2007年11月29日木曜日

2007.11.18 Amature Big Band Live Rrecording STAFF REPORT 36RP

2007.11.18 Amature Big Band Live Rrecording STAFF REPORT 36RP

11月18日(日)Nismo Imaichi BigBand  レポート

5月に研修に行った時は、配線表などを見てもちんぷんかんぷんだったけど、
今回、回線表を見ただけで、意味がわかるようになっていたのが嬉しかったです。

本番で突然ピアノのパートが無くなったり、トロンボーンソロでマイクを立てることになったりしたときに、最初結構あわててしまいました。
突然なにが起こるかわからないから、もう少し自分で余裕をもちたいです。

Ambマイクを吊る際に内・外というのを理解するまで時間がかかったので、ぱっと判断できるようになりたいです。
トランシーバーを客席側で音が鳴らないように、『こちらからは喋らない』という配慮がレストランでは必要。
そういう技術的以外の面で気付けるようにしたいです。

今回はステージにセッティングを出来る時間がかぎられていました。
そこで、ステージ上にマイクを立てる前に、バックステージでマルチの回線チェックを行いました。

1chから16chまで1chずつマイクを差して卓にちゃんと信号がきているか確かめました。
そのときには、MTRからリターンされてきたものを聴かないと意味が無い、それに、すぐに気付かなかったので反省です。

Word Clock GeneratorでHA・卓・MTRなど、全てのデジタル信号を同期させる。
初めて見る機材でした。
同期信号の基準を出す機材、としかわかっていなかったので、
もっと機材の下調べをしなきゃいけないと思いました。

『光ケーブルは先を触らない。』
これも、初めて手にするケーブルでした。
たぶん、知っている人にとっては当たり前のこと。
暗黙のルールがまだ全然わかっていませんでした。

収録中に、MTRの各チャンネルのメーターが、何度かピークにふれてもスルーしていたのは、
そこでしぼってしまうと音量差が出ないから、とのことでした。
音楽的に盛り上がらないといけないから、ピークがふれてもそのままにするんですね。

(富解説=ピークとオーバーは、レコーダーによって曖昧で、つきっぱなしは良くないのと、私が考えるHAの値→ADの入れ込み具合からすると、そこでしぼらない方が、平均的にいうと良いHAの値だったということです。本来なら、全て追っかけてしぼりたい所ですが、ぶっつけ本番でしたので、安易に上げるのも絞るのも、しなかったのは経験からきた感でした)
 
SAXの方にマイクの距離を調節してほしいと言われて、少し調整しました。
ベルに対してどのくらいの場所にマイクをあてれば良いのか、すごく悩みました。
ベル以外からも響きは出ていると、先輩に言われて、もっと楽器の特性を知らなくちゃいけないと思いました。

スネアのマイクをすごくOnにするのは、
ブラシのときに音が入るようにするため。
普通に叩くときはそんなに近くにしなくても音が入るはずなのに、
と疑問におもっていたので解決してよかったです。

撤収の際、吊りマイクを巻かずに持ってしまって、余計に手間がかかってしまいました。
撤収時にくしゃくしゃとケーブルを持ってしまうと、余計に二度手間で時間がかかってしまうし、
落ち着いて、ひとつずつやることの大切さを感じました。

今回参加して、以前よりわかることが増えているのが実感できてよかったです。
「何がわからないのかわからない」というところから、
自分がどこまでわかっているのかということが、少しは明確になったので、
それらをひとつずつ無くして行きたいと思います。

レポート、遅くなってすいませんでした。

ありがとうございました。
また、よろしくお願いします。

2007年11月27日火曜日

2007.11.23 Kamata Gospel Live SR STAFF STAFF REPORT 36RP

2007.11.23 Kamata Gospel Live SR STAFF STAFF REPORT 36RP

お疲れさまでした。
いろいろやらなきゃならないことがたくさんあり遅くなりました。
失礼しました。


蒲田ゴスペルレポート
2007.11.23

「知っている」だけじゃ何もできない。
「経験」は誰にも奪われない自分の武器。

動的な状況で考えるのは静的な状況で考えるのより100倍は難しい。

卓側の操作はまだまだ、わからないことが多いのですが、ステージ上のセッティングはある程度自信があると思ってました。
基本的にマイクやスタンドの立て方、ケーブルの整理と結線は間違いなくやれると思ったのです。

しかし、思った通りはできませんでした。

クワイアさんたちが、どこにどういう風に立つか、
ダンスはどこなのか、ソロはスタンドが要るのかなどなど

キューシートや進行表に書いてないものを聞いたり、予測したりしながらステージ上を組み立てました。
時間がないのに、より安全でいい方法を考えようとするから、知っていたことも思い出せなくて困ったのです。

時間がないからマイク3本を片手で持っても、それが危ないと感じることができなかったのです。
手で足りないからマイクを床におこうとしたんですね。
やっちゃダメなのを知らなかったのではないのです。
でもそのときは、なかなか考えるのが大変だったです。

全く同じ、セッティングのPAはないとおもいますが、もし似てる状況が来たとき、
もっと自然に対処できると思います。それが経験だと思います。

蒲田ゴスペルでは本番のとき幕を開けたり閉めたり、つぎの順番のマイクスタンドを立てたり下げたりする人が必要でした。
卓側の勉強もしたかったんですが、公演が無事に終わるのが最も大事でしたので、卓側がステージ側を信じて自分の仕事に集中できるように、ステージ側はステージ側で、頑張りました。

僕はトランシーバーも無かったので、自分だけの判断で周りに迷惑かけない程度でやれることはやり、卓側が見えるところで指示を待ってました。

リハーサルの順番が本番の順番の通りだったら、お客に自分の姿を見せないようにプランを立てたんですけど、そうではなくて、そのときそのとき自ら判断しなければならない状態でした。
それをいかにうまくやるのかが問題でした。

でも、本番中のにぎやかで、落ち着かない状況で「こうする、そうする」と、すばやく判断できませんでした。僕はただ理論的に、頭の中で知っていただけですからと思いました。

