2013.08.23-25 Oyama Music School Exhibition SR Project終了報告
クラシック系の発表会、依頼のおしごとなので、簡潔に要点だけまとめます。
場所は、栃木県小山市小山文化センター大ホール
基本はELのSRとPianoのFB(一部FOHも)
1:演奏家が、弾き始め(Pick Up)の部分で、どれだけ楽器や演奏力に順応できる力があるか。
今回ピアノについて、講師演奏のみSRを行った。
もともと、使用しているピアノがフルコンということもあり、興味深いヒントがあった。
高校生程度の上級生と講師、それぞれ聴き比べると、Pick Upの部分では音符ひとつふたつは、探りがはいるけれども、PAあり、PAなし、それぞれに関わらず、演奏家はその場において、その楽器を鳴らしきる、能力を兼ね備えているということ。
そして、エンジニアがPick Up=すなわち、最初の出音について、どれだけ認識を深め、対応力、適応力が必要かが身にしみた。
そして、マイクを使うことにより、ダイナミクスがやはり制限される。
これはどうにかせねば。積極的にコンデンサーとマイキングについて、もっともっとやらなければ。
今回300曲近くピアノを聞いたが、ある程度の音楽構成・対応力が必要だ、アドリブで。
これは、音楽だけでなく、セリフや効果音、等、録音、PA、放送、全ての音の仕事について、その最初の出音の印象と、そこを耳でなぞり、聞いていく能力について、常に認識する必要があると感じた。
もう一回だけ書く。
最初のPick Up、最初の出音がどれだけ重要か!
2:エレクトーンは足にヒントがある、メロディの扱い。
アッパーとローアーの上下鍵盤も大事だが、今回卓位置から、エレクトーン奏者の両足が見えた。これは、ミクシングにとても役立った。
そして、傾向として、生で弾くメロがどうしても大きくなる。
宇都宮でFMのローカル番組をやっている時、毎月大樹くんのエレクトーンを聞いていた。
さすがに、音楽としてのバランスが完璧なのですが、時折音色によって、支えが必要。
ローエンドの土台か、プレゼンスのキレか、どちらにしても、Compの使い方、2mixの音楽だって、やることいっぱいある。
そして、アレンジの方向性として<クレッシェンド>デクレッシェンドが多い。
もともと、ダイナミクスがつけづらい楽器、これも足元のペダルと、そこまでの音楽を追っかけて、FDRで助ける。
Faderの基本、音の基本の一つ。
次の音を大きく聴かせるには、前の音をばれないように小さく。
。→◎
次の音を小さく聴かせるには、前の音をばれないように大きく。
◎→。
こんな基本こそ、どんなジャンルにも通用すると思う。
そして、音が遠く感じる理由について、音が近く感じる理由についても、より分析が必要だ。
3:反響板の回折効果
反響板の回折効果について、いつも思うことがある。
客席で聞くと、音源の反対側から音が聞こえることがある。
反響板の中で音が、グルッと反対側を回って客席に届くのだ。
音源が下手にあれば、直接音は下手から直接来る。
ただし、反響した回折の音は上手を回ってくる。
聴取者は、物量の豊かな方、すなわち、回折し遅れてなめらかに平準化された音を聞く。
4:代替案を出すのなら、180度反対がいい。
SPをMicだと思って話しかけてみればいい。
この図を見てほしい。
電気は物理的に一定で、高い方から低い方へ流れる。
小学校や中学校で習うことだ。
ただ、我々がセッティングするマイクや、フェーダーは、想いを逆流 FeedBackできる。
a:自分では認識できないとこ
b:自分では認識できるとこ
両方のバランスを取るのが、感じるのがエンジニアだ。
だから、言う時と言わない時のバランスも大事。
補足:サウンドチェック単体の意味。
もちろん楽器はアンサンブルで混ざって、初めて音楽の役割を果たす。
しかし、一個一個の音をMicを通して、確認する作業これは、楽器のパフォーマンスについて、認識を深める大事な作業。
帰りに、峰岸君と食べた田舎うどんがおいしかったです。
今まで、こういうことが足りなかったね。
