2009年7月30日木曜日

2009.7.25 26 Jazz Live SR in Kashiwa Matsuri Project 終了報告

2009.7.25 26 Jazz Live SR in Kashiwa Matsuri Project 終了報告
日時:7月25日(土)26日(日) 一日づつの募集です。
場所:千葉県柏市JR柏駅西口
内容:Jazzの屋外無料コンサート Drums/W.Bass/Epf/Vo/Sax
日程:12:30 現場集合
   13:00 セッティング
   15:30 リハーサル
   18:30 開演(ラフにはじまります)
   21:00 終演→音止め
   22:00 撤収完了 解散 各自電車で帰れる時間に帰っていただいて大丈夫です。
(ギャラ無し、交通費無し、食事支給)

私が独立する前からたずさわっている、夏祭りの中で行われる小さなジャズイベントです。
小規模ながらこつこつと、もう8年も続いているそうで、最初に私をご紹介いただいた、ベーシストの野中英士さん本当にありがとうございます。
M-AQUAとしては6回目の参加です、継続は力です。

さて、昨年の豪雨と強風の教訓を経て、今年はステージの位置を変更させていただきました。
雨による影響はかなり防ぐ事ができる配置となりましたが、依然ビル風との戦いになりました。

また、ご来場のお客様も毎年常連の方も増えてきて、柏祭りの他の大きなステージと比べてこじんまりしてますが、きちんと音楽を楽しんでいただける、環境が整ったイベントで、柏市民の皆さんにも覚えていただいているようです。

SystemとSettingについて。
今年は、システムを縮小しました。
雨風に即座に対応できるように、コンパクトなシステムにしました。システムの性能をより引き出せるよう吟味したセレクトとなりました。卓はDM1000→01V96に変更しました。HouseのSPもQRx(400W)→Eliminator(350W)にしましたが、スタンドタイプなので、位置を変更するのは比較的容易でした。しかし、やはり風対策に大きな工夫が必要で、今回上手はマイクスタンドを錘がわりに、下手は大きなラックのケース(棺桶)を錘がわりにしました。

SideモニターをやめてFMx12024発にしました。
シンプルながら、信頼性のあるシステムです。

本来なら、電源事情が許せば、WB用のMONを追加、Houseを1対向8Ω→2対向4Ωにしても良かったかなと思う。

画像上からと雰囲気を感じ取れると思いますが、ビルのエントランスのホールということで、結構響くかと思いきや、舞台背面の布がある程度音を拡散しているようで、良い感じでした。


Operate
今年から、Mixは2年生に基本お任せでいくことにしました。
かわりに、Stage Staffは一人です。責任が重いですが、流した汗の分為になると思います。
tomyもいままでのように、あぐらをかいていられません。
土日とも、私を含め3人の少数精鋭のスタッフで挑みましたが、十分なスタッフワークであったと思います。

mixをされたお二人。
いろいろ手を出してすみませんでしたが、本格的なJazzのMixingを担当していただき、その面白さ、難しさを身にしみて感じてもらったと思います。
少しでもやった方が良い。やらない理由は見つからない。
なにより、やらなきゃわかんない事が多すぎる。
mixerをやってから、また周辺の様々な事柄を学び直す事の大切さを知って欲しい。

Stage Staffをされた方。
まったく初めての現場で戸惑ったと思いますが、来年は自分があの席に座るんだという意気込みでお願いします。
ただし、1年は長いようで短い。
今回私も初心に返っていろいろ、Stage手伝いましたが、人数が少ない方がいろいろ出来る事も多いですね。

カレーに、焼きそばがとてもおいしかったね。

さて、2日分の図面です。1日目はWBがXLRのLine2日目は、WBはAmpのMic録りでした。


セッティング中、あちー。


西日が厳しいです。



リハーサル?

