2007年12月23日日曜日

2007.12.15 Soul&Gospel Concert SR STAFF REPORT 36RP

2007.12.15 Soul&Gospel Concert SR STAFF REPORT 36RP

初めてm-aquaの研修に行って思ったこと、勉強になったことをレポートにまとめます。

去年行った、今回とまったく同じコンサートのレポートがあったので、それを読んで予習していきました。そのためか、ある程度のイメージはできていたので、特に焦ることはなかったと思います。

しかしリハーサル途中で57と184の列を変える時に、把握するまでに時間がかかってしまったり、機材やケーブルの呼び名、特に混乱したのはスピコン=ノイトリックと呼ぶことです。ノイトリック=XLR という固定観念が自分にあったため、ノイトリック持ってきて!と言われた時、マイクケーブルを持っていってしまいました。スピコンはノイトリック社の製品。この他の機材も色々な呼び名があって、そのようなところで余計な時間かかってしまいました。又、2U、3Uなどの大きさがまだ自信がないことに気づきました。

マルチケーブルを敷く際、2階から1階に降ろす作業ひとつでも、必ずひとりでやらないこと、それはケーブルだけを降ろすならまだ良いが、コネクターがあるものならコネクターを痛めるほか、怪我をしかねないから、下の人がコネクターを受け取ってからケーブルを降ろしていく。これも当然のことですが、周りが忙しそうだったら、一人でやってしまうかも、と思いました。

コンサートホールだったので、客席側のケーブル養生には養生テープを使っていました。自前で持っていった白のビニテは一切使わず、ステージ側でも使ったのは黒のビニテでした。自分も白・黒ビニテ、養生テープをいずれ揃えるべきかな、と思いました。

リハ前、富さんがハウリングポイントを聴いて、僕は指示を受けながらGEQをカットしていって、少しずつハウリングが消えていくのがよくわかって、すごいなと思いました。自分はここを切るかな、次はここかな、と思って指示を聞いていたのですが、的はずれなことが多く、難しく感じましたが、もっと耳を鍛えようと思いました。

プレイヤーの方とコミュニケーションをもっと取っておけば良かったな、といまさらですが思います。特にモニタースピーカーについて、先に聞いておけばより早く追加のモニタースピーカーを出せたことに気づけたと思いました。
それと、前半の部の途中から車いすの足が、マイクスタンドにぶつかってマイクスタンドが揺れていたので少しずらしたのですが、後半の部が始まってまたぶつかっていることが何度かあり、倒れることはなかったにしても、休憩時間の時に富さんに確認しておくべきだった、そして絶対にぶつからない位置に動かすべきだったなと思いました。

去年、先輩が書いていたラッシングベルトの締め方については、実際現場では危険な作業だったため自分はやらなかったけれど、前日のホテルの部屋で試行錯誤して、富さんに聞いて締め方を覚えました。

撤収の際、いち早く富さんが駆け込んでいったのはバトンの下にあるマイクスタンドでした。
よくわからず、しかしすごく急いでいたので、自分もできるかぎり急いでマイクスタンドをステージつらに持っていき、モニタースピーカーもスタンドから下ろして端に寄せました。後になって聞いてわかったことなのですが、そういう機材を一番にどかさないと、照明さんがバトンを降ろせないということでした。よく考えれば当たり前のことなのですが、自分は音響のことしか考えていませんでした。そのような気遣いは音響の技術以前に大事なんだと思いました。

前回の人も書いていますが、弁当を早く食べることは冗談ではなく本当に大切だと思いました。

次回、お手伝いする時はもっと動けるようになりたいと思いました。
また宜しくお願い致します。

2007年12月18日火曜日

2007.12.08 GOSPEL SR YOKOHAMA STAFF REPORT 36SI

2007.12.08 GOSPEL SR YOKOHAMA STAFF REPORT 36SI

今回、私が初めての参加ということで戦々恐々としていましたが、結果的には大きな事故もなく進行できたのでそれが一番嬉しかったです。
初めてのことばかりで目の前のことにとらわれあまり細かいことに気づくことができなかったので、先ず自分か感じた改善点について書こうと思います。

まず、最初からですが集合が8:15とのことだったので、富さんより先に現場に向かおうと大分余裕を持って家を出たつもりだったのですが二駅乗り過ごし、結局先を越されました。ですがぎりぎり搬入には間に合いましたのでそれは良かったと思います。

機材の名称については、略称になじみが無い物が多く数度戸惑うことがあり、この点は改善は必要だと感じました。
回線表について、事前に配布された物を持参していったのですが当日配布された物との相違があり、その点に気づくのが遅れました。実際に結線時には混乱が起き、状況の変化に素早く対応することの重要性を再認識しました。(富=現場で変更はよくあります)

指示については、指示された内容について不明な点が有ればすぐに確認すべき、ということは分かっていたつもりでしたが、実際には理解したつもりで実は理解できていない状態で作業を行う段になって、あれ、と気づくことが多かったです。

今回は富さんが声の届く場所にいましたし、インカムも持っていたので大きな問題にはなりませんでしたが、場合によっては全体の作業を遅延しかねない危ない状態だと思いました。
本番中、演者さんの立ち位置や曲目など事前の打ち合わせと違う箇所が多く、対応に追われました。
その際、曲目の変更の影響でSaxの方のマイクを非使用時に袖にはける判断をしたのですが、その際一瞬混乱させてしまいました。後になって考えると、その時は一声かけるか、問題が有れば宅側でミュート操作できるので移動させない方が良かったと思います。

また、演目の後半でキーボードスタンドの足がひな壇から少し出てしまってぐらぐらと不安定になっていました。自分は上手にいて、キーボードは下手だったので行動はしづらいですが、実際は事故は起こらなかったものの、下手にインカムで伝えて判断を仰ぐのが最良だったと思います。

次に特に今回学んだことは、
・灰色、の意味。→舞台上でもっとも目立たない。
・スピーカーのパラレル接続。→簡便。
・マルチボックスの構造について。→恥ずかしながらやっと今回完全に理解した。
・マイクスタンドの初期状態。→手順を簡略化するため、ねじをゆるめたまま仮置きする方法もある。
・スピーカーを積み上げる際の手順、方法。
・弁当は早く食べる。
この辺りです。

それではまた機会がありましたらよろしくお願いいたします。

2007年12月16日日曜日

2007.12.15 Soul&Gospel Concert SR終了報告

2007.12.15 Soul&Gospel Concert SR終了報告






















結成10年を迎えた、宇都宮のコーラスグループ、
『ワールドソウルコーラス宇都宮』のクリスマスコンサートのSRを担当しました。

日時:12月15日 17時30分開演
場所:宇都宮市文化会館小ホール
出演:ワールドソウルコーラス宇都宮
ディレクター&ボーカル ネイザンイングラム
パーカッション 佐藤喜一
ベース ロドニードラマー
ピアノ ジョナサンカッツ

