2012年5月16日水曜日

2012.05.09-10 Rose Yoden Yukiko Recording Project 41RP STAFF REPORT

2012.05.09-10 Rose Yoden Yukiko Recording Project 41RP STAFF REPORT

今日は初めてレコーディングを見学させて頂いた。
きちんとしたレコーディングスタジオに入ったのも初めてで、スタジオの仕組みを分かっていなかったのだが、スタジオに入るとオーナーの方が持ち込みの機材以外ほとんどを組み立てていて下さって、後はセッティングするだけの状態だった。
 
ミキシング室(コントロールルーム)とレコーディング室(ブース・スタジオ側)は完全に分離されていて、ミキシング室ではレコーディングに使っているマイクに入った音を聞き、プレイヤーはミキシング室にあるマイク(スイッチ付きのもの)の音をイヤホンで聞いてやりとりをしていた。

始めはそのイヤホンでクリックの音を聞きながらの演奏だったのだが、今回Violin×2 Viola Cello Pianoという編成で音量も凄く繊細だった為マイクに所々クリックの音が入ってしまい、プレイヤーの方はマイクを外しての演奏に変更された。
 
その為やりとりの仲介役として私がレコーディング室に入り、ミキシング室からの言葉を伝達する事になったのだが、レコーディング室の中は緊張感に満ちていた。繊細な音の場では自分の一挙一動が雑音がマイクにのってしまうし、またミキシング室からの言葉を的確に伝えなければならない、今まであまり使っていなかった神経を沢山使った。音響の現場において多くの仕事があるんだと思った。

またプレイヤーの方々がミキシング室に入って、直前に録った自分達の音を聞くという事が一度あったのだが客観的に聞く事によって様々な改善点が出ていた。これはプレイヤーに限った事ではなくて、エンジニアも客観的に聞く事でしか分からない事は沢山あるはずだ

レコーディング終了後に作曲者の余田さんと富さん、スタジオオーナーの高橋さんの三人でミキシング(全部ではなく軽いミキシングとおっしゃっていた)をやっていたのだが、その行程が終了した時点の音を聞かせて頂いた時、すごく衝撃的だった。
 
レコーディング中、私はレコーディング室とミキシング室両方で演奏聞いていたのだが生の音を聞いて美しいなと感じたものを別角度から同じように美しいと思えるように再現されていて音響の技術でこんな事が出来るのか!と驚いた。
 
 また、翌日にマスタリングが行われるようでマスタリング終了後の音が今とどう変わるのか凄く気になる。

凄く貴重な現場を見学させて頂き、本当にありがとうございました。

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