野外にリハーサルも何も無いです。

本日のシステム。
GEQです。

AuxMastは-10dB Stereoは-5dB




Ampです。3台とも-6dB運用でした。

モニターのアサインはこんな感じです。











ここから26日(日)

早く到着してしまい、ヒマだったのでフライングしておろし始めました。
すんませんでした。



VO HA




SAX HA



Drums HA



WB&KEY



相変わらず、雑然として美しく無くてすんません。
上から、01V-HD24-GEQ-Ampです。







Staff
平成21年7月25日(土)
Mixing Engineer:荻根沢実嘉子
Stage Staff:龍門真理子

平成21年7月26日(日)
Mixing Engineer:木戸大士
Stage Staff:龍門真理子
Special Thanks:安部紗佑里

また来年お会いしましょう!!!

2009年7月16日木曜日

2009.7.16 Piano Live Recording Project終了報告

2009.7.16 Piano Live Recording Project終了報告
ピアノを趣味でやっている友人がいる。
この7月に転勤がきまり、その転勤前のさよならランチコンサートを録音して欲しいという依頼があり、録音しにいってきました。

今回は、現場の画像の前にちょっとみてください。
いっつも機材満載のエムアクア号ですが、一応現場の前には、その日使用するであろう機材を、おろしやすいように手前に積み直しております。

時間があれば、現場の何日か前にこの作業をやります。
例の海沿いの空き地にいって、お店をひろげてやるわけです。まあこの時に、プランが固まっていれば、卓やGEQ、マルチのネーミングなんかもやってしまうときがあります。
今日はむっちゃ暑かったのですが、第三京浜の都筑SAでその積み替え作業を行いました。
暑すぎました。


現場に到着後、ホールまで搬入するのですが、バリアフリーでやりやすかったです。
また、台車2台程に機材をコンパクトにまとめて行ったので楽勝でした。




ステージはこんな感じです。



録音スペースまではこんな感じで。20m〜くらいでした。


録音場所はこんな感じ。


マイクは合計6本
ピアノから近い順だと、DPA4006ペアでA-B方式 高さ1.5m位。
KM184をペアで、ORTF ステレオーバーで、高さ2.5m位
C-414をアンビエンスで、左右に配置してみました。


それぞれのHAはこんな感じ。
ピアノから近い順で、DPA4006ペアでA-B方式。

KM184をペアで、ORTF ステレオバーで。

C-414をアンビエンスで、左右に配置。

コンソールにもHAのOutを、ADATで入力して、Direct Mixをします。

録音機はいつものR-44です。


それぞれにWord Clockを渡さないとうまくいきません。

また、HD24の方もClockの設定を忘れがちなので注意。

レベルはこんくらい。


収録は基本マルチ収録、予備でR-44でした。
10:30搬入、11:20位にはセットアップ完了してたかな。
本番は12:30から、13:00過ぎまで。
もっと早くこの設備を使って、録音できればよかったね。

Fさん、9年間お疲れさまでした。


終了後に、食堂でご飯たべました。
定食700円で、サラダうどんと天丼は栄養とり過ぎだと思います。
でもおいしかった!◯!(画像無し)

Ass Kitagawa

2009.7.11-12 IBO Opening Ceremony Audio Project終了報告

2009.7.11-12 IBO Opening Ceremony Audio Project終了報告

日時:7月11日仕込み12日本番
場所:つくば国際会議場
内容:生物学におけるオリンピック(学生対象)の開会式音響の外注スタッフ

今回はpakuma楠田氏の依頼で、つくば国際会議場で行われた、学生生物学のオリンピック音響を担当した。
今回外注であるので、内容はかなり限定させていただきますが、いろいろメモとして残しておきたい部分もあるので、オトガメの無い範囲で書いておきます。

