2019年4月23日火曜日

2019.04.23 Kenji Nishimura Sixtet CD Hall Recording Project終了報告

2019.04.23 Kenji Nishimura Sixtet CD Hall Recording Project終了報告


洗足ジャズコース卒業生 Trombone西村健司さんの、CD制作を担当しました。
https://www.amazon.co.jp/Coco-Doco-西村健司セクステット/dp/B07PQ3QHL1


https://ameblo.jp/kenny24-aketemokuretemo/entry-12456357240.html

浅草ジャズコンテストで入賞を果たした、このセクステットそれぞれ年代が少しづつ違うけれども、一つの音を目指すのに、一発録り(Mixはあり)で今回臨ことになりました。



ここ数年、ホールやライブハウスでの一発録音にこだわってきました。


キーワードは『同時性』と、古い感覚かもしれませんが、『ドキュメント』であること。

会場は、溝の口からほど近い、川崎市民プラザ。
キャパが3-400人のちょうどいい、一階席のみのプロセニアム舞台。


録音の数日前に今回も、ホールリハーサルを行い位置決めを行いました。

上手袖にステージボックス他を配置しました。

そして、上手の控え室にミックス室を設置


こちらは、当日のプランです。


マイキングと位置関係について、3管を向かい合った三角にしたい。
これは、以前から思っていたこと。
ただ、並び順について、Tenor Sax、Trombone、Trumpet、この並びも、リハーサルで位置を決めました。
リズムセクションと向かい合うことも考えましたが、せっかくの大空間をうまく使うため、ライブをやるように、お客さんに向き合うようにしました。(目線が会い過ぎてしまうのも避けるため)



そして、管のマイキングで、今回のキモは。
ショップスのマイクでMS方式を採用しました。

大きな空間で演奏録音PAするときに起こりがちな、時間差の問題。
それを解決するための、時間差の無いマイキングといえば、MS方式かAB方式。
メンバーと何度か話し合いつつ、個別のAKG C214を3本と、SCHOEPSのMS2本、で収録。
  リズムセクションとの距離も、離れ過ぎず近づき過ぎず。
 各個別のモニターは、曲の傾向によりヘッドフォンモニターと、スピーカーでのモニターと切り替えて使用。特にFUNK系はスピーカーで出して良い結果が得られた。
 ピアノは、DPA4011C をOnで、HoleにめっちゃつっこんだDPA4099を併用。



かなり低弦側にもう一本DPA4099を。

ドラムはOverHeadにDPA4006を平行に、BDがRE320の一本勝負。



肝心のベースの画像を撮り忘れてますが、PickUpにRadial D48を、DPA4099を混ぜつつ。

 夕暮れ時も録音は続き。

 1日目終了のご褒美。

2日目も録音は順調 


搬入がセリ搬入でした。

録音あるある、1日目は甘いもの(チョコあんこ)、2日目は辛いもの(おせんべい)、そしてあったかい汁。
ミックス室がパーティー会場に。

ジャズに名演はあって、名盤なしと誰が言ったか。
録音の手法について、基に立ち返ること。
演奏家から多くの理解をいただいて、一発録音・同時録音は成立します。

ぜひ、彼らの演奏を是非一度お聞きいただき、CDを手にしていただけると、そのわけがわかるかと思います。

パーソネル
西村健司(Trombone)
河原真彩(Trumpet)
小笠原涼(Tenor Sax)
永吉俊雄(Piano)
長谷川慧人(Bass)
大江航平(Drums)

現在西日本のツアー中です!



西村くんのブログもぜひのぞいてあげてください。

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