しかし、もっと理論的なことがわかっていたら、何故こうしちゃだめなのかがすぐわかったかも知れません。

オペレーティングも重要ですが、それよりもミュージシャンとお客さんの邪魔にならないように、ステージを進めていくことも大事だと思います。

搬入や他のいろいろなところは富さんが書いたレポートと重ねる部分があって省略します。
以上で終わります。

ありがとうございました。

2007年11月25日日曜日

2007.11.23 Kamata Gospel Live SR STAFF STAFF REPORT 35RP-2

2007.11.23 Kamata Gospel Live SR STAFF STAFF REPORT 35RP-2

富です。
蒲田で行われた、ゴスペルコンサートのレポートを対談形式で、ここに記録しておきます。
Hさんが、研修生のお一人です。

H: 搬入は、全体的なシステムやイベントの構成がちゃんとわかってないと、苦しいと思いました。紙や図面を見ながらってのも結構効率落ちると思った。参加する事が急に決まったのですが、事前に把握しておくべきポイントを、公演の全てとは言わずとも、自分が担当するであろうところを押さえておけると、より当日スムーズかなと思いました。
富:搬入時に結果的にトラブルは無かったのですが、『状況がわからない』というのが、スタッフとして不安ですよね。
H: そうですそうです

富:現場が、手上げという事なので、事前にこれだけは何人で運ぼうというのは、頭に入れてました。
ちょっと気を抜けば、ホントに誰が怪我してもおかしくない現場だったのでね。

富:だから、僕のポイントは二つです。
  ・手上げ階段の部分は、必ず4人以上で。
  ・不必要な物を、ステージ上に上げない(アンプや、卓周り)
 その2点でした。
H: 後者は、具体的に何をステージに上げてしまったのですか?

富: いや、何もステージ上には上げてないけど、普通に考えたら、ハウススピーカーっていうか、スピーカー全部と、アンプラックはステージ側だとおもうじゃない?
H:はい
富: 学校公演ではとにかく、ステージ上が狭いと言う事が問題なのでね。
H: そういう事でしたか、なるほど。

富: ハウスは、とにかく楽器の立ち位置より、客席よりでないと、にっちもさっちもいかないので、本来あり得ないくらい、客席側に設置しました。バスケットゴールの真下あたりでした。
H:そうですね、スピーカーより前になってしまうぐらいの席もありましたね
センターにもう一発置きたかったですか?

富: 中抜け用でしょうか?、予備のZX-1を2発もって行けたら、おいてもよかったとは思います。
サイドで兼用しようと思っていた、キーボードのモニターを増設する等変更はありましたが、バンドとクワイヤの距離が離れている分、バンド→クワイヤマイクのかぶりは少なくて良かった

H: そうだ、バンドの近くにいたので、バンドの事を書きます
ベーシストが本番中ずっとモニターを気にしてたのは、ベースアンプの調子が悪かったみたいで、リハーサルの時よりも音量が小さかったからのようです、フォーン入力の接触だと思いますが、はっきりした事はわかりません。
ドラムはリズムキープじゃなくて指揮者があっての演奏という事、指揮者が見えづらい位置だった事、等が関係しているかも知れないと思いました
富: そうそう、リズムが突然変わる事もあるしね。ピアノは絶対反対向きだと私は思いました。
あれじゃあ見えない。
ピアノの振りを決める時、『こっちじゃないのですか?』と、確認したのですが、お客さんの方向にピアノの頭を向けるようになったね。
H:トミさん聞いてましたよね。
富:どちらにしても、ピアノの位置が、ハウススピーカーに近いので、マイクを変更したわけです。
H:あーなるほど
H:最初の方はよかったんだけど、最後はピアノの(楽器)弦というか、フェルトがお疲れでしたね。
H:そういう事なんですかね。お昼に話聞いて意識したら、柔らかくなったのはわかって、それはそれで良いかなとも思ったんですけどね
富: あ、そう?クワイヤよりも、本番はピアノがどういったラインを弾いているのか、わからない感じになって、クワイヤの音質より、ピアノが一番心残りでした。
H:そうだったんですか。

H:ハウスからの出音がどうなってるかっていうのは、ステージ脇にいる人間としては分からない部分ですが、知りたいところですよね…。
富:
 ・まず生音
 ・マイクが捉えていルハズであろう音
 ・モニターSP
 ・ハウスSP
といろいろ音質が変わってしまう、条件がありますしね。
H: そうですね
Hこれは、ミュージシャンの皆さんが聞いたら怒らないでほしいのですが、その時の演奏のダイナミクスに関しては、演奏側の問題をすべて、音響で解決出来るわけではないので、エンジニアとしては、『これは演奏』『これはエンジニアリング』と、見極めが必要ですね。
・・・と言い切りながらも、もちろん、微妙なバランスの問題もありますがね。
H:ジョージの話ですか
富:いや、前から思ってました。
H:ある素材をミックスしてる時にそれはすごく僕も思いました、友達でも、はっきりとは言いにくい。
H:でも、マジックが起こる可能性も沢山もあって、アマチュアとかプロとか関係なくて、かっこいい音に演出すれば、より良い演奏になることもありうる。

富これはSRでは、はっきりと結果がでるし、録音でも、モニターミックスで、どんな音を聞いてもらうかで、演奏変わると思いますしね。
H:『演奏をどれだけやりやすくしてあげれるか』、っていうのは、すごく考えなくちゃいけない部分ですよね。
富:はっきりいって、それができていれば、そのセッションは8割成功だといえるしね。

H:あ、質問なんですけど、ステージ上は、下上両方に人がいるべきですか?
今回は2人とも下手袖にいたりするケースもありましたが
富: 下上移動が出来ないならば、いた方が良いけど、今回のソロマイクのケーブルが、袖からでていたわけでは無いので、どちらでもよかったです。クワイヤが上手の袖の階段を沢山通るので、その辺りのサイドやらマイクやらが倒れないように見ている→倒れたら出るで良いのではないでしょう?

