2013年10月31日木曜日

2013.10.29 Dreamers Union Choir New CD Rec and Mixdown and Matering Project 終了報告

2013.10.29 Dreamers Union Choir New CD Rec and Mixdown and Matering Project 終了報告

長い長い道のり、楽しく歩んでこれました。


5月の録音が、


既にものすごい昔のように感じ、昨年2012年11月の録音も、



とても懐かしい感じすら覚えています。

この録音、こころのなかでは、2012年1月14日から始まったのかもしれません。

下の3枚の画像は、その一週間後2012年1月21日。今回Dreamers Union Choirの3rd CDに収録されている、Over My Headの録音から、このCDのProjectは始まりました。





今回、Masteringまで、立ち会わせてもらいました。
昨年2012年5月余田有希子さんのバラプロジェクトでお世話になった、青木恵順さん。



想い出すのは、Vanguard Jazz Orchestra  Forever Lasting Live in TokyoのRec and MixDown、CD ライナーノーツ内にJohn Moskaさんが書いてくれた、こと。
難易度の高いProjectの中、Mastring Engineerの青木さん、悠然と音の前で舞っておりました。

これか。

作業が進むにつれ、ホッとした安堵の雰囲気が流れてくる。
そんな時、スタジオのソファーの近くに会った一冊の本。
「ミュージシャンと猫」という本だった。

ねこと暮らし始めて、気づいたことがある。



気を感じ、お互いに関係を感じること、とても大切なのだと。

わたしの持論ですが、ねこにとって同居人(主)は、とても大事で気になる存在。
体調が悪かったり、病気や怪我、こころのなかの揺れ動く気持ちをとても感じることができるのです。

ひととひと、今回のCD制作の長い道のりの中で、家族や大切なひとたちに、多くのご配慮とご助言、叱咤激励をいただいていた。

ほんとうに感謝です、皆様ありがとうございました。
やっとこの岸辺にたどりつきました。

絶望の淵のOver My Head、新しい泉Streamを探すNew Chapter、泳ぎ続け走り続けるCan You Still、前述のVangard Jazz Orchestraの時もそうであったように、自分の人生が投影される。
Recording Mixdown Meeting Live Sound Educational
音楽は生活で、わたしにとっては音響も生活だ。

永くDreamers Union ChoirのEngineerをやってきて、何が変わったのか、何を手に入れ、何を失ったか。

前作2010年春より、本当にいろいろなことがありました。










最後に、冒頭のジャケットは、11年前の2003年32歳。NHKを退職する直前から、退職後に制作した、World Soul Chorus(Nathan Ingram III)の2nd CD。
あの時の気持ち、今でも鮮明に覚えています。
「音と記憶」「透明な音」
20131030Sound Basic音は記憶・経験・初心音を覚えておくこと、体験すること、初めての音は新鮮でありその時の自分のこころは、平静か。
20131030Sound Basic透明な音透明な人


もうすっかり秋です。

2013年10月28日月曜日

2013.10.25 26 Brass Band Live Recording Project終了報告

2013.10.25 26 Brass Band Live Recording Project終了報告

在職中から毎年担当している、宇都宮の金管バンド、宇都宮ブラスソサエティの定期演奏会録音です。


先々週は、オーケストラ、先週は中学校吹奏楽、今週は金管バンド。
先週今週は一人現場でした。
多くの発見があった。

実は今回の演奏会、なんと英国から本場のブリティッシュスタイルのブラスバンドをゲストで招聘してのコンサートでした。








最近、Direct Mixを信条としています。
そして、なるべく同じ環境で再生したいので、マルチにも2mixを収録しております。
R-44があくまでも予備。




最近、ある出来事のおかげで突き抜けることできた。
『あたりまえ』は、あたりまえじゃない。
Classicでも、Comp必要な時ある。



全然関係ないけど、ホールの音響室で偶然見つけたこのフレキアダプター。
どうにかして、手に入れたいです。
皆様、どこかで見かけたら、お知らせください。

圧倒的な、音の密度と表現、これか。
目指しているもの、脈々と継がれているものがこれなのだ。
そう感じた。





ベッソンという管楽器メーカーの、展示もありました。





昨年は、ジブリ美術館関連のイベント、全国都市緑化祭のDUC出演のため、知人のエンジニアさんに代打をお願いしたのです。

そして、今年は我らがDUCメンバー内、大事な二人の大切なお祝いもあったのですが、こちらを優先させていただきました。
ヤタローが生き方を探している時、特に何をしたわけでも無いけれど、信じていてあげること、それくらいホントはね、ヤタローとまおちゃんのお祝いに伺いたかった。

