2016年4月8日金曜日

2016.03.24-27 Senjyougahara Shinsenden Project終了報告

2016.03.24-27 Senjyougahara Shinsenden Project終了報告



日光市合併市制10周年記念 戦場ヶ原神戦伝の音響を担当いたしました。
昨年の7月に依頼を受けてから、約8か月。
ホールリハーサルのために、日光市は今市まで3回機材を持って出かけました。
今回の報告はその本番!


道のりが長かったです。

まずは搬入から、3回の事前リハでの難問の一つが、搬入経路。
こちらのホールは搬入口のプラットフォームが高く、エムアクア号では対応出来ないことは、事前に分かっていました。

 

そこで、2/6 3/7のリハーサルでは、このように下手客席通路からの搬入を実施。

どこぞの敷地内のように、ごつごつしたキャスター悪路には、、、、。

このように、コンパネを敷き詰めて対応。

こちらがプランです。

台詞のための仕込みマイク9本
ワイヤレス ハンドが2波、Head SetとPinが8波
影台詞用マイクが3本
バンドがDr Ba EG AG Fl Vl Per×2 Key×2
VTR(動画)再生音
サンプラー with Key
CD/CD/MD
 どう考えても一人オペの現場ではありませんが、当日の朝無理言って、スタッフ今井くんにサンクラのデジ卓を持ってきていただき、ワイヤレスをまとめることに。
図面でいうところの、アナログ回線Cマルチ 50m相当を敷かずに済みました。
(やった!!!)


本当に本当に長いブログになってしまうので、要点のみ述べることとします。

1:仕込みマイク関連の感触
2:バンドサウンドとVo WL
3:OUT Speaker関連のこと
4:MA作業

1:今回仕込みマイクをM-AQUAでは整備しました。
AUDIX製の比較的安価なやつ。

これが、そこそことれちゃう。
単一なので、ハンギングフックもありましたが、結果は真下向きで。
その方が向きが変わらないのと、やはり床へ反射した音を効率よく拾いたい。


 2:バンドサウンドとVo WLについて。
ご覧の通り、多くのバンドメンバー、当初はオンステージでの演奏でしたが、年明けくらいから、オケピに変更になりました。
これは、セリフのマイクへの被りが少なくなる方向でよかった。
反面、バンドの演奏に合わせての生歌がほんの少しあったのだが、歌唱の皆さんはタイム感に苦労されていた。

 しかし、多くのモニターを必要かと思いきや、バンドの皆さんの息があってるため、ほとんどモニターを返さずに済みました。
主にはメロディのViolin、Flute、リズムとしてのAG、一部EG、など。

また、プロのボーカリストの方が入られましたが、これもバンドは目の前。


下記写真のFOH 2/1の真横、逆さまに置くという荒技(FM1202はゴム足付いていましたね)で、難局を乗り切りました。





3:OUT Speaker関連のこと
FOHは前述の通り、花道にメインを、プロセを後方と2-3階向け、さらに、客席にDelay SPを設置出来たのが良いところでした。
オケピSideも、まあ、中抜けというか前席向け。


卓廻りはいつもの組み合わせ。



WL受信機は、Stage直下になりました。

4:MA作業
実は本編中の動画のMA作業も担当しました。
この放たれた弓矢が、空を飛んでいく様。



他にも、実際の戦場ヶ原で収録した、牡鹿の鳴き声など、10数年前のライブラリーを存分に使いました。六方沢の橋の上で録音した、鳥の声なども。












サンプラーに鍵盤つなぐようなこと、実は初めてやったのかも。
サンプラーSP404そのものは、毎年のようにウインドミュージカルのSE出しなどに使ってはいましたが、本格的な殺陣や、役者の演技にあてるようなこと、ほとんどしてきませんでした。

ただ、言えるのは、18-19歳のころに初めて現場に連れ出してくれた演劇の師匠を見ていたこと。覚えていたこと。
場渡り中に、アシスタントである私が、たどたどしいフェーダーさばきしてた時、見かねた今や日本を代表する劇作家演出のKさんが、さばいたFaderの動き、もちろんMさんのきっかけに対する反応、それで出来上がる、アクティング環境。

見たことなければ、わたしが演劇に関わることなどなかったのだろうな。


本番は大成功でした。

と、ここからは、番外編。
実は仕込み2日目に時間があったので、真っ白な男体山の手前を左に曲がって。
足尾までいってきました。
とちゅう猿が町にいっぱいいたり、初めて銀山平まで行ったり、冬の足尾の風景を楽しみつつ、きわめつけはこの山盛り野菜炒め。


もちろん、珈茶話にも行きました。


今秋には、またいつもお世話になっている栃木市で、ダンスパフォーマンス『ピノキオ』をやります。
今回のことをうまく生かせそうな気がします。

そして、ゆっくりカーテンコールの挨拶で、演出の藤井さんもおっしゃっていましたが、中宮祠から戦場ヶ原、千手が浜など、このお話のことを思い出しながら、立ち寄ってみたいです。


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