2020年4月15日水曜日

2020.04.15 Faderの持ち方 Old School

2020.04.15 Faderの持ち方 Old School

世界中がコロナです、本当にどうなってしまうのかわかりませんが、やることはやっておこうと思いまして、只今以下のサイトを、順次更新中です。
http://m-aqua.blogspot.jp
オンラインレッスンにも使えるよう、音響の基礎を録音・PA・放送(今は配信もかな)などグローバルに渡って解説していきます。

が、それだけでは面白く無い。
私が経験した、本来ならば呑み屋で話すような昔話や、経験をある程度まとめておいたほうが良いなと感じたので、今日からやってみようと思います。

話は28年前。
NHKに入局して、渋谷の音声に配属されました。
同期は4人、最初はどんなことをするのかというと1ヶ月くらいの座学の後、早く独り立ちさせるために、FMの収録番組などを担当させて貰えるのです。

収録は6mmオープンリール7割/DATが3割くらいだったかな。
10インチは19cm/sで60分、収録時間に合わせて10インチ(60分)7インチ(30分)5インチ(15分)の収録用テープを装填し、1khz 10khzでテレコ(オープンリールのデッキ)の調整をして、収録の準備をします。

音源は、テーマソング(6mm 再生)、アナウンサーのナレーション、Directorさんの送出するCD(2台が 1本のStereo Faderでミキサーに立ち上がる)、これだけ。

クレジットをアナウンサーに読んでもらい、(放送日、番組タイトル、内容)続けざまに、1khzの基準信号を録音する。Lchのみ5秒、L-Rで15秒、自動的にその信号が送出されるように、NHK内のミキサーは全てオリジナルのものが組み込まれてる。

OJT(On The Job Training)として、様々な大先輩たちが、日替わりでお守りをしてくれるのだが、自分の親の年齢以上の方も多くいて、いろいろなことを教えていただきました。

今日紹介するエピソードは、そんなFM収録の時に言われた一言。

『お前、Faderの持ち方がなってない』

その先輩は、持ち方を見せてくれたが、あまり言葉が上手で無い先輩で、詳しい解説はなかった。



ふと思うのは、『何を考えてそのつまみを握るのか?』自分で考えるきっかけを伝えてくれたのだなと思う。

『構え』を見れば、多くのスポーツは大概その人の技量がわかりますよね。

最近こんな言葉も聞きました。
『野球のルールは教わったが、ボールの投げ方は教わっていない』

基礎をどう考えるか、音とどう向き合うか、このコロナで加齢のために忘れかけてたこと、ちょっとづつ書いていこうと思います。
もちろん不定期ですが、ラベルを"Old School"としておきます。

意味は”古き良き”魅力的なこと、大切なことだと思います。
20歳の時の話でした。

0 件のコメント: