2008年8月10日日曜日

2008.8.1-3 Natsukoi Sound Stage 2008 STAFF REPORT 36RP-1

2008.8.1-3 Natsukoi Sound Stage 2008 STAFF REPORT 36RP-1

【1日目(前日仕込み、アメタイ)】

まず事前に渡された資料を読み砕いてイメージしておくことがとても大事だと改めて思いました。
次に自分が何をすべきか、他人が何を言っているのか、などスムーズに考えられると思います。
僕はこの日、その場の流れに全然ついていけず、人にいわれた事をやっているだけで精一杯でした。

一人で出来ることと出来ないこともしっかり考える必要があると思います。
とにかくスピードを求められる中で、必要最低限の人数でやることはとても重要です。
そのためにはある程度の筋肉も必要だと感じました。SideのEliminatorを一人で立てられるくらいは。

上手SideのEliminatorがHi落ちしていて、富さんに「何か分かるようなしるしを」といわれ、
ビニテに「故障の可能性あり」と書いて貼っておいたのですが、あとで指摘されました、それを見た依頼主はどう思う?と。
何も考えずにそういう事をしていたので、すごく反省しました。

機材の設置が大体終わり、アメタイをして一日目は終了したのですが、この晩、降りました、雨が。
ありえないけど、もしアメタイをしていなかったら・・・でした。




【2日目(高校生バンドコンテスト、吉本スペシャルライブ、打ち上げ花火等)】

バンドコンテストでは僕以外のM-AQUAスタッフがドラム経験者だったので、基本的にドラム周りは彼らに任せ、
他のマイクやモニター等を僕が担当しました。
転換時に資料をゆっくり見ている時間はないので、事前にバンドの構成を頭に入れておかなくてはならないのですが、
いざ転換が始まってみると混乱して頭に入れたはずの情報が吹っ飛んでしまいました。
必要のないChoマイクを立ててしまったこともあって、きっと富さんを戸惑わせてしまったろうと反省しました。

事前に渡された資料からの変更点を、卓側に的確に伝える事の難しさを痛感しました。
楽器がなっているステージ上ではデミトスは使えない→一人がクリカムに徹して、卓側との連絡を担当する。
な、はずなんですが、ステージスタッフ同士の会話もなかなか難しい状況でした。
やはり一人一人がステージの状況をきっちりと把握して、全体の流れを気にして動く必要があると感じました。
八の字巻きをしながら周りをみたり、何かをしていても、そこだけに意識が集中することは良くないと思いました。

ステージマンの僕らが演奏者に対してどこまで手を出すか、というのも悩みました。
前のM-AQUAの手伝いの時も言われたのですが、Voマイクを立てるとき、
「マイク立てますので」っていうと身構えて本来の姿勢をとらない
痛感しました。でもそういわないと、みんなギターアンプ、ベースアンプの前で後ろを向いたまま離れない。
そこを自然に動かすのもステージマンの腕だと思いました。
似たような事ですが、今回の出演者はアマチュアの高校生だったので恥ずかしいのもあってか、
みんなステージの奥の方で演奏しようとする人が多かった気がします。うまく誘導するのもステージマンの・・・です。

転換時にケーブルが交差しないようにするのは基本だと思いますが、僕はこれが全く出来ていませんでした。
前のバンドの演奏時にVoマイクとフットをどう動かすかを含めてイメージしとかなければいけなかったと反省しました。
今回は転換開始→演奏者の音だしの手伝い→マイク、モニターの移動  とやっていましたが、
演奏者の音だしの手伝いってあんまり出来る事がなくて、正直意味あったのかなと考えました。
そんなことしている間に、マイク、モニターを落ちついて移動させていれば、
交差させることなくうまく転換できたのかなっと、次回の改善点です。


吉本スペシャルライブではワイヤレスピンマイクをつける手伝いをしていました。
柔道着を着ている芸人さんにピンマイクを付けたのですが、
丁度心臓マッサージする場所の10cmくらい上の位置に、養生テープで貼付けました。
しかしこの位置だと、マイクが道着の内側に入ってしまい(上手く音が拾えなかったのか)富さんに指摘されました。
その芸人さんは動きの激しい方で、アクションする度にボコボコかなりうるさい音がなってしまいました。
以前、ガムテープ等で三角形を作ったものを2つ用意し、そのテープでマイクをサンドイッチにして襟やネクタイの裏などに仕込むと
衣擦れの音がしにくい、と聞いたことがあったので少し意識してつけてみたのですが、
あのような動きの激しい場合はやはり無理があるのでしょうか。それとも僕の付け方に問題があったのでしょうか。