開会式の音響ということですが、Inputは以下の通り。
MC:Beta57手持ち カフ付き
演壇:ATM×2
がなり:WL
MD/CD各一台

卓はPM3500、全て会館の設備で行った。

ステージの全景は、これくらいならゆるされますよね。
音響室オペレート、窓締め状態でした。


今回の一番のキンチョウは、一番肝心な演台マイクが冒頭は、接続されていないので、接続後に、ファンタムを掛けなくてはいけないのが、キンチョウしました。

真ん中の2本が、演壇マイクです、EQこんな感じです。

ポンだしはMD/CD2台出し&現場Na収録と結局3台の出しになりました。

オペレート上は、大きな問題もなかったです。
『ATMでもやっぱりOFF Micはむずかしいね』というのが感想でした。

さて、ホール常設のコンソールの使い方について、いくつかメモりたいところがありました。
1:MONはAIR Mic+Line

この方法良いですね。STEREOのフェーダーがMONの、マスターフェーダーという考え方ですね。

2:それぞれのメインアサイン。
印象的だったのは、GRPがとにかくMAINのアサインだったこと。
GRPスイッチの信頼性はともかく、シンプルでした。
GRP1-2 MAIN
GRP3-4 持ち込み収録系
GRP5-6 音響室収録系
GRP7 ステージ裏101MMモニタ
GRP8 運営系Lineのみ
AUX1-2 持ち込み収録系
AUX3 持ち込み収録Line系
AUX4 持ち込み収録Air系



3:目盛りのメモり方






4:分配系『何が欲しいか?』
今回実は、SRの本線や運営系、バックステージ系よりも、映像セクションへの分配がとても多く、まとめておく必要があると思うので書いておきます。
今回当初、、プレス分配が10系統と聞いていたので、DM1000をADA Audio Dividing Amp 音声分配アンプとして使用を予定していましたが、現場について、下記のmidas分配ミキサーがあったので、これで間に合うじゃんという事で、仕込みました。


しかし、いろいろ聞いて行くと、いろいろ判明しました。
記録収録、ストリーミング、収録の予備?民生、ENGの分配。
詳細は書きませんが、どんなパターンがあるかという事を書いておきます。

1:ENG系のMONO分配
2:記録系のSTEREO分配
3:記録系のストリーミング分配
4:記録系のLine系、Air系別にちょーだい分配
5:レベルを+4だとキツいから-20dBでちょーだい分配

でした。
1:は通常の報道対応であれば、頭撮りといって、お昼のニュース等に差し込むため、冒頭収録したらすぐに、カメラマンが撤収してしまう=抜いてしまう......ことがあるため、それぞれが影響を受けない系統で分配する必要がある。
2:これまた、記録ですのでクライアントさんへの、納品時の仕様がステレオとなっている為だと思います。ステレオの部分はAirマイクとCD/MDだけですがね。
3:はちょっとやっかいですよね。これ生放送ですからね、全世界向けの。
4:演奏会映像業者さんに多いパターンですが、気持ちはわかります。でもAirだけなら、カメラマイクでもいいんでは。
5:は、たぶんDVDレコーダー、HDレコーダーの民生にぶっ込む時に、+4だとでかすぎるんでしょうけれど、テッポー玉のATT位は持っていた方がいいっすよね。結局FADERで−20dB下げただけで対応しました。なんとなく、後でまた上げて欲しいといわれそうなきがしたのでね。

直接の対応は、会館の方やアシスタントの大坪さんにお任せしましたが、良い勉強になりました。上記の1〜5まで対応できたら、ホントスゴいですが、これやるにはDM1000を映像収録周辺におくべきでした。
また、この『タダで音を貰える』悪しき慣習については、ほんとにちょっとづつやっていかなければいけませんね。もちろん、喧嘩をしたい訳ではないのですが、たぶん、なぜ1:なのかというのが、SRの担当だけの経験だとわからないだろうと、放送の音声担当者が思ってしまうのがいけないと思います。

同じ音の仕事をやってるのだから、なかよくやろうよ。
5:でね、『なんで-20dBなの?』と思った時に、『収録機がこれこれこうだから』と一言いってくれればわかるんですけどねえーー』こちらの歩み寄りも必要だなと思いました。
あ、でも楠田さん、こういう分配は本当に得意ですからまたお願いします。

今回、純パラの分配が無かったので安心して、メインのSRに専念できました。
ともあれ、帰りの道でパンクをした事くらいが、へこみましたが、とても勉強になる現場でした。

関係者の皆さんお疲れさまでした、久々に手が震えましたが勉強になりました。
閉会式もがんばってください。tomy

Audio Chief :楠田和仁(pakuma)
Stage Audio :大坪(TOS)