2009年12月31日木曜日

2009.12.23 Youga Gospel Concert 38RP-2 STAFF REPORT

2009.12.23 Youga Gospel Concert 38RP-2 STAFF REPORT
エムアクアの研修には数回スタッフとして参加させていただいていましたが、今回は初めてコンソールを担当をすることになり、本番は前から緊張でずっと手がブルブル震えていました。
本番中はほとんど富さんが私の隣について指示をしてくださっていたので大きな事故は無かったのですが、、全体を通して自分の理解度の低さが浮き彫りになり、とても落ち込みました。
しかし、同時にとても良い経験になったと思います。

会場が駅と直結しているビジネスビルのエントランスということで、搬入の前から出演者やスタッフ以外にもその場所を通る人が常にいるような状態でした。
通行している人を混乱させないように机を使って通路と会場との区切りをつけたり、SPから音を出すときはホール以上に慎重にするなど、公的な場所でのSRは、ホールとはまた違った点に配慮しなければならなかったので、そういった部分も勉強になりました。

お客さんが「SRをしている」と気づかないような自然なMixをするのはとても難しく、特にパートごとに順番に歌っていくような場面では、私はただ「そのパートのフェーダを少し上げて、それ以外のパートを少し絞る」程度のことしか考えられず、余裕は全く有りませんでした。
次に主役になるパートがどれなのかも曖昧な状態で、このときリハーサルの重要さを本当に実感しました。
リハーサルはただ全体の流れを見たり、機材や楽器の配置を確認するためだけのものではなく、1曲1曲の雰囲気やテンポを(変わった編成やパートの動き、ソロがある曲などは特に)把握しておく為に在るのだと思いました。

また、今回は曲ごとにソロパートがあり、そのボリュームやリバーブを調節するのが大変でした。
ソロの最も盛り上がる部分でSPから出ている音がちょっぴり大き過ぎるくらいになってしまっても、そこでフェーダーを絞ってしまうと、お客さんは「?」となって集中出来なくなってしまうし、大き過ぎるままだと今度は「!」となってしまう。
本番中はその「曲全体の流れ」と「適正なボリューム」に板ばさみにされるような状況になってしまいました。
その時ちょうど良いレベルに修正するタイミングは曲や歌い手さんでそれぞれだし、たくさん経験を積まないと解らないことなんだから、解らないうちはリハーサルで「だいたい」でも良いからしっかり把握して、予習をしておくのが大切なんだと思いました。

クライアントさん側のミキサー(YAMAHA MG16)を使用したのですが、打ち合わせの際に富さんからコンソールの資料を頂いて初めて気づきました。
知らない・使ったことのない機材は事前に予習しておかないと、スムーズに作業が進められないし、何かトラブルが起こったときにとっさの対応が出来ないなど、様々な問題が起こることが考えられます。
それもリハーサル時に確認して調べておくことが大切なんだと思いました。

今回の研修では、「回線表の通りにパッチングをする」とか「資料通りの場所にマイクを立てていく」ではなく、
「自分で考えて理解してMixする」というのがメインでした。
しかし実際は、自分ではほとんど考えられず、富さんに頼りきりなままで気付いたら終了、という結果だったのですが、学んだことが本当にたくさんありました。

特に(何度もいいますが)リハーサルと事前の調査の大切さは本当に実感しました。
下調べや確認が足りなかったせいで、いちいち資料を取り出して確認しながらの作業になってしまい、スムーズにいかなかった点や焦り・緊張からくるミスもたくさん引き起こしてしまいました。
予習をするのとしないのとでは、本番時の「心の余裕」がかなり違ってくると思います。
余裕が生まれると自分の手元と出演者の動きだけではなく、音楽もしっかり聴けて、そこからさらに工夫などが出来るようになってくると思います。
次回またこのような機会が有れば、もっと余裕を持って挑みたいと思います。

今回のキーワード
「確認」「予習」
今回も本当にありがとうございました。

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