやっているような、本番中のフェーダ操作が少なかったように感じました。演奏中のMC用マイクのフェーダも絞っていなかったですし、演奏中に各楽器のレベルを変更することもあまりなかったように見えました。外部オペレータは、操作するのが自分の機材ではないのが大変だな、と思いました。どんな機材でも扱える知識や技術が必要だからです。
それでも、音は結構明確にハッキリと聞こえました。どの楽器も過不足なく、バランスよく聞こえたとは思っています。タブラなどは初めて見た楽器でしたが、非常に深みのある音が出ていると感じました(富さん曰く、ちょっとゴワゴワになっちゃった、とのことでしたが)。ギターの音も明確でよかったです。大きなアクシデントも起こらず、本番中は楽しんで見学することができました。演奏はとてもうまかったです。

といったように、外部オペレータやアーティストを迎えてのSRを行う時には、迅速で臨機応変な対応をすることが非常に大事な要素になることがわかりました。
機材やステージングの予定が変更することに対しても、柔軟に行動することが、アーティストともうまくやっていく方法の一つであると思いました。

また、それと同時に、今回は色々なお話をしていただいて、勉強になりました。
例えば、HOUSEのスピーカは、音源と全くぴったりのタイミングで音を出すと違和感がある上に音が濁ってしまうこともあって、わざとディレイで遅延させることがあるということです。今回の現場では7m sec遅延させていたようですが、これはホールの大きさなどによって変える必要性があるとのことです。では、音がどう濁るのか、といったことは、実際に機会を見て、経験上で体感してみたいと思います。
そのほかにも、デジタル機器にはD/AやA/Dの関係で、信号の遅延が起こることも知りました。それを計算に入れた上で、上記の遅延時間を算出しなければならないので、大変な知識と経験が必要であると思いました。

次回からは、さらに臨機応変な判断ができるように頑張りたいと思います。今回もありがとうございました。

2006年7月2日日曜日

2006.7.1-2 GOSPEL LIVE SR REPORT 35RP

2006.7.1-2 GOSPEL LIVE SR REPORT 35RP
7月1日・2日 栃木県総合文化センターメインホール
BLOWN BLESSED VOICE 〜One〜

私は研修に参加するのは2回目で、今回は2日間だったので初めて泊まりでの研修でした。

 <1日目>
8時45分 会場についてトラックから機材を搬入
 マイクや機材の数も多く、スピーカーも大きかったので搬入は大変でした。
今回は大掛かりなコンサートだったので舞台監督さんや照明さん、会館音響さんなどコンサートに関わる人がとても多く名前を覚えきれませんでした。
 1日目はセッティングやリハーサルを行いました。セッティングはスピーカー、モニター、マイクというように音の出力側からセッティングしました。何かトラブルがあってもとりあえずスピーカーから音がでる状態にしておけばいきなりサウンドチェックになってしまっても大丈夫と言う事でスピーカーをまず立てました。スピーカーだけでもWing、中抜け、メインとすべての場所に音を届けるために色々なスピーカーがあり、Wingは重りを使ってあおりました。一つ一つがとても重いので扱いには注意しなければいけません。
 この前の研修ではSM58しか使いませんでしたが、57やKM184などのマイクも使用し、ドラムにはとても小さなクリップマイクを使って収音しました。今回はマイクチェックをやらせてもらいました。初めは緊張して戸惑ってしまったので、次からはスムーズにできるようになりたいです。先輩は「○センチ離して喋ってます」と言ってマイクチェックをしていて参考になりました。
 今回のバンド編成はキーボード、ベース、ドラム、ハモンドオルガンでした。ハモンドは高域のスピーカーが回転するので、見ていてとてもおもいしろかったです。高域は2つのマイクをLRで、低域は1つのマイクで音を取りました。
 大きめのコンサートだったので今回はモニター卓を組み、モニターはペイントボックスの楠田さんにお願いしました。モニター卓はYAMAHA M3000Aでとても大きいコンソールでイコライザーもモニタースピーカーの数だけありすごかったです。
 セッティングは照明さんや大道具さん達の作業の邪魔をしないように進めたりしなければいけないので緊張しました。バトンを上げたりする時はなど注意しなければいけないし、実際自分の上で大きな物音がした時は怖かったです。大きいコンサートになると事故にも繋がるので気を付けて作業を進めなければいけないと思いました。
 リハーサルでは一人に一つのマイクがあるわけではなかったので、マイクの角度や高さなどを調節するのが難しくオンになったりする人とオフになっています人がいて立ち位置を変えなければいけないこともありました。バンドのリハーサルではモニターの返しをもっとこうして欲しいなど聞きにいければ良かったなと思います。

