2009年7月16日木曜日

2009.7.11-12 IBO Opening Ceremony Audio Project終了報告

2009.7.11-12 IBO Opening Ceremony Audio Project終了報告

日時:7月11日仕込み12日本番
場所:つくば国際会議場
内容:生物学におけるオリンピック(学生対象)の開会式音響の外注スタッフ

今回はpakuma楠田氏の依頼で、つくば国際会議場で行われた、学生生物学のオリンピック音響を担当した。
今回外注であるので、内容はかなり限定させていただきますが、いろいろメモとして残しておきたい部分もあるので、オトガメの無い範囲で書いておきます。

開会式の音響ということですが、Inputは以下の通り。
MC:Beta57手持ち カフ付き
演壇:ATM×2
がなり:WL
MD/CD各一台

卓はPM3500、全て会館の設備で行った。

ステージの全景は、これくらいならゆるされますよね。
音響室オペレート、窓締め状態でした。


今回の一番のキンチョウは、一番肝心な演台マイクが冒頭は、接続されていないので、接続後に、ファンタムを掛けなくてはいけないのが、キンチョウしました。

真ん中の2本が、演壇マイクです、EQこんな感じです。

ポンだしはMD/CD2台出し&現場Na収録と結局3台の出しになりました。

オペレート上は、大きな問題もなかったです。
『ATMでもやっぱりOFF Micはむずかしいね』というのが感想でした。

さて、ホール常設のコンソールの使い方について、いくつかメモりたいところがありました。
1:MONはAIR Mic+Line

この方法良いですね。STEREOのフェーダーがMONの、マスターフェーダーという考え方ですね。

2:それぞれのメインアサイン。
印象的だったのは、GRPがとにかくMAINのアサインだったこと。
GRPスイッチの信頼性はともかく、シンプルでした。
GRP1-2 MAIN
GRP3-4 持ち込み収録系
GRP5-6 音響室収録系
GRP7 ステージ裏101MMモニタ
GRP8 運営系Lineのみ
AUX1-2 持ち込み収録系
AUX3 持ち込み収録Line系
AUX4 持ち込み収録Air系



3:目盛りのメモり方






4:分配系『何が欲しいか?』
今回実は、SRの本線や運営系、バックステージ系よりも、映像セクションへの分配がとても多く、まとめておく必要があると思うので書いておきます。
今回当初、、プレス分配が10系統と聞いていたので、DM1000をADA Audio Dividing Amp 音声分配アンプとして使用を予定していましたが、現場について、下記のmidas分配ミキサーがあったので、これで間に合うじゃんという事で、仕込みました。


しかし、いろいろ聞いて行くと、いろいろ判明しました。
記録収録、ストリーミング、収録の予備?民生、ENGの分配。
詳細は書きませんが、どんなパターンがあるかという事を書いておきます。

1:ENG系のMONO分配
2:記録系のSTEREO分配
3:記録系のストリーミング分配
4:記録系のLine系、Air系別にちょーだい分配
5:レベルを+4だとキツいから-20dBでちょーだい分配

でした。
1:は通常の報道対応であれば、頭撮りといって、お昼のニュース等に差し込むため、冒頭収録したらすぐに、カメラマンが撤収してしまう=抜いてしまう......ことがあるため、それぞれが影響を受けない系統で分配する必要がある。
2:これまた、記録ですのでクライアントさんへの、納品時の仕様がステレオとなっている為だと思います。ステレオの部分はAirマイクとCD/MDだけですがね。
3:はちょっとやっかいですよね。これ生放送ですからね、全世界向けの。
4:演奏会映像業者さんに多いパターンですが、気持ちはわかります。でもAirだけなら、カメラマイクでもいいんでは。
5:は、たぶんDVDレコーダー、HDレコーダーの民生にぶっ込む時に、+4だとでかすぎるんでしょうけれど、テッポー玉のATT位は持っていた方がいいっすよね。結局FADERで−20dB下げただけで対応しました。なんとなく、後でまた上げて欲しいといわれそうなきがしたのでね。

直接の対応は、会館の方やアシスタントの大坪さんにお任せしましたが、良い勉強になりました。上記の1〜5まで対応できたら、ホントスゴいですが、これやるにはDM1000を映像収録周辺におくべきでした。
また、この『タダで音を貰える』悪しき慣習については、ほんとにちょっとづつやっていかなければいけませんね。もちろん、喧嘩をしたい訳ではないのですが、たぶん、なぜ1:なのかというのが、SRの担当だけの経験だとわからないだろうと、放送の音声担当者が思ってしまうのがいけないと思います。

同じ音の仕事をやってるのだから、なかよくやろうよ。
5:でね、『なんで-20dBなの?』と思った時に、『収録機がこれこれこうだから』と一言いってくれればわかるんですけどねえーー』こちらの歩み寄りも必要だなと思いました。
あ、でも楠田さん、こういう分配は本当に得意ですからまたお願いします。

今回、純パラの分配が無かったので安心して、メインのSRに専念できました。
ともあれ、帰りの道でパンクをした事くらいが、へこみましたが、とても勉強になる現場でした。

関係者の皆さんお疲れさまでした、久々に手が震えましたが勉強になりました。
閉会式もがんばってください。tomy

Audio Chief :楠田和仁(pakuma)
Stage Audio :大坪(TOS)

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