クラシック系の発表会、依頼のおしごとなので、簡潔に要点だけまとめます。
場所は、栃木県小山市小山文化センター大ホール
基本はELのSRとPianoのFB(一部FOHも)
1:演奏家が、弾き始め(Pick Up)の部分で、どれだけ楽器や演奏力に順応できる力があるか。
今回ピアノについて、講師演奏のみSRを行った。
もともと、使用しているピアノがフルコンということもあり、興味深いヒントがあった。
高校生程度の上級生と講師、それぞれ聴き比べると、Pick Upの部分では音符ひとつふたつは、探りがはいるけれども、PAあり、PAなし、それぞれに関わらず、演奏家はその場において、その楽器を鳴らしきる、能力を兼ね備えているということ。
そして、エンジニアがPick Up=すなわち、最初の出音について、どれだけ認識を深め、対応力、適応力が必要かが身にしみた。
そして、マイクを使うことにより、ダイナミクスがやはり制限される。
これはどうにかせねば。積極的にコンデンサーとマイキングについて、もっともっとやらなければ。
今回300曲近くピアノを聞いたが、ある程度の音楽構成・対応力が必要だ、アドリブで。
これは、音楽だけでなく、セリフや効果音、等、録音、PA、放送、全ての音の仕事について、その最初の出音の印象と、そこを耳でなぞり、聞いていく能力について、常に認識する必要があると感じた。
もう一回だけ書く。
最初のPick Up、最初の出音がどれだけ重要か!
2:エレクトーンは足にヒントがある、メロディの扱い。
アッパーとローアーの上下鍵盤も大事だが、今回卓位置から、エレクトーン奏者の両足が見えた。これは、ミクシングにとても役立った。
そして、傾向として、生で弾くメロがどうしても大きくなる。
宇都宮でFMのローカル番組をやっている時、毎月大樹くんのエレクトーンを聞いていた。
さすがに、音楽としてのバランスが完璧なのですが、時折音色によって、支えが必要。
ローエンドの土台か、プレゼンスのキレか、どちらにしても、Compの使い方、2mixの音楽だって、やることいっぱいある。
そして、アレンジの方向性として<クレッシェンド>デクレッシェンドが多い。
もともと、ダイナミクスがつけづらい楽器、これも足元のペダルと、そこまでの音楽を追っかけて、FDRで助ける。
Faderの基本、音の基本の一つ。
次の音を大きく聴かせるには、前の音をばれないように小さく。
。→◎
次の音を小さく聴かせるには、前の音をばれないように大きく。
◎→。
こんな基本こそ、どんなジャンルにも通用すると思う。
そして、音が遠く感じる理由について、音が近く感じる理由についても、より分析が必要だ。
3:反響板の回折効果
反響板の回折効果について、いつも思うことがある。
客席で聞くと、音源の反対側から音が聞こえることがある。
反響板の中で音が、グルッと反対側を回って客席に届くのだ。
音源が下手にあれば、直接音は下手から直接来る。
ただし、反響した回折の音は上手を回ってくる。
聴取者は、物量の豊かな方、すなわち、回折し遅れてなめらかに平準化された音を聞く。
4:代替案を出すのなら、180度反対がいい。
SPをMicだと思って話しかけてみればいい。
この図を見てほしい。
電気は物理的に一定で、高い方から低い方へ流れる。
小学校や中学校で習うことだ。
ただ、我々がセッティングするマイクや、フェーダーは、想いを逆流 FeedBackできる。
a:自分では認識できないとこ
b:自分では認識できるとこ
両方のバランスを取るのが、感じるのがエンジニアだ。
だから、言う時と言わない時のバランスも大事。
補足:サウンドチェック単体の意味。
もちろん楽器はアンサンブルで混ざって、初めて音楽の役割を果たす。
しかし、一個一個の音をMicを通して、確認する作業これは、楽器のパフォーマンスについて、認識を深める大事な作業。
帰りに、峰岸君と食べた田舎うどんがおいしかったです。
今まで、こういうことが足りなかったね。
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