2009.10.12 Urayasu Gospel Live SR 終了報告
会場全景
浦安のホテルで行われた、ゴスペルコンサートのSR終了報告です。
日時:10月12日(祝)
場所:浦安Dィズニーランドホテル 宴会場
内容:保育園10周年記念パーティー内のゴスペルコンサートSR
出演:Dreamer's Union Choir
<実施スケジュール>
10月12日(祝)
08:00 浦安現場集合
08:30 ホテル搬入
10:00 リハーサル
11:00 オープン
12:00 開演
13:00 終演予定
14:30 撤収完了〜解散
<Over View>
ホテルの仕事ということで、服装、入退官のID、飲食を伴う中での音響セッティング、等、通常のホール業務よりも、気にかけることが多かった。
特にDホテルと名前がついている通り、『お客様に夢をみていただく』というコンセプトを、我々外部業者(今回は出演者扱いの音響業者であるが)も、きちんと認識して仕事をしなければならないなと思った。
<音響実施図面>
<搬入搬出について>
さすがに連休最終日でも、朝からランドへ行く車の車列ができてました。
葛西で降りて下道側道をいき、橋の所で10分ほど混雑しましたが、くるっと回っていったらすぐついちゃいました。
画像が載せられないのがもったいないのですが、とにかくきちっとしていた。
食品関係の搬入口ということで、期待をしてませんでしたが、期待を大きく裏切る使いやすい搬入口でした。
各搬入ブースごとに、ビニール製のシャッターが設けられており、排気の混入や、空調の流出等にも気を使った搬入口だった。
プラットフォームの高さも、食品関係ということで、高さぴったりでした。
ラック用キャスター×2と、台車は必須でした。
<セッティングについて>
ハウスはQRx×2対向を初めてスタンド使用で行いました。
QRxは35kgあるのですが、昨年の夏に突風でぶっ倒れてからは、Stand使用を控えてました。
一応スタンドの対荷重は40kgとなっていますが、倒れた時の精神的ダメージも大きかったので、いままでやめておきました。
今回サブローの使用も検討しましたが、やはり時間の関係や、床がカーペットという柔らかい素材のため、難しいと判断しやめました。
かわりに、QRx15インチをスタンド使用で、スピーカーの底面が170cmと、かなり高さを稼いで上げてみました。
Ampは新規購入のEV Q1212です。
中国製ですが、カタログ上は2ΩドライブOKとのことで、今後M-AQUAの主力F.O.H用Ampとして使用します。先日2台目も到着しました。
一応、ハウスのアウトプットのデータを記しておきます。
ハウスのマスターOutは-10dB付近でした。QRx Recommend EQを挿入。
950hz=-2dB 2Khz=-6dB 4Khz=-2dB
Drive Rackの入力X-OVERで-11dB -75hz
GEQで125hzを4dBほど切り Power Amp Q1212はフルテンでした。
SystemのTotal Attanuationは-21dBでした。
モニターは6系統AuxのMaster Outは-12dB付近でした。QRx Recommend EQを挿入。
GEQはHPF入れずにチューニング
Power Amp P3500Sで-6dB
SystemのTotal Attanuationは-18dBでした。
この辺りを数字にすると、バランスもとれてくるのは面白い所です。
FMXをFront Footで4Ωパラ、Choir Footで4Ωパラ、BOSE502AがChoir Sideで4Ωパラ、KEYが二人でEliminatorで4Ωパラ、運用しましたが、問題ないようです。
アンプに負荷はかかりますが、予備アンプがあれば、これも良いかな?という判断です。
<以下はインプット系>
TB/CHECK MICのHAです。
Ch12がSolo/Ch3が Taro Hs MICのHAです。
V-DrumsのHAです。
V-Dr KICK Ch Stripです。
EB EG SAX HA
Choir HA 上段1〜4 SOP 下段1〜4 ALTO
Choir HA 上段5〜8 TENOR
Choir Ch Strip
Choir Ch Over View
<本番画像>
<コンソール周辺>
<シンデレラドリーム>
<参加者からの疑問があったので答えておきます>
Q.スピーカーが二対向だったのは何故か?
A.ステージの幅が広いとスピーカーのエリアが対応できない。
当初会場に対して、ステージを横に配置する案もあったため、その場合も横方向のサービスエリアの拡大のため。
A.片側一台では、必要な音圧が得られない。
A.お客様向けのSPはとても大事なので予備という考え。
A.今回初使用のアンプ→片側SP×2の、実力をテストのため。
Q.クワイヤにだけ両サイドにスタンドで立てたモニターがあったのは 何故か?フットモニ ターではダメなのか?
A.録音などで、コーラスの収音というのは、本来ならば空間で混ざりあったものを少ないマイクで収音することが望ましいのです。いわゆる3点吊り等でのクラシック収音の考えです。
しかし、ゴスペルというのはブラックミュージックの源流であるため、伴奏にドラムやベースを使い、ある程度の音圧が必要とされるのです。
そこでマイクをコーラスで複数本使うのだが、本来は混ざりあって、一つの和音を形成するコーラスを、複数のマイクで収音する時には、全てのマイクが基本的に同一の条件の方が望ましいのです。
今回クワイヤのマイクは二人に一本ですが、人数が多ければ、四人に一本、六人で一本なんて時もあります。
これだと、ハウスはいいんですが、モニターが問題です。
特にこのグループは、普段はライブハウスに出て自分のバンドでメインボーカルを張ってる人ばかりなんです。だから、全員がソロを歌える。
普段のソロボーカルの時のモニターに比べて、クワイヤのモニターは音が遠くなってしまうのです。
一般的に、スタンド立ては音が聞こえるサービスエリアを広くとれ、フットモニターは、サービスエリアを狭くできます。
クワイヤの人数が多く、基本はスタンド立てなのですが、クワイヤの真ん中辺りは、やはりスタンド立てのモニターから距離が遠く、左右に別パート(ソプラノとアルト)がいてより安定した音が欲しい、なにより普段は足下から自分の声が聞こえてくる環境に慣れている。
様々な理由で、かなりの時間を費やした結果あのようなスタイルになったのですが、全く持って私自身は満足していません。
どなたか一緒にやりましょう。
エムアクアを作ろうと思った理由はここです。
『困難SRではあるが、自分はゴスペルがとても音楽として魅力のあるジャンルであり、なによりみんなが困っている』
それが、Jazz Gospel Acoustic Recordingに特化した音響を自分でやろうと思った1つのきっかけでした。
余談ですが、ラストのimagine上手のVoの女の子のハウリング5k位は、モニターではなく、ハウスでした。ケッコー上手に寄って歌っていたのと、比較的デッドな会場だったので、上の方は、ノーコンでした。
<下見の様子です>
<エントランス>
STAFF
大坪(戸田音響)、荻根沢(M-AQUA)、今井(ISA)
0 件のコメント:
コメントを投稿