 <2日目>
9時 ホール入り
 2日目はリハーサルと本番でした。リハーサル中はバンドの方にモニターのバランスを聞いたり、ボーカルマイクの角度や高さなどを調節したりしていましたが何をやっていいのかわからず手持ちぶさたになることが多くかったです。本番は舞台袖からステージ見ていました。
 バラシはマイクを舞台の前の方にとりあえず置きケーブルなどをすべてはずして、素早く片付けました。セッティングより壮絶でした…

 今回の研修でも技術的なことはわかりませんでしたが、現場には少し慣れてきたような気がします。自分が今何をしたらいいか、何をやっていいのかを考えもっと行動できればよかったと思います。
 セッティングやバラシなど出演者の方に手伝っていただいたり、本当に多くの人が協力して作っているんだなと感じました。照明もとても綺麗でしたし、ペインとボックスの楠田さんにも色々な事を教えてもらうことができました。撤収の最後に出演者の方にありがとうございました。と言ってもらえて本当に嬉しかったです。

2006.7.1-2 GOSPEL LIVE SR REPORT 34RP

2006.7.1-2 GOSPEL LIVE SR REPORT 34RP
2006.7.1−2
栃木県総合文化センターメインホール
ゴスペルグループBlownBlessedVoice(ブラウンブレスドボイス)ライブレポート

1日目
宇都宮到着
機材搬入
ステージではまず照明さんがバトンをおろしてました。
搬入口がある下手袖に機材をまとめて搬入。HOUSE周りのものはステージから下ろし客席へ。ステージ面を傷つけないように会館の方が毛布を敷いていました。そこからおろす。
照明さんがバトンを上げ反響板下ろし。←危ないので注意。  側板のみを使う。後ろはホリゾント
バトンの上げ下げは自動
同時にステージ作りも開始。CHO1列目はそのまま、2列目、3列目に平台を組んで、その後ろに特注ステージ(ベース用) さらに後ろにオルガン、ドラム、キーボード用のかなり高いステージを。最後列は高さ約2m

ステージは作業中なのでその間に花道にスピーカーをつむ。
・メイン EAW 650 2/1
・Wing QRX (1階席から2階席へつながって階段みたいな客席があるので←そこ用)
・中抜け QRX (スピーカーが離れると客席真ん中の音が抜けちゃう のを防止)
・Side (モニター)
を下上に設置。Wingに重りや木を使って角度を変えようとしたけど安定しないので(仮)中止
中抜けの上にワイヤレスの受信機

会館からマルチをお借りする
M-AQUAのマルチはN仕様なので会館のパッチ盤にそのままさしても使えない
一度会館のBOXを通します。
HOUSE席にはステージ袖のパッチ盤から回線がきていて、そこにも会館のマルチをつなぐ

その間にモニター卓が組まれていました  ような気がします
HOUSE卓、モニ卓に分かれてパッチ
下上にアンプを配置
スピーカーケーブルをつなぐ
スピーカーのチェック 下上 HI、LOW、SUBLOW 1個1個MUTEして調べる

ステージの3列目くらいまでは出来上がっていたけど、照明さんが設置などしていたので
CHO用のマルチはステージ袖で待機。巻きをステージにもっていかない。

ステージが出来上がってきたのでモニターSP配置
・フット 2系統 
・BASS
・オルガン
・キーボード
・CHO サイドに2ずつ 重りで固定

マルチを配置
INPUT
・CHO用 8ch×4
・バンド用16ch
バンド用16chはモニ卓経由 頭わけ
(ステージ側メス16ch→モニ卓前16ch貫通→下手パッチ盤→HOUSE)
OUTPUT
・8ch×2 
会館の回線が余ってたので直引き中止 
下手から上手へ連絡

マイクをたてる
CHOマイクは32本 1列目10本、2・3列目8本、4列目6本
58、57、KM184、185 →ウインドスクリーン
袖でスタンドを立てちゃう→マイクをつけてステージに持っていく→結線
マルチBOXへいくケーブルの川を少なくする。照明の上を通らないように。溶けちゃうから。
早めにバンド用の電源をひく。C電源の出先をタップで分ける。3ピンの可能性があるからタップは多めに。
楽器到着
・Dr
・BASS
・KEY
・ハモンドオルガン

Drマイク
・OH−C-414 cardioid w/銀大ブーム(重)
・kick−ATM25
・SN&HAT−SM-57
・TOM−C-419
↑楽器搬入が終わるまで待機

