2007年5月29日火曜日

2007.5.4-5 BRASS BAND LIVERECORDING&SR STAFF REPORT 35SA

2007.5.4-5 BRASS BAND LIVERECORDING&SR STAFF REPORT 35SA

今回初めて、M-AQUAのお仕事に参加させて
いただきました。
打ち合わせの段階で、自分はステージ側について、
お手伝いをさせていただくということになっていました。
ですが、いざ会場に行って自分が動くことが出来るのか、
という不安な気持ちでいっぱいでした。

3日の夜打ち合わせが終わった後、4日の仕込みの時に
使うことになるバミリを作り、それぞれの曲でどの楽器が
どの位置に動くかなどを確認しました。

話は前後しますが、4日の仕込みが終わった後に、前もって
そういった準備をしておくことの大切さを感じました。
実際リハーサルをすれば、楽器の場所など変わるかもしれませ
ん。
それでも、大体の位置などを理解しておかないと、
上手・下手に機材を振り分けたり、そういった動きが
できなかったと思います。


4日:前日仕込み、リハーサル
機材搬入が、一番最初の仕事でした。何をどうやってトラック
から出せばいいのかわからなく、動きが遅かったため途中で富
さんと交代しました。
後から考えれば、あんなゆっくりやってたらリハーサルの時間
に間に合わなくなってしまいます。別の会場・別の仕事だった
らと考えると、他に搬入するものがあるトラックが退くのを待
っているかも知れません・・・。

そういったことを考えると、いかに速やかに搬入を済ませるこ
とができるかそこも考えなければいけないのだと思いました。

搬入が終わったら、卓側・ステージ側に機材を振り分け、ステ
ージ側はMICスタンドを立て、MICを取付け、すぐに結線
をしました。
照明さんの邪魔にならないようにMICをまとめ
、結線が終わったら回線チェックをしていきました。

ステージ側にいたのが、1年生と若山さんだったので、
MICチェックをやらせていただきました。
学校の実習とは違う雰囲気で、音響室さんからのOKを待つのが
とても緊張しました。
WWや3点吊MICのように、L/RがあるMICでは、セン
ターでチェックをするということを覚えました。

北高校の生徒さんたちが入って、リハーサル。
自分はステージ側で、Horn,ハープ,W.Bassなどのマイキング
を見たりしました。

次の日にも言える反省点なのですが、照明さんの動きや、照明
のフィルターでどんな色を使っていてこの色が出せるんだろう
など、自分の興味のある方ある方へ行き過ぎてしまって、音響
室の方へ行って音を聴くと言う事を全体を通して出来なかった
と思います。
折角音を聴き比べたり出来るチャンスだったのに
、と思うと悔しいです。ですが、照明さんのお仕事をしている
姿を見れた事は、自分にとって良い情報を得られる所だったの
で、そっちに気をとられていた事に後悔はしていません。

リハーサルは本番通りの流れというわけではありません。
1部~4部の流れをいくら頭に入れていても、前後する部分に
頭を切り替えるのがとても大変でした。


5日:ゲネプロ・本番
朝会館間に行く途中、富さんに
「今日行ったら一番最所に何をする?」と質問がありました。
「スタンドを立てて、MICをセットして・・・」
しどろもどろな答えをしてしまって、そういったことを
考えてから行動を起こすようにするのが、
大切なんだと思いました。

MICのセット、結線が終わったら回線チェック。
この日は三点吊MICのチェックをさせていただきました。
前日に若山さんがやっていたことを思い出して、
やってみたのですがちゃんとできていた様で安心しました。

本番、自分は下手に待機。デミトスを持たせて頂いて、
Naの方や、司会の方が出るタイミングを知らせるといった事を
をしました。
そこで、「しゃべることは、必要最低限のことを明確に伝える」
ということを学び、何が必要な情報かを見極め、
タイミングよく上手く伝えるということが、
どれだけ大変かと感じました。

それぞれの場面転換、MICをはける・マイキングは、
ハープ以外は自分なりに上手くいったと思います。
本番、ステージ上でハープのマイキングを直していただいたので、
まだハープに対して良い位置が自分の中で掴めていなかったな、
と痛感しました。
楽器に対して良い位置でマイキングができるようになりたいな、
と思いまいした。

本番終了後、すぐに撤収。
このとき自分は、ワイヤレスMICを回収することに気をとられていて、
バトンが動いているのにステージ上をうろちょろしてしまいました。

ステージの中心あたりで気がつきましたが、
周囲に目が向けられないんだなと反省しました。

全体を通して、学んだこと・反省したこと・たくさん思う所が
ありました。

反省点など、是非今後にいかしていきたいと思います。
貴重な体験をさせて頂いてありがとうございました。
また機会がありましたら、よろしくお願いします。


======以下富のコメントです。
バミリは、多くなればなるほど、その場で書けないので、
用意しておく事をお進めします。
ワイヤレスのテプラ等も、現場で作ってる暇が無いので、
予備も含めて作っておきます。

トラックだけに限らず、初めて出会う機材は、
誰でも、迷う物です。
『迷ったら聞く事』これが大事です。
トラックから機材を降ろす先頭に立ったら、
『これは何でしょう』(O)
『アンプです、では下手へ』(富)
『これは何でしょう』(O)
『マイクです、では中央へ』(富)
これが理想です。
ただし、スピーカーや、マルチ、マルチボックス等、
どんな音響さんが見てもわかる物は、
『このマルチはどちらへ?』(O)
『じゃこれは、下手へ』(富)
『この3Uはどちらへ?』(O)
『これはHAなので、音響室行き』(富)
等と、どんなジャンルの音響さんであれ、
そのくらいはわかっていないと話にならないです。

照明等他のセクションに興味を持つ事は良い事です。
余裕があって、仲良しな業者さんであれば、
いろいろな事を、教えてくれたりします。

しかし、そこまでの信頼関係を築くには、
照明さんが困っている時、音響が困っている時、
それぞれの立場を考え、尊重すべきだと思います。

なにより、照明も、舞台も、音響も、そのステージを演出を
手助けする一手段でしかないのです。

『演奏はどうでしたか・・・?』
そのあたりにも、バランスよく見渡す事が重要だと思います。

楽器のマイキングは、一朝一夕ではいきません。
その、エンジニアによって、考え方も何通りもあります。
ただ、楽器の基本的な機構については、知っておく必要があります。

最近思うのですが、ミキシングのいくら細かい点やテクニック、
イコライジング、編集を見せても&教えても、
学ぶ人自身が自分で、納得してそのテクニックややり方を、
踏襲しなければ意味が無いと思います。

踏襲という言葉を違う言葉で表現すると、
自分で先輩のやり方を、ただ真似するだけでは、
うまく行かない方が多いと思います。

ジョージが言っていました。
『つまみをまわして音を聞きながら、調節するんだよ』
『良くなるまでまわすんだよ』・・・と。

そう、自分の耳で聞いて、直して、聞いて、直して、
何度も積み重ねて、自分のマイキングができていきます。

最初は真似でも良いと思います。
ただし、それを自分なりに、長い時間をかけて判断して、
より良い物を目指していかなければならない。

だから、マイキングやミキシングの、ごく基本的な
お手本はあっても、その先はそれぞれ、エンジニアによって
違うという事です。

音や映像、照明、どの世界でも同じだと思います。
最初は真似して下さい。
そして自分の耳と目、感覚で判断することをおすすめします。
『ジョージ』がいっていましたから。

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