2009年8月28日金曜日

2009.8.22-23 Dance&Reading&Percussion Event SR 終了報告

2009.8.22-23 Dance&Reading&Percussion Event SR 終了報告

ダンスと朗読と即興演奏のコラボレーション。
宮沢賢治の『どんぐりと山猫』を担当しました。
日時:8月22日(土)23日(日)
場所:栃木県栃木市文化会館小ホール
内容:とちぎおやこ劇場『どんぐりと山猫』のSR
日程:22日(土)05:30 横浜出発
         07:30 春日部1名同乗
         09:00 搬入後 仕込み
         22:00 退館後 ビジネスホテル宿泊

   23日(日)09:00 リハーサル?
         13:00 午後本番
         16:00 本番終了
         18:00 撤収完了 
         20:00 都内到着予定 

このプロジェクトの依頼の方は、ダンスの先生です。
私が前職に勤めていた時に、初めて業務外で音響の仕事を依頼され公演をオペレートした、いわゆるM-AQUAのきっかけとなった先生とのつながりの仕事になります。
その、初めてのダンス発表会は、かれこれ15年程前になりますが、芝居の音響は学生時代のY先生の手伝いで経験はあったものの、ダンスの発表会は経験がありませんでした。
CD2台出しと、MD民生機でした。

卓はこんなYAMAHAの民生機を持っていました。
そのころ、釣りの為に購入した、軽自動車(4WDジムニー)を音響を自分で行う為に、ぼろぼろのワンボックスに買い替えました。
いろいろ手作りながら、自分一人で初めた頃を、とても思い出すつながりとなってます。

今回の公演は、朗読劇とダンス、そしてパーカッションの生演奏となってました。

流れ:8月22日(土)仕込み日
05:30 横浜出発
07:20 春日部スタッフピックアップ



08:45 栃木市駅 現地集合スタッフピックアップ
09:00 搬入 照明さんが、スタッフ1名のため、搬入手伝う。
09:30 セリを使っての音響機材搬入(セリ搬入は、これくらいかかる)
10:00 セッティング開始 マルチを下上泣き別れで1本づつ敷く
10:20 机は下手通路より、卓電は上手通路より(養生は夜間はずせるようにしておく)
11:00 HouseのSPがNG 予備と入れ替える。
13:00 場渡り開始時に、ピアニカ及び演奏者の一人追加を依頼される。



15:00 通しリハ
17:00 客だし音楽の編集が必要となったので、現場で編集後CD→MD Copy
17:30 通しリハ
19:00 箱形シタールの音量が稼げなかったため、SM57→C-419に変更した。ゲインも稼げてまあまあだった。


流れ:8月23日(日)仕込み日
09:00 小屋入り
10:00 場渡り? 手持ちシタールの音量がやはり稼げなかったので、SM57 フルテンより、1時間マイナス。モニターOFFで対応。
12:45 ゲネプロ
14:30 客入れ
15:10 開演
16:15 終演
17:15 セリにより、搬出口へ
17:35 搬出完了

配置とシステム:卓周り
卓は客席最後方で、電源ケーブルの関係もアリ、少し上手よりにしました。
演奏者が下手なので、上手の方が見やすいと思い、少しだけセンターはずして上手よりにしました。

卓周りの配置はこんな感じ。
フェーダー/台本置き/ポンだし、この三つがうまくいく様な感じだとこんな配置です。
やっぱり叩きは右手だねー。台本も右がいいかな。

入力増設分は01V増設も考えましたが、撤収を考えてONYX800のHAにしました。


配置とシステム:アウト周り
今回はかなりシンプルな、アウトのシステムです。
HOUSE:DM1000(MAST-10dB)-Drive Rack(C/D-8dB)-P3500S(-6dB)-QRx115(1対向)
↓Drive RackのC/Dで落としてます。

↓上手のAmpRackなんとか収まります。電源は平行しかありません。

↓下段は使用せずです。


SIDE:DM1000(MAST-10dB)-GEQ(0dB)-P3500S(-6dB)-BOSE502A(1対向)


FOOT:DM1000(MAST-10dB)-GEQ(0dB)-P3500S(-6dB)-Eliminator


プロセも借りてますが、ほんの少し補助で使用しているだけです。

配置とシステム:インプット

ワイヤレス:最大4波用意した。SHUREの機種の制約で、B11番台は3波しか使えない。
無理して、空きチャンネルを探してハンドのがなりを使おうとしたが、無理でした。
3波を2ピースでスタンバイしたが、結果1波しか使わなかった。子役の二人に場渡りの時につけたが、結果的に外した。
たかだかマイクを1本増やす、1本減らすだけでも、色々な効果と気遣いが必要と再確認した。


ナレーション:一般の方のナレーターで二人が交代するという事で、当初ワイヤレス2Pの使用予定であったが、下見ホールリハ時に、スタンドマイクとなった。
e935でおこなった。
話の筋は、このナレーションで引っ張る事が多いため、このナレーションを各モニターにも多めに返していた。



ツラの台詞収音:出演者のセリフの大半は、舞台つらに仕込んだマイクで拡声する。
KM184を4本、センターのみMKH-416Pを1本使用した。
ダンスやラウドな曲の時は絞ったが、演奏の大きさによっては、-10dBダウンで全部絞らずに対応したこともあった。


楽器:楽器は初日のセッティング時に、演奏家にお断りをしてパンチカーペットを敷かせてもらった。結果的にガムテやリノテ、釘止めしなかったが、撤収の時間を考えたら好判断だったと思う。
また、このパンチである程度音が落ち着いた部分もあり、かなりそれぞれの楽器のゲインを稼ぐ事ができたのではないか?

まず、回線順にカホン

今回手数も多く、カホンをかかとで叩いている場面もよく見受けられた。
画像を撮り忘れましたが、あまり突っ込まなかったです。
また、座り位置で角度が変わる事も無く、この辺りはうまくいった。

次がハープ
ハープは事前の下見の時に一番懸念された、出音の小さい楽器でした。
仕込みマイクを希望していた様なのですが、残念ながらDPAとか持っていないので、RE90Hという、ハンギングマイクをクリップで加工して作りました。
リバーブも深めにかけますが、元音の低音がよく収音できていたので、ゲインも余裕があった感じです。




次は三味線ですが、これはSM57で比較的うまく収音できました。

演奏者の前に6枚並んでいる皿、これも楽器の1つです。
三昧琴(ざんまいきん)と呼びます。

マイクはKM184を3本用意しましたが、高い方の(小さい皿)皿はパラになってます。
スタンドは5インチ程度の丸座おべたスタンドできれいにセッティングできました。
この楽器はとてもとても澄んだ音がします。
リバーブも深めにかけます。

追加の箱形シタールC-419です。


以下現場で使用した図面です。


他、あまり細かい解説はできませんので、興味のある方はご連絡ください。




後日加筆の予定です。

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