2012.09.16 Soprano Recording 41RP STAFF REPORT
浅香先生声楽レコーディングレポートです。
声楽家ソプラノの浅香薫子先生、ご自宅での歌とピアノのレコーディング。
浅香先生含め3名の方が歌われました。
今までのレコーディングとは違ってコントロールルームとスタジオ の一体型。 PAなしのアコースティックライブレコーディングといった雰囲気 。
こちらの利点としてはまず出演者さんとの距離が近い事によってコ ミュニケーションがとりやすいという点。 空気を感じる事もできて終止温かい録音現場でした。
ただ、マイクが近いという事もあり、 こちらの動く音も収音されてしまう。 自分の動きに無駄な音が出ないよう気をつけた。
そして意外と簡単に物音はたってしまうのだなと思いました。 無音を作る。これが難しい。
内容はピアノのシンプルなステレオ収音と歌。 この歌は一名だけ弾き語りでした。 ピアノマイクへの歌のかぶりはもちろんあるわけでしかもピアノの を演奏しながらでの歌なのでピアノの譜面台の反射の影響も多く受 けていました。(良い意味でも悪い意味でも)
また他の2名の歌は上からマイクを向けた形でとったのだが、 音を確認した時いかにも「上からとっている」 という印象を受けた。
理由を考えたときに普段聞いているマイクの音は床や声を出してい る人への反射やまたその吸収の影響を多いに受けているのだと。
また耳が58の音色に慣れているせいかコンデンサマイクで録る音 に対する音程感や空間の広がりを感じられた。
常にオンマイクで収音するのとは違い、 歌い手さんの体の動きなどによってマイクとの距離や角度が変わる 事もその音楽の表現には必要不可欠なものであるなと思った。
そしてピアノのマイキングをやらせて頂いたのだが、 これがすごく難しかった。 なかなか理想とする音の形にならなかった。
ステレオであるという事もあり2本のマイクでどう折り合いをつけ るか、低音域と高音域のバランス、 そしてピアノから出る様々な音(鍵盤の鳴る音など)。
またここで大切なのがしっかりとしたマイクスタンドの立て方であ る。ピアノにマイクが落ちるような事があってはならない。 そしてケーブルも落ちないよう配慮する事。
改めて人の声の美しさに感動しました。 その音が鳴っていた環境に居れた事が幸せです。貴重な機会・ 経験をありがとうございました。
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