2013年2月23日土曜日

2013.01.21 Shiki "OYAKO Gekijyou" Dreamers Union Choir and Busy Smile Deliverers Live at Kirari Fujimi Project終了報告

2013.01.21 Shiki "OYAKO Gekijyou" Dreamers Union Choir and Busy Smile Deliverers Live at Kirari Fujimi Project終了報告


2010年9月に行った、志木おやこ劇場でのDUC公演、それから2年とちょっと。
http://m-aquastaff.blogspot.jp/2010/09/20100904-dreamers-union-choir-concert.html


帰ってきました、さいたまへ。Dreamers Union ChoirはBusy Smile Deliverersとともに。

さいたま県は志木市のとなり、富士見市へ。
その名のごとく、朝ホールに向かう時、はっきりと富士山が見えました。
ワークショップでの木島氏。
ワークショップクワイヤ録音時。

これが、今回のコンサートの前に、ワークショップメンバーで録音された、Bridge Over Troubled Waterです。



ECのリハーサル。

ラッシングの方法について、ちょいと一工夫したい。
Stage上手方向。
アンプ周り、今回からすっきり。
M50Qを本格使用。
志木おやこ劇場のみなさん、そしてそこから派生した、Busy Smile Deliverlers、ちょっとづつ輪が広がってます。



今回の卓位置、どうにか高さをかせいで、やりやすくなりました。




しかし、このスペース狭かった。
高さを稼いだおかげで、視認性はよかったね、目線をあまりずらさなくてもいい。


Sound Planです。





全体的に傾斜のある会場、袖はあるけれども、回転壁、反射とハコハコ感が気になってましたが、ステージをひな壇上に組む等いい感じに上下に音像音源が分かれて、やりやすかった。

可動式の客席が、カーペット式なので、少しデッドな感じもありましたが、減衰もそれほど多くなくいい感じ。
客席後方の跳ね返りなくうまくいった。欲を言えばセンターを吊りたかったね。
無理ならば中抜けA80をFront Footの裏においてみてもいいかな。



これも、ワークショップクワイヤ





いつも、皆さんにいってることがある。
最初に教えることは『音を覚えること』『音を忘れない工夫』そのひとつは、時間をおかない。そう、何でも早い方が、細やかな感情も含めて覚えていられる。

公演から、一ヶ月経っちゃいました、それでも書く意味はあるので、ちょっとアプローチを変えます。
最近、ダイレクトミックスについて深く考えます。
放送屋の性分でもあり、PAはダイレクトミックス、録音も録りの時はダイレクトミックスだね。
2/9の芋フェスで思ったこと、そちらにも書きますが、『Direct Mix宣言』します!
今回は、PA-OUTにAudを足したものを聞きながら各曲を振り返ってみる。
前述したが、会場が多目的ホールの稼働椅子、しかもステージと客席も稼働、かなり難しい会場。
ここでのポイント。
『リバーブ』と『ます感』のかねあい。
唄のツヤ、倍音、のび、サスティン等を生かすために見えるリバーブ。
もう一方のます感は、会場の大きさや、反響、一体感を得るために、自然に付加する、見えないリバーブ。

あ、この言葉いいね。まとめる。
『見えるリバーブ』『付加していることが解るリバーブ』
『見えないリバーブ』『会場でSRすること、音を大きく出すことによって得られる残響』

どこからを、見せて、どこからを見せないか、リバーブの使い方、もっとうまくなりたい。

さてさて、では一曲目から。
Heaven<キーボードのリフがこの曲のイメージを決定づける。
きーぼのりふがわksる
ここのところ、改善点のカホンのまえおと、Perのキット一体感はとれてる。

Created to Dream<いつもながらに、歌詞にやられる。いい。
この曲は、Aメロを、ソプラノ(ピロ)とアルト(Yumi)が、同じような音域を唄うのだが
声色を合わせすぎてはいけない、しかし途中二人のハモリでは微妙なバランスと見え方を支える。
今回この曲サウンドチェックしなかったので、Bメロタロー君が唄うって忘れてた。
ばれないように、リバーブフォロー。タローヘッドセットに合わせるために、ソロボーカルのLoをすこしけずる。

2曲日本語の曲が続く、届いてるか、歌詞の意味が伝わっているか。

Particle of Heaven<
イントロのChoソフトな感じで、いい。
サビのCho、STAバランス、テナーのあつみがほしい。
Bメロのバックコーラス、クレッシェンド-ディミネンド<>うまく表現できてる。


Nation of Piece
『優しい』と『弱い』の表現は違う。

DUCのオンマイクは、かなり特殊なテクニックと収音アプローチだと思ってます。
ただ、長年、ソウルandブラックミュージックを木島氏とともに研究した結果、あのサウンドを、このChorus Styleでやるには、この形になった。 
このマイクセレクトはとても難しい、音楽をずっと夢中で追っかけなければいけないからだ。わたしは、それがこのグループであれば、何も苦にならないし、メンバーもそのフェーダーフォローを感じながら唄っている。
ここまでこれたのは、M-AQUA STAFFの理解の賜物だと思ってます。

『わたしののぞみはそんなに高いものではない』メッセージは伝わる。

Guitar Boy<転換うまくいった。
ストロークもさることながら、木島のピアノとどういった位置関係にするかいつも迷う。
ピアノのオブリが見えないと行けない、時々支えてる。

昔話<
この曲の肝はこうだ。
どれだけちいさくきかせるか。
どれだけそれぞれのこころのなかにだいじなそんざいだと表現できるか、もみが熱くなっていくなかで、どこまでお互いに我慢できるか。

ジャンベははふかくふかく、ながくながく、大事な記憶。
もーちょっと、まだいける。

Choは『ふー』と『あー』のバランスや表現の違いをどう見せるか。

My I Love you<CDのピアノのバランスより、実際は小さく聞かせたい。
全体のダイナミクスをそういう方向にもっていきたい。
あげられるが、あげない。幸い、細かいニュアンスについて、由君とまっつがやりあってる。Choはどの位置にいる?

