2012.10.27 Nikko Outside Event SR 41RP STAFF REPORT
10/27 BigBand/JazzCombo/ HawaiianBandレポートです。
ドラムの近くで音を聞く事などプレイヤーでもない限り無い訳で、 近くの音を収音し拡大するという事自体不自然なのだが、そこをあた かもドラムからなっているようにお客様の耳に届けることがミキシ ングエンジニアの仕事なのだな、と思った。
辻褄合わせをする為にOHのマイクを近づけてみたり、個別にオンマ イクで収音しバランスをとっていく必要があったなと感じた。
10/27 BigBand/JazzCombo/
今回Mixをさせて頂いた。
事前に考えた内容は、
・マイクは何を何本使うか
・モニターはいくつ必要か( 演奏する上で必要な個数と自分が操作出来る個数のバランス)
・それとBigBandの音について
まず、使えるマイクの特性について勉強。
・SM58 PAにおける定番マイクロフォン。
ダイナミックマイクロフォン・単一指向性
オンマイクにすると低音域のレベルが上昇する「近接効果」 がおこる。その近接効果を旨く使って週音SRするために、ロールオフという調節がされており100Hz以下の音につい て感度を落とす周波数特性で設計されている。
一般的にステージ上でのボーカル集音に使われる。 比較的安価で丈夫な事が特徴。
ある意味音色が完成されている。音響の勉強を始めて数ヶ月、 それまでにも何度もであった事があるのがこの58。 耳に58の音が記憶されてきた。
Soloマイクに3本使用。(歌とMCでした)
・SM57
ダイナミックマイクロフォン・単一指向性
SM58とならびPAの定番マイク。 主に楽器用と記載されている事が多い。
個人的な印象は58よりも少しパキッとした音がなるイメージ。
PerとTromboneに使用。
・Beta57
ダイナミックマイクロフォン・超単一指向性
富さんがいつもDUCさんのchoirマイクとして使用している のもあり、何度か耳にした事がある。
印象はスッキリした音!というイメージ。 58とは全然違う気がする。
TrumpetとSaxに使用。
そして次に考えた事がどこまでPAする必要があるのか? という事。
一番音を美しい形で表現出来るのはやはり生音であると私は信じて います。しかし多くの人に聞いてもらう為に、 マイクを通し拡大する。
普段からドラムにあんなに沢山マイクが必要なのか? 楽器や歌の個々にマイクを立てる必要があるのか? BigBandなどの生でも音量があるものに対してそもそもPA が必要なのか?などと頭を悩ませました。
行き着いた答えが、屋外である事や個々のバランスをとる為にはやは りPAシステムが必要。ただし、余計な事はしない。
安易にフェーダーを操作したり、マイクを増やしたり、 エフェクターを使わないという事だ。
音楽の表現に必要ならば進んで行う。 当たり前の様で当たり前にできていなかった自分が恥ずかしく、 大切な事を再認識させていただけた現場だった。
・頭どりはすばやく!(Head Amp HAのATT決め)
卓の前に立ってしまうと客観的に聞こえづらくなり、 躊躇してしまう。 普段ステージスタッフとして現場に参加している時、 スピーカーから出た音を客観的に聞いて自分の中で印象づけてるか ?と反省。
また当然の事だがSoloボタンを押してPFLならばフェーダー を上げても意味がない。慌てるとおかしなミスを犯す。
・チューニングをもっと自分の声で練習する
・様々な音楽のジャンルを知る
今回ハワイアンバンドも出演したのだが、演奏家の方からのオーダーもあり、Voのリバーブの量( Reverb time)に驚く!でもなぜだか耳にしっくりときて、 型を固定してはいけないなと実感。 ハワイアンが奏でられた瞬間空が晴れ渡ってきたのに感動した。
またリバーブについて。空間の広がりなどを表現するのに使用。Rev Timeだけでなく、Pre delayの時間設定による音の距離感の変化を身を以て知った。
・近い音と遠い音について
今回DrumsのOH(Over Head)に2本マイクを使用し、Kickに1本、合計3本使ったの だが、どうしてもスネアのブラシ(スティックから持ち替え)がとれない事やHiHatの音が立たない為、 スネア付近にマイクを追加した。 それがOHとの距離感の違いを生み出してしまい、ドラム単体で聞く と違和感のある音作りになってしまった。
・体を動かして音を聞きに行く事!
今回卓を離れる事に躊躇してしまい、 生の楽器の音やモニターの音など自分の足で情報を稼ぐ努力をしな かった。もの凄く反省。 ウクレレなどあまり馴染みの無い楽器に対して色々な音の情報や印 象を耳に蓄積させる事が重要です。
今回焦りや不安だらけで面白くやれていない自分に気がついた。 ここで学んだ多くの事をしっかり自分の肥やしにしたい。
このような機会を頂きありがとうございました。
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