2007.12.15 Soul&Gospel Concert SR終了報告
結成10年を迎えた、宇都宮のコーラスグループ、
『ワールドソウルコーラス宇都宮』のクリスマスコンサートのSRを担当しました。
日時:12月15日 17時30分開演
場所:宇都宮市文化会館小ホール
出演:ワールドソウルコーラス宇都宮
ディレクター&ボーカル ネイザンイングラム
パーカッション 佐藤喜一
ベース ロドニードラマー
ピアノ ジョナサンカッツ
昨年に引き続き、3回目の同ホールでの公演でした。
今年は主催者からの、『コンデンサーマイク&少ない本数でのコーラス収音』があったので、
ハウスは、2/1のスタックで行った。
非常に今回、参考になった点が何点かある。
1:Choir収音について、コンデンサーマイクと、ダイナミックマイクのキャラクター
2:チューニング時における、オフマイクの倍音成分の帯域について、演奏者の印象
3:サイドモニターと、Choir収音における中音の安定
4:ネイザンがよく語る、GainとLevelの違い
1:ここの所、Choir収音ではダイナミックマイクを中心に収音を行っていた。
理由は、1本1本が突然、Choirの位置でソロを歌われても、ある程度モニター音量音圧を稼げる事。
5857は混じるが、本数を多く揃えられる事等のことから、ダイナミック中心のChoirの音づくりを行っていた。
反面、1本1本のマイクのハウリングマージンは稼げるのだが、収音できる、エリアが少ないことと、低域の収音が難しい面も課題として残っていた。
今回、主催者からのオーダーで、コンデンサーマイク5本で、収音を行おうとプランをたてており、主なチューニングの時間を
・Choirマイクの頭決め
・ハウスのマージン取り
・ハウスの58チューニング
・ハウス&プロセの音決め
・ChoirのEQ EXP −28 1.3〜1.5:1 HPF200hz
・58フロントフットチューニング
・Choirのモニターチューニング
・ピアノモニターチューニング
こんな順でおこなった。
むろん、一番の問題点の・Choirのモニターチューニングについて説明します。
表がだいたい整ったところで、サイド的にスタンドだてしている、Eliminatorでチューニングを始める。
2:チューニング時における、オフマイクの倍音成分の帯域について、演奏者の印象
傾向として、通常、58で切る所よりも、かなり上、4k〜8K等を多く切った。
何度も何度も使っているが、コンデンサーマイク184の印象、イメージを再認識した。
低域はとても豊かで、58等に比べて痛い帯域は無い。
ミュージシャンや、アシスタントさんでも、その傾向は認識しているようで、
過度なハウリングで探りながらも、58とは傾向の違うマイクということを、
皆に認識していただけたと思った。
とにかく高域の倍音が奇麗ですね。
また、下手のスタンド立てのChoirモニターを、ピアノのすぐ近くや、山台下手奥後方等移動してみたり、上手のChoirモニターは、袖幕ギリの所まで持っていった。
3:サイドモニターと、Choir収音における中音の安定
結果的に、下手Choサイドスタンド立ては、ピアノの奥に設置、
上手Choサイドスタンド立てを、フットモニターを追加してパラにした。
中央付近のChoパートには、ZX-1をペアで追加した。
チューニングが終わりリハが始まる。
途中オーダーの偏向はあったが、主に返していたのは以下の通り、
Choir下手=ソプラノ&メゾ中心
Choir中央=アルト中心
Choir上手=テナー&バス中心 カホン、ピアノ、ベース
ピアノ=ピアノ、クワイヤ、ソロ
ベース&カホン=カホン、クワイヤ、
フロントフット=ソロ、ピアノ
リハーサルは順調に進行したが、モニターの音量音圧感の不足が指摘された。
当初の予定のコンデンサーマイクKM184×5本に、SM57×5本を足した。
結局、前列をSM57、2列目3列目をKM184で狙う事になった。
いずれにしても、コーラスマイクのチューニングを、KM184 SM57両方で行う事は
重要であったと感じる。
KM184は、遠くの音源も収音できるが、ハウリングマージンはとりにくい。
今回上の辺りをざっくりカット、ローは200Hz付近でのHPFとなった。
SM57は、上記にもかいてあるが、痛い所を抜き、近接不足分をブースト、
特定のパートがオンになりすぎないように注意した。
本番、特段大きな混乱も無く進んだ。
ピアノや、EB&カホンのモニターも、あまり大きな指摘なく進んだのも、
普段よりマイクの本数を減らしたからかもしれません。
最後に今回、一番緊張して、ヤバいと思ったことがありました。
本来人が通れるはずの無い、客席後方の通路を、何人もの人が通っていて、
あげくの果てに、卓電のコンセント付近で子供が遊んでいたのはびっくりでした。
『危ないところは、通れないようにしておく』←鉄則であります。
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