何組かの漫才形式の芸人さんであったケースなのですが、ピンマイクの他にスタンドマイクを必要としていて、
何も考えずにSM58をBSで角度をつけて立てたのですが、事前資料にはスタンドマイク(あれば38B)と書いてあり、
漫才スタイルのヴィジュアル的な要素の為に必要としていた事は明らかでした。当然、芸人さん側は、
真っすぐ上を向いたマイクを想像していたはずなのに、登場してみたら「マイク角度ついてるやん!」って思わせてしまったのかと、
全てが終わった後に気づきました。
音響的な考えだけでなく、もっと広い視野で考える必要を感じました。

ステージ裏で、出番待ちの芸人さんや、マネージャーさん?他のスタッフさん等に
「おはようございます。よろしくお願いします。」と挨拶をすると、なんとなく警戒されていた雰囲気から、
和やかになって一緒に頑張ろうっていう雰囲気になった気がして嬉しかったし、少しプロ気分でした。


打ち上げ花火の間は、片付けられる範囲の機材を片付けて半撤収の準備でした。
その時、KM84のケースをどこに置いたか忘れてしまって(というかどんなケースか忘れていて、ケース、ケースと思っていたので、
頭の中には銀のジュラルミンケースしか浮かんできませんでした。それも一日中テンパっていたからそんな事になってしまったと思います。)
ありもしないKM84用のジュラルミンケースを探してフラフラしていたら、富さんに怒られました。
富さんの言う通り、忘れたら忘れたとすぐ言う、のが大事、時間ない。




【3日目(ダンス大会、ファッションショー、吉本スペシャルライブ等)】

3日目については基本的には、2日目ほど忙しい転換はなかったのですが、
ステージ上の空気を読んで、出る時・引く時の判断が難しかったです。
進行のだいまじんさんとはアイコンタクトで意思疎通を図っていたのですが、何をしていいのかわからない事も多々あり、
市長さんが優秀者を表彰する場面でマイクだけを持って飛び出していってしまい(表彰状を両手で持ちながら喋るから本来スタンド必要)、
結局僕が市長さんにマイクを向ける形になってしまい、お客さんは「???」だったと思います。
もっとステージ上の流れを気にして、先読みして動かなければいけないと思いました。


出演者が日射病で倒れてしまい、ファッションショーが予定時刻に始まらずに時間が押してしまい、しかもそこに僕らの転換の遅さが重なって、
その後のゲストバンドのDirty Old Menさんの演奏曲数を減らす形になってしまいました。
そして転換が遅くなってしまった一番の理由は、僕がFoot3→センターモニター×2とFoot4→上手モニター×1の位置を入れ替える、
という判断にとても時間を掛けてしまったことだと思います。
(演奏者側にお願いされたが、専属のローディの方は入れ替えない方向で、と)
一度、元の配置のままセッティングをして、悩んだ挙げ句演奏者のお願いを聞いて、入れ替えるという感じだったので、
かなりタイムロスがあったと思います。

来年はFoot4が二発に戻っていると思うので問題ないとおもいますが、一応書いておきます。
Beta57持ち込み、JC使用のVo&Gtの方は、Footが二発あるのが望ましいみたいです。



【その他諸々】

クリカム→マイクケーブルを引きずりながらステージ上を歩き回るので、ひっかけやすい。ONにしっぱなしに注意、うるさい。
デミトス→聞こえづらいこと多々あり。ステージ上ではあまり使えない。でも非常に便利。
スピーカースタンド→SP乗っけてから、スタンド伸ばせるときも。もちろん重かったら無理、考える、筋肉つける。
イントレ→ゆれる、怖い。



三日間の貴重な体験、ありがとうございました。
レポートには書ききれないいろんなことを経験できました。暑さとか、空気とか、臨機応変にならなきゃどうしようもない感じ?とか。
あと最終日の撤収のとき01Vぶつけてしまってすみませんでした。「他人まかせ」といわれて、その通りだと思って反省しました。
イベント中はきつくて大変でしたけど、終わってみたらすごくいい思い出になりました。来年、ぼくがペーペーだったらまた声かけて下さい。
ありがとうございました。

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