富:何か意見の相違があったならば参考になるので教えて。
H:下手に2人いるなら、うち1人がバンドを見ていても良かったのかなと思いました。
富:あれ、そうなったんじゃないの?
H:トランシーバーは、誰が持つかという事もあるんですが、どこにあるのかも重要だなと思って。
富:あいやー
H:リハーサルの時に、バンドの近くにいたのが僕だったので、僕が最初上手からバンドの脇に移動したんです。バンドの脇から下手袖はシーバー無しで連絡が取れたので、上手には連絡手段がなかったのです。

富:クワイヤのモニターについて、忌憚の無いご意見をお願いします。
H:ああ、難しいですよね、
57のオフマイクって痩せませんか?まあダイナミックはみんなそうかも知れませんが。
富:オフマイクは低域がやせます。でも、無くなってしまうのではないので、へやの『うわん』という所をさけて、メイクアップしてます。
H:多分マスクワイヤが上がるステージ上にコンデンサーを置きたくなかったのかな、と思ってましたが
富:リハの時間が余りに無いのが問題です。コンデンサーの方がエリアは稼げますが、ローがかぶりまくります。

H:本番中もずっと10本ペアのリンクを使ってバランスをとっていたのですか?
富:コーラスというのは、結局本来は、空間で混じり合うはずの、和声をマイクで収音して混ぜ合わせる。
これはホントに難しいです。クラシックレコーディングの基礎に逆行していますので、大先輩達にぶっ飛ばされそうですが、僕の考え方はこうです。

マイクは、ダイナミックとコンデンサーとそれぞれグループにする。
EQと、ダイナミクスはグループを組んでそれぞれのCHで同じ動作をさせるようにしておきます。
グループフェーダーに入れてそのグループフェーダーで混ざってから、EQ/ダイナミクスするのとは違います。
あと、パンポットも、重要です。満遍なく振り分けた方が、広がり感を得られるけれど、誰かが突出した時にすぐばれる。
しかも、センターとの3dBの差は、センターで聞いてる人に取っては問題なくても、片方のスピーカーによっているお客さんに取っては大問題です。クワイヤマイクが何十本あっても、最近はパンは真ん中から始めます。 ホントにバランスとれてから、ちょっとだけ広げる程度ですね。あと、グループフェーダーで、ディレイを入れる時もあります。こうすれば、モニターにはディレイの入っていないクワイヤの音を返せる。

富:しかし、リハ中に、ピアノにディレイを入れたらいきなりハウった。結局やめたのは、とにかく、バンドのおかれてる、床や音響の状況があまりにも違ったからです。
H:かなりライブでしたね。思ったよりもリバーブかけてないなぁと思いました
富:あー、物足りない感がありましたか?リバーブも、プリディレイを無くして、一体感を求めるか、40ms-70msくらい離して別物にするかが、重要だよね。

H:一体感か、際だたせるか、っていう部分は、全体的なミックスに関わってくる部分ですね。同じマイクでも、曲によって使い分けるとかは、時間があればやるって感じですか?
富:グループを、ソプラノ、アルト、テナー、と分けるときもあります。リバーブの送りは均一ではないです。
H:送り量だけでなく、違う設定のリバーブに変更したりする事がありますか?
富:クワイヤの音響では、違う設定は無いけど、高いパートの方がリバーブがかかりやすいし、低いパートはもわもわになるので、量をかえてるってことです。

富:こないだフラメンコの現場であったのは、モニターのオペレーターさんが、ソロシンガー(カンテといいます)の分だけリバーブを用意してました。それは、モニターが絡んでくると、マイク1本、一人のソロシンガーについて、1系統づつ、リバーブが無いと、モニターにリバーブを返せないからです。
このあたりは、デジタクだと、楽だけどね。アナログだと、最低でもリバーブが4台で、4Uいるしね。
H:そうか、別系統でリバーブが必要な場合があるんですね!
富:あと、濁りもあるし全く同じ設定で、別系統ってのが必要なときもあるんですがこれ。
H:そうなんですか…最終的に混ざるとしても?。

富:エコールームが一つしかなかった時代はどうやってやっていたのかねえ?
あー、エコールームで再生するスピーカーとマイクの位置を、それぞれ変えればいいのねん。

富:話は戻りますが、今回コンサートのスタイルの方が、実際の教会の礼拝に近いです。
ディレクターの裁量で、サイズやテンポや演奏のダイナミクスが、ばんばん変わります。
H:そんな感じでしたね

H:搬出終盤、注意も受けましたけど、若干集中切れた感はあったかも知れません。
富:どのあたりだっけ?もう忘れちゃった。
H:積み込みですね
富:あー、あれは、エムアクア独特なので良いんでないのですか?
H:そうなんですかね?
富:プラ箱とか、黄色いざるとか、トランクとか、3Uのラックとか、呼び方をもう少し、指示された人がわかりやすいようにしたいね。箱に動物のシールでも貼っとくかい?『そこの象の箱とって』とか、『ウサギのトランク』とか、『猫のケース』とかね。
まあ、色がやっぱりわかりやすいかなあ。
H:色なら、遠くからでもわかって且つ不自然じゃないですね
ってかあれですね、トラックの前に並べる時に、似たもの同士整理しておいておけば良いんですね
、でもそんな余裕無いかな
富:まあ、そうだね。見える範囲に八百屋のように、並べてもらって、指差すってのが、早いよね。
何にも言わずに、プラットフォームに持ってこられるのが困るね。
H:なるほど。
富:何でも持ってくれば良いってもんでもない。

富:あるPA屋さんは、全ての機材に4桁の番号振ってたけどね。それも、探すのが大変だしなー。
機材は、まだまだ、もっと減らしたいと思っております。
H:現場に持って行く数を、って事ですか?
富:そうです、あと頭に叩き込んでほしいのは『二度手間』をなるべく無くすように、機材のふたを開けたら、同時に持って行く物は持って行くように、効率化を少しでも考えてほしいってと思います。

ある研修生さん(読んでいたらごめんなさい、でも怒らないで)がセッティング&撤収の時にマイクを束で持っていたので、少し、叱りました。
どんなマイクでも手で持てるのは2本です。注意したのは、床に置こうとしたところ。
H:それ以上持っても結局意味無いですしね
富:かごや、ケースのふたをうまく使えってことです。
放送局では、倉庫からマイク出す時に、買い物かごみたいのに入れてました。
H:そうか、倉庫から出すとなると、そういうの必要ですね
まあ、あんまり雑な物だと怒られるけど、買い物かごの中に、スポンジを敷いてあるかごを使ってる所もあります。