昨年に引き続き、3回目の同ホールでの公演でした。
今年は主催者からの、『コンデンサーマイク&少ない本数でのコーラス収音』があったので、
ハウスは、2/1のスタックで行った。

非常に今回、参考になった点が何点かある。

1:Choir収音について、コンデンサーマイクと、ダイナミックマイクのキャラクター
2:チューニング時における、オフマイクの倍音成分の帯域について、演奏者の印象
3:サイドモニターと、Choir収音における中音の安定
4:ネイザンがよく語る、GainとLevelの違い


1:ここの所、Choir収音ではダイナミックマイクを中心に収音を行っていた。
理由は、1本1本が突然、Choirの位置でソロを歌われても、ある程度モニター音量音圧を稼げる事。
5857は混じるが、本数を多く揃えられる事等のことから、ダイナミック中心のChoirの音づくりを行っていた。
反面、1本1本のマイクのハウリングマージンは稼げるのだが、収音できる、エリアが少ないことと、低域の収音が難しい面も課題として残っていた。

今回、主催者からのオーダーで、コンデンサーマイク5本で、収音を行おうとプランをたてており、主なチューニングの時間を
・Choirマイクの頭決め
・ハウスのマージン取り
・ハウスの58チューニング
・ハウス&プロセの音決め
・ChoirのEQ EXP −28 1.3〜1.5:1 HPF200hz
・58フロントフットチューニング
・Choirのモニターチューニング
・ピアノモニターチューニング

こんな順でおこなった。
むろん、一番の問題点の・Choirのモニターチューニングについて説明します。
表がだいたい整ったところで、サイド的にスタンドだてしている、Eliminatorでチューニングを始める。

2:チューニング時における、オフマイクの倍音成分の帯域について、演奏者の印象
傾向として、通常、58で切る所よりも、かなり上、4k〜8K等を多く切った。

何度も何度も使っているが、コンデンサーマイク184の印象、イメージを再認識した。
低域はとても豊かで、58等に比べて痛い帯域は無い。
ミュージシャンや、アシスタントさんでも、その傾向は認識しているようで、
過度なハウリングで探りながらも、58とは傾向の違うマイクということを、
皆に認識していただけたと思った。
とにかく高域の倍音が奇麗ですね。

また、下手のスタンド立てのChoirモニターを、ピアノのすぐ近くや、山台下手奥後方等移動してみたり、上手のChoirモニターは、袖幕ギリの所まで持っていった。

3:サイドモニターと、Choir収音における中音の安定
結果的に、下手Choサイドスタンド立ては、ピアノの奥に設置、
上手Choサイドスタンド立てを、フットモニターを追加してパラにした。
中央付近のChoパートには、ZX-1をペアで追加した。


チューニングが終わりリハが始まる。
途中オーダーの偏向はあったが、主に返していたのは以下の通り、

Choir下手=ソプラノ&メゾ中心
Choir中央=アルト中心
Choir上手=テナー&バス中心 カホン、ピアノ、ベース
ピアノ=ピアノ、クワイヤ、ソロ
ベース&カホン=カホン、クワイヤ、
フロントフット=ソロ、ピアノ


リハーサルは順調に進行したが、モニターの音量音圧感の不足が指摘された。

当初の予定のコンデンサーマイクKM184×5本に、SM57×5本を足した。
結局、前列をSM57、2列目3列目をKM184で狙う事になった。

いずれにしても、コーラスマイクのチューニングを、KM184 SM57両方で行う事は
重要であったと感じる。
KM184は、遠くの音源も収音できるが、ハウリングマージンはとりにくい。
今回上の辺りをざっくりカット、ローは200Hz付近でのHPFとなった。
SM57は、上記にもかいてあるが、痛い所を抜き、近接不足分をブースト、
特定のパートがオンになりすぎないように注意した。

本番、特段大きな混乱も無く進んだ。
ピアノや、EB&カホンのモニターも、あまり大きな指摘なく進んだのも、
普段よりマイクの本数を減らしたからかもしれません。

最後に今回、一番緊張して、ヤバいと思ったことがありました。
本来人が通れるはずの無い、客席後方の通路を、何人もの人が通っていて、
あげくの果てに、卓電のコンセント付近で子供が遊んでいたのはびっくりでした。
『危ないところは、通れないようにしておく』←鉄則であります。

2007年12月9日日曜日

2007.12.3 Classic Hall SR終了報告

2007.12.3 Classic Hall SR終了報告

12月3日に、山手元町の山の上で行われた、
大学の音楽学部クリスマスコンサートの終了報告です。

33RPの卒業生が、SRを担当、私は録音に専念しました。

まず、33RPの卒業生SRエンジニアの方からのお手紙です。
=================================
まだ二年目の僕が気になったことをいくつか…
・リハーサルの時、もう少しステージを気にしてほしかった。
 途中で参加したのでシステムうんぬん確認したいことがあるとは思いますが、
 やはりステージ上の進行が一番大事なのではないかと思います。

・MC用のマイクについて。今回は基本ハンドで使って、使わないときは下手
 (あるいは上手)にスタンド置きでした。
 その際スムーズにマイクを出演者が取ってステージまで持っていけるように、
 ケーブルのたまり、マイクホルダーの向きなどなどを学生自身気付いていなかった。
 すごい細かいことですが、こういった事に気にかけておくと、出演者はもちろん、
 ステージマン自身がスムーズにケーブルを介錯できるような気がします。


・いろんな人と積極的にコミュニケーションを取ってほしい。
 システムや何故って思ったことを富さんや僕にもっと聞いてきてもいいじゃないかなと。
 授業では習わないことや、学校ではNGのことも現場ではOKなことあるはず。
 なぜいいのかとか些細なことでも聞ける勇気を今から持ってほしいです。

 俺はもっと話をしたかったってのが正直なとこです。それが音響にかかわらないことでも。

 まだまだ実習もやってない一年生には細か過ぎますかね…
 PAも録音でもいろんなもの(現場)に興味を持ってほしいです!

富さんはどう感じましたか?

あと、PAをやるにおいてアタマってどう決めてますか?
僕の場合フェダーを規定にしてトータルバランスを聞いて決めてます。
そうすれば、フェダーがほぼ規定にそろってミックスがしやすいと思うからなんですが…、
富さんはどうですかね?

=================================
以下富の返信です。

(富)メールありがとうございます、今回頼んで本当に良かったと思っています。。
> ・リハーサルの時、もう少しステージを気にしてほしかった。
(富)もちろん、音響スタッフに信頼される事と同じ位、スタッフや、出演者からの信頼を得る
   チャンスはどこにでもある。今回だって、Tosさんにスカウトされるチャンスだったかも??。

> ・MC用のマイクはスムーズにマイクを出演者が取ってステージまで持っていけるようにケーブルのたまり、マイクホルダーの向きなどをセッティングしておく。

(富)想像、イメージが大事です、この後どうなる可能性があるか???