私情はこれくらいにして、お祝いと祈りの一日、金管の美しい音色で満たされてきました。




両バンドが合同で演奏したアンコール曲、素晴らしかったです。


2013年10月24日木曜日

2013.10.23 Mic1本でもMixing今日の出来事

2013.10.23 Mic1本でもMixing今日の出来事

Dreamers Union Choir Mix Day2でした。




今日は2つ注意すべき点があった。
Soloボタンをふと押したあと、すごくその目的の音がよく聞こえてしまう現象があった。
記憶、聞きすぎもよくないか。
もいっこ。Mixing Console(Analogue)のレベルダイヤを知ることはとても大切だ。
なぜなら、多くのプラグインはそのレベルダイヤについて、シュミレートandモデリングがなされて設計されているものと、そうでないものがある。
Mix Busについても、電気的に混ざるだけでない。
そして、音はそれぞれがマスクされる。

20131023Sound Basic音は記憶・経験・初心音を覚えておくこと、体験すること、初めての音は新鮮でありその時の自分のこころは、平静か。
20131023Rec&SR TechnicSoloでなに聴くSolo(PFL/AFL)ボタンを押して何を聞くか?(HAのTrim、事前の確認、目的外の音)
20131023Sound BasicSoloなんてホントはありえない?人間の耳に入ってくる音は、本来混ざり合っている、距離感もあり、様々な要素が混ざって聞こえている。だから異質。
20131023Sound BasicSolo機能を持ってる?しかし人間の耳には、聴こうという意志によって、その目的の音が浮かび上がってくる。(カクテルパーティ効果)
20131023Mixing TechniqueSoloボタンを押したあと不思議なことに、Soloボタンを押したあとその該当の楽器がよく聞こえてしまう、これも音の記憶か。
20131023Mixing Technique音は忘れやすいもの音を聞き比べる時には、時間をあけずに、条件に注意する。
20131023Mixing Technique音は忘れにくいもの音の聞きすぎもよくない、気になりすぎてしまう。記憶の許容量とも関係しているか?
20131023Mixing TechniqueレベルダイヤグラムConsoleの中のそれぞれの(HA EQ FDR BUS)レベルダイヤを知ることが、プラグインでの破綻、Mix Busの破綻を未然に防ぐ。
20131023Sound Basicマスキング効果マスキング効果



まだまだ青い・・・。

2013年10月22日火曜日

2013.10.17 String Quartet Recording in Sengawa Project終了報告

2013.10.17 String Quartet Recording in Sengawa Project終了報告

9月の末頃、北千住の西岡さんから、いつも通り突然電話が鳴る。
この感じ、電波少年でいうところのT部長か!?てなくらい、突然の依頼。
そして、いつもそのProjectの始まりの説明を聞いていると、どんどんワクワクしてくるのです。



仙川にある音楽大学での弦カル録音、内容は現代音楽。
ふむふむ、そうですかそうですか。

今年は弦楽器に触れる機会、特に録音させていただく機会に恵まれています。

やっぱり弦はあこがれの一つです。
学生時代、もちろんバブルとトレンディドラマ全盛で、映画音楽よりも、どちらかというとテレビドラマの劇伴がやりたくて、日向敏文さんのサウンドに憧れて、最初の会社に入った。

そして、CR506のブースのあの音、CR509のあの音、F先輩、K先輩のあの音。もちろん局内に出入りする様々な作曲家の方の、血のにじむようなアレンジが、形になっていくさまを目の前で見て、生で聞けたあの経験、とても代えがたいものです。

話が跳んでいますが、もう少し脱線すると、今もわたしにとってはその時の気持ちと変わらないものがあるのです。

木島タローの音楽が、毎週のリハーサルを重ねて、ライブをして、レコーディングをして、ソロで唄い、またタロー君が何かを修正し、メンバーも自分自身を常に磨き音楽を作っている。
それは、506で渡辺先生や、西岡先生が書かれていた楽譜が、先輩の指先で形になってく様、そのドキドキとかあこがれとか、その場に居たいことだけが、続けていける糧なのかも。
そして洗足Jazzも、どんどん目の前で音楽が出来上がっていく様を見れることが、自分の技術力の不安さよりも、そのワクワク感が優っているから出来るのだね。
ほんとなら、もっと上手い人世の中に沢山いるけど、Jazz Strait AheadのGlooveに対する自分の欲求が、たまらないからやってるのかも。

前置き脱線長くなりました。
しかし、Jazzにせよ、Gospelにせよ、Acoustic Soundにせよ、わたしは人やその音にのめり込みやすいことが、失敗にも、成功にも、継続にも繋がっており、その部分は変えられない。出会いと別れもあり、ただ、その時間に何かの音楽が流れていたという事実をね、知らせたいだけなのかも。