Busy Smile Deliverer<いろいろな、声の色の混ざり方が面白い。
そして間奏に飛び出してくる、メンバー岡田あかりのViolin、フィドルチックな音色、突き切れて良かった。

Black Music History<
これは、『解説者としての木島』『アフリカンアメリカン回顧を演じる木島』それぞれの世界をリバーブの量で表現する必要があった。
できれば、リバーブの種類又はディレイでもう少し、その違いを明確に出来ると良かったかな。
リバーブの量を減らすor増やす=意味があること。

あとの、解説は会場に来ていただいたお客様だけにしましょう。





時間の流れ方、夢中、どんなじぶんになりたいか










Dreamers Union Choirの特色として、大事なことがある。
ディレクターのタロー君が指揮をしないということだ。
ゴスペルミュージックの特色の一つは、アドリブ性。
だからミキシング中必ずディレクターを見ていることが多い。何年もゴスペルをやっていて、その音楽の方向性や今何のフェーダーを上げて支える必要があるか、その音楽がどこへいくか、ディレクターを見ている割合がとても多いです。
しかし、Dreamers Union Choirでは、あまりタロー君は指揮をしない、メンバーと同じく客席を向いていることが多い。もちろん要所要所で棒振りすることはあるのだが、あまり指揮はしない。これは、ネイザンイングラムの影響か、それとも又新しいスタイルか、どんどん変わっていく、Dreamers Union Choirを、見逃さないでください。








STAFF
富 正和、高橋 萌、嶽下 あい

2013年2月11日月曜日

2013.01.07-17 09 Tokyo Sonic Art Weeks 共感覚実験劇場 Project終了報告

2013.01.07-17 09 Tokyo Sonic Art Weeks 共感覚実験劇場 Project終了報告



去る、1/7〜1/17まで東京芸術大学美術館地下で行われた、アートと音楽のコラボレーションイベント、『Tokyo Sonic Art 共感覚実験劇場』。M-AQUAでは、様々なアーティストとの音響オペレート・サポート、Install・管理を担当しました。
そもそもこのお話をいただいたのは、昨年10月にさかのぼります。
Dreamers Union Choir 東京芸術大学 北千住校舎での公演の下見の時、依頼もとの西岡教授から、こんなひとことが。
『とみさん、ケーブル40本貸してくれませんか?』

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????

そう、『スピーカーをいっぱい使い、美術館でなにかやる』そのくらいの情報から始まったこのプロジェクト、終わってみたらほんとにほんとに実験でした。

年末から、多くの電源ケーブルを整備、XLRメス〜オス×2の変換ケーブルを作成、ステレオミニフォンジャックのPC変換用ケーブルもいくつか整備、バタ丼を食べ、バタ丼を食べ、バタ丼を食べ・・・。

その間に、レギュラーのカラオケ、オケ、会議、リハ、そして雪。
この冬忘れられない出来事でした。

なんて、えーと簡単にまとめます。
・GENELEC 40本
いわずと知れたレコーディング用のスタジオモニターですが、これでPAする経験を出来たのは貴重です。
自然な減衰が良い、ただしCD HORNのPAスピーカーの用には音が飛ばない。
特にサブウーハーの(LFEか)感じは、やはりPAスピーカーとは違うと思った。
また、床に設置した多くのスピーカは、とても素直な反応を示していた。
・芸大地下美術館
ホールでいったら小ホール。客席もステージもなく、展示のための壁と、固い床。
こりゃおもしろい。残響はそのまま、あまり吸音、減衰もない。
前述のGENELECのことにも通じるが、SPから放射された音が、通常ホール等では、客席最後方の壁等に反射するのだが、その反射があまり無かった。

会期11日間、毎日芸大の普段は油彩など、音楽を専門に勉強している訳ではない学生の皆さんや、多くのOBなど、とにかく毎日が刺激的でした。
この刺激の熱が引いていくまで、かなりの時間がかかりました。
















































































美術館のちょうど上に食堂があります、その食堂のおじさんと何回か話したこと。
『こういうのはいい、美術の学生と音楽の学生が、この上野でなにかやる』
この言葉を、仕込み2日目に聞いた時、とても印象的だった。
ジャンルが違うからとか、担当が違うからとか、エンジニアだとか演奏家だとか、関係ない。
また、来年も何かあるといいな。

画像:バタ丼スペシャル(たまごつき)


STAFF
今井 大輔
嶽下 あい
高橋 萌
畠山 かおり
大橋 麻理
富 正和

書き足りないこと沢山あるけど、もう季節が変わってます。
どんどん、がんばろー!