2008年11月22日土曜日

2008.11.22 Nagauta Kouta Happyoukai SR Project終了報告

2008.11.22 Nagauta Kouta Happyoukai SR Project終了報告
昨年フロアスタッフで参加した長唄・小唄演奏会のSRを今回担当した。
日時:2008.11.22(土)
場所:川崎能楽堂
内容:長唄・小唄演奏会
出演者:唄、お囃子替え手 社中全体以外は、最大4名(唄を含めて)

まずはじめに、昨年の現場の様子の中で、ぽつりぽつりと忘れていたことを反省します。
先生が来る前に、後ろにマイクをセッティングしてましたが間違いでした。


ハウスは昨年チーフのKumaさんがやっていた様に、Eliminatorを1対向、Sideに502Aを立てました。

スマートでいいですね。502のLoは無いけど。

卓位置も昨年と同じです。
机は控え室奥から借りてくる。


卓電は、下手側入り口をまたぎますが、ホールの方がテープの貼りにシビアであったので、コンセントパネルのみの養生となった。

ケーブルを敷く時にも、下手廊下の松が邪魔であったが、引いた後に全部まとめて松を移動するのが楽だった。撤収時も同じ。


スピーカーケーブルは15m+10mでした。
4S6だとちょっと厳しいすなー。
あとで、HouseのRchのAmpを1dB、SideのRchも1dB上げました。
AmpはHOUSE Lch Side Lchが-10dB
HOUSE Rch Side Rchが-9dB でした。




チューニング始める。
SM58→2P WL
以外と、WLは切るとこが上の方だった。
それよりも、音が堅い!のに、うわんうわんする。
正直、当初WLで苦労すると思ってたが、三味線のSM57に苦労した。
それぞれのChのEQを見ながら解説しよう!

上の2chがハウスです。まずLoがまわる。舞台の下が空洞なのと、能や狂言で、足音も演奏の重要なひとつなのでしょう。REVのかけすぎでもまわった。
下からいくと。
160+1.5dB 200-1.5dB 250-6dB 315-3dB 630-3dB 1.25K-3dB 3K-6dB 4K-4dB 6.3k-3dB 8k-6dB 10kと12.5k -3dBでした。
上は全体に落とし気味、下はMID-LOをざっくりってな感じでした。

このあたりは、プリセットをDMと01Vに作ろうと思います。
Drive RackのQRXのプリセットを移植します。

三味線のHAは5本とも2時まで上がった。
こちらは痛くないけど音量感を求められた。もしかしてコンデンサーでもいけるかな?

下が三味線のEQです。
グラフィカルに見ると結構下げてますよね。
周波数の上半分は、痛いところを2つくらいに分けると、
1〜4k・5k以上に分かれますね。オフマイクが少し問題ではあるのですが、このあたりの処理は以下の通りです。

痛いところは、EQ HIGHとH-MIDとComp -33dB位からかなり早めにつぶす、10:1以上
ふくよかさは、REVとL-MIDで併用、HPFで床のもわもわとの折り合いで音を作りました。
COMPの高レシオ、アタックタイム早しは三味線では必須ですな。
もっと、柔らかマイクがあれば良いのかもしれませんが、この辺りが折り合いつくと思います。もう少し芯をはずして、演奏者のお腹の辺りをねらっても良かったかも。

マイクは跡がついてしまうので、マイク用に紺の布を敷きました。
来年は黒布を持っていきます。




唄のWLですが、混信もなく受信機の位置は卓位置でOKでした。
単一ということなのか?風防が適当なのか?吹かれが多かったですね。
WLのつけ位置として着物の合わせと、帯の上端の真ん中くらいでしょうか?
フロアスタッフのお二人、本番中『もう少し下に・・・』と修正していただいてありがとうございました。以後大きな吹かれは無かったです。
また、演奏上、左手の手元を見ることも多く、少し上手よりにつけると良い感じでした。
これも収穫です。

下の画像を見て下さい。
HAはこちらは13・14・15chがWLですが、10時くらいでした。
この位置で先生のCh Faderが-5dB〜-8dBでした。
WLは1曲1曲付け替えて、入れ替わりが激しいので、MONの送りは基本Postです。

ChのEQは、こちらも痛いが、こちらは少し高め6.3k 8k辺りが、痛かった。
本番中は主に、吹かれ具合をHPFで調整、一番切った時には220hzあたりまで、
大丈夫だなーって人でも140hzくらいまでは常時切っておきました。
上の方は、周波数をいじるとこちらはバレちゃうので、Qを広げたり、で対応しました。
一番上の6.7kがよくQを広げてました。
1.25は本番中いじらず、どうしても痛い人だけ3.15kをレベルで調整してますた。






出ハケの方向が図面と逆でした、皆さんごめんなさい。
下入りの上はけでした。
また唄位置はセンターで、下手から53124となります。
これは、一人なら1番の位置だけ、
二人なら、1・2 三人なら3・1・2 四人なら3・1・2・4
と並ぶらしいです。
サックスの並びなんかと似てますね。マイクを直しにいく時にも必ず演奏者内の一番から直しましょう。(私も気をつけます。)



MCの位置は、当日変更になりました。
廊下から、控え室に変更。
冒頭手持ちで登場しましたが、基本的に控え室で行った。
カフを持っていけば良かった、超残念。
来年は2階で読みたいとのことでした。
Micを控え室と2階の2本用意しても良いかなと思った。



全体を通して公演は大成功でした。
転換の件は私の指示不足と、本番中に卓位置であまり声を出せない位置で、私の判断ミスです。社中の合奏はマイクが不必要だったので、全く問題はありませんでしたが、打ち合せ当初の通りが良かったですね。
社中=全体の演奏という邦楽用語の細かい部分も、あらためて説明しておいてもよかったかもしれませんね。

いろいろ得ることが多い現場でした。
足袋は必須です。
サイドのSPはZX-1でも良いかもしれません。ZX1にしておけば、中抜け用に使えるかな?と思います。
スタッフのお二人、来年もお願いしてリベンジしたいとおもいます。その際はぜひ宜しくお願いいたします、ありがとうございました。
また御紹介いただいたKumaさんありがとうございました。
こちらを時々見ていらっしゃると思いますが、来年もまたあれば宜しくお願いいたします。

邦楽は奥が深く難しいですが、M-AQUAの専門の一分野としてがんばろうと思います。
tomy

PS:丸座の卓上スタンド奇麗なやつ5本あります。レンタル必要な方いつでもどうぞ。
重いですよ・・・。

STAFF T'sSound吉田さん、ISA佐藤映里子

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