> ・いろんな人と積極的にコミュニケーションを取ってほしい。
 些細なことでも聞ける勇気を今から持ってほしいです。

(富)みすみす聞けるチャンスの逃している事に気づいた方が、良い。
   何かきっかけがあればそれでよし。
   『へー、君こんな質問するんだ!見所あるね!』みたいなね。

> まだまだ実習もやってない一年生には細か過ぎますかね…
(富)ぜんぜん、細かくないです。
   みんなで、フロア周りを分担したのが良くなかったね。
   前半後半でわけて、ミックス室に来る事も出来たし、
   みんなで手伝いに行くと、誰かをたよる。
   頼っていてはいつまでたっても、ステップアップしない。

> 富さんはどう感じましたか?
(富)点数無しです。


> あと、PAをやるにおいてアタマってどう決めてますか?
> 僕の場合フェダーを規定にしてトータルバランスを聞いて決めてます。
 そうすれば、フェダーがほぼ規定にそろってミックスがしやすいと思うからなんですが…
 富さんはどうですかね?


(富)これ重要ですね。
   どうしても人間はフェーダーの規定よりも下で使おうとします。
  (大きい音が出過ぎてはいけないという心理)録音でもSRでもこう考えます。

   頭(ヘッドアンプのゲイン)は、非常に難しいです。
   インプットが増えれば増える程、規定より下で使う楽器が増えますが、同時にどれだけ
   そのマイクに、音が入力されるか、収音されているか、にもよりますね。

   ドタバタものであればある程、1本の58のトークがやっぱり基本で、規定にしてオモテの
   音量が得られるようにします。デジタクならピークメーターで、-15から-20かな。
   Vuなら、-7位ふれるようにします。
   フェーダー規定であれば、ドタバタもので、プリ→ポストの切り替えがらくだから、
   なるべくそうしてます。

   歪みやすい楽器は、規定の0dBより、フェーダーを上で使う。
   S/Nの悪くなりそうな、小音量の楽器は、規定の0dBより、フェーダーを下で使います。

   今日だと、ピアノとバイオリンは、だんだんフェーダーが上がって、頭1時間位しぼりました。
  (音量が上がると、卓の内部の頭で歪む可能性があるからです)
   ヴォーカルとギターはノイズの問題はおいとけば、フェーダーは規定より下です。

   また、川口のゴスペルの様なものは、全部のクワイヤマイクを規定で使うと、頭がかなり小さく
   なって、S/Nやダイナミクスが損なわれます。
   同じ楽器にマイクが5本以上のときは注意です。
   そんなときは、フェーダーを-5から-15位で使うときもあります。
   -20以下は使わないです。

   あとは、DM1000のときは、あえて、Group to Stereoで送って、Groupフェーダーで-5から-10
   下げる場合もあります。

   今日リハで見てたら、Houseのマスター-10で使っていたでしょ。
   私もデジタル卓なら、マスターは、-10~-5で使います。

   まあ、普通のアナログ卓って、SSLとかでない限り、突き上げが規定って卓ってほとんど無いから、
   そこでヘッドルームもかせいで、システムのトータルレベルダイヤを揃えているって感じかな。

   ちなみに、今日のアンプは最終的に、HouseのATTは-10dBでした。
   いつも、-10~-6くらいです。

   放送屋さん出身は、トークと歌で、±15dBくらい軽くフォローしなければ、聞こえないとき
   があります。
   やっぱり放送が一番ダイナミックレンジを狭く作るので、しょうがない面もあります。
   SRでは、±15dBもフォローしなくても、±7~8dBのフォローで足りる事もありますよね。
   このあたりも、chのフェーダーの位置って難しい。

   あと、モニターに重要でない楽器は、(おかず程度の楽器)は、規定でない事が多いです。
   ただし、-20以下にならないようには気をつけています。

   逆に聞きたいんだけど、アンプって絞るの好きですか??。
   アンプについているアッテネーターって、なるべく絞らない方向で使うようにしています。
   あのヤマハのアンプ、-10dB以下で、卓アウトから『ぼんっ!』と突っ込むと、良く歪みます。
   アッテネーターで絞るよりも、GEQでしぼるよりも、卓のマスターで-5dB程度なら
   しぼります。

   また、こんな情報交換をもっと出来ればと思っております。

   ありがとうございました。

2007年12月8日土曜日

2007.12.08 GOSPEL SR YOKOHAMA終了報告

2007.12.08 GOSPEL SR YOKOHAMA終了報告

横浜根岸薬事会館で行われた、『フルゴスペル横浜教会』主催の
『Chiristmas Gospel Concert』のSRを担当しました。

出演はDreamer's Union Choir

厚木より、Rick Johnson Group



バンドは、
Key:木島Taro
Bass:Itomen
Guitar:Yuuta
Per:You
の4人でした。


ハウスSPは当初QRXをスタンド使用で考えていましたが、
搬入が容易だったため、通常のホールでの2/1スタイルでスピーカーを
スタックしました。
10/6の現場でラッシングが届かなかったため、一番長いラッシングを、
常載としました。
さすがに、サブロー68kgだと安定感抜群です。




卓周りは今年後半から、HAの入れ替え等がありましたが、
なるべくすっきり、コンパクトにを目標に、こんな感じです。

アウトボードは、ハウスはDriveRack、モニターはQ2031で統一、7系統以上は、
なるべく予算を計上して、モニ卓を組んだ方が良いと感じております。


今回の会場は、Pタイルはりの会議室でした。
『すっごく響きます』『もわもわです』
ハウスのディレイは最終的に7msec前後となりました。
また、フロントのフットのみはっきりしないので5msecのディレイをいれました。
アンプのアッテネーターは
ハウス=フルテン(DriveRack CD=-9dB Console Mast-10dB)
モニター=-8dB(Eliminator8Ω)
モニター=-10dB(FMX4Ω)
コンソールのヘッドアンプは1時前後
EXP -25 3:1
Taro HS COMP 8:1 -12dB

サイドで物足りない315付近は当初、+3→戻してフラットに。
また、今回の反省点として、サイドをもう少し、間口をせめてもよかった。
前後の音圧での振幅と、左右の音圧での振幅は、ハウスの前後の方が影響がある。
左右は比較的、サイドモニター等、ホールでは幕があるのでなんとかなるが、
それにしても、通常のホールセッティングよりも近づけたいと思った。
来週への課題である。


ハードディスクレコーダーは、アサイン忘れと、WCを必ず確認すること。
機材を入れ替えて安定運用しているとはいえ、まだ、片手で数える程度の運用なので、
慣れてくるとポカがでそうです。
インプットの基本は32chです。
DM1000  HA−16ch
ONYX800 HA−16ch





コンソールは、当初袖にセッティングしようと考えてましたが、
客席中央で良かったです。
真後ろの柱が直近で、多少やりにくかったですが、ステージが以外と
すっきりしていたので、コントロール下におけて無事終了しました。
上記にも書きましたが、サイドの位置は要検討です。
間口が広ければ広い程、ハウスの距離に近くなってきて、もわんとします。