富:Hさんまた、よろしくお願いいたします。

2007.4.21 GOSPEL CONCERT SR STAFF REPORT 35RP-2

2007.4.21 GOSPEL CONCERT SR STAFF REPORT 35RP-2
杉並区で行われたゴスペルコンサートのスタッフレポートです。
レポート提出者の方は、Mさんといって、ドラムも演奏するミュージシャンです。

SRの考え方等も含めて、対談形式で書いておきます。

ゴスペルコンサートでのスタッフレポート=================
Mさん:音のことじゃないのですがスタッフとして、僕は「今何をやるべきか?」がつかめなかったのが最大の反省点でした。
また、ステージに飛び出していける勇気がもっとほしかったかな思います。

富:『今、何をやるべきか?』には、何か作業をやりながらも、周りを見渡せる余裕が必要ですよね。
ケーブルなんかは、手元見ないで巻けば、次に何をすれば良いのかが見えます。
私は、そんな風に見てます。また、そんな時同じタイミングで目が合うスタッフを私は求めています。

富:『ステージに飛び出すタイミング』は、場数(ばかず)を踏む事も重要であるともに、システム全体の把握と、イベントの進行をつかむ事ですね。

富:私が最近思うのは、SRでも、スタジオでも、指示の仕方、意思表示の仕方が重要ですよね。
Mさん:指示の出し方!それすごい思います。でもそれは指示を受ける側の人間の時に肌で感じていたいです。
富:どういった指示をだせれば、ベストなのかといった所も、授業等に取り入れてみたいです。
それ以前に、私はもっとわかりやすい指示を出せるようにがんばりたいと思います。

Mさん:話を戻しますが、良かったことは女の子が沢山いたことです。

ミュージシャンとエンジニア=======================

富:話は変わります。Mさんは、沢山のライブをこなしていらっしゃいますが、いくつかミュージシャンとして&音響を学んだ者として、お聞きします。

富:SRのモニターに求める事は何ですか?
『何でも良いから、いじんじゃねーってとこですか』
『自分自分の音ですか?』
普段、自分の音『キック・スネア』を返してって、サウンドチェックの最初から言いますか?
Mさん: 僕はボーカルからもらいます。今曲中のどの部分をやってるのかが一番重要なので、でキックが聞きづらかったらキックをもらいますが、自分の音はあまりもらわないです。コーラスぐらいでしょうか。
あと全体的に「気持ち良さ」をモニターで返してくれたら最高ですね。
富: なるほど、参考になります。
まずは、サイズや行き方(曲の構成)ですな。
ものすごいデッドな所や、野外でやる時は、ドラムやパーカッションも自分の音を結構返しますよね。
特にジャズだと、ライドをモニターに欲しいと言われる事があります。これが、ハットをきっちり欲しいって言われるとまた難儀なんですけどね。
『気持ち良さ!』これはとっても難しいですが、参考になります。
Mさん: なんか最近ライブやるハコのエンジニアさんは、機材のことが全然わかってなくてグライコも「とりあえずニコちゃんマークみたいにする」みたいな人なんですが、演奏者のことをすごい見てて、気持ち良さそうな表情が出るポイントでモニター返すって言ってました。
富: ステージ上に、青黄赤の信号スイッチでもつけとくかね???
Mさん: それもおもろいっすね(笑)
すんません、僕そろそろお家を出るのでまた次の機会にでもお話できたら幸いです。
富: ありがとうございました。こういう内容を授業にしたいのです。

編集後記=====================
富:Mさんを、私が評価している所は『人を良く見ている』所です。
音を良く聞くのは当たり前、その音を、出している人、聞いている人、調整している人、様々な人をよく見る事が、より良いスタッフのとしての、心構えだと思いました。
『返事が出来る』『人をよく見る』→M−AQUA AUDIOに取り入れたいと思います。
富:音についてどれだけ、多くを語り、コミュニケーションをとるか?
という事がとても大事だなと最近痛感しております。
おっさんになると、誰も何もいってくれません。聞いても遠慮していってくれません。
また、おっさんになると、人の意見を中々素直に、真摯に受け止める事がだんだんと困難になります。
お腹も柔らかいですが、頭ももっと柔らかくいたいものであります。

レポート未提出の皆さん。こういうやり取りをしたいのです。
ぜひ、ご一報願います。

2007年11月24日土曜日

2007.11.18 Amature Big Band Live Rrecording STAFF REPORT 35RP

2007.11.18 Amature Big Band Live Rrecording STAFF REPORT 35RP

今回お手伝いさせて頂いたライブレコーディングについて書かせていただきます。
会場もそれほど広くなくマイクの本数が少なかったにも関わらず、実際にセッティングが始まってみるとテキパキと動けなかった。
準備時間があまり無かったため素早く無駄の無い作業をしなければならなかったのに、結局足を引っ張るだけになってしまった。

→不安なことがあったら事前に回線表を何度も見返して確認し、考えてもわからなかったら質問する。
また、今何を第一にやらなければならないかをしっかり把握することを心がけたいと思います。

マイクチェックについて。
一通りマイクチェックをさせていただきましたが、MTR RETの音で確認していなかった。
→MTR RETの音を聴かなければ録り音を聴いていないのも同然。
説明を聞くときは集中して、その作業の意味を考え、理解して聞く。
今更、当たり前のことを当たり前に、が出来なかった。大きな反省点です。

Gtのレベルが低すぎた件。
わたしがアンプの側に行ってあれこれ考えても改善されなかった。指示の意味を正しく理解できていなかった。

→もっと冷静になってパネルを確認するべきだった。
気付かなかったならば気付かなかったなりに方法をすぐに考えるべきだった。
こういう状況に陥ったときこそ、落ち着いて周りを確認する余裕が必要だと心底思いました。

