2013年10月22日火曜日

2013.10.17 String Quartet Recording in Sengawa Project終了報告

2013.10.17 String Quartet Recording in Sengawa Project終了報告

9月の末頃、北千住の西岡さんから、いつも通り突然電話が鳴る。
この感じ、電波少年でいうところのT部長か!?てなくらい、突然の依頼。
そして、いつもそのProjectの始まりの説明を聞いていると、どんどんワクワクしてくるのです。



仙川にある音楽大学での弦カル録音、内容は現代音楽。
ふむふむ、そうですかそうですか。

今年は弦楽器に触れる機会、特に録音させていただく機会に恵まれています。

やっぱり弦はあこがれの一つです。
学生時代、もちろんバブルとトレンディドラマ全盛で、映画音楽よりも、どちらかというとテレビドラマの劇伴がやりたくて、日向敏文さんのサウンドに憧れて、最初の会社に入った。

そして、CR506のブースのあの音、CR509のあの音、F先輩、K先輩のあの音。もちろん局内に出入りする様々な作曲家の方の、血のにじむようなアレンジが、形になっていくさまを目の前で見て、生で聞けたあの経験、とても代えがたいものです。

話が跳んでいますが、もう少し脱線すると、今もわたしにとってはその時の気持ちと変わらないものがあるのです。

木島タローの音楽が、毎週のリハーサルを重ねて、ライブをして、レコーディングをして、ソロで唄い、またタロー君が何かを修正し、メンバーも自分自身を常に磨き音楽を作っている。
それは、506で渡辺先生や、西岡先生が書かれていた楽譜が、先輩の指先で形になってく様、そのドキドキとかあこがれとか、その場に居たいことだけが、続けていける糧なのかも。
そして洗足Jazzも、どんどん目の前で音楽が出来上がっていく様を見れることが、自分の技術力の不安さよりも、そのワクワク感が優っているから出来るのだね。
ほんとなら、もっと上手い人世の中に沢山いるけど、Jazz Strait AheadのGlooveに対する自分の欲求が、たまらないからやってるのかも。

前置き脱線長くなりました。
しかし、Jazzにせよ、Gospelにせよ、Acoustic Soundにせよ、わたしは人やその音にのめり込みやすいことが、失敗にも、成功にも、継続にも繋がっており、その部分は変えられない。出会いと別れもあり、ただ、その時間に何かの音楽が流れていたという事実をね、知らせたいだけなのかも。

最近、仕事に関するWebの記事を読んだ。
「何のために仕事をしているのか?」
家族のため、会社のため、社会のため、もちろんどれも大切だが、やはり自分自身のためが根本にないと、続かないよ。
自分のため、ひとのため。大きな2本の柱のそとに、複雑な理由とか、説明できない理由、関わりがある。

というわけで、弦カルは弦カルなのですが、モロ超絶技巧と現代音楽の独特の奏法で、とんでもない録音でした、楽しかった。






無事この音源がアメリカに渡り、日米の演奏家の励み、そして作曲された石島先生の世界が広がっていくことを望みます。

退職してフリーランスになり、初めてまともに録音した弦は、Laboの劇伴のお仕事でしたが、10年やってやっと自信のかけらを持てるようになってきた。
その間、特にモメカルでは沢山学ばせていただいたし、沢山のソリスト、オケで耳を醸成し、自分の畑の土づくりをしてきたようなものかと。

ここから、どんな種を蒔くのか、苗を植えるのか楽しみです。
Micは耳であり、脳であり、心であるならば、Mixing Consoleは畑だ!

これもMic1本でもMixingに入れよう。

20131021Mental attitudeMixing Consoleは畑だ!種を蒔くのか?苗を植えるのか? どうせやるなら、土作りからやりたいと思いませんか?
20131021Mental attitudeMicは耳?脳?こころ?演奏家の心を汲み取るマイクとは、Engineerにとって耳であり、脳であり、こころである。


元気が出てきた、皆様おやすみなさい。

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