しかし、全体的に良いコンサートになりました。
本当に、人の縁は不思議なものです。
このブログを出演者の方が見ていたら本当にありがとうございました。
横浜で起業して4年ですが、少しづつ人の和に助けられてやっております。

また、スタッフの3人、打ち合わせが全く無い中、ありがとうございました。
また、よろしくお願いします。

SR STAFF:
石井宏
梶田翔
池田匠

2007年11月29日木曜日

2007.11.18 Amature Big Band Live Rrecording STAFF REPORT 36RP

2007.11.18 Amature Big Band Live Rrecording STAFF REPORT 36RP

11月18日(日)Nismo Imaichi BigBand  レポート

5月に研修に行った時は、配線表などを見てもちんぷんかんぷんだったけど、
今回、回線表を見ただけで、意味がわかるようになっていたのが嬉しかったです。

本番で突然ピアノのパートが無くなったり、トロンボーンソロでマイクを立てることになったりしたときに、最初結構あわててしまいました。
突然なにが起こるかわからないから、もう少し自分で余裕をもちたいです。

Ambマイクを吊る際に内・外というのを理解するまで時間がかかったので、ぱっと判断できるようになりたいです。
トランシーバーを客席側で音が鳴らないように、『こちらからは喋らない』という配慮がレストランでは必要。
そういう技術的以外の面で気付けるようにしたいです。

今回はステージにセッティングを出来る時間がかぎられていました。
そこで、ステージ上にマイクを立てる前に、バックステージでマルチの回線チェックを行いました。

1chから16chまで1chずつマイクを差して卓にちゃんと信号がきているか確かめました。
そのときには、MTRからリターンされてきたものを聴かないと意味が無い、それに、すぐに気付かなかったので反省です。

Word Clock GeneratorでHA・卓・MTRなど、全てのデジタル信号を同期させる。
初めて見る機材でした。
同期信号の基準を出す機材、としかわかっていなかったので、
もっと機材の下調べをしなきゃいけないと思いました。

『光ケーブルは先を触らない。』
これも、初めて手にするケーブルでした。
たぶん、知っている人にとっては当たり前のこと。
暗黙のルールがまだ全然わかっていませんでした。

収録中に、MTRの各チャンネルのメーターが、何度かピークにふれてもスルーしていたのは、
そこでしぼってしまうと音量差が出ないから、とのことでした。
音楽的に盛り上がらないといけないから、ピークがふれてもそのままにするんですね。

(富解説=ピークとオーバーは、レコーダーによって曖昧で、つきっぱなしは良くないのと、私が考えるHAの値→ADの入れ込み具合からすると、そこでしぼらない方が、平均的にいうと良いHAの値だったということです。本来なら、全て追っかけてしぼりたい所ですが、ぶっつけ本番でしたので、安易に上げるのも絞るのも、しなかったのは経験からきた感でした)
 
SAXの方にマイクの距離を調節してほしいと言われて、少し調整しました。
ベルに対してどのくらいの場所にマイクをあてれば良いのか、すごく悩みました。
ベル以外からも響きは出ていると、先輩に言われて、もっと楽器の特性を知らなくちゃいけないと思いました。

スネアのマイクをすごくOnにするのは、
ブラシのときに音が入るようにするため。
普通に叩くときはそんなに近くにしなくても音が入るはずなのに、
と疑問におもっていたので解決してよかったです。

撤収の際、吊りマイクを巻かずに持ってしまって、余計に手間がかかってしまいました。
撤収時にくしゃくしゃとケーブルを持ってしまうと、余計に二度手間で時間がかかってしまうし、
落ち着いて、ひとつずつやることの大切さを感じました。

今回参加して、以前よりわかることが増えているのが実感できてよかったです。
「何がわからないのかわからない」というところから、
自分がどこまでわかっているのかということが、少しは明確になったので、
それらをひとつずつ無くして行きたいと思います。

レポート、遅くなってすいませんでした。

ありがとうございました。
また、よろしくお願いします。

2007年11月27日火曜日

2007.11.23 Kamata Gospel Live SR STAFF STAFF REPORT 36RP

2007.11.23 Kamata Gospel Live SR STAFF STAFF REPORT 36RP

お疲れさまでした。
いろいろやらなきゃならないことがたくさんあり遅くなりました。
失礼しました。


蒲田ゴスペルレポート
2007.11.23

「知っている」だけじゃ何もできない。
「経験」は誰にも奪われない自分の武器。

動的な状況で考えるのは静的な状況で考えるのより100倍は難しい。

卓側の操作はまだまだ、わからないことが多いのですが、ステージ上のセッティングはある程度自信があると思ってました。
基本的にマイクやスタンドの立て方、ケーブルの整理と結線は間違いなくやれると思ったのです。

しかし、思った通りはできませんでした。

クワイアさんたちが、どこにどういう風に立つか、
ダンスはどこなのか、ソロはスタンドが要るのかなどなど

キューシートや進行表に書いてないものを聞いたり、予測したりしながらステージ上を組み立てました。
時間がないのに、より安全でいい方法を考えようとするから、知っていたことも思い出せなくて困ったのです。

時間がないからマイク3本を片手で持っても、それが危ないと感じることができなかったのです。
手で足りないからマイクを床におこうとしたんですね。
やっちゃダメなのを知らなかったのではないのです。
でもそのときは、なかなか考えるのが大変だったです。

全く同じ、セッティングのPAはないとおもいますが、もし似てる状況が来たとき、
もっと自然に対処できると思います。それが経験だと思います。

蒲田ゴスペルでは本番のとき幕を開けたり閉めたり、つぎの順番のマイクスタンドを立てたり下げたりする人が必要でした。
卓側の勉強もしたかったんですが、公演が無事に終わるのが最も大事でしたので、卓側がステージ側を信じて自分の仕事に集中できるように、ステージ側はステージ側で、頑張りました。

僕はトランシーバーも無かったので、自分だけの判断で周りに迷惑かけない程度でやれることはやり、卓側が見えるところで指示を待ってました。

リハーサルの順番が本番の順番の通りだったら、お客に自分の姿を見せないようにプランを立てたんですけど、そうではなくて、そのときそのとき自ら判断しなければならない状態でした。
それをいかにうまくやるのかが問題でした。

でも、本番中のにぎやかで、落ち着かない状況で「こうする、そうする」と、すばやく判断できませんでした。僕はただ理論的に、頭の中で知っていただけですからと思いました。