今回わたしが痛感したのは判断力と経験の無さです。
セッティングをする時も、あれもこれもと考えてしまう。
Gtのレベルが低くて困っている時もすぐに動けず
「どうしよう・・・」と考え込んでしまう。
搬入搬出、セッティング、チェック等、どんな作業をするにしても、理解→判断→行動 が出来ずにあたふたとうろたえてしまうことが多かったです。

考えてもわからないこと、曖昧なことは放置せずに、正しく理解できるよう自分から積極的に聞き、無駄なく動けるようにしたいと思います。

また、もっと余裕を持って落ち着いていられたら良かった、と終わってみて感じました。
自分だったらどうマイキングしようか、とか
せっかく録り音を聴かせていただいていたのだから、こんな風なミックスがいいな、とか、
BASSはもっとがっつりほしいな、とか、SAXのバランスはこうしたいなとか、音を聴きながら色々と考えることが出来たのに、もったいなかったなあと、とても思います。

次回の研修では今回のたくさんの反省点を生かし、自分で納得のいく動きが出来るよう、努力していこうと思います。

非常に良い経験をさせていただきました。

どうもありがとうございました。
次回もよろしくお願い致します。お疲れ様でした。

2007.11.23 Kamata Gospel Live SR 終了報告

2007.11.23 Kamata Gospel Live SR 終了報告


日時:11月23日
場所:蒲田S小学校体育館
内容:ゴスペルライブSR
時間:10:00 搬入
   14:30 開場
   15:00 開演
編成
Choir 20 7 10(MassChoir50)
Dr Pf KEY EB

蒲田で行われた、ゴスペルコンサートのSR終了報告です。
3年前に、同場所で行われた、ゴスペルクワイヤの久々のコンサートです。
ここの、第一の難関は、手上げということです。
エレベーターがありません。
本来ならば、このくらいの規模であれば、サブローも使用したい所ですが、やめました。
無理です。
重い物順に、発表しますと・・・。
12Uアンプラック(70kg)
マイクスタンド  (60kg位?)
エリミネーター2個(40kg)
エリミネーター2個(40kg)
QRX115   (34kg)
QRX115   (34kg)
QRX115   (34kg)
QRX115   (34kg)
DM1000   (30kg)
あとは、だいたい1個あたり20kg以下ですが、
もう少し軽くしたいモノですで、長く仕事を続けたいのでね・・・。

前日に、3年前の図面を見たら、グランドピアノだけが、ステージ下で演奏を行っていました。
当日いってみれば、やはりグランドピアノは、体育館のコートのレベルにあったので、無条件にバンド位置の変更があった。(まあ、グランドピアノをみんなでステージに手上げするよりは良いと思いますが)

また、その為にいくつかの変更をした。
・アンプ位置を上手に(ピアノ他全部のバンドがステージ下の下手の為)
・電源をバンドと、アンプのみの振り分けとした。
 予備として、バンド用電源からもコンセントは敷いておいた。
・ピアノのマイクをKM184→Beta57にした。
 ハウスのスピーカに非常に近くなったのと、体育館そのものがうわんうわんのため。
・ハウスのスピーカー位置を、かなり客席側にした。
 お客さんにとっては、バンドの生音もかなりあるので、バンドよりも、もちろん客席側でおこなった。
 結果、ステージと客席の間が7〜8メートルあく事になった。

・マルチをバンドとクワイヤでわけていたので、変更は容易であった。
 欲を言えばアンプも、下手でいけたかもしれませんでした。

セッティングの時は気づきませんでしたが、袖幕が開ききってなく、せめた状態でした。
この状態でサウンドチェックをしたので、クワイヤの音場の変化が無いように、袖幕を3尺程せめた状態で、本番も行いました。

本番中、ベースアンプのトラブル等あったようですが、事故無く終了しました。
Choir10本のマイクは、ダイナミクス&EQグループを使用
Solo4本のマイク、個別にEQを行ったが、ダイナミクスは無し。

バンド系は
KICK TOM ゲート+EQ
OH SN EQ
EB コンプ+EQ モニター途中からPre
Key コンプ+EQ モニター途中からPre
Pf コンプ+EQ モニター途中からPre

バンドとクワイヤが離れているので、カブリはあまり無いが、一体感は、損なわれる。

============================
クワイヤマイクのチューニングの手順を、もう少しスキルアップ時間短縮させたい。
卓側のTB(GEQ)→ソロマイク(アシ声だし)(GEQ)→ステージにいって、フット、サイドのチューニングが終わったらコピー

Choirマイク SM57(KM184)1本で、頭とって、サイド&フットに、ソロと同じように戻す。(GEQさぐる)

卓に戻って、SM57の子供(ChのEQ)のEQを探る。(アシ声だし)
グループフェーダーを組み、ダイナミクスの設定を行う。

初めて、Choirマイク全部上げて、ハウスのみで探る。
モニターをすこしづつ上げて行く。(GEQさぐる)

空気抜く。
============================

何度も学校公演をやっているのに、ちょっと忘れていた事がありました。
マルチの長さですが、ステージ上から30mでは、センターサークルより少し後ろに、卓を組むならば届きますが、最後方に設置する場合は50mか、60mが必要。
今回は、マルチを下上分けてはわせたので、なんとかぴったりでした。
体育館公演の参考として、マルチは長めで安全策を取った方が良いと思いました。

また、クワイヤと、バンドのマルチは基本的に分けた方が良い事が多いですね。
ソロは、別に袖からでなくても良い感じでした。






バンド&マイクセッティング




ハウススピーカー


コンソール周辺











撤収時に、エリミネーターの取ってが折れました。
4月につづいて、2本目です。
こんなのは、仕事をしている証拠ですので、問題ありません。
ただ、軽くしている分プラスチックの取っ手なので、折れちゃうのですね。

取ってのパーツが、手元に一個あったので、後日修復いたします。

2007.11.23 Kamata Gospel Live SR STAFF STAFF REPORT 35RP-1

2007.11.23 Kamata Gospel Live SR STAFF STAFF REPORT 35RP-1
今日感じたこと、学んだことを書かせていただきます。
会場が2階だったのだが、小学校ということでエレベーターがなく機材搬入、搬出を全て階段手上げで行った。やはりエレベーターがあるのとないのとでは大違い。
ミリではなくインチの六角レンチがあることを知った。
子供がはどう動くかわからないから怖い。マイクやスピーカーを触りたがる・・・
上下袖を素早く移動できないのはすごくやりづらかった。
エリミネーターの取っ手が壊れた。メーカー品でも起こってしまうものなんだなと思った。
ダンプラとは何かを知った→段ボールの構造のプラスチック。

