2006年7月31日月曜日

2006.7.29-30 JAZZ LIVE SR REPORT 35RP-2

2006.7.29-30 JAZZ LIVE SR REPORT 35RP-2

2006.7.29・30  柏祭り 米澤清カルテット+1

今回は初めて野外でのSR研修でした。しかし、ステージの両側にはビルの壁があったので、音が少し反射していたので返しがまったく無いといった状況ではありませんでした。それに加えステージのところのみテントが張ってあったので、テントの中だけでも音が反射しているので特殊な環境の中での野外SRでした。編成はドラム、ウッドベース、キーボード、ボーカルです。

<1日目>
 お昼過ぎに現場に到着。まず機材をトラックから降ろしてスピーカーを生かせるようにします。
ハウスは地面にそのまま置くのではなく角材の上に乗せて10センチほど底上げをしました。音が遠くまで飛ぶようにだと思います。研修が3回目だったと言う事もあって少し慣れと言うものがあったのかミキサーを置く時に、いきなり私はロックを外そうとしてしまいました。その状態で開けてしまったらミキサーはケースから落ち壊れてしまうのに、なぜその状態で開けようとしたのかわかりませんがよく考えずに行動していたのだと思います。思わぬ事故に繋がるので本当に気が抜けないと感じました。ミキサーはキャスターが付いている方がメーター側。基本的なことですが、8の字巻きをする時は、弱いコネクタ部分は持たずにケーブルの部分を持ち巻くと言う事も初歩的な事ですがとても重要な事です。あとは野外と言うことで、雨対策をしました。マルチケーブルの先にビニールの筒を被せたり、モニタースピーカーは上を向いているので雨が降ってきたら取りあえず縦置きにするなど…。今回はもうアーティストさんがいらしていたので、マイクチェックをせずそのままリハーサルを行いました。
 夕方になり本番へ。1日目は本番の最後の最後にいきなりの大雨ですべての事を流されてしまったように感じます。
 雨が降って来たら、まずスピーカーを守ります。ビニールを被せて雨を防ぎ、モニターは縦置きにしてテントの濡れない所へ。ケーブルは少し濡れても乾かせば平気なので後の方に片付けました。雨はすぐ止んでトラックに積む時はもう降っていなかったので良かったです。雨が降ってきた時はスピーカーにビニールシートを被せて素早く機材を安全な場所に移動する事。

<2日目>
 2日目も1日目と同じようにセッティングします。昨日の雨もあり、雨対策はしっかりと行いました。2日目は風も強かったのでハウスの横にビニールシートを被せたスピーカーを置き、重しにしました。譜面台やドラムのオーバーヘッドのマイクスタンドも風で飛んでしまう可能性があるので重りで固定しました。キーボードの方が1日目とは違う人だったのでリハの時はモニターなどの注文などを主に聞きに行ったりしました。前日にサックスの人がセッティングしたマイクの位置を思い出してサックスのマイクも立てました。ちゃんとアーティストさんが決めた位置をメモしておけばよかったなと思います。
 この日はマイクチェック・ホットタッチをしてリハーサル、本番と無事終わりました。私は初めてホットタッチをしたのですが、初めは失敗してしまいました。D.I.はキーボードのみでLRそれぞれ回線チェックをします。片手でケーブル(コネクタの金属の部分は持たない)を持ち、もう一方の手の平に先端を当てます。そうするとビーン、ブーンなどのノイズが出るのでそのような音がでたら回線は繋がっていることになります。私は最初コネクタの部分を少し持ってしまっていたので失敗しました。マイクチェック、ホットタッチをする時はOKが出るまで自分が今何のチェックをしているか伝えながらやり続ける事。D.I.にはファンタム電源が必要なものといらないものがある事や、その他の色々な機能も知ることができました。ATTやPADはラインレベルの大きなものを小さくできたり、逆相にしたりグラウンドを離したりできたり、SPEAKERレベルのものを扱えたりと様々でD.I.に付いて知らないことが多くあり勉強しなければいけません。
 今回はタムにつけるクリップマイクも私が最初マイクを付けたのですが、入れ過ぎと言われてしまいました。ドラムのエッジから中に入らないように、アーティストが叩きぬくくないところにつけます。クリップマイクにも表裏、指向性もあるのでそれに気をつける事。マイクチェックの時には気付かなかったのですがクリップマイクが1個だけ変な音になっていて、音が安定しなかったので最初のステージが終わった後取り替えました。結局マイクが壊れていたのですが、故障しているマイクの音を聴いて正しい音とそうでない音を聞き比べておく事は大事だということがわかりました。
 ミキサーも初めて少しだけ操作させてもらったのですが、緊張しました。ボーカルがマイクを離したら-5dBほど下げて、ノイズが入りにくくし、MCの時はリバーヴを切って言葉を聞き取りやすくする。

今回の研修は初めて体験する事が多くて、とても良い研修になりました。ありがとうございました。

0 件のコメント: