2011年4月8日金曜日

2011.03.11 Utsunomiya Niko Concert Project終了報告


2011.03.11 Utsunomiya Niko Concert Project終了報告
『安全と人命は何事においても最優先されるべき』
皆さんご存知の通り、2011.3.11は東北関東大震災の当日です。
あれから、3週間ほどすぎ、やっと精神的にこういったブログに書く状況が出来たので、記しておこうと思います。
今日は2011.4.7です。

日程:2011.3.11 14:30〜
場所:宇都宮市文化会館小ホール
内容:曹洞宗県大会内での、ゲスト二胡演奏 二胡+E.Piano
スタッフ:塩谷高弘(Two-Mix)、富 正和(M-AQUA)

宇都宮の二胡演奏家、高橋君の二胡演奏PAの仕事でした。
当日はひさびさの葛西朝六時集合&ピックアップ。
朝焼けがきれいでした。画像は湾岸線本牧付近朝5:30過ぎ。


当日お坊さんの講演イベント、曹洞宗栃木県支部の青年会?だったので、仏具の搬入とぶつからないように、搬入。
結構時間かかりました。ここで、決定的な忘れ物発見!
16chのBOXワスレマシタ。ホールに頼み込んで貸してもらいました。
最近M-AQUAの倉庫としてコンテナ倉庫を借りました。
普段載っているはずのものがないこともあるので、気をつけましょう。(オレだ)

さて、肝心の資料画像はあまりないので、プラン図をご覧下さい。





・マルチはやっぱり、袖まで50m、ステージ中までは60mです。
・客席後ろの卓電は、C-30Pでなく60Aです。素直に平行変換借りましょう。

当日緞帳をつかうとこのとだったので、2/1縦積みで、ぎりぎりどん前にF.O.H MAIN SPを組みました。
唯一残っているステージの画像がこれです。


今回チャレンジしようと思っていたクリップマイクは、二胡には重過ぎて無理でした。
今度はISOMAXでやってみようと思います。




12:30から講演が始まり、本番が14:30からでした。
1曲目が終わったMC中でした。

MC内でも高橋君が『あ、揺れてますね』と言ってくれたのですが、そのうち揺れが激しくなり、私は卓を捨ててステージまで、客席通路を走っていきました。

今回スタッフが私と塩谷君の二人だったので、左右に分かれて、スピーカーを支えました。
高さ2500mmのスピーカーです。安全対策はラッシングのみ、上部の安対はしていないので、手で持つしかありませんでした。

幸い、舞台人の言い伝えかどうかわかりませんが、ホールの大臣柱というのは、構造的にかなり強く出来ていて、安全ということを思い出して、ステージ中は照明のバトン等があり危険なので、ちょうど大臣柱の舞台ツラで、揺れを待つかたちにになりました。

とりあえず、このくらいが今書ける限度です。
講演の中止が決まり、お客様の避難が終了。
とにかく、とにかく誰もケガがなかったのが良かったです。

撤収はステージ部分を先に別々にやらず、一緒にやりました。
余震発生時には声を掛けながら待機。

卓側を片付けしている時に、結構大きな余震があり、その時には、客席最後部の部分で、安全退避をしました。

会館からの退避完了が、16:00頃だったと思います。
その後の話しは、またお会いした時に皆様にお伝えします。

とにかく、『安全は何よりも最優先されるべき』、倒れやすいものは先に倒しておく。
バトン等は、あらかじめ降ろしておくことも、良い判断だなとホールの担当者の方から学ぶものも多かったです。

機材の破損も奇跡的になく、宇都宮から高速を使わず松戸で、スタッフを降ろしたのが22:30。
長時間の運転でしたが、翌日深夜なんとか帰宅。
一日ゆっくり寝て、日曜日に機材車の機材を全て降ろしました。

今後の対応と、燃料温存のためであります。

以上、最後に当日帰路に撮影した、きれいな関東平野の北側、大平山の夕日です。



わたしは、まだ多くを語れません。
ただただ、いえるのは(3回目ですが)、安全は何よりも最優先です。
そして、的確で冷静な判断をするのがMixing Engineerの仕事だと思います。
いつも言っていることで、『マイク一本でもMixing』だし、勇気ある安全な撤退は基本的なことだと思いました。

演奏家の皆さん、お客様、エンジニアの皆さん、直接お会い出来る日を早くのぞみます。
Someday!

音響 M-AQUA
富 正和

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