しかし、もっと理論的なことがわかっていたら、何故こうしちゃだめなのかがすぐわかったかも知れません。

オペレーティングも重要ですが、それよりもミュージシャンとお客さんの邪魔にならないように、ステージを進めていくことも大事だと思います。

搬入や他のいろいろなところは富さんが書いたレポートと重ねる部分があって省略します。
以上で終わります。

ありがとうございました。

2007年11月25日日曜日

2007.11.23 Kamata Gospel Live SR STAFF STAFF REPORT 35RP-2

2007.11.23 Kamata Gospel Live SR STAFF STAFF REPORT 35RP-2

富です。
蒲田で行われた、ゴスペルコンサートのレポートを対談形式で、ここに記録しておきます。
Hさんが、研修生のお一人です。

H: 搬入は、全体的なシステムやイベントの構成がちゃんとわかってないと、苦しいと思いました。紙や図面を見ながらってのも結構効率落ちると思った。参加する事が急に決まったのですが、事前に把握しておくべきポイントを、公演の全てとは言わずとも、自分が担当するであろうところを押さえておけると、より当日スムーズかなと思いました。
富:搬入時に結果的にトラブルは無かったのですが、『状況がわからない』というのが、スタッフとして不安ですよね。
H: そうですそうです

富:現場が、手上げという事なので、事前にこれだけは何人で運ぼうというのは、頭に入れてました。
ちょっと気を抜けば、ホントに誰が怪我してもおかしくない現場だったのでね。

富:だから、僕のポイントは二つです。
  ・手上げ階段の部分は、必ず4人以上で。
  ・不必要な物を、ステージ上に上げない(アンプや、卓周り)
 その2点でした。
H: 後者は、具体的に何をステージに上げてしまったのですか?

富: いや、何もステージ上には上げてないけど、普通に考えたら、ハウススピーカーっていうか、スピーカー全部と、アンプラックはステージ側だとおもうじゃない?
H:はい
富: 学校公演ではとにかく、ステージ上が狭いと言う事が問題なのでね。
H: そういう事でしたか、なるほど。

富: ハウスは、とにかく楽器の立ち位置より、客席よりでないと、にっちもさっちもいかないので、本来あり得ないくらい、客席側に設置しました。バスケットゴールの真下あたりでした。
H:そうですね、スピーカーより前になってしまうぐらいの席もありましたね
センターにもう一発置きたかったですか?

富: 中抜け用でしょうか?、予備のZX-1を2発もって行けたら、おいてもよかったとは思います。
サイドで兼用しようと思っていた、キーボードのモニターを増設する等変更はありましたが、バンドとクワイヤの距離が離れている分、バンド→クワイヤマイクのかぶりは少なくて良かった

H: そうだ、バンドの近くにいたので、バンドの事を書きます
ベーシストが本番中ずっとモニターを気にしてたのは、ベースアンプの調子が悪かったみたいで、リハーサルの時よりも音量が小さかったからのようです、フォーン入力の接触だと思いますが、はっきりした事はわかりません。
ドラムはリズムキープじゃなくて指揮者があっての演奏という事、指揮者が見えづらい位置だった事、等が関係しているかも知れないと思いました
富: そうそう、リズムが突然変わる事もあるしね。ピアノは絶対反対向きだと私は思いました。
あれじゃあ見えない。
ピアノの振りを決める時、『こっちじゃないのですか?』と、確認したのですが、お客さんの方向にピアノの頭を向けるようになったね。
H:トミさん聞いてましたよね。
富:どちらにしても、ピアノの位置が、ハウススピーカーに近いので、マイクを変更したわけです。
H:あーなるほど
H:最初の方はよかったんだけど、最後はピアノの(楽器)弦というか、フェルトがお疲れでしたね。
H:そういう事なんですかね。お昼に話聞いて意識したら、柔らかくなったのはわかって、それはそれで良いかなとも思ったんですけどね
富: あ、そう?クワイヤよりも、本番はピアノがどういったラインを弾いているのか、わからない感じになって、クワイヤの音質より、ピアノが一番心残りでした。
H:そうだったんですか。

H:ハウスからの出音がどうなってるかっていうのは、ステージ脇にいる人間としては分からない部分ですが、知りたいところですよね…。
富:
 ・まず生音
 ・マイクが捉えていルハズであろう音
 ・モニターSP
 ・ハウスSP
といろいろ音質が変わってしまう、条件がありますしね。
H: そうですね
Hこれは、ミュージシャンの皆さんが聞いたら怒らないでほしいのですが、その時の演奏のダイナミクスに関しては、演奏側の問題をすべて、音響で解決出来るわけではないので、エンジニアとしては、『これは演奏』『これはエンジニアリング』と、見極めが必要ですね。
・・・と言い切りながらも、もちろん、微妙なバランスの問題もありますがね。
H:ジョージの話ですか
富:いや、前から思ってました。
H:ある素材をミックスしてる時にそれはすごく僕も思いました、友達でも、はっきりとは言いにくい。
H:でも、マジックが起こる可能性も沢山もあって、アマチュアとかプロとか関係なくて、かっこいい音に演出すれば、より良い演奏になることもありうる。

富これはSRでは、はっきりと結果がでるし、録音でも、モニターミックスで、どんな音を聞いてもらうかで、演奏変わると思いますしね。
H:『演奏をどれだけやりやすくしてあげれるか』、っていうのは、すごく考えなくちゃいけない部分ですよね。
富:はっきりいって、それができていれば、そのセッションは8割成功だといえるしね。

H:あ、質問なんですけど、ステージ上は、下上両方に人がいるべきですか?
今回は2人とも下手袖にいたりするケースもありましたが
富: 下上移動が出来ないならば、いた方が良いけど、今回のソロマイクのケーブルが、袖からでていたわけでは無いので、どちらでもよかったです。クワイヤが上手の袖の階段を沢山通るので、その辺りのサイドやらマイクやらが倒れないように見ている→倒れたら出るで良いのではないでしょう?

富:何か意見の相違があったならば参考になるので教えて。
H:下手に2人いるなら、うち1人がバンドを見ていても良かったのかなと思いました。
富:あれ、そうなったんじゃないの?
H:トランシーバーは、誰が持つかという事もあるんですが、どこにあるのかも重要だなと思って。
富:あいやー
H:リハーサルの時に、バンドの近くにいたのが僕だったので、僕が最初上手からバンドの脇に移動したんです。バンドの脇から下手袖はシーバー無しで連絡が取れたので、上手には連絡手段がなかったのです。

富:クワイヤのモニターについて、忌憚の無いご意見をお願いします。
H:ああ、難しいですよね、
57のオフマイクって痩せませんか?まあダイナミックはみんなそうかも知れませんが。
富:オフマイクは低域がやせます。でも、無くなってしまうのではないので、へやの『うわん』という所をさけて、メイクアップしてます。
H:多分マスクワイヤが上がるステージ上にコンデンサーを置きたくなかったのかな、と思ってましたが
富:リハの時間が余りに無いのが問題です。コンデンサーの方がエリアは稼げますが、ローがかぶりまくります。

H:本番中もずっと10本ペアのリンクを使ってバランスをとっていたのですか?
富:コーラスというのは、結局本来は、空間で混じり合うはずの、和声をマイクで収音して混ぜ合わせる。
これはホントに難しいです。クラシックレコーディングの基礎に逆行していますので、大先輩達にぶっ飛ばされそうですが、僕の考え方はこうです。

