2008年8月9日土曜日

2008.8.1-3 Natsukoi Sound Stage 2008 終了報告

2008.8.1-3 Natsukoi Sound Stage2008 終了報告 だいたいUPしました。





栃木県大平町で行われた野外ライブお祭りイベント、『なつこいSoundStage2008』の音響を担当した。
今年で5年目の担当となるこのイベントは、(イベント自体は7?8年目)町営の野球場の外野のバックスクリーン前に特設ステージを設けて、2日間様々なイベントを行う大平町挙げての夏の大イベントです。

エムアクアにとっても、野外としては最大級の機材の規模及びイベント運営時間となります。
2009年以降も参加される方、ぜひ夏の思い出にこの終了報告を読んで参加して下さい。

1:主なスケジュール

8月1日(金) 15:00〜18:00
・ハウスメインスピーカー側イントレ内スピーカー仮設(下手、上手)
・ハウスメインスピーカー側アンプ仮設(下手、上手)
・モニタースピーカーケーブルセッティング
・マルチケーブル敷線及び長さ確認
・アンプ用扇風機配置
・雨対
・積み替え
・暑さに慣れる





8月2日(土) 7:30〜21:30





・コンソール側オールセッティング
 DM1000 01V GEQ DriveRack MD/CD Multi 手元あかり
・コンソール側ディレイスピーカーセッティング
・雨対解除 細引き及びショックコード集めモニター接続及びセッティング






・マイク接続及びセッティング
・WL/RX(ワイヤレス受信機)セッティング
9:20頃 マルチ接続、電源確保
10:50セットアップ完了 挨拶
17:40まで、
・主に高校生バンド選手権 13バンド 今回Key無し、AG無し
・途中適宜抽選会



17:45よしもと興業
・4組とも WLPin

19:00頃
・入賞者演奏の前のスペシャルゲスト しばのまり子(AG追加)

・入賞者演奏

20:00頃
・花火
21:00
・音だし終了
・コンソール側全撤収
・マイクヘッドのみ撤収
・マルチ巻き取り
・ステージ側雨対
21:30
・ホテル帰着

8月3日(日) 9:00〜21:30
・ホテル出発8:35
・コンソール側オールセッティング
 DM1000 01V GEQ DriveRack MD/CD Multi 手元あかり
・コンソール側ディレイスピーカーセッティング
・雨対解除 細引き及びショックコード集めモニター接続及びセッティング袖でチェック

・マイク接続及び、Cマルチは回線チェックのみ
・WL/RX(ワイヤレス受信機)セッティング
9:40頃 マルチ接続、電源確保
10:20セットアップ完了 だだっこはマイク無し、挨拶有り

11:00 キッズパフォーマンス
12:10 ダン☆スタ+
・基本はMD、CDは一組だけだった。
・AutoReady解除の音源は一つも無し。
・オペレーター交代制




・インタはダンス後、マイク1本
16:00頃? ダン☆スタ+表彰
・入賞者が踊る
・ステージ奥はまだセッティングせず

16:30 抽選会後方でゲストバンドセッティング
・Footの系統が交差した。
17:15 ゲストバンド DirtyOldMen


17:45よしもと興業
・4組とも WLPin

19:00頃
・抽選会 エンディング

19:15
・音だし終了
・マルチ巻き取り優先
・ハウスR側撤収




24:00
・横浜帰着

2:あし&まくら

金曜日ということで、都内はある程度混雑
今回、スタッフの3人同乗で、レンタカーの乗用車で来てもらった。
非常に助かったし、機材車より快適で、気分転換になったのではないでしょうか?