最近、仕事に関するWebの記事を読んだ。
「何のために仕事をしているのか?」
家族のため、会社のため、社会のため、もちろんどれも大切だが、やはり自分自身のためが根本にないと、続かないよ。
自分のため、ひとのため。大きな2本の柱のそとに、複雑な理由とか、説明できない理由、関わりがある。

というわけで、弦カルは弦カルなのですが、モロ超絶技巧と現代音楽の独特の奏法で、とんでもない録音でした、楽しかった。






無事この音源がアメリカに渡り、日米の演奏家の励み、そして作曲された石島先生の世界が広がっていくことを望みます。

退職してフリーランスになり、初めてまともに録音した弦は、Laboの劇伴のお仕事でしたが、10年やってやっと自信のかけらを持てるようになってきた。
その間、特にモメカルでは沢山学ばせていただいたし、沢山のソリスト、オケで耳を醸成し、自分の畑の土づくりをしてきたようなものかと。

ここから、どんな種を蒔くのか、苗を植えるのか楽しみです。
Micは耳であり、脳であり、心であるならば、Mixing Consoleは畑だ!

これもMic1本でもMixingに入れよう。

20131021Mental attitudeMixing Consoleは畑だ!種を蒔くのか?苗を植えるのか? どうせやるなら、土作りからやりたいと思いませんか?
20131021Mental attitudeMicは耳?脳?こころ?演奏家の心を汲み取るマイクとは、Engineerにとって耳であり、脳であり、こころである。


元気が出てきた、皆様おやすみなさい。

2013年10月21日月曜日

2013.10.20 Nikko Fujihara Brass Band SR and Rec Project終了報告

2013.10.20 Nikko Fujihara Brass Band SR and Rec Project終了報告




今年で三回目、栃木県日光市の鬼怒川(ややこしい)にある、F中学校の吹奏楽演奏会です。




こちらは、昨年の様子。
http://m-aquastaff.blogspot.jp/2012/10/20121021-nikko-fujihara-brass-band-sr.html

昨年と同じで、今市でうどんandそばを食べてから会場入り。
うどんの画像は、昨年の記事でご覧ください。


↑ヘルメット超重要!!!

昨年は本番日のみスタッフに来ていただきましたが、今年は、仕込み〜リハ〜本番〜撤収も全て一人でした。

工夫すれば出来るもんだ、だってそうやっていたじゃないか。

ホールの方の協力、もちろん主催の小倉先生の協力あってこそのやり方ですが。

機材は上記の画像の通り上手前のセッティング。

このホール、搬入はしやすいのだが、一つ録音には困難な点が。

三点吊りが無いのです。
だから、直敷きです。シーリングから。












13時から仕込み、15時〜18時過ぎまでリハーサル。
Solo Micと諸々のマイク調整。

翌日は雨、撤収までにやんでくれ!


しかしながら、雨はなんかほっとします。



今回のポイントをいくつか。
1:タップダンスの足音の収音が今回の目玉。
コンパネ3×6が9枚。
結果は、いつも録音のみに使っているFront Mic、舞台つらのマイクをHAでパラって、真ん中のみバウンダリーを追加。

2:ソロマイクのスタンドについて、演者が操作しやすいスタンドをもっと工夫する。

3:メインマイクはやっぱり吊るのに時間がかかるけど、やっぱり無いと出来ないよ。
マス(Mass)の音楽だからね。

Mic1本でもMixingについては、つい一週間前と同じようなHAのこと。
20131020Mixing TechniqueHAの決め方 入門編FaderはすなわちFading絞る事ができるMixingConsoleの機能。歪みやすい音は0dBより上で、SNが気になる時には0dBより下で
20131020Mixing TechniqueHAの決め方 応用編Faderが横一列に並んでいたら良い音か? その音のダイナミクスや表現をAmplifideするためにHAはある。

人に説明すること、何回も人に説明することで、あいまいにしていたことが浮かび上がってくる。反面自分の仮説した理論とまではイカないが、納得の行くやり方について、出来る余裕が出てきた。
はっきりいって、HAの決め方にものすごく神経を配るようになって、(今までなにやっとんねん)音が変わった。
自然になった気がする、透明になるには、マイクの捉えた最初の増幅器、これがダイナミクスだけでなく、全てを支配する。ほんとうだ。


そして、今回数年ぶりに、小倉家に泊まる。
小倉先生、あったかいごはんとおふろ、ありがとうございました。
M-AQUAは、10年前のはじめの気持ちに戻り、出来ることを無理せずマイペースにやることになりました。