2010年12月15日水曜日

2010.12.11 Utsunomiya Gospel Live SR 39RP STAFF REPORT『顔を良く見る』

2010.12.11 Utsunomiya Gospel Live SR 39RP STAFF REPORT『顔を良く見る』
栃木県総合文化センターサブホールにて。

今回はゴスペルの録音&PA(PA&録音です、PA優先です)のお仕事でした。
金曜の夜に軽い仕込み(荒じこみという)、土曜日に定位置(テレビ業界では位置決め)を決め、リハーサルを行ってからの本番と言った流れでした。

金曜の夜はウーハーのSPは出しとき(サブウーハーのみ設置して)、あと2段上にSPを置きますが危ないので置かない状態のままにしました。
(違います、プロサスという、客席に一番近いバトンが下まで降ろせないと、仕込みに支障がでるので、照明さんと譲り合い&配慮して仕込んでいるのです)

取り敢えず、アウトのパッチ・卓のパッチを完成させてからの退館だったので、さほど時間は掛かりませんでした。


土曜日仕込みの続き〜本番。

朝の9時に集まり、まずはアウトのチェックをしますのでSPをあと2段重ね、転がしも予定している位置を置いてチェックです。終わり次第、インプットの準備をし、インプットチェック!

今回MICは約24本出しました(使用しました)。若干マイクチェックの時に、酸欠状態になりましたが…
『大きな声・同じトーン・勢い』を忘れてはいけないのが注意点です。
(勢いはいらないが、マイクの種類によってやらなければいけないことを思い出す)

ホールの響きも良かったため、且つゴスペルのChoirには14本のMICを立てます。しかもダイナミックです。(しかも?)

富さん曰く『かなり難しいPA』なのです。
私もダイナミックのMIC(choirのマイクだけで)で14本も有り、そしてPiano・EB・Percussionもあります。

余り大きくも出来ず、綺麗なハーモニーを拾うPAです。こんなにも難しいPAは初めて見ました。

今回Pianoのマイクには、フタを閉めてコンデンサのDPA4006を二本入れました。当初は開けてSTを立てる予定でしたが、近くのPerがドラムセットのようなPercussion setを持ち込んでいらっしゃった為、フタは閉めました。
(Per→Piano Micへのかぶりを少なくする為です)

Perにも3本マイクを立て(←すみません、ここに詳しい型番訂正お願いします!AKG25と…あとすみません、忘れちゃいましたー)
TOM、Floor Tom的な、Per LRとして、Audio Technica ATM25×2
Cajonに、SHURE Beta91 バウンダリーマイク。

EBにはDIを使用。

照明のライト(照明の光軸の調整である、シュート)が終わるまで音響は待ちます。何故、待つ必要があるのか?という理由は順番があるからです。
仕込みの時も大体は照明からやります。照明はライトをバトンに取り付ける作業があります。バトンはとても大きく音響がステージの準備があるからと言っても順序があるのです。

照明が終わり、音響組もチューニングを始めました。何十本もあるマイクチェックやアウトのSPチェック。GEQを使った響きの変化もこちらで調節し、なんとかリハーサル開始。

今回リハーサル中に他注意すべき点は、『出演者の顔をみて行動すること』です。
出演者たちは出演者たちの描く自分たちのステージのイメージがあります。
仕事だから許可をとってSTやころがしの位置変更をする、という必要に応じてステージに出る時もありますが時と場合があるのです。ずけずけと入って行ってはいけないのです。

顔をよく見て動くことは、音響の仕事としての当たり前にしなくてはいけない配慮です。
何を考えているのかを見て考えて、且つ顔を窺いつつ行動します。自分のペースで仕事してはいけない、と言うことです。
先程にもいいましたが、このPAはかなり難しいものです。
人間の感情や思ってることは、すぐに顔に出ることがあります。余り反応がない人もちょっとくらいは出ますよね。
ミュージシャンはどちらかというと、自分の世界観ですとか歌への理想像をきちんと持っている人が大体だと思っています。
今回の出演者の責任者の方もそういった素晴らしいミュージシャンでした。


失礼のないように、これをスタッフは最優先だと思えました。

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