マイクは、ダイナミックとコンデンサーとそれぞれグループにする。
EQと、ダイナミクスはグループを組んでそれぞれのCHで同じ動作をさせるようにしておきます。
グループフェーダーに入れてそのグループフェーダーで混ざってから、EQ/ダイナミクスするのとは違います。
あと、パンポットも、重要です。満遍なく振り分けた方が、広がり感を得られるけれど、誰かが突出した時にすぐばれる。
しかも、センターとの3dBの差は、センターで聞いてる人に取っては問題なくても、片方のスピーカーによっているお客さんに取っては大問題です。クワイヤマイクが何十本あっても、最近はパンは真ん中から始めます。 ホントにバランスとれてから、ちょっとだけ広げる程度ですね。あと、グループフェーダーで、ディレイを入れる時もあります。こうすれば、モニターにはディレイの入っていないクワイヤの音を返せる。

富:しかし、リハ中に、ピアノにディレイを入れたらいきなりハウった。結局やめたのは、とにかく、バンドのおかれてる、床や音響の状況があまりにも違ったからです。
H:かなりライブでしたね。思ったよりもリバーブかけてないなぁと思いました
富:あー、物足りない感がありましたか?リバーブも、プリディレイを無くして、一体感を求めるか、40ms-70msくらい離して別物にするかが、重要だよね。

H:一体感か、際だたせるか、っていう部分は、全体的なミックスに関わってくる部分ですね。同じマイクでも、曲によって使い分けるとかは、時間があればやるって感じですか?
富:グループを、ソプラノ、アルト、テナー、と分けるときもあります。リバーブの送りは均一ではないです。
H:送り量だけでなく、違う設定のリバーブに変更したりする事がありますか?
富:クワイヤの音響では、違う設定は無いけど、高いパートの方がリバーブがかかりやすいし、低いパートはもわもわになるので、量をかえてるってことです。

富:こないだフラメンコの現場であったのは、モニターのオペレーターさんが、ソロシンガー(カンテといいます)の分だけリバーブを用意してました。それは、モニターが絡んでくると、マイク1本、一人のソロシンガーについて、1系統づつ、リバーブが無いと、モニターにリバーブを返せないからです。
このあたりは、デジタクだと、楽だけどね。アナログだと、最低でもリバーブが4台で、4Uいるしね。
H:そうか、別系統でリバーブが必要な場合があるんですね!
富:あと、濁りもあるし全く同じ設定で、別系統ってのが必要なときもあるんですがこれ。
H:そうなんですか…最終的に混ざるとしても?。

富:エコールームが一つしかなかった時代はどうやってやっていたのかねえ?
あー、エコールームで再生するスピーカーとマイクの位置を、それぞれ変えればいいのねん。

富:話は戻りますが、今回コンサートのスタイルの方が、実際の教会の礼拝に近いです。
ディレクターの裁量で、サイズやテンポや演奏のダイナミクスが、ばんばん変わります。
H:そんな感じでしたね

H:搬出終盤、注意も受けましたけど、若干集中切れた感はあったかも知れません。
富:どのあたりだっけ?もう忘れちゃった。
H:積み込みですね
富:あー、あれは、エムアクア独特なので良いんでないのですか?
H:そうなんですかね?
富:プラ箱とか、黄色いざるとか、トランクとか、3Uのラックとか、呼び方をもう少し、指示された人がわかりやすいようにしたいね。箱に動物のシールでも貼っとくかい?『そこの象の箱とって』とか、『ウサギのトランク』とか、『猫のケース』とかね。
まあ、色がやっぱりわかりやすいかなあ。
H:色なら、遠くからでもわかって且つ不自然じゃないですね
ってかあれですね、トラックの前に並べる時に、似たもの同士整理しておいておけば良いんですね
、でもそんな余裕無いかな
富:まあ、そうだね。見える範囲に八百屋のように、並べてもらって、指差すってのが、早いよね。
何にも言わずに、プラットフォームに持ってこられるのが困るね。
H:なるほど。
富:何でも持ってくれば良いってもんでもない。

富:あるPA屋さんは、全ての機材に4桁の番号振ってたけどね。それも、探すのが大変だしなー。
機材は、まだまだ、もっと減らしたいと思っております。
H:現場に持って行く数を、って事ですか?
富:そうです、あと頭に叩き込んでほしいのは『二度手間』をなるべく無くすように、機材のふたを開けたら、同時に持って行く物は持って行くように、効率化を少しでも考えてほしいってと思います。

ある研修生さん(読んでいたらごめんなさい、でも怒らないで)がセッティング&撤収の時にマイクを束で持っていたので、少し、叱りました。
どんなマイクでも手で持てるのは2本です。注意したのは、床に置こうとしたところ。
H:それ以上持っても結局意味無いですしね
富:かごや、ケースのふたをうまく使えってことです。
放送局では、倉庫からマイク出す時に、買い物かごみたいのに入れてました。
H:そうか、倉庫から出すとなると、そういうの必要ですね
まあ、あんまり雑な物だと怒られるけど、買い物かごの中に、スポンジを敷いてあるかごを使ってる所もあります。

富:Hさんまた、よろしくお願いいたします。

2007.4.21 GOSPEL CONCERT SR STAFF REPORT 35RP-2

2007.4.21 GOSPEL CONCERT SR STAFF REPORT 35RP-2
杉並区で行われたゴスペルコンサートのスタッフレポートです。
レポート提出者の方は、Mさんといって、ドラムも演奏するミュージシャンです。

SRの考え方等も含めて、対談形式で書いておきます。

ゴスペルコンサートでのスタッフレポート=================
Mさん:音のことじゃないのですがスタッフとして、僕は「今何をやるべきか?」がつかめなかったのが最大の反省点でした。
また、ステージに飛び出していける勇気がもっとほしかったかな思います。

富:『今、何をやるべきか?』には、何か作業をやりながらも、周りを見渡せる余裕が必要ですよね。
ケーブルなんかは、手元見ないで巻けば、次に何をすれば良いのかが見えます。
私は、そんな風に見てます。また、そんな時同じタイミングで目が合うスタッフを私は求めています。

富:『ステージに飛び出すタイミング』は、場数(ばかず)を踏む事も重要であるともに、システム全体の把握と、イベントの進行をつかむ事ですね。

富:私が最近思うのは、SRでも、スタジオでも、指示の仕方、意思表示の仕方が重要ですよね。
Mさん:指示の出し方!それすごい思います。でもそれは指示を受ける側の人間の時に肌で感じていたいです。
富:どういった指示をだせれば、ベストなのかといった所も、授業等に取り入れてみたいです。
それ以前に、私はもっとわかりやすい指示を出せるようにがんばりたいと思います。