※ハモンドオルガン
(ほとんど)レスリースピーカーとセットで使う。電子オルガンの音をなんとかパイプオルガン並の音に出来ないかという発想から生まれた。パイプオルガンを購入できない中小の教会でパイプオルガンの代わりに使われていましたそうです。レスリースピーカーには高音部用スピーカーにホーンが2つ、低音部用スピーカーにローターがついていて、・・・まわる。ドップラー効果とかいろいろあってあのような音になるそうです。ペダルで速度調節可能。まわるから風が出る。マイクにはウィンドスクリーンをつけました。
HI用に58をステレオバーで。87用のウインドスクリーンをかぶせる。Lowにも58。

CHOマイクのチェック
1本ずつガリってチェック。1本音がいかなかったので…ケーブル交換→× ステージ側BOX交換→× アンプ側BOX交換→× バンド用マルチのあまっている回線に→○
スピーカーチューニング
バンドさんサウンドチェック
Dr(Kick→SN→HAT→Kick、SN、HAT→TOM→シンバル→トータル)
→BASS
→KEY
→ハモンドオルガン(スピーカー速いのと遅いの)
HOUSE、モニターからOKをもらって次に進む

リハーサル
マイクの位置を細かく調整。KM184にもウインドスクリーンをつける。
クワイヤさんの立ち位置も白ビニテで場みってあったので青ビニテでマイク位置場ミリ。

バンドのモニターの調子を聞きに行く
「○の●をあげてください」○=誰の●=何の音を  とモニターに伝える
行き過ぎてもどんどん要求されちゃうし、行かないのもだめ。

CHOのモニターがきこえにくいそうで、段の下にあったモニターを山台上に上げる
ハウリングの問題があり試行錯誤。ステージ内でハウリングしてしまうので降ろしたけど上手側からリクエストがあり上手奥だけあげる。
ハモンドオルガンのモニター→中域の音が小さいとのこと。
レスリースピーカー後ろに板を設置
マイクの位置も変え(LOWのマイクを突っ込んだ)解決したらしい

マンガン電池、アルカリ電池
マンガン電池は、長時間連続で使用するより、間欠的に使用する用途に向いていると言われています。
マンガン乾電池には、休ませながら使用することで起電力が回復する性質があるとされています。
アルカリ乾電池は大電流連続使用向きで、マンガン乾電池よりも長持ちします。
マンガン電池の得意分野にアルカリ電池を使用した場合は、マンガン電池の時と比べて、その寿命にあまり差が出ません。
アルカリとマンガンの違い 考えたことありませんでした・・・

電池(006P)は前日通しリハ用、ゲネプロ用、本番用を準備
通しリハ

1日目終了
CHOのコンデンサーマイク、ワイヤレスはしまう

2日目
角度を変えないようにマイクを取り付ける。
CHO用のケーブルが照明に重なって危険なのでガムテで固定

マイクチェック
サウンドチェック
バンドさんが到着するまでクワイヤが出はけのチェック
Dr抜きでのリハ
Drせきさん到着後全部は出来なかったけど通しリハ
リハ中はバンドさんの後ろに行って何かないかチェック

ワイヤレスの電池交換
照明さんがお仕事してるのでステージでやらない
3本同時にやると進行がストップしてしまうのでワイヤレス1、2から。
「1と2の電池を交換するのでMUTEお願いします。」
HOUSE、モニターからOKをもらってから交換

マイクチェック
「電池を交換したのでマイクチェックお願いします」「●番からお願いします」って言わないと分からない

ワイヤレスON/OFFスイッチはビニテをはって動かせないよう固定
スタンドをガムテで固定する予定だったけど 動かせないけど段もあまり高くもなかったし、それよりもCHOの人のいい位置にうごかせたほうがいいという事で中止

本番はステージと会場が一体になってとてもいい雰囲気でした。最後はのりのりでした。
照明もすごかったです。

国境なき楽団

撤収
客引きまで電源を落とし、アンプ周りなどステージ裏で作業
お客さんがひいたら
まず楽器周り早めにやる
マルチに刺さってるのは全部抜く
クリップマイクはTOMからはずして近くのスタンドにつけておく
ケーブルを抜いてスタンドを山台から下ろし、前へ

楽器搬出後ステージのバラしが始まる。それが終わると照明のバトンが下りたりするのでスタンドは下手へ
ひたすらケーブル巻き
マイクをしまう。コンデンサー早くしまう。
ケーブルを整理して
スタンドを片付ける
スピーカーばらし
撤収

サウンドチェック緊張しました。他のセクションの方の邪魔になってしまったことも多々あり、反省です。もっと周りのことを考えて行動しようと思います。とても素晴らしいステージでした。HOUSE席からの眺めは最高でした。
仕事に出来たら最高だと思いました。・・・就活がんばります。


RP34