2012年9月21日金曜日

2012.08.13 School Live in NIKKO SR 41RP STAFF REPORT

2012.08.13 School Live in NIKKO SR 41RP STAFF REPORT

コチラは富の書いた終了報告であります。
http://m-aquastaff.blogspot.jp/2012/08/20120813-school-live-in-nikko-sr-project.html

8月13日の日光高校生バンド大会についてのレポートです。
まず始めにお話を伺った時は、どんなステージになるのか想像できなかった。高校生の時にホールで演奏できる機会ってなかなかないと思う。素直に素敵な企画だなと感じた。

頂いた資料にはバンド数、パート数にあった仕込み図。当日分かる情報もあるので、臨機応変に対応する事。

ただこの企画を伺った時に絶対やりたい!と思った。会場に到着後は出演者の方が搬入搬出・セッティングなどを手伝って下さった。私が高校生の頃はこんなにしっかり働けなかったなと思くらい礼儀正しく素晴らしい学生さん達だった事が印象的。

今回は富さんと二人の現場だったので、特にセッティング時自分の作業内容を伝える事や相手のしている事を見る事(把握する事)・またそれを伝える、といった情報共有は大切だと実感した。声を出す!元気良く!

何も進めないのも勝手に進めてしまう事もリズムが乱れる要因。たまにふっと手を止めて周りを見渡す事も必要。

私の場合目の前の事に夢中になり過ぎて周りがみえなくなってしまう傾向があるっという発見にもなった。また手伝って頂く際、的確に説明する事が難しかった。今回手伝って頂く事にも意味があったので、安全に配慮しお手伝いして頂いた。


なんと今回は全てではないがミキシングをさせて頂いた。沢山の事を学んだのだが、1番自分の中にズシンときた事は、「なんの為にツマミを・フェーダーを触るのか?」という事。今回の出演者さんの中にはステージに上がる事・人前で演奏する事が初めてだという方もいた。その時私は「ヴォーカル小さいな、あげよう」「ベースの音がモヤモヤしてるな、EQで調節してみよう」そんな事ばかり考えていた。でもそのヴォーカルをPFLでチェックした時、ふと私がかつて立ったステージを思い出した。緊張や不安、期待や興奮など。どうにかしたい!彼らが造る音楽を届けたい!と心から思った。その時手が動くんだ、と。音響の技術は全く無いがこれこそ私が理解し共感できる、私にしかできない仕事なのではないかと感じた。

声があまり出ないのは歌いにくいのかな?モニターに原因があるかもしれない→実際ステージに上がってヴォーカルポジションで音を聞いてみる。ステージ上で生の音を聞いてみる。出演者の鼓動を感じ取る。違和感を感じても、こういう音作りに目指しているのかな?自分の物差しを押し付けない。相手の意思を理解し共感できるフラットな耳を持つ。時には自分の正しいと思った方向を突き進める事も必要。ただ、良い音を沢山聴いて自分の耳の肥やしにしよう!と思った。まだまだ知らない音ばっかりだなと日々痛感しています。ミキシングエンジニアとは出演者とお客様との中継役。当たり前の事なのかもしれないが、出演者の伝えたい音・お客様の聴きたい・心地良く聴ける音をどう繋げるかという部分の発見だった。

突如アコースティックギターがでる事になったのだが、ピックアップが付いておらずダイナミックマイクでとることになった。そのバンドはアコースティックギターの伴奏に女性ヴォーカル。アコースティックギターをあまりあげる事ができず、その時はできる限りの事はやったように思えたが、もっとできる事は無かったのか勉強しつつ考えたい。

また、私に余裕がないというのも原因だが客席中央でオペさせて頂けた事に本当に助けられた。メインの音を聴きつつ、プリフェーダー・ソロの音を聞き、ステージ上で何が行われているか常に見て、お客様の反応も近くで感じられた。他にも、リハーサルでとったデータがこんなに重要なものになるとは思わなかった。自分のリハーサルに対する考え方も改められた。


転換内容も間違いのないようメモ。・同じヴォーカルマイクでも人によってGAINが結構変わる
ヴォーカルの音域の少し下の周波数をEQを使って下げるとヴォーカルが浮き立つ。
・極端なEQは危険・不自然。
・ダイナミックス系エフェクターの概念・使い方。
・ギターのパート・奏法によってバンド全体からのポジションが変わる。
やはりベースやドラムのキックがバンド全体の土台を作っているという事。安定感を作る。
・3dBの違いは大きい。
・GEQ、チャンネルEQ、エフェクター、フェーダー、HA常に変えたその先の音を想像してから触る。
・チューニングをしっかりやれる時間を作る→効率の良い仕込みをする。
・メーターもすごく参考になる。どの部分のメーターを表示するのか、その都度必要なレベルを目で耳で確認。





一ヶ月ちょっとが経ち今このようにレポートを書いて思う事は技術的な面はもちろん、その時の衝撃や感動などすぐに忘れてしまうものなんだなという事その時感じた事、聴いた音をもっと大切にしようと思った。この現場も特に私にとってとても衝撃的でとてもおもしろかったです。しばらく興奮が冷めやみませんでした。貴重な経験をさせて頂きありがとうございました。


富 追記<来年は8月12日です!(昨日のアップだと間違ってた)and改行修正して読みやすくしました。

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