2011年3月22日火曜日

2011.3.22 CDRでのMASTER作成のTopicsと震災の影響


2011.3.22 CDRでのMASTER作成のTopicsと震災の影響

明日、2011.3.23に大塚welcomebackで行われる、宇田めぐみ『まいにゃんこ』CD発売ライブについて、興味深い技術Topicsをここに残しておく。

なお、この記事の内容について、確かな検証が出来ている訳でないのですが、同じく音楽制作に携わる皆さんへの何かヒントになればと思い書いておきます。

Dreamers Union Choirのメンバーである、Singer『宇田めぐみ』さんのNEW CD『まいにゃんこ』のMix Downを3月初旬から行っていた。

皆さんご承知の通り、先般東日本を襲った巨大地震で、未曾有の被害を東日本は負いました。
地震後もMix作業は続き、プロデューサーの『木島タロー』氏と、ご本人『宇田めぐみ』(通称うだめぐ)の3人で、データ便等を利用し、なんとかMixの完成までこぎ着けた。

昨日3/21に、本人に完成CDR(今回はライブ会場等で販売する、CDRでのmini album)を渡しほっとしていたところ、翌3/22に、『ノイズが入っているんですが・・・』という連絡がはいった。

いやまさか、ウチにある2台のラジカセでチェックもしたし、何度もCDRに焼いてチェックしたので、そんなことは無い。
よくある『ディスクとプレーヤーの相性』で済ませられるような気もしたのだが、
渡した22枚全てにノイズがはいっているとのこと。

これは、いかんともしがたい・・・。

さっそく、新橋での仕事から早急に帰っていろいろたいしょしました。
ウチにある一番古いCDプレーヤー1990年代前半製にかけてみると、現象を確認した。

現象は大きく分けて2つ
a:『音の小さい部分でのちりちりノイズ』
b:『時々、ランダムな音飛び』

a:については、今までのCDR作成Work Flowを見直すいい検証になった。

今までのパターン。
ProTools 24bit/48khzのSession File→24bit/48khz WAVでExport→Toast(Recommend推奨書き込み)でやってたのです。

しかし、このちりちりノイズ、古いCDプレーヤだと現象がはっきり出ました。
Toastでの変換に今まで任せきりだったのが、地震の前後でいろいろな環境が変わったのでしょう。

a:ノイズのランク
1:24bit/48khzWAV→ちりちり目立つ(C)
2:16bit/44.1khzAIFF→ちりちりちょっと目立つ(B)=実は昔このExport方法でやってた。
3:16bit/44.1khzWAV→ちりちり全く無し(A)=ただし、やっぱり地震の以前より、音が硬くなったような気もする。

これは、はっきりと現象を聴きくらべて、原因を特定出来た。
Toastの変換の精度もあるのだろうが、やっぱりExportする時に44.1khzにすべきなのだ。

b:についてが、今回のTopicsの肝です。
実は今まで、自宅のメインマシンPowerMac G5(古くてすみません)には、停電対応のため、無停電装置(UPS)Sound Houseの安いやつを使っていたのです。(画像)


それが先だっての震災後に、輪番停電の可能性があるため、実際に停電テストしてみたんですよ、そしたら3秒くらいしかもたない・・・。
まあそれなら、停電起きた時にピーピーアラームアUPSから鳴るのもいやなのでって、はずしてたのです。
これが現象を助長させる一要因でもあるとおもうのです。

b:の原因について、不確定なことは言えないのですが、電力会社から供給される電気の波形や質がかなり落ちているように感じます。完全な欠落や周波数変移とまでいかなくても、微妙なズレがあるような気がします。
これ、ホントに動物的感だけなんですが、そう考えると、三半規管の乱れ、地磁気の乱れが音に関係ない訳がないですよね。
さすがにピックアップの寿命も考えられるのですが、それよりもこんなに突然のトラブルだと、疑ってしまいます。
ちなみに、4倍速で焼いても、先程のRecommend速度で焼いても、b:の、突発的な音飛びは解消しません。

このb:の原因のきっかけのヒントをくれた方は、3人います。
まず、元マスタリングエンジニアで今はフリーランスの片岡敬くん、そしてマスタリングエンジニアの青木恵順さん、レコーディングエンジニアの佐藤千恵さんです。
3人に最近のProToolsからの書き出し手順や、マスタリングの動向を聞いたりしてるうちに話しになったのが(あくまであくまで憶測ですが)『なんかちがくない???』ということです。
私自身が凄く思ってることだったんでが、f特も2k〜4kにピークがある。
どっちにしても電源状況が良くないということ。
そして、帰宅していろいろ試行錯誤している時に、嫁からの情報で、どうも関西電力からもほんの少しだけ助けてもらっているらしい・・・。

強電&弱電どちらの専門家の方からいわせれば、『んなことあるわけない・・・』と思うかもしれませんが、現実にこれだけの、CDR焼き込みのエラーが出たということであれば、今後電源の安定化に対して、今まで以上にシビアに考えなければいけないなと思った次第です。
プレイバックして、確認している時にも、実は瞬停してそれが影響しているかもしれないし・・・。

昔聞いた話しで、マスタリングかミックスダウンか解らないけど、こだわるエンジニアは、真夜中の電源事情が安定している時に、音を閉じ込めるという話しを聞いたこともあります。

話は変わりますが、震災後にM-AQUAとしてはPAに使用するアンプを、今後の電源事情に対応するために、トランスからスイッチング電源に移行する良いチャンスだとも思っていました。
重量も軽い&電気も食わない&音は軽いが最近のモデルならばなんとかなるさ・・・。

ここ数日のメディアやインターネット、Twitter&mixi他、様々な情報の出所について非常に、デリケートになってました。
『言うのは簡単だよ、でもやるのは凄く大変』

『行動』ただ、それだけだね。

自分が経験したことは、きちんと言える。
そういったことに、このDigital Networkをうまく使うべきで、安易な発信について警鐘を鳴らしたいと思う。

ここに自分が書いていることも、根拠も無く憶測も多いし後々解ってくることもあると思う。
電源は音響をやるものの源で、電源事情が不安定だからといって、何か不安になる必要もなくて、うまくつき合っていけばいいと思うんです。
だって、どんなドタバタの現場でも、お祭りでも、雪山でも海でも河でも、とんでもない中継でも、どんなとこでもやってきたじゃない・・・。

私達は生き物ですね。
『何かの変化に敏感』なことはとても重要だ。
その敏感な感覚をそういった作品制作に生かさなければ、やはりいつかは機械に取って代わられてしまう。

Mixing Engineerは人間でないといけない。
『Mic1本でもMixing』で、変わりなんていない。
今やるべきことをやる必要があるのでは無いか?
必要があると思ったらやればいい、やらないという意思も必要。

明日は、宇田めぐみ『まいにゃんこ』発売ライブです。

宇田めぐみ
『すべての命の為に歌う』レコ発ライブ!!!!

2011年3月23日(水)
@大塚welcomeback
18:00開場/19:00開演
出演:宇田めぐみ、加藤愛

mini album『まいにゃんこ』発売します!

皆さん、Virtualな世界はもういいでしょう、これがホントに起こっている今なんです。

大塚に集合!。
M-AQUA Live Sound
富 正和

2011.3.23 1:08
今、自宅の電圧計ったら97Vしかありませんでした・・・ちゃんちゃん。

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