2009年1月5日月曜日

2008.11.16 Harp Concert Live Recording Mix感想

2008.11.16 Harp Concert Live Recording Mix感想

ここでは、2008.11.16 に行われた、Harp Concert Live RecordingのCD Mixを担当した小野君からの音源を頂きましたので、感想を述べさせていただきたいと思います。

2007年12月のClassicに引き続き自主企画のコンサート録音ということで、まずは2人の努力に拍手を送ります。

全般的な音色が自然な感じで好感がもてます、倍音もきれいで良い感じです。

ピッキングが強かった時に、少しだけコンプのReductionが強くかかったところがありましたが、聞きやすかったと思います。
通常のハープやアコギ等にも共通するのですが・・・
A:演奏者が強く弾くと、アタックが強調されて、音色は堅くなるが、余韻はそんなに長くならない。
B:演奏者が弱く弾くと、アタックは無くなり、音色は柔らかくなり、余韻は多少短くなる。

曲ごとによっての音量感は、フォローすべきか迷う所ですが、うまく表現できていたと思います。うまくいえませんが、我慢がうまくいったというところでしょうか?

R(右)側の、低音部を受け持つハープの残響がうまく収音されており、全体に無理なEQがされていないなと印象があります。
ただし、場所によってはR(右)側が少し重く感じられるときもあり、若干の調整が必要であったかなとも思います。
逆に、左側を少し膨らませる等、左右のバランスを整えることが必要であったかもしれません。

マイクを立てていない、MCやAUDもきちんと収音されておりますね。
もちろん別個にマイクを立てた方が良いのですが、その場合音色を合わせる作業が結構むずかしくなります。

全体を通しての音色は、ハープの生音をよく知っている人が録音をして、演奏者の立場に立ったミックスになっていたと思います。

1曲目、8曲目、10曲目は、演奏のダイナミクスが大きい又は、人数が多いのでしょうか?
楽器のせいもあると思いますが、もしミックス後処理でのコンプやEQの設定であれば、1曲目、2曲目(後半1、2曲目)くらいまでは、楽器や演奏者のコンディションが一定でいないため、若干調整の必要が有るときが有ります。

3曲目の月の光あたりからは安定して聞けました。
リバーブはノンリバーブでしょうか?、もし使用していたら成功していますね。
リバーブを感じさせずに、楽器の響きを補助する場合もありますし、明らかに派手に『リバーブを使っているぞ』と見せるときも有ります。

後半の説明ですが、場所によって聞き取れない部分がありますね。
説明している内容が聞き取れないならば、ばっさりカットするのも収録されている演奏をよく聴かせるテクニックです。
また、チューニングもライブ演奏の一部とするべきか、判断迷う所ですね。

私のお気に入りは8曲目、15曲目ですね。
ダイナミクスが大きいことも、実は良く聞こえてしまう要因です。
音が大きい=単純に情報が多い=よく聞こえる
しかし、アラもよく聞こえてしまいますしね。

ともかくお疲れさまでした。
あとでまた話を聞かせて下さい。

お疲れさまでした。

M-AQUA Tomi

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