2008年4月7日月曜日

2008.3.20-22 Big Band Recording STAFF REPORT 36RP

2008.3.20-22 Big Band Recording STAFF REPORT 36RP

今回、神田TUCで行われましたビックバンドのレコーディングに参加させていただきました。
ライブハウスでのレコーディングというスタジオとはまた違ったレコーディングの現場に立ち会うことが出来、貴重な経験を得ることが出来ました。


機材の搬入の後マイクを立てはじめ、ケーブルを引きホールの準備を始めると、十分な広さのあると思っていたスペースもみるみる少なくなり、奏者の方々の動線を取るのが困難なことに気付きました、管楽器は「コ」の字型に並んでいてそれぞれ3つのパートがあり、それぞれの楽器が演奏しているときどんな動きをするのか、管楽器に詳しくない自分はきちんとその動きを予想しきることが出来ませんでした。

楽器の構え方も皆さんそれぞれで、椅子に座った時どんな体勢で演奏するのか、吹くときにどういった動きをするのか、実際に演奏するのを見て初めて気付くことは多く、その近くいて奏者の方と直接コミニケーションを取りながら進められたことは本当に勉強になりました。
椅子にかなり浅く腰掛け後ろにのけぞるようにTPを吹くとは思いもしませんでした、あの体勢のほうが腹筋に力が入るのかな?と一人考えていました。


初めはおそるおそる接していましたが富さんに「君がやってあげて」と言われ自分が演奏する側・録音する側の間に立っていてきちんと動くことで円滑にレコーディングを進めることが出来ると思い、積極的に動くように心がけていました。
近くに控えていて、すぐに動け、なにが問題で演奏しにくいかを見つけることが出来るのは自分で一つ一つ直していくことで演奏する様子・音が変わっていくのを感じることが出来ました。

クリカムを使ってmix室にいる富さんにもなるべく状況が伝わるようにも心がけました、録音する側が今どんな情報が欲しくて、次にどういったことをしようとしているのか、演奏する側に今の状況を伝えることもお互いの「やりやすさ」を追求する上で非常に重要であることを認識できました、また、この間に居て両者のコミニケーションをつなぐ役割をすることでレコーディングがどのように進んでいくのかという流れも知ることが出来ました。

クリカムを使用してて感じたことは、想像以上にはっきりと声がやり取りできるためコミニケーションを取り合う上では非常に便利、慣れればさほどヘッドセットの重さもケーブルでつながれていることも気にならなかった、その一方、片耳が覆われているためきちんと鳴っている音をモニターできない、これには非常に悩まされました、ヘッドセットを付けている左耳もそこで鳴っている音が不明瞭に聞こえているわけで、音で確認するということが困難で、聴きたいときは耳からずらすという方法をとっていました。

聴くことについて、ピアノの上蓋の全開・半開、壁からの距離とその壁にカーテンを引くのか引かないのか、などというマイクアレンジをどのように行っているかというのを見れたことも大きな収穫でした、マイクで拾った音をモニターする機会はあまりありませんでしたが、一発録りを行うホールの中に居て実際に鳴っている音を聴き、その空気に触れることが出来たのは非常にいい刺激になりました。
録音中に咳きをしそうになったときは本当に焦りました、同じ空間に居るスタッフもしっかりコンディションを整えておかないと・・・・ですね。

以前見学したことのあるレコーディングでは別なブースで楽器が鳴っていたので、自分の目の前で楽器の音を聴くことが出来てその力強さや迫力・繊細さなどいろいろと感じることが出来ました。
実際に音に触れ録ることの楽しさを改めて実感出来ました。

レコーディング中の雰囲気もみなさん楽しげで、意欲的で、自分も緊張していましたが現場にいて非常に心地よかったです。

3日間ありがとうございました、そしてCD楽しみにしてます。

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