宿泊のパルスオーヒラ
値段が安く、部屋にお風呂は無いが、必然的に湯船につかることになり、
疲労回復には最適。
ただし、部屋が異常にタバコ臭いので、ファブリーズが必須。
女性スタッフの場合の、もう1ランク上の部屋も、後日確認が必要。

3:機材&システム
機材冷却扇風機は4個で充足している。
ビニールは6個あるが、微妙。
筒っぽ(ビニール筒)は実家にある。
イントレは8畳では足りない。16畳タイプでないと、イントレに2段目をカバー出来ない。
来年、張り方に注意。前後に、古いタイプの16畳を使用すること。
インシュロックは1カ所止めが望ましい。

ハウスは、今年度よりQRX118→218へ。
ロックにも耐えうるシステムになった。
QRXは直進性と到達性が高く、昨年よりQRX115が1発減ったが問題なかった。
P5000S→QRX115
P7000S→QRX218
但し今後の改善点として。
 QRX218 8Ωドライブ
 プロセッサーの変更 DriveRack→DC−ONE等 EV 純正の音にしたい。

OutFill(外振り)のZX1はP7000Sで、ATT −6dBだったが、系統は別の方がのぞましかった。

サイドのパワー不足を指摘された。(2日目事務所サイド)
Eliminator+ZX1でも良かったかなと思った。
サイドは2対向必要だった。

フットモニタの件。
来年以降フロントはFoot2系統4発必要 DrumとExで1発あれば十分ではないか?
(合計Foot6発は変わらず)

Eliminator1発ハイ落ち。後日修理、ダイヤフラム交換後、ユニット交換も検討。

コンソールは初めて、カスケードをして使った。非常にやりやすかった。
Aux6系統までなら、これでカスッて使えば何の問題も無い。
アウトボードは、前述のメインプロセッサーの変更を検討。
クリカムのPGM INの変換ケーブルを作成したい。

WLは多少の電界落ちはあったにせよ、下手アンプ上(蓋でかさ上げ)で問題なかった。
吉本さんの舞台裏での演出時は、かなり電界がおちた。

今回WLの2P PinのHAについて
1日目Mic→2日目0dBとしたが、ヘッドルームが確保され、100hz以下のぼこっとしたノイズは1/5位に低減された。

ドラムのOHはKM84を使ったが、ECMでもよかった。

4:運営

審査員マイクは両日必要、フェーダーボックス(カフ)を使用して楽だった。
ファンファーレ、アタック、BGM音源を制作する。
各自の役割を決めると、他のセクションが見えなくなる。
効率が悪いように見えるが、全員野球の方が、長丁場の場合は良いと思う。
アシスタントには、チーフと同等のシステムの理解と流動的なイベントに対する対応がもとめられるが、今回はスタッフに恵まれて、かなり精神的にはらくだった。

Yさんへ
Yさんはとても勘がいい。
『やっていいこと』と『やってはいけないこと』をよく確認してる点がとてもよかった。
Yさんが、『これってやっちゃだめですよね・・・』という確認が何回かありましたが、ほとんどの場合、Yさんの勘は当たっています。
ただし、ほとんどの場合、『それ、絶対やらないで!!!』ということが多かったので、Yさんが自分の頭で考えて、『これやっちゃだめだな???』ということは、ほとんどやってはいけないことが多いので、今後の音響スタッフの振る舞いとしてよく参考にして下さい。
あと、KM84のケースを無くしたとき、まずは、最初に謝ればあんな対応にはならないでしょう。 どこにおいたのか忘れたのであれば、忘れたことを隠さずに、すぐに忘れましたといえば、『ハハハ』と笑い話で、みんなで一斉に探し始められる。
そつなくやろうとせず、自分の性格やクルーの中での役割を理解して進めれば、あんなに怒られないと思います。

また、他の人にも言えますが、私が『追い回して』という時と、『みんなで』という時の作業の切り替えは皆さんにも必要で、『細かく確認しなければいけない』ときや、『おおざっぱにスピード』が求められる時等、ホントに臨機応変さが求められます。
ケーブルを巻きながらでも、全体を見渡して次に何をやろうか、考えることです。

