2014年12月11日木曜日

2014.12.11 Big Band Mixing Technique One Self Vol.2

2014.12.11 Big Band Mixing Technique One Self Vol.2

年末の現場の数と見通しがついて来て、いよいよMixに入ります。
私の中ではRough Mixを聞き込むところからMixは始まっているのですが、明日初めてMixのスタジオでファイルを開きます。

その前に自宅で作業。

まだ、前後のお掃除だけにする。
そして、Rough Mixの為にTotalで入れていたL3をはずす。

確認事項
・Panはまだ曲によって試行錯誤、配置によってどうかぶりがあり、どうすればいいか。
ソロを真ん中にしたいけど、実はバランスが曖昧な時には、Centerでない方が気づきやすいのだ。
特に間の手みたいにやっているアレンジ(サシ楽器としてのVとV)は、左右に大きく分けておく。
今回通してTomのPanに注目したい。
前の会社の先輩がこのようなPanを推奨していた。


Floor Tomが真ん中なのだ。
この15年その意味が全く分からなかった。
通常であれば、見た目のこんな感じが定説だろう。

これには、かぶりが関係している。
もともと、Rack Tomと呼ばれる、H Tom M Tomは近接していますよね、だからかぶりが多い。
反面、F Tomは少し離れている、
だから、その近接したマイクは左右にPanを離すことで、分離を良くする。

もちろんその外側にF Tomを開いても良いのだが、それだと居場所が無いし、F Tomの量感が出ない。

ドラマーのよくあるリフで、SnareとF Tomをダダってやるときがあるわけ、その時、左右に気持ちよくわかれていても良いが、こうすることで音像とタイミングが一致する。

どっちもうまく使い分けられると良いね。

・必ずリズムセクションだけで音づくりを行う。
個々のキット(ドラムはもちろん、Bassは LineとMicとか、Wbの上下とか、Pfのマイクの整理とか)の好みもあるが、このリズムセクションのチェックを行うことで、土台がどうなっているのかが解る。リファレンスの音符の位置を知り、どう乗っかっているのか。
これは、VJOのMixで必ず行っていたこと。
どの曲もIntroからThemeを必ずリズムセクションだけで聞く。

今日はこのくらいにする。
大事なのは『聞きすぎないこと』音楽の可能性やきらめきを失った中でMixなんて出来ない。
しかも、操作に振り回されるのであれば、まず曲を聞き込む。
どうしても個々の楽器のEQやらDynやらSpatial処理とか、Blanceに行きたくなるが、まだやらない。

ただ、今日聞いて思ったことは、録音時の記憶とこの1ヶ月聞き込んだことで、演奏のエナジーは既に沢山貯金されている。

Maximizerで荒れていた音も、Bypassすることにより、元の良さを体感し、Mixで必要なTotalの処理方法の手段の想定もついてくる。
今回Masteringを外部で行う予定なので、その辺り年を越えて完成までいっぱいメモしていこうと思います。

1 件のコメント:

M-AQUA Live-Sound さんのコメント...

あと、リバーブを掛けすぎない。
and リバーブの種類について試行錯誤。
霧がかかってしまうと、素顔の大切なものも隠れてしまう。