2013.01.07-17 09 Tokyo Sonic Art Weeks 共感覚実験劇場 41RP STAFF REPORT
東京芸術大学共感覚実験劇場レポートです。
仕込みの段階を含めると3週間程に渡る長期の現場でした。
実際私が参加させて頂いたのはほんの数日だったのですが、 美術や音楽・音響学などに通ずる興味深い企画でした。
まず驚くべき点はスピーカーの数。ジェネレックの5. 1ch用のスピーカーが6台と、 8カ所に設置した計32台にわたる小さいモニタリングスピーカー 。 普段あまり身近に無いパワードスピーカという事で電源の配線を考 えるのに苦労した。
音を聴いた私の印象は上品。これにつきます。 元来PA用のスピーカでは無い事もあってか繊細で鋭い印象でした 。
実際開演すると意外にパワフルで衝撃的な音がした。 これは実際聞いてる人にしか伝わりませんね。
また内容が内容だけにという部分もあります。
今回初めて5.1ch? サラウンドを経験させて頂いて音像の移り変わり方、 学生の方々が持ってくる音源の奥深さ、 雰囲気に飲み込まれそうになりました。
会場の床は固く残響感が美しい。実に芸術的だな… としみじみ感じたのでした。音響的にはどうなのでしょうか? フラットな音場という訳ではありませんでした。
チューニングをさせて頂くと、難しい。どんどん削られてしまう。 うまい見極めが必要だな、 ともっとやらなくてはと感じさせられたのでした。 そしてチューニングは下の音域から。私は低い音が(低い声が) 出づらく、工夫が必要です。 チューニングをしていくうちに自分の声の特徴も分かって来たきが します。 普段自分自身が聞いている声とはたから聞いた声は違う物で、 私はこんな声をしていたのか!という違和感が、 特徴をとらえるという点で理解できてきた。 最初にスピーカーから音を出すTBでの自分の声をもっと大事に発 して、聞きたいと思う。
共感覚劇場の内容は毎日違う学生さん( 学生さん意外もいらっしゃいました) が毎日違う演目を持ってくるというもので、 音響の補助または出演者の方と一緒になって作品をつくり上げる内 容でした。
本格的なサラウンドでは無いにしても音像が動く音源や反響を利用 した演目・ 生音と電子音を組み合わせた内容など興味深いものはかりでした。
また急遽ケーブル作りをお手伝いさせて頂いたのですが、 これがやらなきゃ忘れるな!と感じたものでした。 こういう能力も大事だと思った。 やらなきゃできなくなってしまう。
今回の現場ではPAシステム・電源(電力)供給・ サラウンドシステムを理解する事が必要でした。 新たな事が始まる時、 頭を柔軟に動かして素早い判断ができるようになりたい。
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