Oさんへ
Oさんは、もう少し体力をつけて下さい。
機材運搬に無理する必要は無いし、一人で無理して壊したら、私が怒るだけなのですが、もう少し、体力をつけられた方がよいのではないでしょうか?
最低SX300やLiveQのSPが、安全に一人でブッさせるようになって下さい。
Oさん、Yさんの前で、Sideのスピーカーの上げ方見せましたよね。
上で一人が持ち上げて支えるとすっぽ抜けるので、あまり良いやり方では無いですね。
もちろん、速やかに出来れば何の問題もないのですが。
2日目のサイドの高さの指摘ありがとうございました。
2日目はダンスでそれほど、バンド演奏よりサイドの要求が無いと思ったので下げてみました。

もう一つ、Oさんは的確な指示が素晴らしい。
しかし、ステージ上でミュージシャンに音を頂く時は、クリカムを持っている人が直接大声で話すべき。中間を経由すると時間がかかる。
今回Oさん→Iさん、Yさんへの指示をしているワンクッションがとても時間がかかっていたのが、ステージ周辺のマイクでよく聞こえた。
逆に、Yさんは自分でなんとかしようと抱え込んでしまう、Iさんはもくもくとやりすぎで、Yさん、Oさんには理解出来ない作業内容が多く見受けられた。

Oさんは、全体を見渡す力は優れている。あとで、IさんYさんにいろいろ、自分が担当しなかった所を聞いてみて下さい。

Iさん
ワイヤレスの管理ありがとうございました。
昨年の経験が生きていると思いますが、ワイヤレスはチャンネルの設定がなされていないと、とても危険です。同チャンネルでの送信又は、隣接チャンネルでの送信はビートを起こします。そういえば昨年ホテルで実験した様な気がしますね。
また、電池も限りある資源ですし、どの電池の銘柄や使用法についても厳しい会社では、必ず電圧をチェックしてから使う等、安定運用に向けて工夫をしています。
Iさんは、基本のうっかり忘れてしまうことが多いです。
苦手なポイントを整理してみて下さい。



5:来年度の参加者にむけて


上述しているが、アシスタントには、チーフと同等のシステムの理解が求められる。
流動的なイベントに対する対応が、とても大事である。

チーフの呼びかけや、周知に対して、誰に行ってる訳でもなく、全員に伝えているのだし、積極的に情報を入手すること。

・知っておいてほしい用語
 知らない用語をそのままにしない。
 雑物=機材の保護や、ネーミング、バミリ等に使用する周辺消耗品一式のことをさす。
 雨対=あめたい 雨対策全般 ブルーシート、ビニール筒、ビニール袋、等
 細引き=綿素材のロープのこと 工事用語
 ショックコード=ロープできっちりしめても、風で煽られることが多い。
  自転車の荷台の固定等でも使用する様なゴム製のヒモのことを、指してます。
 養生テープ=低粘着ともいう
 コンパネ=

・クリアすべきテクニック
 マイクセッティング
 出ばやしがなっている間にスムーズに、きれいにセッティングを心がける。
 事前にケーブルを整理しておく。
 奇麗なセッティングはなにか?
 マイクのセッティング位置は胸〜口元の位置か?それとも真上向きで良いのか?

・全般注意点
養生テープやガムテープなど、無用に使い過ぎは注意。
古いのから使わず、わざわざ新しいのを出してみんな使うが、みんなそれで仕事をした気分になっている。本来の目的は何か?
もちろん、ビニテ等私物を出していただいているのは知ってますし、とても助かってます。

みんなドラムのマイキングをやりたがるが、時間かけ過ぎ、何々さんがドラムのマイキングの係だろうがなんだろうが、早くやらないとこういったドタバタでは間に合わない。
もちろん、当初の割り振りは重要であるが、セッティング時も流動的に、足りない所があればカバーする。出来る所からやる、出来ない所は後回し。

手が空いていたら、手が空いてますと申告し、作業全体の空気読む。

最後にこの終了報告内でも、また現場でもかなり厳しいことを発言しましたが、
このイベントに参加した3人に方は確実にステップアップをされたと思います。
残された半年を有意義に使って下さい。



スタッフ
石井宏 小野峻 山上耕平 富 正和

照明 東日本舞台さん

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