以上です、ありがとうございました。

2007年11月20日火曜日

2007.11.18 Amature Big Band Live Recording 終了報告

2007.11.18 Amature Big Band Live Recording 終了報告



栃木県日光市今市での、ビッグバンド発表会ライブレーディングです。
STAFF
菊地瞳
杉浦綾


当日編成の変更がありました。
・ピアノ→無し
・SAX8→7
・TBのソロがフロントで吹く事になったので、ソロマイク追加。
・サラウンド用アンビエントマイクを追加、EV RE90H×2
・予備用ダイレクトミックスにDAT TCD−D3を追加

編成
Sax 7
Tp 4
Tb 5
Dr Pf Bass Gtr

昨年同様、13時過ぎからセットアップ開始。
トラックをいつも通り、ステージ真裏に止めさせてもらうが、エアコンが設置されていたため、要注意。
バックの時は、アンテナ閉まって、スタッフに上部を見てもらいながらバックする事。


ミックス室はいつもの通りであるが、結線時の確認と、15時セットアップ開始時に20本以上のマイクスタンドが通過するため、DM1000のキャスターにのせて、結線を行った。
とにかくミックス室と、ステージまでの導線が狭いため、同時にセッティングせずに、ゆっくりとセッティングを行った。
マイクはスタンドにセットして、15時になったらすぐに持って行けるようにした。

15時から18時が、主催者の借りている時間であるが、ランチのお客様がまだいたので、しばらく待機。
先に、サラウンド及び、2ミックスアンビエントマイクをセット。
15時15分頃からステージ上もセットップ開始。

マルチは、16Pと8Pの二本で、非常にシンプルな、形だった。
PAへの分配も、MCのみとなったが、トランスを入れて分岐した。

セッティング開始時に、MCマイクがノイズってて、まず、トランスを抜きさしをしてみた。
状況変わらず、MCマイクの本線にはノイズがのっていないので、気になるステージ真上のモニターを絞り目にして対応した。
トランスを抜くとき、バツンといった?(もしかして、PAへの回線が、途中でアンバラになってたかも?すんません)





16時すぎにセットアップ終了。
SAX、TP、TB各セクションで音をいただき、Gtrのみ、音が出ていなかったので、
チェックしたがこのときに、プリアンプ→JCと接続されていたが、レベルが非常に小さかった。


帰宅後に、JC−90のマニュアルを探してみた所、発見しました。
ギタリストの方が一番右にさして下さいといってましたが・・・。
一番右はエフェクトループセンドでした。
このアウトは少しレベルが、ラインアウトより10dB程低いのも原因していたと思いますが、いずれにしても、アンプの音量をこれ以上あげられないのであれば、マイクという手段もあったかもしれません。

やはり楽器用のアンプの背面取り口から、ラインをもらって、あまり良い経験が無いなあと再確認したのと、出来る限り、楽器に近い所での分配が基本だなと再確認しました。

サックスのマイクアレンジについて、もう少し離しても良かったかなというところです。
ヘッドフォンやモニターSPが無い中で、良い位置にマイキングするのは、難しいなと再認識しました。
また特に、ノンPAの場合に、オフマイクの扱い(メインマイクや、オーディエンス)が重要であったなと思いました。
クローズのマイキングだけだと、外れた時に大きくオフになってしまうし、PAが無い分自然な、音の広がりを捉えるマイクはやはり必要だと思いました。

2007年11月6日火曜日

2007.11.(2)3-4学園祭SR STAFF REPORT 36RP

2007.11.(2)3-4学園祭SR STAFF REPORT 36RP

*電源の系統確認はとても重要。
→もし本番中にドンと電源がおちたら...

*「逆相にすると聞きやすいかも」という藤井さんの発言。
→卓にある逆相スイッチの使用用途が分かった気がする。

*演奏者がきちんと楽器を鳴らしてあげられていれば卓側でEQ等いじる必要は無い。
→特にDr(Perc.)はチューニングをホールにあわせて適切に行う必要がある。

*アマチュアの演奏者は自分のAmpをやたらあげる傾向がある....
→「~して」ではなく「~した方がよくなる」等、言い回しの大切さを痛感。

*演奏者がやりやすいセッティングを考える。
→転がしの位置など、リハの際にどうだったか聞いて微調整。

*ケーブルは客席から見えなければいいと言う訳ではない。
→どうすれば効率的か、見極めが大事。

*ワイヤレスの混線
→事前に確認する必要あり?

*マイク等を舞台袖にはけた時点ですぐ出せるように若番から並べておくと良い。

*今回の外のように手元に資料もなく、インカムもない自分には何ができたのか。
→徹底的にサポートに回る。そして一秒でも早く流れを把握する。

*指示されたことが正しいとは限らない。
→きちんと確認する。

*撤収を早く終わらせるためには準備段階から撤収のことを考えておく。

*豊富な種類があるマイクの音を聴き比べるには?
→慣れ親しんだHP(モニターとは限らない)で聴き比べ。SPだと空気を隔てるので分かりづらい。

*良いものを作るには普段からいいものを「生」で聴く。

*機材に関する知識が必要。
→ワイヤレスであったりベーアン、D.I等。アーティストからすれば、
私が学生であることなど関係なくみんな同じ1音響スタッフとして接してくる。信用問題。

*ステージの進行が止まっているときに裏方スタッフが動くと目立つ。

*ケーブル作り(半田付け)に関しても職人技を発見。

*思い込みは恐ろしい。
→勝手な思い込みで本番直前にとんでもないミスをおかしてしまった。

*コミュニケーションがいかに大事か。

*やることなすこと、どうするべきか考えた。しかしその答えに自信が持てない。
かといって何度も聞き返すようであれば逆に邪魔になる。

*指示の言葉が聞き取れない。
→例えば「抜いて」を「置いて」と聞きまちがえ手間取るなど。
ましてやインカムなどは聞き取りづらい。

*小さな親切が大きなお世話になることがある。
→自分たちの担当(音響)以外には知っていても口をださない!

