2007年7月10日火曜日

2007.3.24 DANCE PERFORMANCE LIVE SR REPORT

2007.3.24 DANCE PERFORMANCE LIVE SR REPORT

2007.3月10日.23日.24日
『ダンスユニット アンドゥ』ダンスコンサートレポート

 今回、栃木市文化会館小ホールにてダンスコンサートスタッフとして、
事前の稽古とホールリハーサルに立ち会わせてもらいました。
 出演者のホール練習日には、オーディオインターフェースdigidsignの
Digi002とPro Toolsを使い、SEの選択やMEが出演者の演技に合う
ようその場で曲の長さや雰囲気の編集を行い、主催の方と打ち合わせを
行いました。
 現場ですぐに主催者側と編集作業にうつれることが、また後日編集後
のMEを聞いてもらうこともなく、主催者側の意図と違うため再度編集の
必要もなく、主催者とコミュニケーションを図りながら行えるため、時
間的ロスも減らすことができると感じました。
 本日はホールでの実際のME等を使用しての練習という事で、スピーカ
ーは設置せずに、会館のプロセスピーカーにつなぎ込んで行った。
会館の方の対応がとても良く、スムーズにリハができた。

ホールつきの音響さんとは、よくコミュニケーションをとり、ホール特性
や設備などを教えて戴く。
 ホールリハーサルの時にいた、舞台監督さんが、ホールリハの後、突然
変わってしまい前日の通し稽古、本番当日と新しい舞台監督さんとなりま
したが、新しい舞監さんはもともと主催者さんの関係者で演目についても
よく理解している方でしたが、それでも音響側・照明側へのきっかけのcue
出し、舞台袖での出演者へのきっかけなどとても大変そうにみえました。

 新しい舞監さんに変わってまず、音響側でのきっかけのタイミングにつ
いて、公演の始まりから終わりまで確認をおこないました。
 ホール練習日には搬入口をつかわずに、正面の通常入り口から搬入をし
ましたが、
搬入した機材は少なかったのですが、意外にも、路面が石畳だったり、
ホール入り口が二階であったりなど段差も多く大変でした。
 卓側の電源確保について今回のホール客席には電源がなくステージから
約30mもの引き回しとなりましたが、通常のコードであると電圧が落ちて
しまうのでテスターにて電圧を確認しました。
 電圧が途中落ちてしまい使用できない場合は、平行からC型に変換し、
また平行に変換する場合もある。

仕込み当日(本番前日)
 今回の演目はダンスコンサートであり、また40名でのボディパーカッシ
ョンなどもあり出演者がステージを動き回るため、ステージにSPを設置し
てしまい客席からステージを遮ってしまわないよう、ハウススピーカーを
ステージに置かず、左右の本来花道が有るようなあたりにおきました。
 また、TOPとSub-Lowとを別の場所に設置し、ステージのスペースを広く
取りました。

 音響のコンソールを客席に設置しましたが、本来ダンスや芝居等であれ
ば、音響室に黒子のように隠れてやるべきでは有るが、本番が1回切りで
あり、演出者からもこちら側音響側からもキッカケが多くあったので、よ
り確実に舞台を成功させるためにも、ハウスSPの音が聞きづらい音響室よ
りも客席でのオペレートとなりました。
(音響室では、ハウスの音がかぶらない分、インカムはよく使えるように
なり、連絡は容易になる)

 会館のクリカムの設備が陳腐であった。
音響から舞台監督には持ち込みのクリアカムを使用しました。
連絡設備が乏しい現場では、舞台監督は本番当日は舞台袖で待機している
ことが多く舞監からのcueでは音響側に直に走ってきてもらうことは困難
であると感じました。
 公演失敗の要因になってしまう。

 下手袖ににAMPを設置したためホール外の客席通路に仕込んだ出演者の
登場キッカケ用のスピーカーは、ケーブルが下手が20メートル、上手が
50メートル程ととなりましたが、上手側の音質、音量が比べて劣化して
いました。
 ワイヤレスのレシーバーのポジショニングを上手Sub-Lowの上に置き電
波を少しでも確実にひろえる場所に設置しました。

 搬入・搬出にはセリを使用して舞台上手袖にあげましたが、セリ稼動中
には動いてはならない!!また、セリの上と下で連絡を取り合いセリを稼
動していました。
 マルチケーブルについて、FK27←8chマルチは個別(単独)アースとなっ
ており、FK37←16chマルチ(アース共通)よりもノイズがのらず音質も劣
化しない利点がある。
(注意!!『富』ご指定結線のものだけです、通常カナレ製品は16chも8ch
も、アース共通です)

 作品中の演技者の出入りが多い演劇は、舞台袖のAMPの位置やケーブルの
引き回しなどに怪我や邪魔にならないようより、注意を払う。
 上・下のステージ袖以外に客席ドア4ヶ所からのMEでのキッカケ登場があ
りましたが、うち2箇所から本番当日キッカケをみる担当のおしだし(ドア
マン)がつきました。
 とても難しいキッカケでの登場は見て・聞いてのほかにも、専用モニタ
SP・インカム・おしだし(ドアマン)などの方法がありました。
 舞台最後に行うステージ上でのメンバー紹介では、ステージがみえない
袖からのカゲアナで行うのではなく、失敗する可能性が少ないワイアレス
などを1回きりの舞台なので、舞台がよく見える所で、読んでもらうように、
ワイヤレスを使用した。

 プロセニアムSPはやはり音の出所がステージと違い高い位置にあるため、
聞いている観客は違和感を感じてしまう。それは、後ろの客席ほど違和感を
感じてしまう。ハウスSPはこれを補うよう設置、フリをきめる。
 使用SE・MEはMDプレーヤーを2台用意し、使用順に2ロールに振り分け使用
しました。
このプレーヤーにはオート・ポーズ機能として曲終了後、次の曲の頭で止ま
ってくれる機能がありました。
 また、TIME表示の切り替えがついており、残り時間や経過時間の確認がで
きます。
またトラブル時ようにCDプレーヤー(SONY CDP-L3)に全SE・MEを入れて待機
させていました。

 リハーサルに参加している場合、音響として、自分がなにを今チェックし
なくてはいけないのかを考える。(モニタに返しているパートのバランス等)

今回、研修レポートにおいて提出が遅くなり大変失礼しました。他のスタッ
フとも共有しなくてはならないのに、迷惑をかけてしまい申し訳ありません
でした。

もし、機会がありましたら今後もよろしくお願いいたします。
                                 

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