Mさん:話を戻しますが、良かったことは女の子が沢山いたことです。

ミュージシャンとエンジニア=======================

富:話は変わります。Mさんは、沢山のライブをこなしていらっしゃいますが、いくつかミュージシャンとして&音響を学んだ者として、お聞きします。

富:SRのモニターに求める事は何ですか?
『何でも良いから、いじんじゃねーってとこですか』
『自分自分の音ですか?』
普段、自分の音『キック・スネア』を返してって、サウンドチェックの最初から言いますか?
Mさん: 僕はボーカルからもらいます。今曲中のどの部分をやってるのかが一番重要なので、でキックが聞きづらかったらキックをもらいますが、自分の音はあまりもらわないです。コーラスぐらいでしょうか。
あと全体的に「気持ち良さ」をモニターで返してくれたら最高ですね。
富: なるほど、参考になります。
まずは、サイズや行き方(曲の構成)ですな。
ものすごいデッドな所や、野外でやる時は、ドラムやパーカッションも自分の音を結構返しますよね。
特にジャズだと、ライドをモニターに欲しいと言われる事があります。これが、ハットをきっちり欲しいって言われるとまた難儀なんですけどね。
『気持ち良さ!』これはとっても難しいですが、参考になります。
Mさん: なんか最近ライブやるハコのエンジニアさんは、機材のことが全然わかってなくてグライコも「とりあえずニコちゃんマークみたいにする」みたいな人なんですが、演奏者のことをすごい見てて、気持ち良さそうな表情が出るポイントでモニター返すって言ってました。
富: ステージ上に、青黄赤の信号スイッチでもつけとくかね???
Mさん: それもおもろいっすね(笑)
すんません、僕そろそろお家を出るのでまた次の機会にでもお話できたら幸いです。
富: ありがとうございました。こういう内容を授業にしたいのです。

編集後記=====================
富:Mさんを、私が評価している所は『人を良く見ている』所です。
音を良く聞くのは当たり前、その音を、出している人、聞いている人、調整している人、様々な人をよく見る事が、より良いスタッフのとしての、心構えだと思いました。
『返事が出来る』『人をよく見る』→M−AQUA AUDIOに取り入れたいと思います。
富:音についてどれだけ、多くを語り、コミュニケーションをとるか?
という事がとても大事だなと最近痛感しております。
おっさんになると、誰も何もいってくれません。聞いても遠慮していってくれません。
また、おっさんになると、人の意見を中々素直に、真摯に受け止める事がだんだんと困難になります。
お腹も柔らかいですが、頭ももっと柔らかくいたいものであります。

レポート未提出の皆さん。こういうやり取りをしたいのです。
ぜひ、ご一報願います。

2007年11月24日土曜日

2007.11.18 Amature Big Band Live Rrecording STAFF REPORT 35RP

2007.11.18 Amature Big Band Live Rrecording STAFF REPORT 35RP

今回お手伝いさせて頂いたライブレコーディングについて書かせていただきます。
会場もそれほど広くなくマイクの本数が少なかったにも関わらず、実際にセッティングが始まってみるとテキパキと動けなかった。
準備時間があまり無かったため素早く無駄の無い作業をしなければならなかったのに、結局足を引っ張るだけになってしまった。

→不安なことがあったら事前に回線表を何度も見返して確認し、考えてもわからなかったら質問する。
また、今何を第一にやらなければならないかをしっかり把握することを心がけたいと思います。

マイクチェックについて。
一通りマイクチェックをさせていただきましたが、MTR RETの音で確認していなかった。
→MTR RETの音を聴かなければ録り音を聴いていないのも同然。
説明を聞くときは集中して、その作業の意味を考え、理解して聞く。
今更、当たり前のことを当たり前に、が出来なかった。大きな反省点です。

Gtのレベルが低すぎた件。
わたしがアンプの側に行ってあれこれ考えても改善されなかった。指示の意味を正しく理解できていなかった。

→もっと冷静になってパネルを確認するべきだった。
気付かなかったならば気付かなかったなりに方法をすぐに考えるべきだった。
こういう状況に陥ったときこそ、落ち着いて周りを確認する余裕が必要だと心底思いました。

今回わたしが痛感したのは判断力と経験の無さです。
セッティングをする時も、あれもこれもと考えてしまう。
Gtのレベルが低くて困っている時もすぐに動けず
「どうしよう・・・」と考え込んでしまう。
搬入搬出、セッティング、チェック等、どんな作業をするにしても、理解→判断→行動 が出来ずにあたふたとうろたえてしまうことが多かったです。

考えてもわからないこと、曖昧なことは放置せずに、正しく理解できるよう自分から積極的に聞き、無駄なく動けるようにしたいと思います。

また、もっと余裕を持って落ち着いていられたら良かった、と終わってみて感じました。
自分だったらどうマイキングしようか、とか
せっかく録り音を聴かせていただいていたのだから、こんな風なミックスがいいな、とか、
BASSはもっとがっつりほしいな、とか、SAXのバランスはこうしたいなとか、音を聴きながら色々と考えることが出来たのに、もったいなかったなあと、とても思います。

次回の研修では今回のたくさんの反省点を生かし、自分で納得のいく動きが出来るよう、努力していこうと思います。

非常に良い経験をさせていただきました。

どうもありがとうございました。
次回もよろしくお願い致します。お疲れ様でした。

2007.11.23 Kamata Gospel Live SR 終了報告

2007.11.23 Kamata Gospel Live SR 終了報告


日時:11月23日
場所:蒲田S小学校体育館
内容:ゴスペルライブSR
時間:10:00 搬入
   14:30 開場
   15:00 開演
編成
Choir 20 7 10(MassChoir50)
Dr Pf KEY EB

蒲田で行われた、ゴスペルコンサートのSR終了報告です。
3年前に、同場所で行われた、ゴスペルクワイヤの久々のコンサートです。
ここの、第一の難関は、手上げということです。
エレベーターがありません。
本来ならば、このくらいの規模であれば、サブローも使用したい所ですが、やめました。
無理です。
重い物順に、発表しますと・・・。
12Uアンプラック(70kg)
マイクスタンド  (60kg位?)
エリミネーター2個(40kg)
エリミネーター2個(40kg)
QRX115   (34kg)
QRX115   (34kg)
QRX115   (34kg)
QRX115   (34kg)
DM1000   (30kg)
あとは、だいたい1個あたり20kg以下ですが、
もう少し軽くしたいモノですで、長く仕事を続けたいのでね・・・。

前日に、3年前の図面を見たら、グランドピアノだけが、ステージ下で演奏を行っていました。
当日いってみれば、やはりグランドピアノは、体育館のコートのレベルにあったので、無条件にバンド位置の変更があった。(まあ、グランドピアノをみんなでステージに手上げするよりは良いと思いますが)

また、その為にいくつかの変更をした。
・アンプ位置を上手に(ピアノ他全部のバンドがステージ下の下手の為)
・電源をバンドと、アンプのみの振り分けとした。
 予備として、バンド用電源からもコンセントは敷いておいた。
・ピアノのマイクをKM184→Beta57にした。
 ハウスのスピーカに非常に近くなったのと、体育館そのものがうわんうわんのため。
・ハウスのスピーカー位置を、かなり客席側にした。
 お客さんにとっては、バンドの生音もかなりあるので、バンドよりも、もちろん客席側でおこなった。
 結果、ステージと客席の間が7〜8メートルあく事になった。