*ペンライトの電池も事前に確認しないといざというときに使えなくなってしまう...


何に関しても準備不足だなぁと思いました。
3日間ありがとうございました。


以下富の補足です============
本来大きなイベントであれば、使用するワイヤレスのチャンネルは、
かぶらないように割り当てる幹事の会社があったり、特定ラジオマイク利用者連盟等が、利用調整をする場合が多い。
ただし、B帯の場合は免許が不要なことと、チャンネルの変更が不可能な送信機もあったりして、使用者同志での調整が難しいです。

今回は、当初使用予定のワイヤレス2本のAT(オーディオテクニカの意味)WLは、チャンネルを変更して行った。
4日の持ち込みワイヤレスに関しては、空きチャンネルの検索機能を利用し、全てのワイヤレスを1回停波して、1本づつ送信して混信の無いことを確認して、利用した。

図書館での使用が、混信していたとのことであるが、場所も分からないのであれば、こちらが波を変えて(波=チャンネル)逃げるのが早いと判断して、行った。

赤外線ワイヤレスに関しては、事務所の無理なお願いに対して、何もしないよりは、良かったのであるが、もちろん屋外での使用は難しく、飛びも悪いマイクです。

2007.11.(2)3-4学園祭SR STAFF REPORT 35RP-2

2007.11.(2)3-4学園祭SR STAFF REPORT 35RP-2

今回は自分の都合もあり、3日4日の本番日に参加させて頂きました。
自分は屋外ステージのステージマンでした。

・ステージはワイヤレス2本、Beta58をワイヤードで6本、AR-116のD.Iを2本。全10回線をデフォルトで使用し、アーティストさん持ち込み機材に関しては、機材に合わせ対応しました。

2日間の中での持ち込み機材は、3日はワイヤレスマイクPGXを4本、4日はワイヤレスマイクPGXを2本、パイオニア製の赤外線ワイヤレスマイクを2本使用しました。PGXは以前使用したことがありましたが、完全に使い方を忘れてしまっていました。受信機から空いているチャンネルを探す方法、チャンネルを自分で選択する方法、そして送信機の合わせ方。一度使用したことがある機材の使い方は覚えておかなければならないと感じました。

赤外線のワイヤレスマイクは初めてでした。4日目は6本ワイヤレスが必要なアーティストさんがいましたが、全てのワイヤレスマイクを生かしたまま、赤外線のワイヤレスが生きるかが問題でした。何回かテストを行った結果、受信機からの距離に大きく左右されることがわかりました。また壁による赤外線の跳ね返りも関係しているのではないかと思います。一番驚いた点が、マイクを垂直状態から少しでも傾けると生きなくなってしまうということでした。

・本番中に一人で下上を行き来することがあり、かなり困惑してしまうことがありました。その時にマイクスタンドからマイクを外して使用する場面があり、スタンドにケーブルが絡まってしまいました。どんなに困惑してしまっている時にも、一つ一つのことを抜かり無く作業をしなくてはならないと感じました。

・台本通りに上手く進行しないことが多々あり、アーティストさんと制作サイドの間でかなり板挟み状態になっていました。ステージマンとしてどこまで制作サイド、アーティストさんに口を出していいのかわからなくなってしまうことがありました。イベント運営という点において、常にステージ側に制作サイドのスタッフがいるべきだと思いました。

・ステージ側から音響卓側に連絡を取る際には、発言する言葉を整理してから言うべきだと思いました。急ぎの場合は仕方が無いのかもしれませんが、それでもわかり易く伝達事項を確実に伝達しなくてはならないと思いました。また、回線変更やアーティストさん達がどのマイクを使っているかも、持ち込み機材に記載されている番号(今回の場合ビニテで色分けされてました)に左右されずに、混乱しないように音響卓の番号で伝達すべきだと感じました。

・今回仕込みに参加していないため、どの機材が自分達の機材かわからないことがありました。仕込みに参加していることで、撤収の際に、どこにどの機材があるかを把握して作業に取りかかることができ、より早く撤収作業を終えることもできると思います。

今回もお疲れ様でした。

==================================
富です。参加された研修生のかたと、プランニングについて意見を交換する事がありましたので、掲載しておきます。

立教大学新座キャンパスの学園祭に関しては、ハウススピーカーの位置がステージ面より後ろだったのが良くなかったと思います。事前に演目を確認しましたが、チアリーディングやダンスは演目に見合ったステージの広さが必要であると感じましたし、当然MC等にマイクを使用するであることは予測できました。照明や電源ケーブル、ステージ上手の階段の関係からかもしれませんが、やはりハウススピーカーは歌位置より前に出した方が良かったと思います。

2007年11月5日月曜日

2007.11.(2)3-4学園祭SR STAFF REPORT 35RP-1

2007.11.(2)3-4学園祭SR STAFF REPORT 35RP-1
2日間で感じた事を書きます。
巻き取り型のマルチケーブルを初めて見た。
カノウさんは以前は巻き取り型が主流だったとおっしゃってました。
融通は少し利かないのかなとは思うが、すごい便利な所もあると思う。
ドラムのチューニングの重要性。→要勉強
屋内の会場は響きが最強でした。
マイキングを直すときに演者にマイクをぶつけてしまった。二度とやらない。
屋外の進行がグダグダだった。学校側と演者側の言ってる事がバラバラだった。
赤外線のW/Lは非常に使いづらかった。
屋内は良かったが屋外は精神的に疲れる現場だった。

以下トミのコメントです。============
ドラムのマルチは重いです、取り外しができるとよいのですがね。
また、素人に任せると、力任せに巻いたりするので、
心配であります。
ウチでは導入の予定はないです。
そういえば、森OKA音響に、安価なドラム式のマルチを
1個譲った事がありました、野外等のときは便利ですね。

何のマイキングを直す時にぶつけたのでしょうか???
その辺りが知りたいです。

今回の全ての音響システムは把握出来ましたか???

