2012年8月8日水曜日

2012.08.06 Strings Recording &Studio Build Up Project経過報告

2012.08.06 Strings Recording &Studio Build Up Project経過報告

まだアップされていませんが、3月に行った、Vc Recordingと同じスタジオでの String Quartet Recording、詳しく書けないところもありますが、大事なことだけ書いておきます。

初日はスタジオ作り。
スタジオの構造を一から作るわけでは無いのだが、この先もPersonal Recordingや、Home Recordingが減っていく事は無いとすると、何が必要で、どんなポイントが大事かを知ることが出来る大切な機会だと思います。










前回と同じPre Amp(Head Amp)ONYX800R(Mackie)を使っているのに、全然音が違った。
なんだろ、このストレートなシステムってシンプルでいいんだね。
ProToolsの不安定感から開放されてるからか、いい音でした。(自画自賛)
やっぱ、使い慣れたMic Selectだからか、暑さからか・・・、スムーズに2曲を収録しました。



一番上手のSCHOEPSは、クラリネット用。


最近思うことがある。
『とみさんに頼むのはなま音をよく知っているから・・・』
依頼理由のひとつです。

もちろん、先輩から教わったことは今でも守るようにしています。
Contorol RoomとStudioをどれだけ行き来し、StageとFOHの間をどれだけ行き来し、音を覚え、足でかせぐ。

反面このセッションの帰りに、Assitantとこんな会話になった。

『何か、音質やマイキング等自分本位で調整して、勝手に変えてしまって良いものかと躊躇する時があるのです』

これだ。

わたしも、ずっとずっと思っていた大事なことがこれ。
『音をミキサーの趣向や自分本位で曲げてしまう、メッセージを曲がったものにしてしまう、それは躊躇する、とても考える、つまみをまわして良いものか?』
『時にはつまみを反対に回し、マイクを反対に向けることもある』

しかしそれは、演奏家の血のにじむような努力から生まれるメッセージや、楽器やその音に対して真摯に向き合い、それでも必要だからつまみを回すのだ。
デリケートにセンシティブであるべきだ。

よく見て・聞いて・考えて・動いて・演奏家を支えて、初めて透明になれる・・・はず。

諸先輩から聞いたことの真意について、やっとやっと、受け入れること、理解出来ることができるようになった。
それは、自分がどれだけのんびりで、あまのじゃくで、わからず屋なのか、ほんとうにへこみます。

ただ、シンプルに自分の気持ちにうそをつかずにやっていけばいい。
他社の先輩の言葉が思い出します。
『トミ君、今の君のMixは自分の意と反したことをしているよ』
だから、無理しない。ちょっとづつ、ゆっくりがんばります。

『生音を知っている』じゃなくて、『生音を知ろうとしている、生身の人間を知ろうとしている人』と一緒にやっていきたいです。

録音はまだ続きます。

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