2014年11月25日火曜日

2014.11.25 Nigori to Kaburi and Reverb No Kihon

2014.11.25 Nigori to Kaburi and Reverb No Kihon


『にごり』と『かぶり』について、書きたくなったので書いてみる。

マイクの本数を多くすると、『にごり』が生じる。
複数のマイクに到達する同音源の時間差があるからだ。
通常、マイクの本数は極力少ないことが望ましいが、個々のマイクに役割をエンジニアが決めるべき。

マイクロフォンに、音源の選択性は無い。
だから、物理的に目的の音と目的外の音(かぶり)をよくコントロールする必要が有る。
もちろんマイクセレクト、マイキング、その他のプロセッシングで行うこともできるが、複数の楽器やライブレコーディングでのMONSPのかぶりなど、様々なことがマイクの前で起こっている。

客観的に音を聞くこと、『マイクの耳』になってきくことが、とても大切。

そして、そもそもマイクを立てる時、立てた後、どのようにその音を捉え、その音楽を支えていくために、マイクを調整する作業にはこつがある。

例えば、音楽の景色がかわらないうちに、マイクを動かすことかもしれないし、生の耳で聞いた生音をマイクを通した音の違いについて、まず認識することかもしれない。


ジョージマッセンバーグが言った。
『音を聞きながらつまみをまわすんだよ』
マイクアレンジにも同じことが言えるのではないでしょうか。
『音を聞きながらマイクをあてる』
その変化を聞き取るために、考えながらマイキングする。
そして、マイクを素早く意思を持って速やかに立てる必要がある。


Reverbについても、ちょっと書き残したくなったので、操作法のまとめを記す。

『リバーブは◯◯のAuxから送って!』
などとよく使われるが、この『送る』=Sendである。
Send and Rtnが、リバーブやディレイなど空間系の接続の基本。

Reverbで気をつけること、
0:3つの基本 Hall=うっわーーん Room=もわん Plate=しゃーん
1:個々の楽器に送る量(Send Level)
2:Reverb Time(960L=Mid RT D-Verb=Decay) ながさ
3:Pre Delay(単位はm sec)リバーブの始まりまでの時間、距離
4:高域の扱い(960L=RT H Freqなど)

リバーブだけに限らず、エフェクター類についてのポイント。
1:実機を知る=実機の操作箇所について、
2:プリセットから、具体的な設定方法を知る。
3:多くのプラグインに惑わされない、まずは内臓の物で使いこなす。
4:Rtnは基本的に固定、Sendの送る量で調節

数少ない読者の皆さんや、どこからかたどり着いた方へ。
『基礎が大切だ』と師から学びましたが、その基礎についていまだに、『本当にそうなのか?』と、答えについて確認と再考をしています。

先だって見たテレビ番組でこんな言葉に出会った。
プロフェッショナルとは、自分自身の可能性の限界を自分で決めず、チャレンジし続ける人。なおかつ、それを楽しんで出来る人』

Mic1本でもMixingのTitleの投稿時には、このとんでもなく基礎的なことに立ち返り、共有していこうと思います。




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