お疲れさまでした。

2007.11.(2)3-4学園祭SR 終了報告

2007.11.(2)3-4学園祭SR 終了報告


新座市で行われた、学園祭音響の報告をいたします。
今回は。戸田音響さんからの外注で、オペレーター(嫌いな言い方ですが)として、
参加しました。
この所、4週続けて、外注仕事が続いていますが、
・アルゼンチンタンゴ&モダンダンス
・女子サッカー
・フラメンコ(11月9日)
・三味線発表会(能舞台)(11月11日)
このあたりも、後で、報告を残しておきます。

今回は、新座市にある大学の学園祭音響を担当しました。
主な現場は2カ所。
・野外のメインステージ カラオケ、アコギ、ダンス、備後、等
・屋内のバンドステージ
また、本部放送用のトランペットスピーカー
模擬店内の電球分配等も業務の一つでした。

私は、野外ステージを担当しました。
金曜日に仕込みをしました。



いろいろと仕込んだ中で、一番重かったのは、メインのスピーカーでした。
TOAのSR−F5で、帰宅してから調べてみたら150kgでした。
よく考えると、5人で持っても一人あたま30kgです。
重すぎる・・・。
しかも、ハンドルの無いスピーカーがこんなに重いと思いませんでした。

アンプは、アムクロンのPSA−2、懐かしいですね。
渋谷のスタジオに沢山ありました。
スペック見ると、8オームで250Wですが、不思議ですね。
消費電力は1台で800Wだそうです。どんだけ・・・。



サイドはマッキーのパワードで、ちょっとシャリシャリしてました。

良くウチのスピーカー使うと、よそのPA屋さんが、『高域のホーンがまだ元気デスネ!』
といっとりました。
この意味がようやく分かりました。
当たりまえだけど、メーカーや経年変化によって、ユニットのへたれ度が違う。
全てのスピーカーの、ドライバー予備を、整備する事にしておきます。

今回発動発電機(発々)のお世話もすることになりました。
思い返せば、良く放送所で発電機はまわしていましたが、
ドカジェネはいつもおまかせだったので、良い勉強になりました。




基本的な、発電機の操作方法について、記しておきます。
まず、始動用バッテリーのスイッチを入れます。

次に、エンジンを始動します。


アイドリングをしばらくして安定したら、ダミー(アイドリング)から負荷(運転)に切り替えます。
エンジン音があがります。本物の放送所もそうでした。
このときの注意点として、あまり長く、空焚き(負荷がつながっていない状態)もよくないです。

NFBを投入します。


電圧調整や、チョークの使い方はよくわかりませんが、一応この方法が一般的なようです。
放送所でもそうでした。
必ず、いきなり落とさずに、アイドリングでダミーに落としてからきりました。
始動用のバッテリーも大事です。

マルチはドラムの16Pでした。

今回、機材は全て戸田音響さんの手配&プランニングなので、私としては珍しく、アナログでやりました。
サンクラのVENUEシアター32chでした。
誰でも触れるという点では良かったですが、コンソールの半分くらいしか使っていませんでした。


ステージングをほぼ一人で行ってもらう為、いろいろ工夫してもらいました。



いろいろ感じた点をまとめておきます。

まず、基本的な事をもっと授業等にも取り入れたいなと思いました。

1.ブルーシートのしまい方は、現場でしかならいません。
  空気をうまく抜きながら、たたむ方法は、やはり伝えたい所です。
  音響の事に直接関係がないことも、皆がやりやすい方法を模索していくことに、
  気づいてほしいからです。

2.ハイインピーダンスのスピーカーについて、今回認識が深まりました。
  トランペットスピーカーの音質については、もちろん納得いきませんが、
  やはり長距離伝送が出来る事、明瞭度については問題ない事。
  等を含めると、整備しても良いかなとも思いました。
  最新のヤマハのXP3500 XP7000には、100Vライン、70Vラインの
  パワーアンプもある様で、コンパクトなスピーカーとあわせて使っても良いかなと思った。
  トランスを外付けて、ローインピーダンスのスピーカーを運用も視野にいれます。

3.電線等の純巻きについても、今まであまり親しみの無かった巻き方も、
  戸田さんのスタッフさんに教えていただきました。

4.トランペットセッティング時の養生
  養生すれば、比較的高い位置へのSP設置も魅力的だった。

5.ケーブルトラフ又は、ケーブルジャケットが2枚でも欲しかった。
  卓の前のケーブルが台車の通り道でけっこう、がたがただった。

6.歌位置が、ハウスのイントレより前だった。
  これは、ホントに悔やまれるというか、足場自体はもっと前に出せたが、
  よくよく照明さんに聞いてみれば、上の方の枝が、かぶってしまうので、
  今回の位置が限界だったようです。
  ただし、今回のスピーカー、ZDriveが、かなり遠距離用で狭いので、
  特に問題にはならなかった。
  それより、やはり目の前の木で、高域がかなりマスクされていた。
  スピーカー前ではシャリシャリだけど、卓前だと、もっさり。
  また、スピーカー前を普通に横切ってしまう、人もいて、2〜3回ホワンと
  いってしまったが、へこまず割り切って出来たかなと思った。
  
7.CD/MDは各一台だったが、できないこともなかった。
  再生中に、あたまだし確認が行えないが、他の事に気を取られて、
  きっかけや舞台上の動きをはずしてしまう方がまずい。
  ただし、時によって、
  AUTO CUE 音頭検知
  AUTO READY(AUTO PAUSE)1曲ごと停止
  この機能は湾ボタンで行ける物が良いかな。
  2日間で、ドラムロールが1回、歌の頭出しが3回くらいへくったが、
  この辺りも、へこまずやれた。引きづらない事は大事だなと思った。
  照明さんが横にいて、『行きますよー、せーの、ドン!』といっても、
  出演者のMDの頭がきっちりしてない事が多く、声だしのタイミングの有無が難しかった。

  戸田さんのミックス側のトランクに、再生系のCDが充実していた。
  もちろん、ipodでも良いのだが、今後BGMや、SEについては、
  バリエーションをそろえておこうと思った。