2008年7月28日月曜日

2008.7.26 27 Jazz Live SR in Kashiwa Matsuri 終了報告

2008.7.26 27 Jazz Live SR in Kashiwa Matsuri 終了報告
日時:7月26日(土)
   7月27日(日)
場所:千葉県柏市西口商店街
内容:米澤清カルテット ジャズ野外ライブSR

スケジュール:
13:00 現場集合
15:00 セットアップ完了目標
16:00 リハーサル
18:30 柏祭り内での、ジャズライブ演奏、合計3回
      途中、ねぷた通過時中断、別プログラムでの中断あり。
21:00 終演予定 毎日完全撤収
22:10 解散予定

終了報告:1日目
スタッフ 池田匠 朴政彦











搬入はいつもどおり。
ステージの設営が遅かったため、比較的ゆっくりしたセッティングとなった。
ハウススピーカーは、風のため最後までスタンドかスタックか悩んだが、QRx115はスタンド使用となった。

マイクロフォンの変更点
W.BassのLineを追加 GK BassAMPの背面からXLR
TPのMicをBeta57→SM57へ
マルチは16P 30mでインプットのみ

スピーカーについて
FootはFMXで統一
SideはBOSE502A
HouseはNL-4スピコン20m×2
DrとSideRがXLR15m+10m、他のモニターはXLR15mで届いた。

アンプについて
HOUSE P5000S FULL
FMX MON P3500S -10dB
BOSE MON P3500S -12dB

電源は、いつも通り2系統だが、注意点。
必ずビルの管理会社に声をかけてから電源を確保すること。
自動ドアの手動きりかえについて、気にしているようだった。

立ち位置的にボーカルはやはりセンター、Tp等管楽器は上手による傾向があるので、モニター一工夫が必要。

音づくりメモ
Drums
Kickの不要な共振が多かった途中から、Gate
F.TOM/TOMはGATE
MONはSNとOH-Rが中心
最初のうちはKickがLoudだった。

W.Bass
Lineで基本的にいける。
ただし、ピックアップの関係で、1、2度バリッといったが、特にこちらではどうすることもできないが、一応Micの方も、気持ち上げておいた。
こうしておくことで、Lineだけで収音しているよりも、ノイズがでたとき目立たない。

Key
1日目はMONがPostだった。これは失敗した。
2日目はハナっから、Key本人のKeyだけ、Preにした。
軽いCompをかけてもよかったかも。
REVを薄くかけておいた。

TP
とても、痛かったので、EQ。
Shellbingで1k以上-3〜5dB
1〜3kをpeakで-6dB
後半、コンプで頭からつぶしていった。
音質そのものは、そのミュージシャンの楽器の音であり、EQでなんでもできるわけではない。
ただし、頭からつぶしていくことにより、人間の耳で聞いた感じや、脳に到達する印象を和らげることは出来る。

VO
ほとんNO COMPだったが、後半、-6〜-4dBくらいで、4:1程度につぶした。
テント内の飽和を防ぐため。

一日目は滞り無く終了。

終了報告:2日目:
スタッフ 朴政彦 福田大輔 池田巧 深井翠子 鈴木千智 森田
セッティングは昨日よりもスムーズ。
パッチングを、朴君、福田君にかなりやってもらった。




リハーサル等特に問題なかった。
18:30本番開始後 豪雨と強風。



テントが倒れ、HOUSE SPのグリルが破損。 BOSE 502Aが転倒により大破。

雷雨時の注意点。
・無理しない→死ぬ 電気は電位が低い所に向かって流れる。
・水がでてると、より感電しやすい。
・靴を必ず履く→死ぬ
・ケーブルやスタンドは比較的濡れても大丈夫、そのまま似せず乾かせば、なんとか使える。
 まずいのは、マルチボックスや接合部。
・雨天時の機材優先順位。
 0:コンソール、HDR、等卓周り。
 1:スピーカー 特に上向きのFOOT MON
 2:マイク コンデンサーマイクやDI
 3:水没しないように注意する。安心してると鉄砲水がくる。
・チーフがやめといったらやめ、手を離す。

19:30頃、雨がやむが、まずは機材のチェック、
Mix→GEQ(全部)→PowerAmp(全部)→Speaker(全部)
今回、カウンターウエイトとして使用していたEliminatorも来週は大事なサイドモニタとして使用するのでチェックした。1本Hi落ちあり。

破損状態をチェック。
HOUSE QRXは、グリルをはずして本体を確認。
幸い、ホーンや、ウーハーにはいっていなかったので、グリルのへこみを手で直して、取り付く。
BOSE 502は、チェック時に、アピールのため使っていたが、びびりがでてだめだった。
また、次の日にちぇっくしてみると、結線も切れていた。

演奏者の、再演奏の希望もあり、雨天でも可能なひさしがある場所に移動して演奏を行った。
特筆すべき点として、BOSEのActive EQをいれたままEliminetorにつないだが、ものすごくやりにくかった。
VOの58がかなりへたってるのもあったが、6〜8k辺りが痛かった。
モニターはあえておかなかったが、KEYが雨水の為壊れて、SPからひろった。
最終的に、
VO SAX Bass KEYだけをPAしました。






一時は、雨で完全に中止と思われましたが、演奏者の方の意気込みを汲み取り、簡易なシステムでサイドセットアップしました。
このイベント、毎年なにかありますが、カリカリしてたら何も始まりません。
楽器も、スタッフも全員びしょ濡れでテンションが落ちていた。
特に、私は機材の損害の件もあり、半分心は折れてました。
『ミュージシャンがやろうといっているのに、技術者が尻込みをしていてどうする』
雨で寂しくなったら、BGMを流すとか、せめて照明を焚いて明るい雰囲気にするとか、スタッフとしてイベントを支えることはとても大事だなと痛感しました。
反面、仕事として行う時に、ケガがあってはならないと思いました。
現場でimodeのニュースを見ていたら、他県でテントが飛ばされ8人死亡という記事がでてきました。誰もケガせず、それだけで良かったと思えますし、先日世田谷の方に音声の先輩を訪ねた時にこんなことをいっていました。

『みんなが幸せになればそれでいい』
あー、やっと素直に、この人として基本的なことを、実践できるようになりました。
ある友達はブログで、
『社会に還元する』といったことを良くいっています。

少しは還元できたかな?
と思った柏祭りでした。

スタッフの皆さん本当にお疲れさまでした。
柏祭りのジャズステージを6年くらいやってますが、一番の大雨と一番の損害でした。
最近、学生の何人かの皆さんから聞いたことがあります。
『自分がいっても役に立つかどうか不安だ』
役に立たない物なんて無い。フェーダーを触っているミキサーだけがミキシングをしているわけでもない。
スタッフの熱意や行動が、イベントを支えていると思います。
富のテキトーな応募で騙されたと思っていても、既に皆さんの行動が社会の為に、また自分の為にもなっています。

音の仕事だけでなく、仕事というものは、本気で無いとできないものですね。
肩書きとか、給料とか、そんな物を超えて自分自信を見つめ直すいい機会になったのではないでしょうか?

どうか、この感覚を忘れないうちに書き留めて、自分の道を進む糧として下さい。
スタッフ研修生の皆さん、今回も!ありがとうございました。
レポートお待ちしています。







昨年の様子はこちらです。

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