・マルチをバンドとクワイヤでわけていたので、変更は容易であった。
 欲を言えばアンプも、下手でいけたかもしれませんでした。

セッティングの時は気づきませんでしたが、袖幕が開ききってなく、せめた状態でした。
この状態でサウンドチェックをしたので、クワイヤの音場の変化が無いように、袖幕を3尺程せめた状態で、本番も行いました。

本番中、ベースアンプのトラブル等あったようですが、事故無く終了しました。
Choir10本のマイクは、ダイナミクス&EQグループを使用
Solo4本のマイク、個別にEQを行ったが、ダイナミクスは無し。

バンド系は
KICK TOM ゲート+EQ
OH SN EQ
EB コンプ+EQ モニター途中からPre
Key コンプ+EQ モニター途中からPre
Pf コンプ+EQ モニター途中からPre

バンドとクワイヤが離れているので、カブリはあまり無いが、一体感は、損なわれる。

============================
クワイヤマイクのチューニングの手順を、もう少しスキルアップ時間短縮させたい。
卓側のTB(GEQ)→ソロマイク(アシ声だし)(GEQ)→ステージにいって、フット、サイドのチューニングが終わったらコピー

Choirマイク SM57(KM184)1本で、頭とって、サイド&フットに、ソロと同じように戻す。(GEQさぐる)

卓に戻って、SM57の子供(ChのEQ)のEQを探る。(アシ声だし)
グループフェーダーを組み、ダイナミクスの設定を行う。

初めて、Choirマイク全部上げて、ハウスのみで探る。
モニターをすこしづつ上げて行く。(GEQさぐる)

空気抜く。
============================

何度も学校公演をやっているのに、ちょっと忘れていた事がありました。
マルチの長さですが、ステージ上から30mでは、センターサークルより少し後ろに、卓を組むならば届きますが、最後方に設置する場合は50mか、60mが必要。
今回は、マルチを下上分けてはわせたので、なんとかぴったりでした。
体育館公演の参考として、マルチは長めで安全策を取った方が良いと思いました。

また、クワイヤと、バンドのマルチは基本的に分けた方が良い事が多いですね。
ソロは、別に袖からでなくても良い感じでした。






バンド&マイクセッティング




ハウススピーカー


コンソール周辺











撤収時に、エリミネーターの取ってが折れました。
4月につづいて、2本目です。
こんなのは、仕事をしている証拠ですので、問題ありません。
ただ、軽くしている分プラスチックの取っ手なので、折れちゃうのですね。

取ってのパーツが、手元に一個あったので、後日修復いたします。

2007.11.23 Kamata Gospel Live SR STAFF STAFF REPORT 35RP-1

2007.11.23 Kamata Gospel Live SR STAFF STAFF REPORT 35RP-1
今日感じたこと、学んだことを書かせていただきます。
会場が2階だったのだが、小学校ということでエレベーターがなく機材搬入、搬出を全て階段手上げで行った。やはりエレベーターがあるのとないのとでは大違い。
ミリではなくインチの六角レンチがあることを知った。
子供がはどう動くかわからないから怖い。マイクやスピーカーを触りたがる・・・
上下袖を素早く移動できないのはすごくやりづらかった。
エリミネーターの取っ手が壊れた。メーカー品でも起こってしまうものなんだなと思った。
ダンプラとは何かを知った→段ボールの構造のプラスチック。

以上です、ありがとうございました。

2007年11月20日火曜日

2007.11.18 Amature Big Band Live Recording 終了報告

2007.11.18 Amature Big Band Live Recording 終了報告



栃木県日光市今市での、ビッグバンド発表会ライブレーディングです。
STAFF
菊地瞳
杉浦綾


当日編成の変更がありました。
・ピアノ→無し
・SAX8→7
・TBのソロがフロントで吹く事になったので、ソロマイク追加。
・サラウンド用アンビエントマイクを追加、EV RE90H×2
・予備用ダイレクトミックスにDAT TCD−D3を追加

編成
Sax 7
Tp 4
Tb 5
Dr Pf Bass Gtr

昨年同様、13時過ぎからセットアップ開始。
トラックをいつも通り、ステージ真裏に止めさせてもらうが、エアコンが設置されていたため、要注意。
バックの時は、アンテナ閉まって、スタッフに上部を見てもらいながらバックする事。


ミックス室はいつもの通りであるが、結線時の確認と、15時セットアップ開始時に20本以上のマイクスタンドが通過するため、DM1000のキャスターにのせて、結線を行った。
とにかくミックス室と、ステージまでの導線が狭いため、同時にセッティングせずに、ゆっくりとセッティングを行った。
マイクはスタンドにセットして、15時になったらすぐに持って行けるようにした。

15時から18時が、主催者の借りている時間であるが、ランチのお客様がまだいたので、しばらく待機。
先に、サラウンド及び、2ミックスアンビエントマイクをセット。
15時15分頃からステージ上もセットップ開始。

マルチは、16Pと8Pの二本で、非常にシンプルな、形だった。
PAへの分配も、MCのみとなったが、トランスを入れて分岐した。

セッティング開始時に、MCマイクがノイズってて、まず、トランスを抜きさしをしてみた。
状況変わらず、MCマイクの本線にはノイズがのっていないので、気になるステージ真上のモニターを絞り目にして対応した。
トランスを抜くとき、バツンといった?(もしかして、PAへの回線が、途中でアンバラになってたかも?すんません)





16時すぎにセットアップ終了。
SAX、TP、TB各セクションで音をいただき、Gtrのみ、音が出ていなかったので、
チェックしたがこのときに、プリアンプ→JCと接続されていたが、レベルが非常に小さかった。


帰宅後に、JC−90のマニュアルを探してみた所、発見しました。
ギタリストの方が一番右にさして下さいといってましたが・・・。
一番右はエフェクトループセンドでした。
このアウトは少しレベルが、ラインアウトより10dB程低いのも原因していたと思いますが、いずれにしても、アンプの音量をこれ以上あげられないのであれば、マイクという手段もあったかもしれません。

やはり楽器用のアンプの背面取り口から、ラインをもらって、あまり良い経験が無いなあと再確認したのと、出来る限り、楽器に近い所での分配が基本だなと再確認しました。

サックスのマイクアレンジについて、もう少し離しても良かったかなというところです。
ヘッドフォンやモニターSPが無い中で、良い位置にマイキングするのは、難しいなと再認識しました。
また特に、ノンPAの場合に、オフマイクの扱い(メインマイクや、オーディエンス)が重要であったなと思いました。
クローズのマイキングだけだと、外れた時に大きくオフになってしまうし、PAが無い分自然な、音の広がりを捉えるマイクはやはり必要だと思いました。